║プロジェクト実行者について
はじめまして。海士町かんこ舟継承実行委員会です。
私たちは、本土から船で約3時間、日本海に浮かぶ隠岐諸島・海士町(あまちょう)で「かんこ舟競争」を開催しています。
かんこ舟は、かつて漁や島内の移動に使われていた木造和船です。
1970〜80年代に船外機付きの漁船が普及し一度は姿を消しましたが、近年有志の手によって復活し、2022年に第一回目の「かんこ舟競争」を開催しました。
「かんこ舟競争」は、昔から櫓(ろ)を漕いできたベテラン世代から、初めて舟に乗る若者まで老若男女が参加します。
私たちは、この島で育まれてきたかんこ舟の魅力を受け継ぎながら、島の人も、島を訪れる人も一緒になって楽しんでもらえる大会づくりに取り組んでいます。
櫓(ろ)…かんこ舟を進めるための伝統的な木製の操船具です。櫓漕ぎには独特の技術が必要で、慣れないとまっすぐ進めません。

║「かんこ舟競争」当日の様子はこちら
║かんこ舟と海士町の暮らし
海士町では昔から、畑を耕しながら漁にも出る「半農半漁」の暮らしが営まれてきました。
畑で米や野菜を育て、海ではサザエやアワビ、魚を獲る。そんな島の暮らしを支えてきたのが「かんこ舟」です。
今のように道路が整備されていなかった時代、人々にとって海は生活道路でした。
かんこ舟は漁に出るためだけでなく、集落を行き来したり、人や荷物を運んだりするためにも使われ、暮らしのすぐそばにある存在でした。
(今でいう軽トラのような存在だったのかもしれません)

「かんこ舟競争」に出場するベテラン世代の中には、実際にかんこ舟で漁をしていた人たちもいます。若い世代が教わる櫓の扱い方は、かつて島の暮らしの中で受け継がれてきたものです。
「かんこ舟競争」は、そんな世代を超えた交流が生まれる場であり、海士町の暮らしや文化を受け継ぐ機会にもなっています。
║プロジェクト立ち上げの背景
2022年に始まった「かんこ舟競争」は、今年で5回目を迎えます。
回を重ねるごとに参加者や観客も増え、海士町の恒例行事として定着しつつありますが、私たちには以前から感じていた課題がありました。
それは、船の修繕やイベントの開催にかかる費用のことです。
競技で使うかんこ舟は木造の伝統和船のため、安全に走らせるためには、毎年少なくない修繕費用がかかります。
これまで私たちは「伝統を絶やしたくない」「老若男女が集う機会を作りたい」という一心で、実行委員や参加者のボランティアとの「手弁当」でやりくりをしてきました。
ただ、「この先10年、20年と『かんこ舟』の文化を残していくためには、個人の負担や好意だけに頼るわけにはいかない」という思いもあります。
かんこ舟が海士町の大切な文化だからこそ、少しでも多くの方に興味を持ってもらいたい。
それが、今回クラウドファンディングに挑戦した一番の理由です。

║このプロジェクトで実現したいこと
そして、私たちはこの挑戦を通じて、ただ大会を維持するだけでなく、来てくれた人たちに「かんこ舟の本当の面白さ」をもっと伝えていきたいと思っています。
実際に、
地区の誇りを背負って本気で競い合う選手たちや、若い世代へ櫓の扱い方を教えるベテラン世代、その技を受け継ぎベテラン世代に負けじと舟を漕ぐ若者たちなど、大会の裏側にはたくさんの物語があります。


大会が近づくと、「今年は負けんぞ」と地区ごとに練習が始まり、若手もベテランも一緒になって本気で勝負に挑む。
そしてレースが終われば、直会(なおらい)でその日の映像を見ながら語り合う。
そんな時間も、この大会の大きな魅力です。
昨年の直会では、「もっと多くの人が関われる大会にしよう」「子どもの部を作ろう」といった声も上がりました。
この挑戦は、単に大会を開催するためのものではありません。
かんこ舟や各チームの魅力を発信し、応援や交流を楽しめる仕掛けを増やしながら、「かんこ舟」の面白さを人から人へ繋いでいくための挑戦です。
直会(なおらい)…祭りや地域行事の後に参加者が集まり、食事やお酒を囲んで労をねぎらい親睦を深める交流の場です。海士町では「打ち上げ」の意味で広く使われています。
今回のプロジェクトでは、
・隠岐諸島に眠るかんこ舟の修繕
・大会オリジナルグッズの制作
・観光客も応援や交流を楽しめる仕組みづくり
・子ども参加企画や新たな部門の創設
に取り組みます。


║スケジュール
2026年9月 クラウドファンディング開始
~実行委員一同、「かんこ舟競争」に向けて打合せ・練習会を実施します~
2026年9月22日 「かんこ舟競争2026」開催!
2026年10月4日 クラウドファンディング終了
2026年11月~12月 活動報告・リターン発送開始
║最後に
「かんこ舟競争」を始めたのは、子どもからお年寄りまで、一緒になって本気で楽しめる場をつくりたかったからです。
実際に開催すると、高齢者の皆さんが若者に櫓の漕ぎ方を教え、昔の海の暮らしを語り、世代を超えて真剣に勝負する姿がありました。
勝って喜び、負けて悔しがり、直会で笑い合う。
その光景は、私たちが想像していた以上に温かく、力強いものでした。
かんこ舟は、半農半漁の暮らしを支え、海を生活道路として生きてきた海士町の歴史そのものです。
そして、その歴史や文化は、「保存されるだけではなく、人が集い、漕ぎ、語り合うことで受け継がれていくもの」だと思っています。
だから私たちは、「2026年も海士の海にこの熱狂をつくりたい」と思っています。
この大会は、実行委員だけで成り立つものではありません。これまで応援してくださった方々、海士町に関わってくださった方々も含めて、みんなで育ててきた大会です。
その仲間の一人として、ぜひ力を貸してください。
2026年の夏、海士の海で生まれる新しい物語を、皆さんと一緒につくれることを楽しみにしています。

写真:さかいりょうが
https://www.instagram.com/__sakai.ryoga
※一部かんこ舟継承実行委員会
║応援メッセージ
日頃より海士町を応援してくださり誠にありがとうございます。
海士町では島民一丸となって承前啓後の考え方を根底に「海士町の新時代」という次なるステージへ飛躍するため、島の様々な挑戦を推進しながら、一層魅力的な町を目指してまいります。
ガバメントクラウドファンディングを活用して、第3期海士町創生総合戦略「地域経営人口プラン~みんなでしゃばるまちづくり2.0~」に基づき、町の掲げる3つの「かん」(ひとの還流、暮らしの環境、里山里海の循環)を推進する新たな挑戦が増えていくことを願っております。
私たちの取り組みをぜひあたたかい目で見守ってくださいますと幸いです。
海士町のまちづくりを応援してくださる皆様からのご協力を心からお待ちしています。
海士町長 大江和彦





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