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今日は少しだけ、Day & Coffeeがどのように生まれ、なぜ今回本町七日町へ挑戦するのかを書いてみたいと思います。
Day & Coffeeのはじまり
Day & Coffeeの始まりは、2018年頃に関わった「すずらん通りリノベーションプロジェクト」でした。
きっかけは、株式会社リトルデザインの佐藤あさみさんからいただいた一本の連絡です。「すずらん通りリノベーションプロジェクトをやるから、企画を手伝ってくれない?」
コンセプトは、「大型商業に依存しない商店街のかたちを模索すること」でした。
山形駅前のすずらん通りは、山形の玄関口でありながら、昼間の人通りが少なくなり、夜の飲食街としての印象が強くなっていました。その中で僕たちが考えたのは、大きな床を細かく区切り、ミクストユースによってさまざまな活動が生まれる場所をつくることでした。
大きな商業施設ではなく、小さな商い、小さな仕事、小さな挑戦が積み重なり、人が行き交う風景をもう一度つくれないだろうか。そんなことを考えていました。
ミクストユースダイアグラム
とみひろビル2019年 Photo by Kohei Shikama
舞台となったのは、株式会社とみひろの旧本社ビルです。
この建物は、1957年から1963年にかけて整備された「すずらん通り防火建築帯」の一角にあります。区画ごとに所有者が異なりながらも、長屋のように連なる独特の建築群は、長年にわたり山形駅前の風景を支えてきました。
建築を学んできた立場から見ても、こうした風景は一度失われると二度と戻ってきません。だからこそ僕たちは、再開発までの時間をただ待つのではなく、今ある建物を活かしながら、新しい使い方を試してみたいと思いました。
まだ実績もなかった僕たちに、駅前という場所で挑戦する機会をくださった株式会社とみひろの冨田会長には、今でも感謝しています。
Day & Coffee 開業当初 Photo by Ryusei Kashiwakura
こうして2019年、Day & Coffeeは山形駅前にオープンしました。
朝の通勤前に立ち寄る人。
仕事の合間に一息つく人。
待ち合わせの前後に過ごす人。
学校帰りにふらっと立ち寄る学生。
気づけば、この場所にはたくさんの日常が積み重なっていました。振り返ると、僕たちが届けていたのはコーヒーそのものだけではなく、コーヒーを片手に過ごす時間だったのかもしれません。
次なる挑戦
そして今、僕たちは次の挑戦として本町七日町へ向かおうとしています。本町七日町は、山形の商業や文化の中心として長い歴史を持つ場所です。
今回出店するのは、その中心にある八文字屋本店の隣です。

八文字屋は、本を買う場所であると同時に、教科書を買った記憶や待ち合わせ、雨宿りなど、多くの人の思い出が積み重なった場所でもあります。
僕自身、昨年『建築ジャーナル』に八文字屋本店について寄稿する機会がありました。
取材を通して感じたのは、八文字屋は単なる本屋ではなく、人が自然と集まり、立ち止まり、時間を過ごすことのできる「半公共空間」のような存在だということでした。
そんな場所の隣で、新しい店を始められることを嬉しく思っています。
振り返ると、Day & Coffeeはいつも誰かが挑戦の機会を与えてくれたことで前に進んできました。
株式会社リトルデザインの佐藤あさみさんが声をかけてくれたこと。
株式会社とみひろの冨田会長が駅前で挑戦する場をくださったこと。
そして今回、八文字屋さんが本町七日町で挑戦する機会をくださったこと。
そのバトンをしっかり受け取りたいと思っています。
本町店でも、本を読んだり、誰かを待ったり、少しぼーっとしたり。
そんな何気ない時間が生まれる場所をつくっていきます。
引き続き、応援いただけたら嬉しいです。
追沼翼(おいぬま・つばさ)



