
1つ、考えたんです。 ちょっと長いですが、最後まで読んでほしいです。
そもそも、なんで『日本製の覚悟店』を始めたんだっけ?
SHAKUNONEが11周年を迎えた節目の日に、座禅をしながら、そんなことを考えていました。
僕自身、日本製の魅力は何かと聞かれたら、品質や技術だけではないと思っていますし、妄信してはいけないと思っています。
ただ、これだけは言いたいんです。
「日本で作り続ける」という営みそのものに、価値がある。
日本で作れば、技術が残る。 雇用が生まれる。 人が育つ。 地域にお金が巡る。
そして、自分たちの国で、自分たちに必要なものを作れる力が残る。 大げさに聞こえるかもしれないけど、ものづくりは、国の足腰です。
日本で作る。 日本で働く。 次の世代へ繋ぐ。
この営みそのものが、ひとつの国防なんじゃないかと思っています。
日本製を大切にしたい。 でも、「日本製だから守ってほしい」という話ではありません。
作り手自身が強くなって、ちゃんと選ばれる。そんな日本製を増やしたい。
そのためには、まず知ってもらわなきゃいけない。
どんな人がつくっているのか。 どんな場所でつくっているのか。 何を大切にして、何を未来へ繋ごうとしているのか。
そんな「日本製を未来へ」と覚悟を決めた人たちと、その人たちがつくるものを、もっと多くの方に知ってほしい。
でも、一人でできることには限界がある。 だから、仲間が集まった。
それが『日本製の覚悟店』です。
ただ「日本製は素晴らしい」と言いたいわけじゃない。 実際に足を運んでもらう。 つくった人に会ってもらう。 その人たちがつくったものに触れてもらう。
そして、「こんな人たちがつくっているものだから、選びたい」 そう思ってもらえる場所をつくりたい。
今、挑戦しているクラウドファンディングも、そのための一歩です。
ありがたいことに、多くの方に応援していただき、当初掲げていた目標は達成することができました。
現在は、1,200人の方に応援していただく次の目標へ向かっています。
でも、まだ先を見なきゃいけない。
この挑戦の先に、何を残すのか。 あらためて考えました。
最初は、かっこいいプロモーション動画をつくろうと思っていたんです。
もちろん、きれいに撮って、かっこよく編集された映像があれば、伝わるものはあると思います。
というか、正直に言えば、それもやりたい!
でも、本当にそれだけでいいんだろうか。
日本製に覚悟を持って向き合っている人たちが、そのままの姿でかっこ悪いわけがない。
何をつくっているのか。 なぜ、この仕事を続けているのか。 何に悩み、それでも何を諦めていないのか。
その人の言葉を、その人のいる場所で聞く。 現場にしかない、感じられないものが必ずある。 それをちゃんと残して、届けていく。
そのほうが『日本製の覚悟店』がやるべきことなんじゃないかと思いました。
だから、次のゴールを決めます。
僕自身が、カメラとマイクを持って、日本各地の「覚悟を決めた作り手」に会いに行きます。
涼しい事務所に座って、言葉だけで日本製を語るんじゃなくて。 自分で汗をかいて、泥臭く、現地に足を運ぶ。
工場へ行く。 現場へ行く。 機械の音を聞く。 働く手を見る。
そこまで行かなければ、見えない覚悟があると思うんです。
その覚悟に僕自身が触れて、その人の言葉と姿を映像として残し、届けていきたい。
もちろん、簡単ではありません。
僕自身の時間はなんとかします。 仕事の合間を縫ってでも時間をつくります。 そこは、僕が覚悟を決めるところです。
ただ、全国を回るための移動も、撮影も、編集も、全部を一人でやることはできません。
全国各地の作り手を訪ねるための、交通費。 その場の空気や声まで、きちんと残すための撮影機材や撮影にかかる費用。
そして、撮って終わりにせず、ちゃんと届くものにするための編集・制作費。
ここには、どうしても賄いきれない現実(お金)がかかってきます。
だから、応援していただきたい。
僕の時間まで、皆さんに背負ってもらおうとは思っていません僕は、自分の時間を使います。 自分の足で、会いに行きます。
そのうえで、一人ではできないところに、力を貸してほしい。
皆さまから託していただく資金は、会いに行くために。 残すために。そして、届けるために。
大切に使わせていただきます。
最初に掲げた「公式WEBサイトをつくる」という目標は、皆さまのおかげで達成することができました。
だから、もう一歩先へ進みます。
1,200人の応援で、『日本製の覚悟店』を育てる。
そして、
1,300人の応援で、日本各地の作り手に会いに行き、その覚悟を映像として届ける活動を始めます。
全国すべてを、すぐに回れるわけではありません。
時間はかかると思います。
でも、一人ずつ会いに行く。 一つずつ、残していく。
そして、いつかその映像が積み重なったとき、
「日本には、こんなにも覚悟を持ってものづくりをしている人たちがいる」
日本製の覚悟店を、そう胸を張って伝えられる場所にしたいんです。
僕は僕のできることをやります。 時間をつくって、汗をかいて、泥臭く、会いに行く。
結局、考えても考えてもこんなシンプルな方法しか思いつきませんでしたが、将来、これをやって良かったと思えるよう、力を尽くします。
かっこよく見せるためだけじゃない。 かっこいい人たちを、そのまま伝えに行きます。
それが、私の覚悟です。



