
2026年9月、私は一人で日本からフランスへ向かいます。
人生で初めての海外ピアノ演奏への挑戦です。
9月27日から10月6日までフランスに滞在し、パリの街を中心に、ストリートピアノなどで演奏します。
私は、この挑戦を通して伝えたいことがあります。
「何歳からでも夢は叶う」ということです。
子どものころ描いていた夢を忘れてしまった大人や、一歩を踏み出せずにいる人に、「私もやってみよう」と思ってもらえるような挑戦にしたいと思っています。
愛知県豊田市のストリートピアノにて

3歳から高校生までピアノを習い、音楽がいつも身近にある環境で育ちました。
得意だった英語を生かして、大学では英文科、大学院では国際協力研究科に進学。卒業後は英語教師として働き、結婚、子育てへ。いつしかピアノから離れ、家族や子どもたちを中心に過ごす毎日になりました。
そんな私が、長い時間を経てピアノに再び出会ったのは、昨年の夏のことでした。
地元の図書館の掲示板に、ピアノを弾くボランティアの案内があり、
そこで弾かせてもらったところから、私の人生はピアノと共に再スタートしました。
もうすぐピアノでの演奏活動を始めて1年が経ちます。現在は、愛知県岡崎市を拠点に、地域のコミュニティセンターや介護施設、子どもの家、屋外イベントなどで演奏しています。
特別な経歴を持つプロの演奏家ではありません。一人の主婦が、45歳からもう一度、自分の夢を追いかけています。
地元のコミュニティセンター、むらさきかんにて

結婚して、子どもが生まれてから、私の毎日は家族を中心に回るようになりました。
「主婦だから」「母だから」「今は自分のことを考えるときではない」
そうやって、自分のやりたいことが、いつのまにか後回しになっていました。
不満があったわけではありません。
むしろ、家族のために動くことは喜びでした。
一方で、自分のために時間やお金を使ったり、やりたいことを優先したりすることに、どこか後ろめたさを感じる毎日でした。
家族を大切にするなら、自分のことは我慢するもの。
そんな風に、家族を大切にすることと、自分を大切にすることは、どちらか一つを選ぶことだと思っていました。
「自分を大切にしてね」と友達に言われても、どうやって大切にしたらよいのか、わからなくなってしまっていました。
知らず知らずのうちに、私は自分が苦しくなる方向に進んでいたみたいです。
気づけば、「私は本当は何がしたいんだろう」と聞かれても、すぐには答えられなくなっていました。

そんな私が、自分の生き方と向き合わざるを得なくなったのが、一年前のことでした。
何年も頭痛に苦しんでいた息子が、ついに学校へ行けなくなり、病院や整体など、できることを試してもなかなか良くならず、私は次第に「母親として、何かが足りなかったのではないか」と自分を責めるようになりました。
それでも周りには笑顔で振る舞い、つらい気持ちを誰にも相談できませんでした。
家族のために一生懸命生きてきたはずなのに、どうしてこんなに苦しいんだろう。
気づけば、自分の居場所さえないように感じ、生きることそのものが苦しくなっていました。
そんなとき、ある方とお話ししたことで、
「私は、これからどう生きたいんだろう。」と考え始めました。
家族のことばかり考えてきた私が、自分自身の人生に目を向け始めた瞬間でした。
子ども達のための地域のイベントにて

「私は、本当はどうしたいんだろう。」
それまで家族や周りの人のことを優先してきた私が、少しずつ、自分の気持ちにも耳を傾けるようになりました。
人生が、ある日突然変わったわけではありません。
自分の気持ちを無視するのをやめて、小さな「やってみたい」を一つずつ行動に変えていきました。
もう一度、ピアノを弾いてみよう。人前で演奏してみよう。行きたい場所へ行ってみよう。会いたい人に会ってみよう。
最初は、本当に小さな一歩でした。
もともと好きだったけど、自分を優先にしてはいけないと我慢してきたいろんなことを、やってもいいと許可された気持ちでした。
「やってみたい」や「好き」を取り戻した私は、行動が広がり、世界が広がっていきました。
そして少しずつ、
「家族を大切にしながら、私も自分の人生を生きていいんだ」と思えるようになりました。
自分の人生を生きることは、家族を置いていくことではない。
笑顔で自分の人生を楽しむことが、家族を大切にすることにつながっていく。
そう思えるようになったことが、私にとって大きな変化でした。

もう一度ピアノを弾き始めてから、私は身近な場所で、一つずつ演奏の機会を重ねてきました。
2025年10月からは、地域のコミュニティセンターで毎月「むらさきコンサート」を開催。岡崎城の近くの桜城橋では、満月の夜にピアノを演奏しています。
子どもの家や高齢者施設、地域のイベントなどにも足を運び、演奏レパートリーは50曲以上になりました。
月一回開催している「むらさきコンサート」

月待会の様子 満月の下で弾いています

なぜ、今パリへ行くのか
パリへ行こうと思ったきっかけは、今年1月にお会いした方から、「パリで自分の絵画の個展を開くから、フランスに来て」と誘っていただいたことでした。
その言葉をきっかけに、ずっと心の中にしまっていた
「フランスへ行ってみたい」という気持ちが、少しずつ動き始めました。
以前、パリにあるストリートピアノの映像を見て、
「いつかパリでピアノを弾いてみたい」
と思っていたことも、どんどんふくらんでいきました。
でも、以前の私だったら、その「いつか」を「いつか」のままにしていたと思います。
子どもがもう少し大きくなったら。
もっとピアノが上手になったら。
もっとお金に余裕ができたら。
もっと自信がついたら。
できない理由は、いくらでも見つけられます。でも、それだったら、「いつか」はずっと来ないかもしれない。だから私は、やりたいと思った今、自分の人生を動かしてみようと思いました。
完璧に準備ができたから、挑戦するのではありません。不安があるし、わからないことも、たくさんあります。
それでも、一歩を踏み出してみる。
もう一度挑戦しようと思えた今だからこそ、その姿を届けることに意味がある。
そう思っています。
お気に入りのフランス雑貨と本

このプロジェクトは、パリでピアノを弾いて終わる挑戦ではありません。
その様子を写真や動画に残し、stand.fmやSNSなどで発信。
帰国後も映像や文章、報告会などを通して届けていきます。
でも、届けたいのは成功した瞬間だけではありません。
フランス語を学ぶこと、演奏場所を探すこと、曲を練習すること。
予定どおりに演奏できなかったり、言葉が通じなかったりすることもあると思います。
迷うことも、失敗することも含めて、
夢へ向かって進んでいく過程そのものを届けたいと思っています。
夢は、最初から大きなものでなくてもいいと思っています。
「また好きだったことを始めたい」
「行きたかった場所へ行きたい」
「ずっとやってみたかったことに挑戦したい」
そんな小さな気持ちも、夢の始まりです。
私の挑戦を見た誰かが、「私も、小さなことからやってみよう」と思ってくれたなら、そこからまた、新しい夢が動き始める。
そのきっかけを届けることも、このプロジェクトで実現したいことです。

この挑戦には、私一人の夢だけではなく、3つの夢があります。

自分の心にしまってあった夢を思い出して行動する。
その姿が誰かに届く。
そして、また次の夢が生まれる。
私は、そんなふうに夢が夢をつないでいく循環を作りたいと思っています。
だから、この挑戦を一人で叶えて終わるものにはしたくありません。
応援してくださる皆さんにも、この夢の一部になってほしい。
一緒に見届け、一緒に育て、一緒に次の夢へつなげてほしい。
みんなが関われる夢にする。そして、応援した人が、今度は応援される番になる。
そんな関係を作っていく。
それが、私が今回クラウドファンディングに挑戦する理由です。

今回のクラウドファンディングでは、80万円を目標としています。
皆さまからいただいたご支援は、以下の費用として大切に活用させていただきます。
- ・航空券
- ・宿泊費
- ・現地交通費・通信費
- ・食費・演奏活動に必要な経費
- ・演奏・撮影・配信機材・制作費


現地の状況などにより、予定が変更になる場合があります。その際はSNS等でお知らせします。
現地で撮影した写真は、本サイト内の「活動報告」へ追加予定です。

私は今回、人生で初めて、一人でフランスへ挑戦します。
一年前の私だったら、「私には無理」と諦めていたかもしれません。
けれど今、私は、「パリでピアノを弾きたい」
という夢を持ち、その夢に向かって動いています。
応援してくださる皆さんは、私にとって、ただの支援者ではありません。
一緒に夢を叶える仲間です。
パリの街でピアノを弾く瞬間。誰かが足を止め、私の音を聴いてくださる瞬間。
そして私自身が、「何歳からでも夢は叶えられる」と心から信じられる瞬間。
その始まりから未来までを、一緒に見届けていただけないでしょうか。
私も、自分の夢へ向かって進みます。
そして、この挑戦を見た誰かが、
「私もやってみよう」
と、自分の未来へ一歩踏み出してくれることを願っています。
それぞれの夢へ向かって歩いた、その先で。
また笑顔で会いましょう。
未来で、また会おう!
この挑戦への応援を、どうぞよろしくお願いいたします。
2026年9月11日
池月 紫音





Très bon projet !
フランスでたくさんの人にピアノの音楽を聞かせてあげてくださーい