
こんにちは、川端です。
今回の上演台本も少しずつ届き、いよいよ台本の読み合わせ稽古が始まりました。
団員お待ちかねの初読み合わせです。
まだ配役は決まっていないため、今は全員でいろいろな役をローテーションしながら台本を読んでいます。
今回は台詞だけではなく、「ト書き」も声に出して読みます。ト書きとは、登場人物の動きや場面の状況など、台詞以外に書かれている部分のこと。
ト書きも一緒に読むことで、場面の状況や物語の世界をみんなで共有できます。配役が決まる前の今だからこそできる、貴重な稽古です。
同じ台詞(セリフ)でも、演じる人が変わると……
配役が決まる前の今だけ。キャストを替えながら、全員で読み合わせする。
読み合わせをしていると、とてもおもしろいことに気づきます。
同じ台詞(セリフ)でも、演じる人が変わると、まったく違って聞こえるのです。
声のトーンや間の取り方だけでなく、それぞれが台本から感じ取ったものが違うからでしょう。
団員たちはいろいろな役を読みながら、言葉の奥にある人物の気持ちや、この物語が描こうとしているものを、それぞれ自分なりにつかもうとしています。
誰かの読み方を聞いて「そんなとらえ方もあるのか」と気づいたり、自分の解釈を考え直したり。不明なところは質問しながら、みんなで少しずつ作品の世界に近づいていきます。
芥川の世界が、どう立ち上がるのか
読み合わせで台本に役の解釈を書き込む。台本への書き込みはエンピツがお決まり。演出で変更が入っても、消して書き直せるから。
今回取り組んでいるのは、芥川龍之介が描いた、どこかミステリアスで、人間の心の奥を覗き込むような世界。
読み進めるほどに、「これはどういうことなんだろう」「自分だったらどうするだろう」と考えさせられます。
台本は一つでも、そこから受け取るものは一人ひとり違う。
ここに脚本家・演出家の原田さんの演出が加わったら、いったいどんな世界が立ち上がるのだろう。
そう考えると、これから始まる稽古がますます楽しみで、今からわくわくしています。
今回の芥川龍之介の世界を、皆さんにも楽しんでいただける舞台にできるよう、稽古を続けていきます。



