
バングラデシュ東部で2026年7月、長引く大雨によって各地で大規模な洪水や土砂崩れが発生しました。14日までに約111万人が被災し、53人が死亡。被害を受けた家屋は3万棟近くに上り、4万人以上が避難を余儀なくされています。
ピースウィンズは、初動調査のため日本から被災地に調整員を派遣。現地にて被害状況や支援ニーズの調査を進めています。
「食料が足りない」被災地の切実な声

7月上旬から続いた豪雨により、広い地域で鉄砲水や浸水が発生しました。国際協力団体の14日時点のレポートによると、もっとも被害の大きかった南東部のチッタゴンでは、24時間当たりの降水量が400ミリを超え、約76万人が被災したとされています。
自宅が被災するだけでなく、生計手段を失い今後の生活の基盤に悩みを抱える人も多くいます。漁師のチャウディンさんの自宅には、背丈を超える洪水が押し寄せたといいます。ゴム製の浮き輪に家族でつかまって難を逃れましたが、自宅が倒壊して居住できなくなり、現在は倉庫として使用していた空き家で生活しています。仕事道具である漁具も失い、今一番必要なものは「食料、家屋の修繕資材、漁具」だと話していました。

現在ピースウィンズでは、特に甚大な被害の出ているチッタゴン丘陵地帯などでの支援を視野に、現在、協力団体とともに近隣の被災地域の被害状況、支援ニーズを調査しています。多くの家庭で食料不足が深刻化している実態が明らかになっており、食料や衛生用品などの支援の調整を急いでいます。
そんななか、バングラデシュで長年人道支援活動に従事してきたスタッフの田中のもとには、この地域に住む友人たちから、「私たちを支援してくれるの?」「本当にありがとう」と、驚きと喜びの連絡が舞い込んでいるとのこと。
というのも中心部から離れた丘陵地帯であるこの地域には、多くの少数民族が暮らしており、多数派民族と対立して抑圧された歴史もあります。もともと貧しい地域にもかかわらず、地理的にも支援が届きにくい、取り残された地域となっているのです。

私たちは「もっとも支援を必要としている人に、今必要な支援を届ける」ことを第一に、困難な状況にある被災者の方々に寄り添って活動を続けます。現地からのこうした期待の声に応えられるよう、全力を尽くします。
皆さまの温かいご支援を、どうぞよろしくお願いいたします。



