広島のろう学校を舞台にした短編映画『白いまよい子』を完成させたい!

広島のろう学校を舞台に、夢と進路に迷う高校生を描いた短編映画『白いまよい子』を制作しています。第一目標10万円を達成。2026年9月に撮影を開始しましたが、日程変更に伴い交通費・レンタル費など追加費用が発生。NEXT GOAL40万円を目指します。完成後は映画祭への出品・上映を目指します。

目標突破
ネクストゴール挑戦中!

現在の支援総額

219,000円

219%

ネクストゴールは400,000円

支援者数

20人

募集終了まで残り

11日

広島のろう学校を舞台にした短編映画『白いまよい子』を完成させたい!
目標突破
ネクストゴール挑戦中!

現在の支援総額

219,000円

初期目標100%突破

あと 11日
219%

ネクストゴールは400,000円

支援者数20人

広島のろう学校を舞台に、夢と進路に迷う高校生を描いた短編映画『白いまよい子』を制作しています。第一目標10万円を達成。2026年9月に撮影を開始しましたが、日程変更に伴い交通費・レンタル費など追加費用が発生。NEXT GOAL40万円を目指します。完成後は映画祭への出品・上映を目指します。

みなさん、こんにちは!『白いまよい子』の撮影・照明担当の上田謙太郎です。報告2回目です!

今回は、カメラのことと、撮影の時の思い出について書きます。

 

撮影はiPhone 16 Proを使用

今回、大きいシネマカメラで撮影することもできたのですが、撮影時間が限られているため、機動力があるiPhone 16 Proで撮影することになりました。ちょうど撮影をしている9月にiPhone 18が発表されたので、2世代古い機種での撮影ではありましが、画質は問題ありません。Blackmagic Camera Appを使い、 Apple ProRes 422 4K Apple Log-HDRで撮影しています。

左側がグレーディング前のApple Log-HDR、右側がグレーディング後

Apple Logのおかげで白い衣装や髪を白飛びさせずに撮ることができた


iPhoneだけで映画を撮るのは初めての経験でした。良いこともあれば、悪いこともありました。良い点としては、レンズの選択肢がないことです。標準の48mmと広角の24mmと超広角の13mmの3種類に限られます。実際はほとんど48mmで撮影しています。選択肢が少ないので、現場で構図を作る時の判断が早くなります。また軽量なので、ジンバルへの切り替えが早かったり、ピント合わせがタップするだけで楽だったりします。


充電しながら撮影すると高温になってしまう。


一方で、悪い点としては、ピントが思うように合ってくれないこと、スローモーション撮影をしているときに熱暴走でアプリが落ちたり、収録したデータが壊れたりしたこと。バッテリーもストレージもモニターも全て、この小さい筐体に閉じ込めらえていることの便利さと、それとトレードオフの負担を感じました。また、さすがに小さいセンサーに豆レンズを使った「カメラ」なので、暗部の階調があまり綺麗に出てませんが、明るい部分は綺麗に表現されていると感じました。

 

撮影の思い出

撮影の時に印象に残ったことがいくつかあります。1つ目は、広島南特別支援学校(昔の名前は「広島ろう学校」)で撮影したことです。主人公役の木村美虹さんは現役の高校生で、他の同級生役も同じです。司書役の砂田ルツさんと、監督・妖怪役の徳門彩夢さんは学校のOBです。ろう学校といえば、幼稚部から高等部まで、生徒は同じ学び舎で過ごすので、徳門さんは学校に通っていた頃から幼稚部にいた木村さんとは顔見知りだったそうです。また、卒業して何年か経つ徳門さんに会いたいからと、先生や給食の職員さんらが「久しぶりだね〜」と変わるがわる挨拶に来ていました。生徒、OB、先生、職員さんの交流の様子や、現役生徒たちの親しげな様子を見て、私は心に温かいものを感じました。

 

 

 

それから、2つ目。今回の映画はそれなりにタフな現場だったのですが、徳門さんの仲間が出演や応援スタッフでたくさん協力してくれたことです。普段から、手話ダンスチームの活動や、その他さまざまな地域活動で共に歩んでいる仲間との良い関係が見えました。デフ・ムービーは地域のコミュニティの力で作っていくものだと感じました。

スタジオ撮影の様子。

3つ目は主演の真宵役の木村美虹さんの存在感です。カメラマンは俳優の顔を長く見つめる仕事です。顔をよく見て、良いアングルを探したり、光の当たり方を考えたり、カメラと人物の距離感を考えたりします。木村さんはシーンごとに毎回毎回、「あ、こんな表情もするんだ!」という驚きがありました

主人公「真宵」役の木村美虹(きむらみく)さん

『白いまよい子』は若者が夢を目指して内面的な旅をする物語です。その内容と合っているのですが、木村さんはとても大人っぽい表情をすることもあれば、とても子どもっぽいあどけない表情をすることもあります。意志の強い表情の時もあれば、自信をなくしているような顔をしている時もあります。成長過程にある主人公の内面がよく現れていると言えますし、また木村さんの俳優としてのポテンシャルを感じる機会でした。また今後も別の映画に出演してもらいたいと思いました。

 

 

 

 

最後に、手話がメインの映画現場のこと

最後に私個人の話ですが、手話の勉強始めてから4年目で、知り合いもいない他県に乗り込んで、手話をメインに進める現場でカメラマンという重要な役目が務まるか、不安もありました。ですが、私が思ったよりは、監督や役者の手話が読み取れて、撮り方や進め方を監督や役者に手話で説明して理解してもらうことができました。これは手話の勉強を始めて、一番嬉しかったです。勉強してきて良かったな〜と心から思った瞬間でした。

 

一方で、撮影が深夜12時ごろまで続いた日は、撮影の疲れと、自分にとっては第2言語である手話で会話している脳の疲れが合わさって、最後の方はほとんど手話が出なくなり、監督や役者さんの読み取れなくなりました。その時初めて知識ではなく、体感として、ろう者が置かれている環境を理解できました。「ろう者は自分の第一言語ではない音声言語の世界の中で生きている」。つまり、ろう者が聴者スタッフの中で映画を撮るとか、聞こえる前提の社会でさまざまな活動や生活をすること、さらにその時に通訳がいない場合の大変さを、逆の立場で想像することができました。通訳派遣や情報保障など、社会ではまだまだ環境が整備されていないと思います。私も今後、できることをやっていこうと思いますし、こういう映画の撮影現場があると、聴者の私がサポートしているというよりは、逆に学んでいる面が大きいということを感じました。

 撮影の空き時間に食べた「せんじがら」と「ホルモンうどん」美味しかった!





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