私たちについて
京都左京区上高野にある古民家【五右衛門】を拠点に、地域の家族たちと一緒に【結い】つまり【つながり】を大切にするコミュニティを作っています。私たちが目指しているのは、自然・先人・隣人とのつながりを大切にする暮らし。農薬や化学肥料を使わない田畑、里山の間伐、そしてその間伐材を使った雑貨作りなど、自然の恵みを活かした活動を日々行っています。

「くらしごと」という生き方
私たちが大切にしているのは、「くらし」そのものが「しごと」になる「くらしごと」という考え方です。里山や竹林、おくどのある伝統家屋、盆踊りや田植え唄、そして「結い」という地域の相互扶助の仕組み。こうした日本の原風景と調和した暮らし方を、次の世代へ受け継いでいきたいのです。五右衛門はそうした「くらしごと」を実践する、地域の心となる場所なのです。

五右衛門が地域の心となる場所
この古民家では、氏神様である崇導神社での流しそうめん、自作ピザ窯を囲むピザパーティー、ヨガや料理教室、メンコ大会、そして地域で企画した盆踊り大会など、季節ごとに様々な行事を開いてきました。長年放置されていた水車も数年前に修繕して復活させ、地域の人たちが安心して集える場として、少しずつ形になってきました。また、隣接する崇導神社や栖賢寺とのコラボイベントも企画し、地域の文化的なつながりも広げています。

みんなで創り上げた思い出の数々
荒れ果てていた里山と竹林を間伐し、その間伐材で竹垣や竹細工をみんなで作りました。田植え唄を自作して、それを唄いながら手植えで田植えをする。盆踊りの歌や振り付けを自作し、今年の夏に初めて盆踊り大会を復活させます。昔やった大人も、やったことない子どもも一緒になって戦ったメンコ大会。氏神神社の参道でのそうめん流し。自作のピザ窯を囲んでのピザパーティー。こうした一つひとつの活動が、世代や背景を問わず、人と人をつなぎ、地域の絆を深めてきました。

今、五右衛門が危機に直面しています
しかし、私たちの拠点である築120年の古民家「五右衛門」の老朽化が急速に進んでいます。屋根に穴が空いてしまい、雨漏りが続いています。ピザ窯も壊れかけており、畳の一部も激しく傷んでしまいました。このままでは、大切なコミュニティの拠点を失ってしまう危機に直面しています。

修繕を通じてつながりを守りたい
最優先は屋根の修理です。雨漏りを止めることで、古民家を次の世代に守り伝えることができます。その後、ピザ窯の修復、畳の張り替えなどの修繕も進めていきたいと考えています。これらの修繕費用をまかなうため、このクラウドファンディングに挑戦することにしました。

なぜこのプロジェクトが大切なのか
五右衛門は単なる建物ではなく、地域の人たちが自然とのつながり、隣人とのつながりを感じられる場所です。ここで子どもたちが自然を学び、大人たちが新しい関係を築き、みんなが心の安定を得ることができています。日本の原風景を守り、「くらしごと」という伝統的な暮らし方を次の世代へ受け継ぐこと。古民家を守ることは、そのつながりのネットワークを未来へ繋ぐことなのです。

これまでの取り組みが示すもの
私たちは数年前、放置されていた水車を修繕し復活させました。その時も地域のみなさんの協力を得ながら、少しずつ形にしていくことができました。一人では成し遂げられないことも、「結い」の心で集まった仲間たちと力を合わせれば、どんなことでも乗り越えられる。その経験が、私たちの確信です。今回も、同じように地域のつながりの力で、五右衛門を守っていきたいと願っています。

皆さんの支援がもたらすもの
このプロジェクトへのご支援は、単に建物の修繕にとどまりません。それは【つながり】という目に見えない大切なものを守ることです。自然と共生し、隣人とのつながりを大事にする、そうしたライフスタイルが京都からもう一度花開く。日本の原風景が次の世代へ受け継がれていく。そのお手伝いをしていただくことになります。

最後に
五右衛門は【結い】の心を大切にする場所です。この修繕を通じて、さらに多くの人たちとのつながりが広がれば、と願っています。昔ながらの日本の暮らしや文化を守りたいと考える皆さんのご支援を、心よりお待ちしています。
最新の活動報告
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五右衛門メンバーインタビュー第5弾:龍&まゆちゃん
2026/09/30 19:58インタビューアー(以下、問):五右衛門メンバーインタビュー第5弾、これが最後になると思いますが、有終の美を飾ってくださるのは映画「ロマ金」こと「ロマンチック金銭感覚」を制作した龍ちゃんまゆちゃんです! 拍手~パチパチ(❛◡❛ノノ"✧)今回はもう僕がインタビューするまでも無いかなと。下手に僕が聴くより、龍ちゃんまゆちゃんにお任せして自由に話してもらう方が良いんじゃないかななんて思ったりしてます。 まゆ(以下、繭)&龍(以下、龍):笑問:五右衛門との出会いとか、なんで五右衛門で映画を撮ることになったんかとか。映画の舞台にもなった五右衛門には、最初から狙って来たのか、それとも五右衛門に来て「ロマ金」の着想を得たのか。五右衛門と『ロマ金』の関係など、僕自身色々知りたいことがあるので、そのあたりお聞きしたいです。 繭:そもそものスタートはタカなんですよ。タカとは大学の同級で、まだ東京に住んでる時に、 タカと大学時代の仲間と京都で飲んでて、その飲み会が終わってタカに「明日何してんの?」って聞いたら、「近所の竹林とか切りに行ったりする」って言うから、「え、何それ、そんなことやってんの?行ってみていい?」って言ったら「いいよー、じゃあ朝10時集合ね」ってことで初めて上高野に降り立ったんですよ。それまでは私も京都出身なのに知らなかった場所で。それでたけちゃんベラさんとかゆきちゃんとか、みんなで竹林を切りに行って、その後ご飯が出てくるなんて思わなくてびっくりしちゃって。ほんと、たけちゃんの持ってる空気感とか、ゆきちゃんとか、初めましてっていう感じがなかったんですよね、なんか。 問:昔どっかで会ってたみたいな。繭:なんでこの人たちこんなに親切っていうか、余所余所しい感じじゃなくて自然体というか、それがすごい居心地が良くて。急に来た私をすぐに受け入れてくれたんですけど。ちょうど東京ですごい疲れてた時で、なんか嬉しかったんですよね、こうやって自然と関われるっていうのが。ご飯したのもすごく楽しくて。近くに水路があって、たけちゃんが「東京でたぶんたくさん電磁波とか溜め込んでると思うから、足こうやって浸けて帰りなー」って言ってくれて。素足になって水路に足つけたら、なんかめっちゃ気持ち良くて。東京には13年ぐらいたんですけど、身近にそういう環境がなかったから、ちょっと感動してしまって。問:東京に住んでたら、まずお外で裸足になるっていうことなんか無いからね。たけちゃんもゆきちゃんも、めっちゃなんか野性味あるというか。僕もゆきちゃんからよく裸足で土の上歩いてアーシングしなって言われる。繭:そういうふうなこと言われたことはあんまりなかったなーと思って。問:僕らも東京で20年住んでたから分かる。東京で裸足で歩いた記憶なんかないけど、こっちは鴨川の河川敷やったらサンダル脱いで裸足で歩いたりとか。東京では考えられないかも。繭:本当にそう。また東京戻ってもそれが自分の記憶からなかなか離れなくて、 たまに思い出してたんだけど、いよいよ京都に戻ろうかって話になって、そっからちょっとまた半年ぐらいあいて、上高野とは別のところに住もうかって話もあったですけど、やっぱりここに来たいってなって思って、龍くんにもちょっとかかわってもらうようになったって感じです。こういうところがあるよーって話になって、 問:じゃ最初はまゆちゃんだけで五右衛門に出会ったわけね。繭:そう。コロナの後すぐぐらいかな。2021年ぐらいだと思うんですけど。最初タカも東京にいたから、結構よく遊んでたんですよ。でタカは早々と私より3年前くらいに帰ってて、面白そうな五右衛門って場所と先に繋がってたタカがきっかけですね。それでその木曜日の里山活動に私も龍蔵も時々参加してたんだけど、五右衛門との関係が1年くらいあった2022年に龍くんが映画作りたいっていう話になって。 ちょうどたけちゃんが作った「ゆいまーる」っていう通貨のようなクーポンのようなものもあるってことで、そういったものの真相(深層?)を自分たちで探ってみようっていう感じで決めていきました。 問:『ロマ金』でいろんな地域通貨の話出てきたけど、たけちゃんの「ゆいまーる」がきっかけだったりするのかな? 龍:五右衛門を映画の舞台にしようって思ったのは「ゆいまーる」がきっかけだけど、地域通貨は僕が高校時代にさかのぼります。問:おおー!そんなに。ってことは五右衛門と出会ったらそこでも「ゆいまーる」っていう地域通貨みたいなもんがあったってことね?龍:そうそう。あれ、こんな近所で地域通貨やってる人いるやん!みたいな。それが面白くて。問:なるほどねー。五右衛門って大自然とかがーつの重要キーワードやと思うんやけど、そういうキーワードが最初からあったわけではない感じ? 龍:いや、でもそこは素晴らしいと思ったし、地域通貨をテーマにした生活を映画の中の描く上で、 五右衛門の活動は必要だったと思います。僕ら東京に10年以上住んでて、五右衛門みたいに毎週木曜日ああいう風みんなでご飯を食べるなんて、なかなか作れないですよね。東京だとたまに友達らとでバーベキューとかするくらいで。五右衛門みたいに毎週毎週集まる暮らしって、すごい豊かだなと思いました。 問:しかも木曜日だけちゃうと火曜日とかもみんな集まってるからね(笑)。平日の昼間から軒下の半野外でご飯食べてビール飲んでとかって、ある意味すごいリッチ。繭:そうですよね、野草とか山菜が採れたとか、柿がもぎ時だとか、お米作ってるよーも、私にとってはすごい珍しいことだったから、近くの田んぼでみんなで田植えして草刈りしたり、共同で色んなことやってんだなーと思って。そんな暮らしが五右衛門のみんなには自然に根付いてて、子供も大人も一緒に自然に触れる機会がたくさんあるっていうのは、すごい良いじゃないですか。お金の関係性とかじゃない、お隣さんとの関係性が。しかもそこに食べ物も自分たちでやってる人多いから、知識の共有とかも結構できるし。単純に自分はすごい癒されたし、映画撮りながらも「やっぱ大事だよね」って言ってました。 問:上高野という、京都の市街地からそんなに離れてないところで、こんなに土に近い生活をしてる大集団があるなんて、ほんまに驚きの現象やと思う。 龍:僕も大学時代に上高野の隣に住んだりしてたんですけど、奥の方に行ったことがなかったですね。花園橋で雰囲気がガラッと変わるんですよね。問:ほんまそう。花園橋から上は雪も多いし雨も多い。だからか虹がめっちゃ出るね。比叡山麓だからかにわか雨が多くて、夕方に霧雨が降って上がったら「あ、これ絶対出るわ」と思ってパッと見上げたら大体虹が架かってる。上高野から岩倉にかけてって虹の街って言えるよ。 龍:でもね、こっちに来る前東京で立ち退きにも遭ってたんですよ。 問:え?立ち退き? 龍:そう(笑)。東京で最後に住んでたところが、もう取り壊すので2021年の8月末までかな、出てってくださいってことで、それで京都に移住しようかって話になって京都に来たって感じ。問:それって絶対に呼ばれて来たんやで!龍:そうかもですね。こっちに引っ越してきて半年ぐらい五右衛門に関わってから映画を撮り始めました。問:なるほど。映画見させてもらったけど、ドキュメンタリーなのかファンタジーなのかジャンル分けできない、クロスオーバー的な作りで、とっても面白かったです。龍:ありがとうございます。でも面白いって意味では五右衛門も。さっきまゆから五右衛門は「江戸時代」ってキーワードが出ました。繭:そう(笑)、江戸時代の暮らしってこんな感じだったのかな、みたいな。名前からして「五右衛門」だし、おくどさんもあるし、火とか木とか井戸まであるし。全てが整ってるじゃないですか。問:五右衛門だけに、五右衛門風呂作ったらええかも知らんね。 龍:そう、インフラが切断されたとしても、五右衛門の近くにいたら安心感がある。井戸から水汲めるし、薪で田んぼからお米持ってきておくどさんで炊けばみんなでご飯いただけるし。問:現代社会で最強の存在やね。どんな災害が起きても五右衛門に関係していれば生き延びられる。繭:ほんとそれ。だから映画の中でも、やっぱり一番価値を感じるのってコミュニティって存在ですよねってことを描きたかった。電子地域通貨やってる人がそれを言った後に自分たちのところに帰るシーンがあるんですけど、いつ帰っても誰かがいるっていう、何気ない日常が実は一番安心っていうことを伝えたかった。みんながそれぞれの地域で、お金だけの関係を超えた暮らしを安心してできる場所を作るのが大事。そういう人々の繋がりを描けたら良いなって思ってました。問:ほんまにね、もし京都で大災害とか起きたら、みんな急に五右衛門に殺到するで、絶対。電気止まったらオール電化の家では料理でけへんし、ガスまで止まったらカセットコンロなんかすぐ売り切れるやろうしね。でも「五右衛門に行ったら全部ある!」って分かったら殺到するよ。間違いない。繭:そう、ここの3升のおくどさんってすごいですよね、一気に何十人分もご飯炊ける。そういう意味でもなくなったらだめな場所ですよね、五右衛門は。問:そんな五右衛門で行われる上映会、今回のクラファンで10人もの方からご支援いただけてます。龍:ほんと有難いです。この場を借りて感謝申し上げます!問:ということで、クラファンで上映会を選択されなかった方も、上映会にはご参加いただけますので、楽しみにしてください。繭&龍:オンラインも同時にやるハイブリッド形式ですので、多くの方々のお越しをお待ちしております♬問:今日はお忙しい中ありがとうございました。繭&龍:ありがとうございました。 もっと見る
五右衛門メンバーインタビュー第4弾:いずみさん
2026/09/30 11:27インタビューアー(以下、Q):五右衛門メンバーインタビュー第4弾、今日のゲストはいずみさんです! 拍手~パチパチ(❛◡❛ノノ"✧)今日はとても楽しみにしてました。僕にとって実はいずみさんが五右衛門を象徴するキャラで、京大出身でバンドのドラマーで、かつお仕事しながら田畑をめっちゃやってらっしゃったり、すごい多彩な才能が詰まってて、かつ土に近いくらしを実践してらっしゃる。でも五右衛門ってなんとなく人が集まってきて出たり入ったりするから、こうやってサシでじっくりお話を聞いたことがないんですよね。いずみさん(以下、I):そうですね、五右衛門って気づくと新しい人が居て、途中で引っ越したりしてもまた戻ってきたりが多いですね。Q:僕の中ではいずみさんが五右衛門の農業のリーダーってイメージですし、五右衛門だけじゃなくてかなり手広くやってらっしゃいますよね。I:農業って言ってもいろんなやり方があるじゃないですか。自然農、肥料を入れる、入れないとか。そこはなんか音楽にハマる面白さとそんなに変わらなくて。何箇所かでそうやって田んぼとか畑とかやっていて、五右衛門はその一つの場所です。五右衛門の田んぼは住宅街の中にあるんで、地元の人たちとの交流がすごくあって、他の場所は孤独ですけど、その街と自然の境目みたいなところでやらせてもらう良さを、やっていてすごい感じます。今も僕らの周りで田んぼがどんどん住宅地に変わっていくのをよく目にするんですけど、五右衛門の田んぼは、まさにそんな住宅街の中にある残された田んぼでもある。こっちの農作業も見てもらえるし、声をかけていただける。子供たちもふぁーっと気軽に遊びに来るし、田んぼをしながら地域交流できるのが僕の中ではものすごく楽しいところです。Q:田んぼが地域の方との交流にもつながっているんですね。田んぼと出会う前は、大原で畑をされてたと聞きましたが。I:ドラムを叩くために借りてた場所で大家さんが畑を持ってたんで、ちょっと興味を持ってやってみたっていう感じですね。Q:ドラム?! 音楽が農業を始めるきっかけになったんですね、面白い!I:そうですね。そっからは結構絶え間なく、その場所も今もまだ借りてやらせてもらってます。もう、そこに親しんでかれこれ15年くらいたちますね。その過程で亀岡ので田んぼを始めることが出来たりとか。絶え間なくちゃんとやってたわけじゃないんですけどね。くらしごとの田んぼは初期メンバーのだいちゃんとやよいちゃんが始めてはったのを、僕が受け継いだ形ですね。Q:いずみさんは初期メンバーですよね?ずっと聞きたかったんですが、五右衛門の誕生秘話を知ってたら教えてください。I :僕たちは五右衛門でくらしごとが誕生した時にたまたま近所に引っ越してきて、しばらくしてから合流したんです。五右衛門の近所にいた人たちとちょっと知り合いだったから「この場所いいな」と思ってました。でも立ち上げには関わってないんですよ。本当に偶然というかラッキーなところもあって。近所で「なんか面白い人たちがいるな」と眺めながら、どこに境目があったのか分かんないような感じで仲良くさせてもらっていきましたね。あと、僕ら夫婦の中では、子供が小さい時に五右衛門のような場所があって助かったっていうのがすごく大きかったんです。Q:五右衛門は子育て中の仲間もたくさんいますよね。I:はい。近くで同じように小っちゃい子供がいる仲間達になんか困った事があった時に相談に乗ってもらえたとか、核家族で子育てをするっていうところから、助けてもらったっていう感じがすごくありますね。自主保育とか子供達の集まりなんかもやってはったと思います。すごいありがたいコミュニティです。最初は自分のなんかやれる事をやりたくてそこに入った感じではなくて、近所に面白い人たちがいて何気なく集まってご飯食べたりだとか、誰かの何かがあるからみんなでお祝いしようとかね、何か作ったよとか、まあ、ほんまにそういう些細な事が全部くらしごとなんだなと感じます。だから「こういう活動をしてました」みたいに言えるような感じでもないのかもしれないです(笑)。Q:僕の中でいずみさんって、大原と上高野だけじゃなくて岩倉のわくせいの奥でも田んぼやって、亀岡まで行ってって、農業にめちゃめちゃどっぷりハマってる、というイメージなんですけど、元々じゃなかったなんて意外です。しかもドラム叩く場所からつながっていったっていう(笑)。I:そうですね、それまでは全然農業に関係する何かがあったわけでは全くなかったんです。Q:僕は自分のインタビューにも書いたんですけど、小さい時堺でめちゃめちゃ身の回りに公害があって、小っちゃい時から環境問題への意識がすごい自分の中にあったんですけど、環境問題やオーガニックに興味あるのは女性がほとんどで、環境問題に興味のある男性は本当に身近にいないので、いずみさんがこの環境とかオーガニックを始めるようになったきっかけにとても興味があります。I:僕は、一番まずシンプルに最初に野菜作ってた時にあっという間にもうめちゃくちゃ虫に食われたんですよね。なんか、もう骨だけみたいになって。そこから好奇心というか疑問が、「あれ?じゃあなんでスーパーで売ってる野菜はあんなに虫喰いがないんだ?」とか、いろんな育て方によって変わってくるんだ、みたいな事が純粋に面白かったですね。あとやっぱり東日本大震災がすごく大きかったですね、自分の中では。野菜の作り方一つ取ってももっと色んなやり方があるのに、世の中の自然に対するかかわり方も、そういうふうに見ていくと「なんで?」って疑問がうまれて。畑とか自然が相手だと、人間には関係ないところで自然の答えがパーンと出てくるっていうのがまた良くて。純粋に好奇心からってのも大きいです。Q:3.11の前は、関東の方に住んでたんですか?I: 地元は関東なんですけど、 学生の時からずっと京都に住んでます。3.11があって食の話と環境の話だけじゃなくて、いろんな世の中に対しての見方とかアプローチとかすごくターニングポイントだったんですよね。原発も絡んだ色んなことが。五右衛門周りにも同じような考えの人たちが多いですし、3.11で、移住した人とかも。Q:ウチもまさに同じで、移住組です。3.11の時にちょうど東京に居て子供がまだ1歳だったんで、放射能汚染がちょっと心配で。関東に居るとどうしても関東の野菜が多くて、食べ物に気を遣わざる得なかった。I:移住組はいっぱいいますよね。Q:いずみさんは五右衛門で田んぼとか色々一生懸命やってくれてはりますけど、もっとこんな事これからやってみたいとかありますか。I:僕は今のこの田畑をやらせてもらう喜びがあって、この田畑をちゃんと生き生きとさせて、そこで作物も取る。僕もいつまでも耕せるわけじゃないので次の人に渡せたらという思いがすごくあります。自分が今こうやって田畑に関わっていて、最近やっぱり「この先の日本の田畑がどうなっていくんだろう」ってことを良く考えます。確実なこととして、もう耕す人がいなくなるだろうと。その中で別にそのプロとしてでもなく、農業にハマって楽しんでやっていく人が一人でも多く増えればいいなと、すごく思ってます。そういう人がもしいたら全力でサポートしたいなと思っていて、今年も2人ほど田んぼ始めた友人がいるんですけど、そういう活動の拠点として五右衛門があったらいいなと思っています。あと、田んぼっていざやり始めてみると、籾すりって収穫した後の困る段階の処理があるんですよ。その機械が今五右衛門に置いてあるんで、米作りしてる人が籾すりしに来れるライスセンター作業場みたいな拠点づくりを強化していきたいって考えもあります。Q:いいですね。I:みんなが気軽に、お米とかをちょっとやってみたい人が始められて、で、始めたからにはしっかり収穫して、お米に変えるための作業、機械作業とかを、五右衛門の場所で提供できたらいいな、と思ってます。Q:なるほど、そういった考えの転換のきっかけみたいなのがあったんでしょうか?I:そうですね、例えば原子力で言うと、人間がより豊かな生活を手に入れようと夢見たけど、夢破れた、みたいになってるんじゃないか、エネルギーを大量に生み出すけどその分もっとお金を使うハメになってる、そういう方向に向かっていってるように思うんですよね。本当に持続可能ってことを考えたら石油とかの地下資源だって無限には無いから、結局僕たちが使っていいエネルギーって太陽からのエネルギーだけだと僕は思うんですけど、太陽から得れる一番のものが農業なので、農業をやる人がもっと増えると良いな、というのが3.11後の自分の中での大きな転換ですね。このやり方が今までやってきたことだし、この先も一番確実なやり方なのに、エネルギーとかお金とかを言いながら農業は疎かにしてきてるっていうのが、今の世の中の何かを象徴してる。農業をやる人が増えることが、世の中が良くなる一番の基礎になると思ってます。Q:そうですよね、いずみさんもお仕事されながらこんなに手広く農業できてるんですもんね。いずみさんご自身が、仕事しながらも農業しっかりできるよっていう、何よりの証左ですよね。I:やってみるとすごい楽しいから僕はやっていて、きっと他にもやってみると僕みたいに楽しいって感じる人がたくさんいるはずなんですよね。逆にこのまま耕す人が減って行ってしまうと、マネーの力ではどうしようもできなくなるので、こっちの道もあるし楽しんだよっていう一つの証明になればという思いもあります。Q:ほんとそうですよね、今日はお時間も長くなりすぎたんで、これくらいにしようと思いますが、お仕事しながらでもここまで手広く農業ができてるいずみさんの姿を見て、ちょっと自分もやってみようかなって刺激になりました。今度田畑に遊びに行きますんで、またゆっくりお話しお聞かせください。今日は長いお時間ありがとうございました。I:ありがとうございました。 もっと見る
本を真ん中に、人と自然と暮らしがつながる場所―上高野こども文庫 by まさよ
2026/09/27 22:25くらしごと五右衛門の敷地の中に、小さな「上高野こども文庫」があります。この文庫ができたのは、今から40年ほど前のことだそうです。当時は、子どもたちだけで市営図書館まで行くには少し遠く、道中も心配でした。そこで、地域のお母さんたちが「子どもたちの身近なところに本を置いてあげたい」と、市営図書館から数か月ごとにたくさんの本を借り、地域の子どもたちが本に親しめる場所をつくりました。そんなお母さんたちの思いから始まった文庫です。私たちが関わるようになってからも、文庫では、本を読むことを入り口に、いろいろなことをしてきました。春には野原へよもぎを摘みに行き、絵本『よもぎだんご』を見ながらお団子をこねました。鯉のぼりを出す日には、大きな鯉の口から子どもたちが「行ってきまーす」と入り、尾びれからモソモソと出てきて、大笑いしました。七夕には笹を飾って絵本を読み、庭にゴザを敷いて紙芝居をしたこともあります。お正月には、五右衛門の田んぼで育てたもち米を、おくどさんで炊いて餅つき。本のそばに、畑があり、火があり、食べることがあり、遊ぶことがある。気がつけば、文庫の活動は、五右衛門の暮らしの中へ広がっていました。子どもたちの「やってみたい」から始まった「人と自然の友の輪大作戦プロジェクト」では、「野草使いクラブ」も開きました。よもぎを摘み、よもぎ酵母を育ててパンを焼いたり、セイタカアワダチソウやマリーゴールドで布や毛糸を染めたり。お昼には、子どもたちだけでおくどさんに薪をくべ、ご飯を炊いたこともあります。大人は心配しながら後ろで見ていましたが、炊き上がったご飯はふっくら。子どもたちは「最高においしい!」と満足そうでした。そういう時、大人が教えているつもりで、実は大人の方が子どもたちに教えてもらっているのだな、と思います。野草使いの活動をもとに、みんなで紙芝居もつくりました。プロジェクトリーダーの中学生を中心に、何人もの子どもが絵を描き、色を塗りました。それぞれが思い思いの色を使うので、出来上がりは少しばらばら。でも、「みんなのストーリーだから、これでいいんだよね」という言葉がありました。夏から秋の野草を描いた紙芝居は完成しました。次は、冬から春の上高野を歩きながら、どんな草や花に出会えるのか探して、また続きをつくれたらと思っています。文庫のそばには、子どもたちが「食べてみたい」「使ってみたい」ものを育ててきた「マジックガーデン」もあります。じゃがいもを掘ったり、ブラックベリーを食べたり、育てたマリーゴールドを草木染めに使ったり。今はハチ箱も置かれています。季節が巡ると花が咲き、虫がやってきて、野菜が実る。そんな小さな変化を、子どもたちと一緒に眺められる場所になっています。文庫の活動も、ずっと同じように続いてきたわけではありません。人手が少なくなったり、メンバーが遠くへ引っ越したり、海外へ移住したり。みんなの暮らしが変わる中で、活動がゆっくりになる時期もありました。形を変えながらも、この場所ならではの時間やつながりは続いています。40年前のお母さんたちが「子どもたちの近くに、本のある場所を」と始めた文庫。その思いを私たちが受け取り、また次のお母さんたちへ、そして子どもたちへ、ゆっくり手渡していけたらと思っています。本を読んでもいいし、畑に行ってもいい。縁側でおしゃべりしてもいいし、「こんなことやってみたい」と誰かに言ってみてもいい。五右衛門に、これからもそんな余白が残っていたらいいなと思います。今回のクラウドファンディングは、くらしごと五右衛門という場所を、これから先にもつないでいくために行われています。この小さな文庫も、五右衛門で育ってきたたくさんの「くらしごと」のひとつです。またここで、子どもたちやお母さんたちと、どんなことが始まるでしょう。そんな続きを一緒に見守っていただけたらうれしいです。そして、よろしければ、クラウドファンディングへのご支援、応援をどうぞよろしくお願いいたします。 もっと見る




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