
私がシェアハウス「アジール三ノ輪」を作ったのは、自分自身がこういう場所を必要としていたからです。
28歳の時に離婚して夫が出て行ったあと、その後の人生がすごく不安だった。一人が寂しかった。
だから住みびらきをして、いろんな人を呼んだ。SNSで知り合った人も次々に来るようになった。気づいたら常時5〜6人が滞在している家になっていて、それが、すごく楽しかった。
その原体験が、全ての始まりです。
私はLGBTで、ポリアモリーで、病気で子宮を摘出しています。二度と法的に誰かと結婚するつもりはないし、子供も産めない。
いわゆる「マジョリティの家族」は作れない。
でも、一人暮らしは寂しい。
だからシェアハウスという選択肢は、わたしにとって単なる住まいじゃなく、人生の落とし所です。一生シェアハウスに住みたいし、一生シェアハウスを作り続けたいと思っています。
アジール三ノ輪に来てほしいのは、こういう気持ちを抱えている人です。
LGBTでもポリアモリーでも、そういう属性の名前がなくても。一人暮らしが寂しい人、友達が欲しい人、東京でやってみたいことがある人、地方から遊びに来たい人、日本に数ヶ月滞在したい海外の人。
属性じゃなくて、「マジョリティの”家族”じゃない形で、誰かと繋がりたい」と思っている人に来てほしい。
個室で1人の時間も持てる。リビングで誰かとコワーキングする日もある。気分に合わせて他人との距離感を選べる——そういう家です。
私が目指しているのは、「友達以上、家族未満」のコミュニティです。
入ってきやすくて、出ていきやすい。風通しがよくて、でも帰ってきたらちゃんとそこにある。
私自身が旅人だから、ふらりといなくなることもある。でもまたふらりと戻ってきたとき、「おかえり」と言ってもらえる場所にしたい。私がいなくても、ゆるく自走するコミュニティになっていてほしい。
そういう場所を、日本中、世界中に作っていきたいと思っています。



