こんにちは。はじめまして。
小川凜一(おがわりんいち)と申します。
今回、このこども六法のCMの企画や制作、また応援ページ画像の作成など、広報全体を行わせていただきました。
(撮影にて。左:山崎 右:小川)
この度は、ページをご覧になっていただいたき、またご支援いただいたき、誠にありがとうございます。さて、初の活動報告となりますが、今回はこども六法CMの作成の経緯を、お話させて頂きます。
著者の山崎との出会いは、さかのぼること4年前、就活生として同じ教育系の企業の選考を受けている時でした。
選考終わり、一緒に食事に行くことになったのですが、そこで彼が懐から取り出したこども六法に、大きな衝撃を受けたことを、今でも覚えています。
彼と同じく僕もまた、かつていじめに苦しんだ身。
「この本があれば、きっと救われるこどもがいるよ!」
そんなことを、興奮しながら話したのでした。
(実は4年前からあったこども六法。
同い年で学生の彼が、既に書籍の製作をしている事実は、非常に衝撃を受けました)
それから4年間、実は彼と連絡を取ったことは、一度もありませんでした。
知らぬ間に山崎は劇団四季で歌う大学院生という謎多き経歴を打ち立てていた裏で、
僕は僕で、映像の面白さに目覚め、広告代理店でCMやキャンペーンを作っておりました。
そこで、僕は壁にぶち当たります。
それは、
『広告屋は広告の対象を選べない』という、
ある種広告屋の『宿命』であり、『当たり前』とも言える問題です。
仕事をしていると、
「おお、これはいい商品だな!」
「これは応援したい企業だな!」
そんな、『みんなに広めてあげよう!』というポジティブな気持ちで作れる企業もいます。
しかしながら、『仕事』だからどうしても避けられないことなんですが、
「これは、広告の前にもっとすべきことがあるんじゃないのか?」
「この言い方をすると、勘違いする人もいるんじゃないか?」
そんな迷いを抱えながら、広告を打つこともあるのです。
他の広告をやっている人からすれば、完全に『甘え』なのですが、
僕はそこで、「何のために広告をするんだろう」という壁にぶち当たってしまいました。
そんな時、思いついたのが
『じゃあ広告するものを、自分で選ぼう!』という仕組みです。
『社会からニーズがあり、また、社会的に意義がある商品・活動で
みんなに伝えたら一気に広がりそうなのに、広告を打つお金がない』
そんな、『みんなに広めたい!』と思える商品を自分で見つけ出し、
最初は、お金は受け取らずに広告を作る。
そしてカメラマンや役者など、広告に関わってくれた人には、
その企画・商品がうまくいった時、売り上げの一部をお返しする。
そうすることで、『お金がある人』だけではなく、
『ビジネスの初期段階の人』にも、広告を使えるようにしよう!
という仕組みです。
そして、それにベストマッチする商品や企画って何だろう、
と考えた時、真っ先に思い出したのが、こども六法だったのです。
私はすぐに山崎に連絡を取りました。
そこからの話はすぐでした。思い出話もせずにすぐに本題。
CAMPFIREで支援をいただき、出版し、
さらに全国の学校に配布するという、壮大な企画がスタートしたのです。
その中で、作成したのが、今回のCMです。
彼が『こども六法』に込めたメッセージを、
一番ストレートに伝えられるストーリーは何かと考え、
リスクを覚悟で、多少ショッキングな表現を用いました。
『大人にとっての犯罪が、こどもの日常であってはならない』
最終的に、伝えるべき言葉をこれに絞り、ストーリーを決めました。
(初期段階の絵コンテとメモ。最初は縦向き動画の予定でした)
映像は、僕一人だけでは作れません。
カメラマン、役者、プロデューサー、プロジェクトマネージャー、
たくさんの人の協力があって初めて作れるものです。
(著者の山崎も実は出演しています)
「報酬は後払いになってしまう」
「企画がうまくいかなかったら、何も渡せないかもしれない」
そのリスクを理解しながらも、
『こども六法』という取り組みそのものに共感してくださり、
撮影に臨んでくれた、スタッフの皆さんの協力もあり、
無事、撮影することができました。
(今回キャストには、社会人演劇サークル、
演劇ギルドわむ!!の全面協力のもと撮影に臨みました。
迫力の演技はさすがです。)
また、山崎も、企画の段階から積極的に意見をくれて、
撮影当日には『こども六法』の意義や価値についても、
スタッフ全員に周知してくれました。
こうして全員がこの企画に納得しながら臨んだことが奏功したのか、
映像は不思議な『説得力』を持つものに仕上がりました。
(前半はリアリティを出すため、スマホの一発撮りです。
何度もチャレンジしました)
(上履きのカットからは、カメラを変更して、質感を変えています)
僕は広告屋です。広告には力があると思います。
その力を何度も目の当たりにしてきました。
しかし、広告は助力しかできません。
あくまで商品・企画ありきなのです。
今回は、商品そのものが、
人に訴えかけるパワーを持っていました。
それに全員が納得して、『応援したい』という
気持ちのもとで作ったものは、
また『仕事』とは違った雰囲気をまとうと
今回勉強させてもらいました。
(こども六法CMプロジェクトメンバー)
学校という閉ざされた空間を切り開き、
こどもを守る一つの手段として、
こども六法が世の中に広まるよう、
これからもこの企画を、
広告の面からサポートしていければと考えています。
改めまして、この企画への支援・コメント、
ありがとうございました。
また、
『自分も取り組んでいる企画を広めたい!』もしくは
『自分もクリエイターとして応援したい!』
という相談ありましたら、気軽にご連絡ください。
引き続きこども六法プロジェクトを、よろしくお願いいたします。