19歳のメディアアーティスト、世界へ。ヴェネチア国際映画祭コンペティション選出。


第83回ヴェネチア国際映画祭 Venice Immersive コンペティション部門に公式選出されたXR映画『Nox』。監督ナカダリオのヴェネチア渡航と、ヴェネチアを起点とした今後の国際映画祭への展開、帰国後の国内体験会を実現するためのクラウドファンディングです。

現在の支援総額

2,601,000円

130%

目標金額は2,000,000円

支援者数

162人

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2026/08/20に募集を開始し、 162人の支援により 2,601,000円の資金を集め、 2026/09/27に募集を終了しました

19歳のメディアアーティスト、世界へ。ヴェネチア国際映画祭コンペティション選出。

現在の支援総額

2,601,000円

130%達成

終了

目標金額2,000,000円

支援者数162人

このプロジェクトは、2026/08/20に募集を開始し、 162人の支援により 2,601,000円の資金を集め、 2026/09/27に募集を終了しました


第83回ヴェネチア国際映画祭 Venice Immersive コンペティション部門に公式選出されたXR映画『Nox』。監督ナカダリオのヴェネチア渡航と、ヴェネチアを起点とした今後の国際映画祭への展開、帰国後の国内体験会を実現するためのクラウドファンディングです。

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『Nox』の制作を最も近くで支えてくださった、サポートエンジニアの佐々木さんに、制作の日々を振り返る記事を書いていただきました。

ロッテルダムからヴェネチアまで、締め切り直前の制作風景や、近くで見てくださっていたからこそ書けるエピソードが綴られています。

アーティスト・ナカダリオの素顔と、『Nox』がここまで育ってきた過程を垣間見ていただける記録です。ぜひご一読ください。

(左から佐々木さん、待場さん、リオ)
ーーーーーーーーー
サポートエンジニアの佐々木です。私がNoxのプロジェクトに参加してからのことを振り返ってみたいと思います。

去年の4月頃、プロデューサーの待場さんから相談をいただいたのがきっかけで、Noxプロジェクトに関わることになりました。当初は技術アドバイザーとして、質問に答える役割でした。制作途中の作品を初めて体験したとき、赤い海と女の子のシーンがとても印象的だったことを、今もよく覚えています。

▼XRCアワード

10月くらいからは、制作をすこしずつお手伝いするようになりました。その頃リオさんから「AIXRクリエイティブアワードのファイナリストに選ばれた」という連絡が届きました。振り返ると、これはNoxという作品が大きく変わるひとつのきっかけだったように思います。

Noxの完成版は20分の作品ですが、アワードの審査の都合上、7分にまとめる必要がありました。これをきっかけに、リオさんは作品のシーンの「順番」を大きく組み替えました。それまでは、魅力的なシーンがそれぞれ独立して存在しているような印象だったのですが、この瞬間、一続きの物語として組み合わさったような感覚がありました。

ちなみに、最終的な並びは「シーン4、3、5、6-2、6……」とバラバラで、その番号は完成まで振り直されませんでした。本人的にはそのままの方がイメージしやすかったみたいです。「シーン1についてなんですけど……」「シーン1?」「あ、シーン4のことです」といった感じで、慣れるまではシーンについて話すだけでひと苦労だったのもいい思い出です。

さらに、XRCアワードの審査員だった落合陽一さんから受けた指摘をきっかけに、リオさんは作品の背景部分を大幅に修正することを決断しました。それはつまり、多くのシーンを作り直すということを意味します。

▼ロッテルダム国際映画祭

ちょうどその頃、Noxがロッテルダム国際映画祭のマーケット部門に選出されました。初めての国際映画祭への選出で、出展は1月末。当時はすでに12月でした。正直なところ、すべての修正を間に合わせるのは無茶ではないかと思いました。

しかし、やると言ったらやるのがリオさんです。

今年に入って1月の後半、ひと通りの作業を終えたとの連絡を受けて確認すると、すべてのシーンが修正され、作品はさらに進化していました。聞けば、XRCアワードで知り合ったVoxelKeiさんにアドバイスしてもらったとのこと。さまざまな出来事をプラスに変えていく、リオさんの底力を感じた瞬間でした。

そして出展間近。リオさんの真骨頂は、締め切り直前にあります。この頃には私もそれを心得ていて、「詰めの作業」は直前期のお決まりになっていました。

なかでもロッテルダムは大変でした。リオさんとお母様の弥生さんのフライトが直前に迫っており、午前8時には家を出なければならないとのこと。しかし、リオさんとのブラッシュアップ作業は終わる気配がありません。修正を重ね、最終版が上がったのは当日の午前7時。作品は仕上がった。けれど、おふたりが無事に会場までたどり着けるのかが心配でした。

結果、おふたりは無事に会場へ到着し、作品も非常に好評でした。私も後日合流し、現地で立ち会わせていただきました。Noxが「国際的にも評価される作品」なのだと、実感できた瞬間でした。

▼ベネチア国際映画祭ノミネート

そしてついに、当初の目標だったベネチア国際映画祭の時期がやってきました。完成版と呼べるクオリティに仕上がったNoxは、私が関わり始めた頃とはほとんど別の作品となっていました。紆余曲折はありましたが無事に応募を終え、結果、コンペティション部門にノミネートされました。当初の目標を、完璧なかたちで実現しました。

これは何より、リオさんの実行力によるものだと思います。Noxは、その制作の大部分をリオさんが自分の手で作り上げた作品です。新しいテクノロジーや発想を柔軟に取り入れる姿勢と、私なら躊躇してしまうようなところも大胆に乗り越えていく推進力。精神的に苦しい場面もあったなかで、作品を完成まで導いた粘り強さを心から尊敬します。

そして、その粘り強さを支えたのが弥生さんです。リオさんが制作に集中できる環境を整えながら、最終的には制作まで参加していました。締め切り直前にDiscordでやり取りしていると、リオさんが寝落ちしたあとに、同じアカウントのまま、弥生さんがシームレスに会話を引き継いで、確認作業を進めてくれることが何度もありました。頼もしくもあり、面白くもありました。

Noxは、大きな変化を繰り返しながら成長し、完成した作品だと思います。その制作を近くでお手伝いできたことは、本当に贅沢で貴重な経験でした。

▼ベネチア国際映画祭への出展

8月、ノミネートされたベネチアでの展示に向けていくつか修正を加えたいとのことで、リオさんから最新版が届きました。確認した私は、深夜の部屋でひとり悲鳴を上げました。

今までなかったインタラクティブなシーンが、突然追加されていたのです。悪夢のようなシーンでした。幻かと思ってもう一度見直しましたが、やはり増えていました。ノミネートが決まった以上、本来大きな変更は必要ないはずです。後日、本人に聞いてみると、返ってきたのは「言うと止められるから内緒で作った」。この人は、よくわかっているなと思いました。

ありがたいことに、ベネチアにも同行させていただきました。Noxに関わり始めた頃から心に残っていた、赤い海と女の子のシーン。煌びやかなレッドカーペットを歩くリオさんの姿が、なんとなくそのシーンと重なって見えました。

微力ながら制作に携わらせていただいた一人として、この作品がたくさんの方に届くことを願っています。


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