
働くなかで、眠れないことに悩んでいる人が、身の回りに思っていた以上に多いことに気づきました。
眠れない。疲れが抜けない。朝から本来の力を発揮できない。
そんな悩みを抱えながら、毎日を懸命に過ごしている人たちがいる。
気になって調べてみると、睡眠の問題は決して一部の人だけのものではありませんでした。日本社会全体に広がる、大きな課題だったのです。
こうした人たちを、少しでも元気にできないだろうか。
本気でそう思いました。
十分な休息が取れれば、翌日の過ごし方が変わるかもしれない。仕事やスポーツで発揮できる力も変わるかもしれない。
そして、一人ひとりが本来の力を発揮できるようになれば、社会全体も、もっと元気になるのではないか。
大げさに聞こえるかもしれません。それでも、私は本気でそう考えました。
そのために、自分に何ができるのか。
まず目を向けたのが、眠る前の習慣として取り入れやすい「入浴」でした。
そこで、すでに世の中にある入浴料を調べ、自分自身でも実際に使ってみることにしました。
出会ったのは、重炭酸を取り入れた入浴料と、硫酸マグネシウムを主成分とするエプソムソルトです。
使ってみると、それぞれに違った印象がありました。
一方は、入浴後も身体がじんわり温まっているような感覚。もう一方は、こわばっていた筋肉がほどけていくような感覚。
もちろん、これは自分自身が使って感じたことです。
ただ、その体験を通じて、ひとつの考えが浮かびました。
それぞれに魅力を感じるなら、最初から両方を組み合わせることはできないだろうか。
どちらか一方を選ぶのではなく、両方を一つの入浴料に落とし込む。
それが、自分の考えた理想のかたちでした。
ところが、調べた範囲では、思い描いたような製品は見つかりませんでした。
重炭酸を取り入れたタブレットと、硫酸マグネシウムを主成分とする粉末。それぞれ別のかたちで存在しているなら、両方を組み合わせたタブレットを作ることはできないのか。
考えているだけでは、何も始まりません。
ないのなら、自分で作ろう。
そう決めて、製造を引き受けてくれる会社を探し、自ら電話をかけました。
まだ形になっていない構想です。製品として実現できるかどうかも分からない。それでも、私の考えに耳を傾け、実現に向けて一緒に取り組んでくれる製造パートナーとの出会いがありました。
そこから、SUUN.は少しずつ構想から製品へと進んでいきます。
もちろん、思いついたことを、そのまま製品にできたわけではありません。
異なる成分を組み合わせ、タブレットとして成立させる。その先には、実際に形にするための技術的な課題が待っていました。
その課題にどう向き合い、どのように製品化を目指したのか。
次回は、製造の現場で重ねられた試作と工夫についてお伝えします。
SUUN.は、完成された答えから生まれた商品ではありません。
眠りに悩む人を少しでも元気にしたい。その想いを、実際の一錠に変えようとしたところから始まったのです。
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