
ジュニア世界大会2日目、比嘉莉々華選手に続き、本日は大中洸希選手の試合結果と熱戦の模様をお届けいたします。
今大会、洸希選手は初戦から全試合が延長戦にもつれ込む過酷なトーナメントを戦い抜き、見事「準優勝」という素晴らしい成績を収めました!
壮絶なトーナメントの軌跡
【初戦】ベラルーシ代表戦(延長戦・判定5-0勝利)
初戦の相手は、胴回しや回転系の大技を幾度となく狙ってくる選手でした。対して洸希選手は、パンチを中心に下段蹴りを織り交ぜながら着実にダメージを与えて後退させていく優勢な展開。
しかし世界大会…そう簡単にはいきません。日本での大会であれば本戦5-0で旗が上がりそうな展開であっても、世界大会では一本しか旗が上がらず、2分間の延長戦に突入しました。
延長戦でも相手は終始大技を狙うスタイル。洸希選手も負けじと回転胴回し蹴りを繰り出し、なんとこの試合、お互いの出した回転胴回し数が8回にものぼりました!
そんな大技合戦も見事に制し、延長戦の末、判定5-0で見事勝利を収めました!

(1試合終わるたびにめいみ先生と意思疎通をはかり対策を立てていく洸希選手)
【準決勝】カザフスタン代表・ティマ選手戦(最終延長・判定3-2勝利)
準決勝ではついに、カザフスタン代表の超強豪ジャナバエフ・テミルラン選手(通称ティマ選手)との対戦となりました。なんとこのティマ選手
WORLD CHAMPIONSHIP 3位
CHAMPION OF EURASIA 優勝
CHAMPION OF ASIA 優勝
CHAMPION OF THE REPUBLIC OF KAZAKHSTAN優勝
数々の国際大会優勝、カザフスタン共和国でも5回の優勝という、輝かしい実績で身長も高く高校生離れした身体つきのカザフスタンスター選手です。
本戦前半は洸希選手の突きや下段蹴りが走り良いペースでしたが、中盤にまさかの「停電ハプニング」で試合が一時中断。再開後、お互いに旗が1本ずつで引き分けとなり延長戦へ。
続く延長戦も激しい接戦の末に引き分けとなり、洸希選手にとって人生初となる「再延長」に突入します。
「ここからは気持ちの勝負」。一歩も譲らない攻防の末、これも引き分けとなり、こちらも人生初の「体重判定」へ。しかし体重差が3kg未満だったため、洸希選手にとって未知の領域である「最終延長」へともつれ込みます。
「勝ちたい」その執念だけで最後の力を振り絞り、下段と渾身の大振りパンチで攻め抜いた洸希選手。本戦から最終延長まで4回、トータル6分間にもおよぶ死闘の末、ついに判定3-2で勝利をもぎ取り、執念の決勝進出を果たしました!


(4回もの死闘の末、勝ち取った勝利に思わず洸希選手もこの表情)
【決勝戦】アルバート・パヌータ選手戦(延長戦一本負け・準優勝)
決勝戦の相手は、高校3年生で洸希選手より1学年上の選手。一般部でも活躍していてジュニアの大会でも数々の国際大会で活躍するルーマニア支部長のご子息であるアルバート・パヌータ選手です。技ありや一本勝ちといった「倒す組手」を得意とする、非常に技術力の高い選手でした。
立ち上がり、カーフキックを受けて動きが止まってしまった洸希選手ですが、めいみ先生の的確なセコンドに導かれ見事に持ち直します。しかし今度は喉への攻撃を受けてしまうアクシデントが発生。相手の反則であるにもかかわらず技ありと判断する審判もいるという世界大会の厳しさに直面しながらも、残り10秒で手数でも上回り相手を後退させ、本戦を引き分けに持ち込みます。
続く延長戦。洸希選手は下段と内膝を的確に当てて効かせる良い展開を作りますが、相手の大技をかわして距離をとった瞬間、後ろ蹴りがクリーンヒット。洸希選手はその場に倒れ込んでしまいました。
「立て!!!」勝たせるために最後まで諦めず、大きな声で叫び続けるめいみ先生。しかし立ち上がることができず、洸希選手は空手人生初となる一本負けを喫しました(のちにこの攻撃により肋軟骨にヒビが入っていたことが判明)
初戦から全試合が延長戦となり、エアコンのない過酷な環境も相まって、最後は満身創痍、ボロボロになりながらも最後まで舞台に立ち続けた洸希選手。

勝敗を超えて見せてくれた、大切なもの
決勝戦は負けてしまいましたが、我がうるま道場指導者の教えである「感謝の気持ち」「謙虚」「礼儀礼節」だけは最後の最後まで守り抜き、相手選手、審判はもちろん、現地カザフスタンの選手団、そして他国の応援席にまで一礼をして舞台を降りた洸希選手。
日本代表として、うるま道場生として、勝敗を超えた空手家として大切なものを見せてもらいました。
フラフラになり最後は、めいみ先生に手を引かれながら舞台を降りる洸希選手。

後一歩のところで世界チャンピオンの夢を逃し、人生初の一本負けで放心状態の洸希選手でしたが、ようやく舞台を降りてめいみ先生から声をかけられると、堰を切ったように涙が溢れ出ました。

2人にしか分からない気持ちや想い、強い信頼関係がこの一枚に込められており、見ている者の胸を熱くさせる、一生忘れられない光景となりました。

10年間の想いと、皆様への感謝
洸希選手が小さい頃から描き続けてきた「世界チャンピオンになる」という夢。
それは、うるま道場の偉大な先輩方が日本代表としてこのジュニア世界大会で輝く姿を間近で見ていたからこそでした。
弱くて10年間負け続けても、度重なる怪我で何度苦しんでも、決して諦めることなく努力を重ねてきた日々。
天国の泰道先生をはじめ、めいみ先生、あんな先生、はやと先生、道場生の仲間たち、そして支えてくださる全ての方々へ恩返しがしたい――その一心で、この世界大会の舞台にすべてをかけて挑みました。

今はまだ悔しさが残り、なかなか立ち直れない日々を送っているかもしれません。
それでも、これまでの空手人生で経験したことがないほど多くの方々から温かいエールをいただき、洸希選手と莉々華選手は本当に皆様に恵まれた、幸せな時間を過ごさせていただきました。この経験は、これからの人生においてかけがえのない財産となります。
日本から見守り、応援してくださったすべての皆様、本当にありがとうございました。
最後に、本クラウドファンディングは8月31日をもって無事に終了いたしましたが今回の世界大会に関するすべての報告が完了するまで、今後も活動報告レポートを投稿してまいります。
応援してくださったすべての皆様に、最後まで選手たちの世界大会の様子や軌跡をお伝えしたいと思っておりますので、ぜひこれからも活動報告をご覧ください!

うるま道場ジュニア世界大会を応援する会





