
今回は、侍バレーボールクラブの監督である樋口健策監督に、全国大会目前の現状などを聞きました。
1.全国を目前に控え、今、チームの『雰囲気』はどのような状態ですか?
良くも悪くもいつも通り。全国大会に出るのだから、もっと緊張したり気合いが入ったりして、練習に箔がついてもよさそうなところ、そうでもない(笑)。かといって、弱気になって、できていたことができなくなってしまうまでビビってもいない。安定の「侍」です。
2. この全国大会の切符を掴むまでに、チームが乗り越えてきた最大の壁は何でしたか?

「小学生バレーボールの限界突破」ですね。「小学生っぽくならない」ことを目指してやってきました。戦術的にも日常練習的にも、そこは大きく超えてきたと思います。セッターがトスを上げて、オープンやセンターからドーンと叩き込むのは、よくあるプレースタイル。そのスタイルをまず崩していきましたね。こちらは難しいことを言っていると思いますが、彼らはミスしても楽しそうに練習しているし、放っておけば自分たちでどんどん練習している。そういう挑戦の姿勢が見えて嬉しいですし、小学生でもやればなんでもできるんだ、と確信させてくれます。そして、毎週末あった練習試合や遠征。この春は初めて岡山まで遠征しました。3〜5月は特に遠征の数が多くて、選手も保護者も大変だったと思いますが、本当に頑張ってくれたと思います。
3. 全国の舞台で、侍バレーボールクラブの「これだけは負けない」という強み、観客に注目してほしいプレースタイルを教えてください。

侍では、常に「子どもたちが主体的に考える」ことを大事にしています。それは試合中もそうで、彼らが考えて、自分たちで挑戦する選択肢を選べるようにしています。時に挑戦して失敗することはありますが、それはOK。挑戦に失敗はつきものですから。でも、挑戦せずに守りに入って失敗する時は叱ります。感情的には叱りませんが、選手がその時のプレーを振り返り、次どうしたらいいのか考えられるきっかけになるよう言葉を選んでいます。

実際に試合でプレーするのは選手たちですから、「監督の言うことだけ聞く」「監督の言う通りにバレーする」では困るわけです。そんなふうに、彼らが自分たちで考えて、実行していくことで作る試合運びや、常に攻めの姿勢でどこまで戦えるかを、注目して欲しいです。
4. 樋口監督が、バレーボールを通じて選手たちに最も伝えたい『教え』や『信念』とは何でしょうか?
1つは「チームが1つになって戦う感覚を体感して欲しい」ですね。2つ目は「チャレンジすることの大切さ」、最後に「『ありがとう』を素直に言える人間になってほしい」の3つです。

侍の子どもたちはとても恵まれています。バレー用品も買ってもらえる、遠征にも連れて行ってもらえる、練習も見守ってもらえる。でもこれ、当たり前じゃないです。僕たち指導者含め、保護者さんや応援してくれる人たちがいて、その人たちの想いも乗せて戦っているという感覚を忘れないで欲しいと思いますね。今すぐそれが分からなくても、いつか分かるといいなぁ、伝わってくれるといいなぁって思っています。
5. 全国大会という最高の舞台で、選手たちにどんな景色を見せてあげたいですか?
子どもたちには、「みんなが1つになる瞬間」を感じて欲しいと思っています。アリーナに立つ選手たちには特に、ベンチスタッフや応援席にいる応援団まで含めて、チームが1つになる心地よさが分かると思いますので、それを全身で体感して欲しいです。

6.共に戦うサポーターの皆さまへメッセージをお願いします。
侍の選手のバレーボールは、ミスがたくさんあります。それでもチャレンジする事を1番にしています。びっくりするくらいのナイスプレーをしたり、びっくりするくらいのミスをしたり、そんな侍の選手たちの上手くなる瞬間を、ライブで一緒に味わっていただけたら嬉しいです!

(文責 : Yamazaki)



