この灯りは今、続くかどうかの分岐点にあります

福知山市に受け継がれてきた伝統行事「丹波大文字」。
この灯りは、長い年月をかけて地域の人々の手で守られてきましたが、
今、その担い手はごく限られた人数になっています。
そして今年は、この伝統を未来へつなげられるかどうかの分岐点にあたる年です。
私たち保存会は、この大切な行事を次の世代へつなぐために活動しています。
この現実は、現場に関わる中で私たち自身が強く実感していることでもあります。
ここからは、その一員として活動している私自身の経験を通してお伝えします。
2年前、ご縁があり丹波大文字保存会に入会しました。
現場に立って初めて知ったのは、この大きな行事が、ほんの限られた人数で支えられているという現実でした。
準備や山の整備、火を灯すための作業。その一つひとつに、長年積み重ねられてきた想いがあります。
保存会の想いと努力に触れる中で、
「この灯りを絶やしてはいけない」
自然とそう強く思うようになりました。
そして今、その想いを“次につなぐ行動”として動きだしています。

丹波大文字をこれからも持続可能な形で続けていくため、私たちは基盤づくりに取り組んでいます。
その一環として、令和6年度には新たに公式ホームページを立ち上げました。
行事の背景や想いを広く知っていただき、未来へつないでいくための発信の場です。
また新しい試みとして、「キンドラー」として当日の点火に参加できる仕組みも始まりました。
地域の中だけで完結するのではなく、この取り組みに関わりたいと思ってくださる方にも、実際に点火という行為を通じて参加していただけるようになっています。

景色が移ろう中、キンドラーの参加者は保存会の皆さんと談笑しながら作業を手伝ったり、アイルランド人の参加者と僧侶による異文化交流が生まれたりと、点火までのひとときを和やかに過ごしました。

手探りの新しい試みは、伝統を守るだけでなく、伝統文化への関わり方そのものを少しずつ広げていくための挑戦でもあります。
さらに、
・行事を支える担い手を増やすこと
・無理のない形で関われる仕組みを整えること
・より多くの方にこの行事を知っていただくこと
を通して、送り火に込められた祈りや地域のつながりという本質を守りながら、
次の世代へと受け継いでいくことを目標としています。
丹波大文字は、戦後から70年以上続いてきた送り火です。
お盆の終わりに灯されるその火には、ご先祖様への祈りと、地域の記憶が集結したものだと感じています。
そのひとつひとつの想い行動が続いてきたのは、関わってこられた皆さんの努力の積み重ねがあったからこそ。
しかし現場では今、
・高齢化による作業負担の大きさ
・モノレールの老朽化
・火床の獣害による被害
といった大きな課題が確実に進んでいます。

薪上げには欠かすことが出来ないモノレール。皆様から頂いた支援金で修理を繰り返しながら薪を頂上まで運びます。
「このままでは、続けたくても続けられなくなるかもしれない」
そんな現実も感じています。
どれもすぐに解決が出来るものではありませんが、今の内から少しずつ手を打っていく必要があると思います。

その一歩として、今年もクラウドファンディングに挑戦します。
今年で4回目となり、これまで多くのご支援に支えられてきました。
その都度、皆様からの温かいご支援に支えられ、活動を継続することができています。
昨年皆様からお預かりした支援金は、山での作業に欠かせない設備の維持・整備に大切に活用してきました。
令和7 クラウドファンディング 850,000円
・モノレール修理 230,230円
・モノレール資材 88,220円
・斜面の修復(鉄筋・パイプ) 88,000円
・ミツマタ植樹 18,000円
・R7 クラウドファンディング返礼品費用 329916円
計 754,366円
その中でも特に大きなものが、資材運搬に必要なモノレールにかかる費用です。
約30年前に設置されたモノレールは劣化が凄まじく、エンジン部分の馬力が低下、全ての薪を上げるまで以前より倍以上時間がかかるようになりました。
薪は一度の走行で22~23束ほどしか運べません。
きつい坂道では頻繁にエンジンが停止し、時には逆走するなど運搬途中のトラブルは日常茶飯事です。
送り火当日に向けて準備段階から何度も頂上へ物資を運搬しますが、一日に何度も故障するためその都度修理を重ねます。
モノレールにとってとても大切な箇所であるローラーは、カーブがある急こう配の傾斜を何度も何度も行き来する為、すり減ってしっかりとレールを挟むことが出来なくなり、カーブを曲がる際は傾きが大きくなります。傾きが大きいと脱線する恐れがあり、操縦者にとっても大変危険です。
山の斜面で行う作業は人力だけでは限界があり、モノレールは安全かつ継続的に行事を実施するための重要な設備。

この写真の装置を昨年の皆様からの支援金で、3ヶ所ローラーを新調することが出来ました。
皆様からのご支援、本当にありがとうございました。
今年のご支援もこれまでと同様に、モノレールの修繕を中心に、山での安全な作業環境の維持・整備に活用させていただきます。
現場では、小さな整備の積み重ねが、そのまま行事の継続に直結しています。
また今年からは、
・丹波大文字保存会
・仏教振興会
・福知山観光協会
・福知山商工会議所
・(一社)森の京都地域振興社 森の京都DMO
による「丹波大文字実行委員会」の設立が決定いたしました。
この取り組みは、何かを大きく変えるためのものではありません。
これまで続いてきたものを、これからも続けていくための少しずつの試みです。
そのためには、様々な形で関わる人が少しずつ増えていくことが、結果として大きな支えになるのではないかと考えています。
例えば、
・見に来て頂くこと
・周りの方に伝えていただくこと
・関心を持っていただくこと
こうしたひとつひとつの想いが、この行事を未来に繋ぐ力になると強く感じています。
リターンについて
私達の取り組みを純粋に応援をしたいとご協力してくださる方に向け、一口3000円の純粋応援コースをご用意しました。おひとり様何口でもお申し込みいただけます。
丹波大文字消し炭は、送り火当日点火した消し炭をお送りいたします。
送り火の消し炭には、伝統と信仰が宿る特別な炭として古くから厄除けや浄化の力があるとされています。
神聖な火で焼かれた炭は、気の流れを整えると言われています。厄除けや無病息災のお守りとして、ご自宅にお飾りください。(※運勢/効能は確約するものではありません。)
保存会の皆が心を込めて作った穫れたての新米コシヒカリは大変好評です。
支援金額別に量(㎏)を変え、今年も返礼品としてご用意いたします。
スケジュール
令和8年
6月13日 土嚢作り
6月28日 土嚢・資材を頂上へ搬上
7月19日 火床整備、登山道・排水路整備
8月1日 割木 頂上へ搬上
8月16日 第74回 丹波大文字 送り火
8月20日 クラウドファンディング終了
クラウドファンディング終了後、返礼品の準備が整い次第順次発送。
10月 新米を含む返礼品発送
丹波大文字は、特別な誰かのものではなく、
地域の中で受け継がれてきた大切な文化
です。
そしてこれからは、関わってくださる一人ひとりの想いによって支えられていくものだと思っています。
これまで支えてくださった方へ感謝を込めて、そしてこれから関わってくださる方とともに。

この灯りを、これからも絶やさないために。
ぜひ、その一員として力を貸していただけないでしょうか。
最新の活動報告
もっと見る保存会メンバーより感謝の御礼
2026/08/26 09:49保存会のメンバー米田さんより、サポートしてくださった皆様へクラウドファンディングに寄せられたのコメントを読んで、大文字を続けていく意味を改めて考えさせられました。「子供の頃から実家で見ていた」「大の字を見ると夏のひと区切りを感じる」「今は遠くに住んでるけど、故郷を思い出す」「大切な人を思い、毎年手を合わせている」大文字を自分のものと思ってくれてるみなさんの言葉の数々。保存会にとっては火床整備、薪準備などをして毎年火を灯すことが当たり前の活動です。しかし、その当たり前が誰かにとっては家族との思い出であり、大切な人を思う時間になっていたんですね。保存会が守ってきたものは大の字だけではなく、大の字を見てきた人たちの記憶なんかな…と、これからも丹波大文字が100年200年と続いていくように微力ながら頑張っていきたいと思いました。皆様から寄せられた多くのメッセージが、現場を守る保存会の皆さんの励みになっています。ありがとうございます! もっと見る
クラウドファンディング終了のご報告と御礼
2026/08/21 10:50昨夜をもちまして、丹波大文字クラウドファンディングが終了いたしました。目標金額の80万円に対し、61名の皆様から、651,000円のご支援を頂きました。目標金額には届きませんでしたが、これほど多くの方に丹波大文字の現状を知って頂き、これからも続いてほしいと応援していただけたことを、大変ありがたく感じています。ご支援くださった皆様はもちろん、SNSでのシェアやお声がけなど、様々な形で力を貸してくださった皆様にも、心より御礼申し上げます。今年の丹波大文字も、皆様のお力添えにより無事に終えることが出来ました。今回頂いたご支援を、これから先も丹波大文字を守り、次の世代へ繋いでいくために大切に活用させていただきます。61名の皆様、そして応援してくださった多くの皆様、本当にありがとうございました。 もっと見る今年も無事に終了!
2026/08/18 14:05丹波大文字、今年も無事に送り火を執り行うことができました。当日は朝から雲がかかり雨が心配でしたが、保存会をはじめ、キンドラーとして参加してくださった皆様、そしてこの送り火を見守ってくださった多くの皆様とともに、『大』の字を夜空に灯すことが出来ました。何より、準備から点火、下山まで大きな怪我や事故がなく終えることが出来たことに、今は心からほっとしています。今年はキンドラーとして、実際に火床に登り、送り火を支えてくださった方々もいらっしゃいました。山に入り、草を刈り、土嚢で火床を補強し、薪を運び、火を灯す。実際に写真に写っている一人一人をはじめ、本当に沢山の方の力が重なって、今年も丹波大文字を灯すことが出来ました。そして、クラウドファンディングを通じて応援してくださっている皆様の存在も、大きな力となっています。改めて、心より御礼申し上げます。丹波大文字は今年も無事に終わりました。でも、丹波大文字を未来に繋ぐための取組は、ここで終わりではありません。今年灯すことが出来た『大』の灯を、未来へ、その先の世代へ繋いでいくために。最後まで、応援・ご支援をどうぞ宜しくお願い致します。 もっと見る





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