
先日、新しく申し込みのあったご家庭へインテーク訪問に伺いました。
お母さんと中学2年生のお子さん、2人暮らしの母子家庭です。
お母さんは正社員として働いています。それでも手取りは15万円ほど。
「必要最低限の生活で、なんとかやっています」
そう話されていました。
ところがお子さんの話になった瞬間、お母さんは突然涙を流しました。
「先月から不登校なんです」
部活動を一生懸命頑張っていたけれど、レギュラーから外れたことをきっかけに学校へ行けなくなったそうです。
お母さんは仕事に出る前、お昼ご飯だけ準備して出勤します。
「でも、あまり食べている様子がなくて……」
そう言葉を詰まらせながら話してくれました。
お父さんのことを尋ねると、
「離婚前にうつ病になってしまって、養育費ももらえていません」
とのこと。
さらに、お母さんのご両親は80代。
介護が必要な状況ですが、サービス利用に抵抗があり、何かあればお母さんが駆けつけているそうです。
目の前のお母さんは、とても疲れた表情をしていました。
これを孤立と言わず、何と言うのでしょう。
これをワンオペと言わず、何と言うのでしょう。
訪問の最後、お母さんはこう言われました。
「話を聞いてもらって、ありがとうございました」
私たちは特別なことをしたわけではありません。
ただ、話を聞いただけです。
それでも、誰にも相談できず、一人で抱え込んでいたのかもしれません。
子ども宅食は、食べ物を届ける活動です。
でも本当に届けたいのは、食べ物だけではありません。
「ひとりじゃない」という安心や、困ったときに頼れるつながりです。



