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今回は、「内装の革の構造」について、少し詳しくご紹介します。
長く使うものだからこそ、見えない部分にも妥協しない。 そこに込めた考えをお伝えできればと思います。

内装には、0.9mm厚の革を貼り合わせて使用しています。
一見すると、1.8mm厚の革をそのまま使うのと同じように思えるかもしれません。しかし、貼り合わせることで革の繊維方向が複雑に重なり合い、単一の厚い革よりも伸びに強い構造になります。
また、貼り合わせ構造を採用することで、床面(革の裏側)が極力見えない仕上がりにすることができました。
見えにくい部分だからこそ手を抜かず、細部まで上質な印象を大切にしています。


貼り合わせる前の革は、単純な一枚の形ではありません。

※かなり複雑な形状のCALM内装の型紙
完成時の立体的な形状や、使った時の動きを考え、折り紙のように折り込む部分を設けた複雑な形状に仕立てています。
革は平面の素材ですが、折りや重なりによって立体となり、財布としての使いやすさにつながっていきます。
貼り合わせ構造にすることで、しなやかな使い心地を保ちながら、長く安心して使える強度も確保しました。
なお、使い勝手に支障が出る部分については、あえて貼り合わせを行わず、革本来の柔軟性を活かしています。


※ミシンでの縫製が難しいため、全て職人による手縫いで仕立てられます。
最後までお読みいただきありがとうございます。
今回ご紹介したような、財布を手に取った時に感じる質感や使い心地を支える細かな構造も、この財布を形作る大切な要素の一つです。
完成した姿だけでは伝わりにくい部分だからこそ、こうした製作の背景も含めて楽しんでいただければと思っています。
引き続き、完成までの過程やこだわりを発信していきますので、最後までお付き合いいただけましたら幸いです。



