
『虹の橋からの手紙』を絵本にする中で、ひとつ悩んでいる言葉があります。
それが、
「手下」
という言葉です。
Instagram「虹の橋からの手紙」には、お空へ旅立ったアンドリューに、いつしか「手下」ができたという話が何度も登場します。
言うことを聞かなかったり、アンドリューの寝床を取ってしまったり。
アンドリューが困りながらも、どこか楽しそうにその子たちの面倒を見ている――。
私にとっては、とても微笑ましい思い出のひとつです。
この「手下」という言葉は、私が考えて付けたものではありません。
4年前に亡くなった妻が、生前、アンドリューから届いたと感じたイメージを私に伝える中で、自然に使っていた言葉でした。
妻は、アンドリューから感じ取ったものを、一度文章に整えてから話していたわけではありません。
感じた情景や雰囲気を、その場で自分の言葉に置き換えて私に伝えていました。
だから今となっては、
「どうして“手下”という言葉だったの?」
と妻に尋ねることはできません。
最近、この言葉を見た方から、
「“手下”という言葉は、少しネガティブに感じる」
というご意見もいただきました。
言われてみれば、確かに現在の言葉の感覚では、上下関係や「子分」のような少し強い印象を受ける方もいらっしゃると思います。
ただ、私が妻から聞いていたアンドリューたちの様子は、そんな怖いものではありませんでした。
私の記憶の中にいるのは、
アンドリューを慕って後ろからついて回る、ちょっとやんちゃで、手のかかる仲間たち。
そんな姿です。
だから絵本では、461回のInstagram投稿に残された当時の記録として「手下」という言葉も大切にしながら、初めて読む方には、
「アンドリューを慕う、お空の仲間たち」
という意味が伝わるように描いていこうと思っています。
言葉を現代風にきれいに直してしまうことは簡単です。
でも、この絵本で残したいのは、作り直された物語だけではありません。
妻がアンドリューから感じ取り、私に話し、私がInstagramへ残した――。
その時々の家族の会話や言葉も含めて、
『虹の橋からの手紙』
なのだと思っています。
そして、そんな「手下」たちに振り回されながら、一生懸命お世話をするアンドリューの姿も、ぜひ絵本で楽しんでいただければと思います。



