
まず、すでにこのプロジェクトを応援し、支援してくださっている皆さま、本当にありがとうございます!
今回、私たちは、登米の「食」を題材に、高校生と一緒に絵本をつくることに挑戦しようとしています。
今日は、そもそもなぜ私がこの企画をやろうと思ったのか、そのきっかけについて書いてみたいと思います。
私は登米で生まれ育ち、18歳で地元を離れました。
それから26歳まで東京で暮らし、その後2年間を仙台で過ごし、28歳のときに家業を継ぐために登米へ戻ってきました。
今年34歳になるので、戻ってきて6年になります。
登米に戻ってきてから、改めて「いいな」と思うようになったものがたくさんあります。
この写真も、そのひとつです。
会社の裏に広がる、いつもの田んぼ。
休憩中にふと外を見ると、季節によって景色が変わっていきます。
青々とした田んぼもきれいだし、水田に夕焼けが映る景色もきれいで年中休憩中に癒されてます。
子どもの頃から身近にあった風景なのに、一度地元を離れて戻ってきたからなのか、今はこういう何気ない景色を「いいな」と思うようになりました。
そして、もう一つ。
登米に戻ってきてから改めて感じるようになったことがあります。
「登米市の飲食店って、どこに行っても本当においしいよなぁ」
生まれ育った場所なので、昔はそれが特別なことだとは思っていませんでした。
でも、東京や仙台で暮らし、外から登米市を見るようになったからなのか、戻ってきてから「登米市の食って、すごいんじゃないか」と思うことが増えていきました。
市外から来た人を登米の飲食店に案内すると、
「おいしい!」
「登米って、食べ物がおいしいね」
と必ず言ってもらえます。
そこで改めて気づきました。
自分にとっての「当たり前」は、実は登米市の大きな魅力なのかもしれない。
登米市には、お米や野菜、豚肉、牛肉、郷土料理の「はっと」や「油麩」など、たくさんのおいしいものがあります。
でも、生まれたときから身近にあるものほど、その価値にはなかなか気づかないものです。
私自身がそうでした。
だから、ふと思いました。
今、登米市で育っている子どもたちは、自分たちのまちの魅力をどれくらい知っているんだろう。
自分たちが暮らしているまちで、どんなものがつくられているのか。
登米市には、どんな「おいしい」があるのか。
それを子どもの頃から、もっと身近に感じてもらう方法はないだろうか。
そう考えたときに浮かんだのが、「絵本」でした。
でも、大人だけで絵本をつくって、子どもたちに渡すだけでは、何か少し違う気がしました。
そこで思いついたのが、
「高校生と一緒につくれないだろうか」
ということでした。
絵を描くことが好き。
何かを表現することが好き。
そんな高校生たちの「好き」や「得意」が、一冊の絵本になったら。
そして、その絵本が保育園や幼稚園、こども園などに届き、小さな子どもたちに読んでもらえたら。
高校生たちが描いた一冊の絵本が、子どもたちに登米市の魅力を伝える。
そして高校生自身にとっても、自分の「好き」や「得意」が誰かのため、地域のためになる。
そんな経験になったらいいなと思っています。
だから、このプロジェクトは、ただ「絵本をつくる」だけではありません。
高校生が自分たちの地域に目を向ける。
そこで見つけた魅力を、自分たちの感性で表現する。
そして、それを一冊の絵本にして、次の世代の子どもたちへ渡していく。
登米市で育つ高校生から、これから登米市で育っていく子どもたちへ。
そんな一冊をつくりたいと思っています。
高校生への呼びかけは、これからです。
どんな高校生と出会えるのか。
どんな絵が生まれるのか。
そして、どんな一冊になっていくのか。
まだ、何も決まっていない部分もあります。
だからこそ、私自身、不安もありますが、それ以上に楽しみにしています。
完成した絵本だけではなく、そこにたどり着くまでの物語も含めて、このプロジェクトです。
ぜひ、その過程も一緒に見守り、応援していただけたらうれしいです。



