時系列が少しおかしくなってしまいますが、この1年半の間にあった紆余曲折を、先月半ば個人のFBに書きました。
このような形で記載することに迷いもありましたが、今回のプロジェクト、ひいては応援して下さった方々に大きく関係のある内容の為、ご説明の意味も含めて、ここに転載させて頂きます。
※※※その後の正式な工房完成報告については、もうひとつの活動報告でお伝えさせて頂きましたので、そちらをご覧頂ければ幸いです。
これから、止まってしまっていた活動報告やご支援下さった方とのやりとりを一つづつ再開していくつもりです。
が、その前に、どんな理由があったとしても、正式な工房完成報告を約束の期限までに果たせなかったという事に対しての自分なりのケジメの付け方として、希望される方に関しては「支援額の100%全額返金」をさせて頂きたいと思っています。
「応援したのに、長期間報告がなく落胆した。返金して欲しい。」
という方がいらっしゃれば、ご連絡下さい。支援額の全額返金をさせて頂きます。
(こちらの都合で申し訳ございませんが、返金の期限は今年いっぱいとさせて下さい)
このやり方が正しいのかどうかはわかりませんが、はじめた時に「このプロジェクトに関わる全ての責任は自分が負います」と約束した事に対して、時間が過ぎてしまった今でもできる自分なりのケジメの付け方として、このような形にさせて頂きたいと考えています。
もちろん、やっと大きく進み出したプロジェクトを見守って頂く事ほど嬉しい事はありません。
これからもどうぞよろしくお願い致します。
下記、前述の転載文です。
====================
https://note.com/svaychek/n/naddceceaa5cd
どうしてもシンパシーを感じざるを得ない。
この文を書いた幸子さんはこれでも相当各方面に気を遣って、相当抑えてこの文を書いたのではないか。
かかった数千万円はもちろん、その背景や込められた気持ちを考えると察するに余りある。
どれだけの人の気持ちと生活と夢が乗っていたか。
ここに書かれている事と規模も違えば内容も全く同じではないので、同列に並べてはいけないと自覚と自制の気持ちが働きつつもここまで共感を感じてしまうのは、ここに登場する「日本人経営の会社」が自分の工房強制退去のトラブルの時と全く同じ人物だから。
1年半前の自分もまさに同じように「途方に暮れて」いました。
思い出すだけでも身体が震えてくるくらい、今でも感情的になってしまう。
去年の1月CAMPFIREでクラウドファンディングをさせて頂き、スクールスタイルの工房を作りました。
当時持てる物全部をBETして、後がない気持ちで取り組んだ。
時間はかかりつつも無事に搬入や改装が終わり、さあこれからオープンアナウンスしようという時、大家の命令でそこを強制的に立ち退かなければならなくなった。その日からたったの6日以内に。
理由は日系の企業がその土地全体を借り上げたから敷地内のお前は即刻退去しろとの事だった。
契約したばかりだし契約書にそんな項目はない。
出ていかないとどうなるか、ある日の早朝不意打ち的に突然大家が人を連れて来て軍や警察高官の名前を出した。
カンボジアに来てからここまで他人に大声を出した事がないというくらい感情的になり、声を荒げた。
フィジカルなトラブルに発展しないよう自制するので精一杯だった。
ただそれが何を意味するかはカンボジアに住んでいる限り充分にわかっていたつもりだったし、スタッフも自分もそこに住んでいた。
到底一度で運び込めない機材や荷物の全てがそこにあり、それらを考えると生活の安全を第一に考えざるを得ず、問答無用で立ち退かなければならなくなった。
この物件で行う予定だったシェアハウスの話もなくなってしまいました。
その後、動揺していた事もあり、引越し用にまとめていた貴重品やカード類全部を盗まれるという嘘みたいな事も続いた。
仕方なく日本に一時帰国せざるを得なくなった。
いびつながらも自分達が持てるリソース全てをつぎ込んで改装してできうる限り手作りで作りあげた愛着ある場所をこんな理不尽な理由ですぐに失くさなければいけない悔しさと、全部失くなった結果後の事が半ばどうでも良くなり、どう復讐するか、良くない事ばかり考えた。
そんな事をしても何も良い事はないと思い留めたが、この日のことを忘れることは多分一生ない。
=====
相手方の関係者の中には仲が良いと思っていた信頼していた日本人の友人もおり、彼らはぼくがそこに居る事も知っているはずだった。
誰の言っている事が本当で、どれが嘘かわからなかった。
信用したい気持ちが勝ち、その後のアナウンスをするにもどうしていいかわからず、ある程度の部分まで話し、全ての詳細は話さない選択をした。
自己資金は全て改装や必要な資材機材の購入に費やしたし、足りない部分を賄う為に大風呂敷広げて行ったクラウドファンディングで集まった資金もリターンと手数料、改装と機械の購入に全て費やした。
立ち退いてすぐ移転先で全く同じ事を全く同じ規模で再建するなど到底できなかった。
かばっていたわけではないが、多数の知人が関わっていた事と真偽を確認中だった事で活動報告などのアナウンスでは言える事と言えない事があり、消化不良の報告しかできなくなった。
内容の一部をSNSに上げると、脅しに近い内容で削除するようメッセージが来たこともあり、そのほとんどを消した。
時系列がおかしくなるため、その後の全ての報告を差し控えた。
事情を知る身近な人はともかく、そうでない人はその後どうなったのだろうとずっと思っていたと思う。
これで信用を失った人もいると思う。これは戻って来ない。
ここから全部の事がおかしくなっていった。
この辺りを機に疎遠になってしまった人もいる。
人生の中でも最悪な時期のひとつだったと思う。
何とか収めないといけないという思いがあり、当時は本来の自分の感覚とは違う発言を多数していたとも思う。
今考えればもっと違うやり方があったはずだし、自分が選んだ対応は間違っていたと今となっては思う。
=====
なんとか6日以内最後の1日を残して移転先のアパートが見つかり、プロジェクトは当初の予定より規模を大幅に縮小して始まった。
ハコはないが、内容のクオリティは落とさないようにした。
その時できる事とできない事を考え抜いて、とにかくそれを実行した。
何人かの心ある人が仕事を回してくれたりしたおかげで、職人は育ち、少しずつだが立て直す事ができた。
不特定多数ではなくふるいにかけて絞った職人の育成にフォーカスして、後は潰れないようにだけ頑張った結果、やっと今月末に新しい工房をオープンできることになった。(また詳しく)
とんでもない周り道をしたが、実際にやってみてわかった事気づいた事が山のようにあった。
今は、ただでは起き上がらないという気持ちでいます。
1年数ヶ月もかかってしまったが、やっと、今月末やっと当初の予定通りの正式な工房をオープンします。
(色々あったとは言え、目標から遅れた事自体に関しては自分なりのケジメを考えています)
=====
肝心の日系企業の社長とは今年の2月か3月に改めてサシで会い、話をしました。つい最近の話です。
社長の言い分は、全て誤解で、一緒にやっていたカンボジア人の大家が嘘をついていて自分達も騙された、全ては大家が悪かった、という事でした。
謝罪等については概念自体が無いのだと思います。
詳細はカンボジアの建築基準に満たない欠陥物件のため国の許可が降りず、結果的に同じ大家に自分達も2,3万ドル騙し取られ、ダメになったという内容でした。
(確かにめちゃくちゃな大家ではあったが、後々考えるとそれも物件強制立退きの後の話なので立ち退かせた理由にはならないし関係ない)
僕はその時それを信じる事にしました。
というよりも、それが嘘でも本当でももうどうでも良く、これできっぱりケジメをつけて、終わりにしたいと思いました。
戻って来ない物は戻って来ない。引き際と落とし所。色々と言い聞かせて終わらせる事にしました。
その物件はこのnoteの写真と同じく、今はまるでゴミ捨て場のような廃墟になっている。
終わったことなので復讐や罰を望んでいるわけではもうないし、蒸し返す気も便乗する気も毛頭ないが、幸子さんのnoteを読んで、自分の時の事を思い出して本当に胸が痛くなった。
どれだけ楽しみにしていたか、どれだけの人間の想いが気持ちが乗っていたか、どれだけのお金を賭けたか、そのお金はどれだけ大切な物だったか、どれだけのスタッフがいたか、どれだけの人が職を失ったか。
それに対して謝罪の一言も言えないのかという気持ちと、まだこんな事を繰り返していたのかと残念な気持ちになった。
再度、この幸子さんの書かれている事とぼく達の件は同列に並べてはいけない事だと自覚しています。
が、ケースや受けた対応等に似ている所が多々あると勝手に思っています。
その後その日系企業は倒産したと聞きました。
その会社のカンボジア人スタッフから僕に雇ってくれませんかと連絡が来た事もありました。
その人は、会社からまだ再開すると聞いているので仕事を探さず正式な連絡を待っていると言っていました。
会社や社長の事を信じていたのだと思います。
自分の件はもう終わった事で、人生の大きな教訓として刻まれましたが、他の方々の件はそんな程度で済まない大きな案件だと思いますし、まだ何も終わってないのではないかと思います。
できる事で応援したいと思いますし、自分もこれから失った1年半を取り返していきたいと思います。
最後にひとつ、面白がって便乗したり煽ったりする人がいますが、辞めた方が良いと思います。
今までカンボジアで日本人の先人達が培って来た信頼が崩れるような事がこの何年も続いてます。
足を引っ張り合うような事はやめませんか。
1人の人間が勇気を出して話してくれた事です。
不本意な形で広がらないことを望みます。
(自分の文も友人公開にしています)
出来るだけ広い公約数の人が住みやすい環境や関係を作るため、良くない事は良くない、正すことは正す。
その為に状況が良くなるような話であって欲しいと思います。
===============================