さあハロウィンマスクを作るぞ!……と走り出したのはいいものの私たちはマスクにどんな付加価値を与えられるのか?まずこの課題が私たちを待ち受けておりました。ただシルク印刷でハロウィン風のデザインをつけた商品を出すだけでは、街で販売されているハロウィングッズに埋もれてしまうと考えたからです。そこで、まずはしっかりとマスクのコンセプトを決め、「このマスクを手にしてくださった方にどんな時間を提供できるのか」を考えていくことにしました。■コンセプト決め開始!初めに「紙だからこそできること」を挙げていきました。 紙だから“軽量”→ イベント時にカバンにさっと入れて持ち運びやすい。長時間つけていても疲れない。 紙だから“変形自由”→ 折る・曲げる・差し込むなど、色々な形状へ簡単に変形できる。 これらの意見を出し合った結果、 「重ねづけしても軽く顔への負担も少ない。この紙の特性を生かして『自分たちで色々な形につくって遊べるマスク』が作れるのではないか?」 というアイデアが出てきました。じゃあ「マスク1個だけ」ではなく、まずは動物の顔と耳パーツをベースとして用意しよう。 そうすれば、“ハロウィンマスク単体バージョン”と“動物の顔にハロウィンマスクをつけたバージョン”の2通りが楽しめるのでは?さらに、耳の折り方を変えるだけで他の形状も楽しめるかも? そもそも、耳そのものを変えてしまえば、他の動物へも変身できるのでは……?一つの意見をきっかけに、どんどんと展開アイデアが膨らんでいきました。(写真:実際に作成した動物の顔・耳パーツ)こうして話し合いを重ねるうちに、 何度も「つくってあそべる」楽しさが、親子や友達同士で「次はどうしよう?」と会話が弾むコミュニケーションの時間になればいいな、という思いへと大きく広がっていきました。こうしてマスクを作る目的が私たちの中で明確になり、この「つくってあそべるハロウィンマスク」をコンセプトに掲げて進行することに決まったのです。次回の活動報告ではマスクのデザイン作成についてご紹介します!
■ 産学連携プロジェクト はじまりとそのきっかけ「シルクスクリーン印刷の凄さや面白さを、もっとたくさんの人に伝えたい!」私たちがずっと抱いてきたこの想いを形にするには、これまでにない新しい視点が必要でした。そこで、帝塚山大学 居住空間デザイン学科の皆さまへ「シルクスクリーン印刷(以下:シルク印刷)を活用したペーパーアイテム企画」をご提案。すると、大里教授とゼミ生の皆さまが快く引き受けてくださり、若い感性とプロの技術力が重なり合う、ワクワクするような「学生×企業の共同プロジェクト」がスタートしました!■ 2025年4月:工場見学を実施 まずは学生の皆さまを弊社にお招きし、工場見学を行いました。実際の印刷現場を見て、製品に触れていただくことで、シルク印刷への理解とイメージを深めていただきました。(写真:シルク印刷機を見学する学生の皆さま)■ 2025年6月:企画案発表会6月には、学生の皆さまより「シルク印刷を用いたペーパーアイテム」の企画案を発表いただきました。(写真:発表会の様子)(写真:学生の皆さまのアイデア)シルク印刷ならではの「ぷっくりとしたインクの厚み」を活かし、視覚に障害がある方もそうでない方も、みんなで一緒に『触って遊べる葉っぱ型のカルタ』や、「きらきらと輝く印刷」をオーナメントに見立てた『組み立て式クリスマスツリー』など、私たちが想像もしていなかったような個性豊かなアイデアがたくさん集まり、見ているだけでわくわくしました!私たちからは商品化を見据えた現実的なフィードバックをお伝えしつつ、最終デザインがどのように磨かれていくのか大きな期待を膨らませました。■2025年8月:最終デザイン提出8月某日、夏休み期間中にもかかわらず、学生の皆さまが熱意のこもった最終デザインをご提出くださいました。いただいたデザイン案を元に社内で慎重に選考を重ねた結果、『ハロウィンマスク(ベネチアンマスク)』をテーマとして開発を進めることに決定!選定の一番の決め手は、「シルク印刷ならではの華やかな表現力を最も発揮でき、さらに面白く発展させていける可能性」を感じたからでした。(画像:学生さまが作成したデザイン)ここからいただいたアイデアの魅力をさらに引き出すため、コンセプトの設定や付加価値の付与、リデザインのプロセスへと進んでいきます。次回の活動報告は、この開発の舞台裏について詳しくご紹介いたします!




