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カンボジアにものづくりの精鋭集団を!職人を育成する実務型職業訓練校を作りたい!

カンボジアのやんちゃ小僧を職人集団に。学力、スキル、お金など、何も持っていない人でも技術とチャンスを手にできる実務経験型の職人育成職業訓練校を作り、誰もが挑戦・再挑戦できる社会を作る!

現在の支援総額

1,606,500

95%

目標金額は1,690,000円

支援者数

127

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2018/11/02に募集を開始し、 127人の支援により 1,606,500円の資金を集め、 2018/11/30に募集を終了しました

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現在の支援総額

1,606,500

95%達成

終了

目標金額1,690,000

支援者数127

このプロジェクトは、2018/11/02に募集を開始し、 127人の支援により 1,606,500円の資金を集め、 2018/11/30に募集を終了しました

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 ご無沙汰しております。少し久しぶりの活動報告になってしまい申し訳ありません。 以下は去年行った2度目のクラウドファンディングの活動報告として書いたものなのですが、現在の近況を綴っています。 いつも書いては消し書いては消し、結局投稿できないまま時間が過ぎて行くことが多いのですが、今回強制的に時間を作れたこともあり、現在のカンボジアでの活動状況がどんな感じか写真が沢山で伝わりやすいと思いますのでよければざっとでも読んで頂ければありがたいです。====== 今回日本は2ヶ月半ほど滞在し、日本進出の組織づくりの為の行政への各種届出や申請、日本政策金融公庫を含めた金融機関との面談、古物商免許やその他許認可取得などなど諸々の手続きを終え、先日カンボジアに帰国しました。 丸2年ぶりの一時帰国。日本も同様で大変な状況にある中相応しくない表現かもしれませんが、つい数日前までいたシェムリアップの文字通り地獄のような状況と比べると日本は本当に天国みたいな場所だなぁ‥というのが一時帰国した時にしみじみ感じた、正直な感想でした。 当然日本のように政府からの休業補償や補助金助成金などもない中、文字通り街中の泥をひっくり返した様な工事、毎日何度も何時間も起きる停電・断水、勝手に敷地内に入り電線をぶち切ったりドアやガラスをぶち壊したまま放置していく業者、壊したものを元通りにするのに金銭を要求する業者、修理に来ない業者、来たら来たで別のものを壊して帰る業者、更にその修復に金銭を要求する業者ete.. そんな傍ら、工事をする部屋の隅で黙々とサンプル作りとスタッフトレーニングを続けてきました。 ベストな環境とは言えないかもしれませんが、屋根と最低限の道具さえあればものは作れます。 TwitterなどSNSでは普段起こるこんな出来事をできるだけ笑いに変えて書いているつもりですが、本業以外のトラブルがあまりにも多過ぎて、日に日に余裕が消えていくのが自分でも笑えず、時々痛々しく感じたりもします。 工事にしても現場の人は頑張っていますし、刺すべきは人でなくシステム、といつも言い聞かせてはいますが、わかっていても心身共に余裕のない状態が2年も続く中で、自分が育ってきた常識やロジックとはあまりにもかけ離れた事が起こる毎日につい声を荒げてしまう事も多々あり、あくまでよそ者は自分なのであって、居させてもらっている立場だということをつい忘れてしまい、いつも神経を尖らせ怒っている、そんな事が増えました。  6年間いて色々な事を理解しているつもりでもこんな有様。 時々冷静になって俯瞰し、相手の立場になって物事を考えた時になんだか情けなくなり、反省を重ねる毎日です。 自分は誰かに呼ばれたり、頼まれてカンボジアに来たわけではなく、誰に求められたわけでもなく自分で選んでここにいる。勘違いするなよ。と改めて。2022.02.22.没===強迫性障害とうつ病=== そんなこんなのストレスのせいなのか、単に普段の不摂生がたたったのか、カンボジアにいる間つい放置してしまっていた体調不良をこの日本滞在中にちゃんと検査しておこうと思い病院に診察に行ったところ、本当に胃に穴があいてしまったようです。 その他にも、ある事がきっかけで今まで行かなかった心療内科に行くことになり診てもらったところ、強迫性障害からのうつ病との診断。 おかしかったのは周りでなく自分の方で、気づかぬうちに晴れてめでたくリーガルジャンキーになってしまったのでした。 見るからに商売っ気のなさそうな(失礼)経験豊富そうな年配の先生は、診察一番「まっすぐ歩いてみて」と言った後、少し診ただけで「あぁ‥」と言い、軽い問診後、少し間があった後「長い間しんどかったやろ。よう頑張ったな」と言いました。 信用出来る先生だと思い、強迫観念のこと、スタッフが事故で死んだ時のこと、その後のこと、それから今までのことを話しました。 考えすぎかもしれないけど、僕の話を聞きながら時々ぼーっと遠い目で何かを思い出しているような顔で窓の外を見る先生を見て、勝手に先生の過去に起きたことを想像した。  カウンセリングのような所ではなく、病院なのに、病院や先生に全くメリットがないような事も長々と話をしてくれ「3つだけ約束してくれるか?」「わかりました」というやり取りをした後、「アカンなと思たら何時でも良いから電話しておいでな」と言ってくれました。  前の患者さんの3,4倍の時間を取ってしまっていた事に気づき申し訳なく思いながら、今まで心療内科や精神科なんて行きたくもなかったけれど、良い先生に出会えて本当に良かったし、こんな先生も居るんだなと、どんなきっかけでも行って良かったなと思いながら歩いて帰った。  この先生がこの壺を買うと良いことあるぞ、とか言うと買っちゃってたかも。それくらい。 それは冗談ですが、ここまで露骨に心と身体は本当に繋がっているのだなとつくづく実感しました。 治るものではなく一生付き合っていくしかないとのことで、これから先のことを考える転機になりました。=== 胃潰瘍の方は日本で治療し完治したと思っていたものの、帰国後また痛み出し、日本の医師の「再度痛みだしたら癌の可能性もあるので精密検査を」という言葉を思い出してビビってしまい、つい昨日カンボジアの大きな病院で内視鏡検査を受けて来たところです。 幸い癌はなく、ストレス性の胃腸炎でした(まぁまぁ痛かった)。 日本帰国している間にもスタッフが順番にデング熱やコロナ感染で2-3週間の一時閉鎖を数回(こちらも皆回復し、命に別状はなし)、カンボジアに戻って来てからも早々に水漏れからくる水道管の破裂で元栓が閉まらず数日間水を噴射したまま水道メーターが周りっぱなし…などなど早速地味なトラブルがボディーブローのように積み重なる毎日。 1つ解決しようとすると新たに2つ3つ新たな問題が起きるといういつもの3歩進んで5歩下がる状態で何も進まない状況の中、やっと、やっと諸々の工事箇所の修繕も終わり、ある程度制作に集中できる環境ができました。(工事はまだ続きます) これから時系列が少し前後する形にはなりますが、時間を見つけつつ少しずつ遡ってプロジェクトの進行状況の活動報告を投稿していきます。  すべての進行状況が当初の予定よりも大幅に遅れてしまっており本当にすみません。 現時点で制作したサンプルが300種類を超えてきたところで、数種類に絞っている最終段階です。 こういうのは100や200じゃ意味がないんです。 当初は本当に1000種類くらい作るつもりでいましたが、それが終わる前に潰れてしまうので、どこかで線を引く必要があります。 プロダクト以外のパッケージやカードなども今までタイやベトナムの近隣諸国で作っていたものを全てカンボジア国内生産に移管しました。 現在目標として4月までに物理リターンとバウチャーの発送、ECサイトリニューアル、現地ショップ再オープン、日本での本格販売開始を一斉に同時に行う為フル稼働で作業を進めています。 すぐに送れるものもありますが、バウチャーは日本進出第一弾のプロダクトを含めリニューアルし充実した状態のECサイトすべての商品に使えるようにしたいと思っていますので、もう少しだけお時間見て頂ければ幸いです。===最後に=== 正直なところ、もうあかん。もう、無理や。今度こそもう続けられん。と思う事は毎日のようにあります。 大したことをしていなくてもただ活動場所がカンボジアというだけで取り上げて頂いたりする事もあれば、何かやってるように見えることもあるようですが、僕の場合は単に他の事が何もできず、これしかできないからやっているというのが本当のところです。 正直もっとしたたかにうまくやれば、もっと楽で、早く進む方法って沢山あるのかもしれません。 誰かの為にとか、社会の為にとか、もしかしたら延長線上にはいくらでも良いように言えるのかもしれませんが、正直なところ自分が「好きだから」「やりたいからやっている」としか言いようがなく、そんな自分のエゴ全開のわがままの為に沢山の人を巻き込んでしまっている以上、社会的な何かに結びつけて良いように言うのは少し違うのではないかなと思うようになってきました。少なくとも順番が違う。 できそうだからやるわけでもなく、儲かりそうだからやるわけでもなく、困っている人がいるからやるわけでもなく、好きだから、自分がやりたいからやっている。他のことは関係なく。  とはいえ日本の銀行なんかは日本で何の実績もない自分達には厳しいもので、その結果現実は帰国時未だにアルバイトをしたりと情けない限りです。 でも自分や誰かに嘘をついて物事を都合の良いように曲げて人の支持を集めるよりかは、自分が好きでやっているだけと言い切る方が性に合っています。(だから売れない芸人さんや音楽家なんかについ感情移入してしまいます) ずっと思っている事ですが、多分、自分を犠牲にしての「誰かの為に」は続かない。「誰かのために」が嘘でなくても、限界があります。 時間、お金、労力、限られた資源を、放出し続けないといけないからです。 その先に勝算でもない限り、資源には限りがあります。いつか尽きる。 でも自分の内側から湧き上がってくる気持ちは、尽きることがありません。 自分が情熱を注げる心底好きなことがもし誰かの為のイコールになる瞬間があったら、それこそ何よりもサスティナブルで、継続出来ることなのかなと思います。 好きなことなら、どれだけしんどいことでも、続けられる気がするので。 誰にやれされているわけでなく、自分が選んでそうしているはずなので。 スタッフを含め、一度深く関わった人間くらいは自分の力で幸せにしたいと思っています。 少しずつ身辺整理をしつつ、時間はかかっていてもお世話になった人には順番に恩返しをしていき、少なくとも自分達で決めた線までは何がなんでも実現する。 それには自分の持てる全てをBETして全責任を持ちます。 応援して下さった方々にも同様で、いつかもっと大きなお返しができるようにといつも考えています。 数年前の物件強制立退き以降ずっと問題ばかり起きて何ひとつできていいないのに、充分良いように綺麗事を言ってしまっているか。 コロナが落ち着いてきたとはいえ、正直なところ、状況は一向に良くならないどころか全く希望も見えないというのが正直なところ。 でもただでは転ばないし、このまま終わるつもりは毛頭なく。 出来ること思いつくことを全てやってみて、どんな方法をでもやめなければ先には繋がる。その間に糸口が見えたら即全力で手繰り寄せる。 深夜2時、こんな事を書いていたら世界では戦争が始まってしまいました。 ニュースが気になって仕事が手に付きませんが、今日も生きて、自分の仕事を全うするしかない。 今はとにかく生き残ること、続けること。全部それからだと思っています。 死んだらぜんぶ終わりですから。


大切なご報告。
2021/05/28 13:42
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ご無沙汰しております、古白川です。こちらのクラウドファンディングでジョブトレーニング型の工房を作らせて頂いてから2年経過し、色々と進展もあり、ご報告させて頂きたい良いニュースが沢山あります。ですがその前にどうしても避けて通れないご報告があります。既にSNSなどで目にした方には何度もすみません。先月の半ば、カンボジア正月の元旦に当たる初日に、5年間一緒に苦楽を共にして来た友人であり弊社スタッフであり革職人育成のリーダーとして頑張ってくれていた職人頭のSok Reachが交通事故により亡くなりました。当初は今度こそもう続けられないのではないかと思う程の大きな出来事でしたが、少し時間も経ち、ある程度の気持ちの整理がついたので、その件について一度文にまとめました。外部リンクになり恐縮ですが、自分にとって大切な事を沢山書きましたのでご一読頂けますと幸いです。https://note.com/koshira/n/necfc10fbd40d一時は全て閉めて解散することも検討しましたが、スタッフ一同相談を重ねた結果、残った者で引き続き頑張っていこうという結果になりました。先月行わせて頂いた新たなプロジェクトである日本を含めた海外進出という新たな挑戦へ向けて日々奮闘しておりますので、改めてこちらでも活動状況を報告していきます。また、最小限の設備にはなりますが、革工房の屋上に真鍮製品用の彫金工房も設置準備中です。今まで他の場所で作っていたものも同じ場所で作れるようになるので大きく状況も変わると思います。新たな職人も一人加わりました。コロナと道路工事でまるで戦後のような状況になっているシェムリアップ。色んなことが起こる毎日ですが、やめないです。良いものづくりをしていきますし、必ず良い形にして、応援してくださったみなさんにも応援して良かったと思って頂けるように頑張ります。(一部心残りがあるので改めて個別で連絡させて頂きます)日本の皆さん、世界各国の皆さんも同じく大変な状況だとお察しします。時間はかかるかもしれませんが、少しずつ良い状況に向かうよう自分達の力で未来を作っていきたいものです。これからもどうぞよろしくお願いいたします!


新しい挑戦。
2021/04/17 13:31
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こんにちは、古白川です。前回の活動報告からかなり時間が経ってしまいました。その間に良いことも悪いことも沢山ありましたが、何かを書き記そうとする頃には2つ3つ先の問題の回収に追われるような毎日で、気づけば何ヶ月も過ぎている、ずっとそんな日々です。3歩進んでは5歩下がり、時々何度かに1度だけ10歩進む、そんなカンボジア生活。このプロジェクトも職業訓練型工房は完成し、少数精鋭ながらも職人の力も伸び、徐々にアウトプットとしての仕事も増え、時間はかかりつつも確実にひとつずつ実現し進んできていたところでした。そんな中、世界は新型コロナでめちゃくちゃになってしまいました。コロナ後のシェムリアップの街並みまだまだ道の途中、前回のクラファン挑戦から2年ほどしか経過しておらず、応援していただいた全員の方に100%諸手を挙げてお伝えできる完璧なお礼や報告ができないままのこの状況下で、順番が違うのではないかと非常に悩みましたが、コロナ発生から1年、誰1人職人の解雇・減給をする事なく出来る限り自分の身を切る事で踏ん張り続けてきましたが、観光は死に、経済も死に、周りの店や会社も撤退が続く中、もはやどうしようもなく悩んだ末、生き残る為にCAMPFIREで新たなプロジェクトに挑戦する事にしました。事前告知や応援要請が大切だと言われている中、横を見ると誰もが息切れして倒れかけているようなこんな状況下で誰かにお願い事をするなんて気が引けて全くできていませんでした。以前の挑戦も紆余曲折あり2年近くかかってようやく形になってきていた中での現在のこの状況ということもあり尚更躊躇しました。ただ、今生き残らないとこの先は確実にないという事だけは目に見えている。やってどうなるかはわからないが、やらなきゃどうなるかはわかっている。コロナ発生から色んな事が急激に変わり、ここで自分達も変わらなければこのまま緩やかに沈むだけ。そう思い挑戦することにしました。よければ文章を読んでいただけると幸いです。シェアや拡散だけでもとても大きな力になりますので、ご協力お願いいたします。閉鎖寸前の決断。コロナ渦でこそ実現する同業競合他社との共闘。職人工房存続をかけてhttps://camp-fire.jp/projects/view/356082


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時系列が少しおかしくなってしまいますが、この1年半の間にあった紆余曲折を、先月半ば個人のFBに書きました。このような形で記載することに迷いもありましたが、今回のプロジェクト、ひいては応援して下さった方々に大きく関係のある内容の為、ご説明の意味も含めて、ここに転載させて頂きます。※※※その後の正式な工房完成報告については、もうひとつの活動報告でお伝えさせて頂きましたので、そちらをご覧頂ければ幸いです。これから、止まってしまっていた活動報告やご支援下さった方とのやりとりを一つづつ再開していくつもりです。が、その前に、どんな理由があったとしても、正式な工房完成報告を約束の期限までに果たせなかったという事に対しての自分なりのケジメの付け方として、希望される方に関しては「支援額の100%全額返金」をさせて頂きたいと思っています。「応援したのに、長期間報告がなく落胆した。返金して欲しい。」という方がいらっしゃれば、ご連絡下さい。支援額の全額返金をさせて頂きます。(こちらの都合で申し訳ございませんが、返金の期限は今年いっぱいとさせて下さい)このやり方が正しいのかどうかはわかりませんが、はじめた時に「このプロジェクトに関わる全ての責任は自分が負います」と約束した事に対して、時間が過ぎてしまった今でもできる自分なりのケジメの付け方として、このような形にさせて頂きたいと考えています。もちろん、やっと大きく進み出したプロジェクトを見守って頂く事ほど嬉しい事はありません。これからもどうぞよろしくお願い致します。下記、前述の転載文です。====================https://note.com/svaychek/n/naddceceaa5cdどうしてもシンパシーを感じざるを得ない。この文を書いた幸子さんはこれでも相当各方面に気を遣って、相当抑えてこの文を書いたのではないか。かかった数千万円はもちろん、その背景や込められた気持ちを考えると察するに余りある。どれだけの人の気持ちと生活と夢が乗っていたか。ここに書かれている事と規模も違えば内容も全く同じではないので、同列に並べてはいけないと自覚と自制の気持ちが働きつつもここまで共感を感じてしまうのは、ここに登場する「日本人経営の会社」が自分の工房強制退去のトラブルの時と全く同じ人物だから。1年半前の自分もまさに同じように「途方に暮れて」いました。思い出すだけでも身体が震えてくるくらい、今でも感情的になってしまう。去年の1月CAMPFIREでクラウドファンディングをさせて頂き、スクールスタイルの工房を作りました。当時持てる物全部をBETして、後がない気持ちで取り組んだ。時間はかかりつつも無事に搬入や改装が終わり、さあこれからオープンアナウンスしようという時、大家の命令でそこを強制的に立ち退かなければならなくなった。その日からたったの6日以内に。理由は日系の企業がその土地全体を借り上げたから敷地内のお前は即刻退去しろとの事だった。契約したばかりだし契約書にそんな項目はない。出ていかないとどうなるか、ある日の早朝不意打ち的に突然大家が人を連れて来て軍や警察高官の名前を出した。カンボジアに来てからここまで他人に大声を出した事がないというくらい感情的になり、声を荒げた。フィジカルなトラブルに発展しないよう自制するので精一杯だった。ただそれが何を意味するかはカンボジアに住んでいる限り充分にわかっていたつもりだったし、スタッフも自分もそこに住んでいた。到底一度で運び込めない機材や荷物の全てがそこにあり、それらを考えると生活の安全を第一に考えざるを得ず、問答無用で立ち退かなければならなくなった。この物件で行う予定だったシェアハウスの話もなくなってしまいました。その後、動揺していた事もあり、引越し用にまとめていた貴重品やカード類全部を盗まれるという嘘みたいな事も続いた。仕方なく日本に一時帰国せざるを得なくなった。いびつながらも自分達が持てるリソース全てをつぎ込んで改装してできうる限り手作りで作りあげた愛着ある場所をこんな理不尽な理由ですぐに失くさなければいけない悔しさと、全部失くなった結果後の事が半ばどうでも良くなり、どう復讐するか、良くない事ばかり考えた。そんな事をしても何も良い事はないと思い留めたが、この日のことを忘れることは多分一生ない。=====相手方の関係者の中には仲が良いと思っていた信頼していた日本人の友人もおり、彼らはぼくがそこに居る事も知っているはずだった。誰の言っている事が本当で、どれが嘘かわからなかった。信用したい気持ちが勝ち、その後のアナウンスをするにもどうしていいかわからず、ある程度の部分まで話し、全ての詳細は話さない選択をした。自己資金は全て改装や必要な資材機材の購入に費やしたし、足りない部分を賄う為に大風呂敷広げて行ったクラウドファンディングで集まった資金もリターンと手数料、改装と機械の購入に全て費やした。立ち退いてすぐ移転先で全く同じ事を全く同じ規模で再建するなど到底できなかった。かばっていたわけではないが、多数の知人が関わっていた事と真偽を確認中だった事で活動報告などのアナウンスでは言える事と言えない事があり、消化不良の報告しかできなくなった。内容の一部をSNSに上げると、脅しに近い内容で削除するようメッセージが来たこともあり、そのほとんどを消した。時系列がおかしくなるため、その後の全ての報告を差し控えた。事情を知る身近な人はともかく、そうでない人はその後どうなったのだろうとずっと思っていたと思う。これで信用を失った人もいると思う。これは戻って来ない。ここから全部の事がおかしくなっていった。この辺りを機に疎遠になってしまった人もいる。人生の中でも最悪な時期のひとつだったと思う。何とか収めないといけないという思いがあり、当時は本来の自分の感覚とは違う発言を多数していたとも思う。今考えればもっと違うやり方があったはずだし、自分が選んだ対応は間違っていたと今となっては思う。=====なんとか6日以内最後の1日を残して移転先のアパートが見つかり、プロジェクトは当初の予定より規模を大幅に縮小して始まった。ハコはないが、内容のクオリティは落とさないようにした。その時できる事とできない事を考え抜いて、とにかくそれを実行した。何人かの心ある人が仕事を回してくれたりしたおかげで、職人は育ち、少しずつだが立て直す事ができた。不特定多数ではなくふるいにかけて絞った職人の育成にフォーカスして、後は潰れないようにだけ頑張った結果、やっと今月末に新しい工房をオープンできることになった。(また詳しく)とんでもない周り道をしたが、実際にやってみてわかった事気づいた事が山のようにあった。今は、ただでは起き上がらないという気持ちでいます。1年数ヶ月もかかってしまったが、やっと、今月末やっと当初の予定通りの正式な工房をオープンします。(色々あったとは言え、目標から遅れた事自体に関しては自分なりのケジメを考えています)=====肝心の日系企業の社長とは今年の2月か3月に改めてサシで会い、話をしました。つい最近の話です。社長の言い分は、全て誤解で、一緒にやっていたカンボジア人の大家が嘘をついていて自分達も騙された、全ては大家が悪かった、という事でした。謝罪等については概念自体が無いのだと思います。詳細はカンボジアの建築基準に満たない欠陥物件のため国の許可が降りず、結果的に同じ大家に自分達も2,3万ドル騙し取られ、ダメになったという内容でした。(確かにめちゃくちゃな大家ではあったが、後々考えるとそれも物件強制立退きの後の話なので立ち退かせた理由にはならないし関係ない)僕はその時それを信じる事にしました。というよりも、それが嘘でも本当でももうどうでも良く、これできっぱりケジメをつけて、終わりにしたいと思いました。戻って来ない物は戻って来ない。引き際と落とし所。色々と言い聞かせて終わらせる事にしました。その物件はこのnoteの写真と同じく、今はまるでゴミ捨て場のような廃墟になっている。終わったことなので復讐や罰を望んでいるわけではもうないし、蒸し返す気も便乗する気も毛頭ないが、幸子さんのnoteを読んで、自分の時の事を思い出して本当に胸が痛くなった。どれだけ楽しみにしていたか、どれだけの人間の想いが気持ちが乗っていたか、どれだけのお金を賭けたか、そのお金はどれだけ大切な物だったか、どれだけのスタッフがいたか、どれだけの人が職を失ったか。それに対して謝罪の一言も言えないのかという気持ちと、まだこんな事を繰り返していたのかと残念な気持ちになった。再度、この幸子さんの書かれている事とぼく達の件は同列に並べてはいけない事だと自覚しています。が、ケースや受けた対応等に似ている所が多々あると勝手に思っています。その後その日系企業は倒産したと聞きました。その会社のカンボジア人スタッフから僕に雇ってくれませんかと連絡が来た事もありました。その人は、会社からまだ再開すると聞いているので仕事を探さず正式な連絡を待っていると言っていました。会社や社長の事を信じていたのだと思います。自分の件はもう終わった事で、人生の大きな教訓として刻まれましたが、他の方々の件はそんな程度で済まない大きな案件だと思いますし、まだ何も終わってないのではないかと思います。できる事で応援したいと思いますし、自分もこれから失った1年半を取り返していきたいと思います。最後にひとつ、面白がって便乗したり煽ったりする人がいますが、辞めた方が良いと思います。今までカンボジアで日本人の先人達が培って来た信頼が崩れるような事がこの何年も続いてます。足を引っ張り合うような事はやめませんか。1人の人間が勇気を出して話してくれた事です。不本意な形で広がらないことを望みます。(自分の文も友人公開にしています)出来るだけ広い公約数の人が住みやすい環境や関係を作るため、良くない事は良くない、正すことは正す。その為に状況が良くなるような話であって欲しいと思います。===============================工房再移転。正式な工房が完成しました!


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活動報告、長い間更新できず申し訳ありませんでした。2020年9月1日。念願のスクール型工房を正式にオープンしました。去年の物件強制退去から約1年半。クラウドファンディングで応援して下さったみなさまに、やっとこのご報告ができます。前々工房を退去後、小さなアパートに移り、当初の予定よりやや規模を縮小せざるを得ない状態で活動を継続してきましたが、この3月に現在の物件に再移転、そこから約半年ほど改装工事をし、やっとこの9月1日にプロジェクトの構想を全て盛り込んだ工房を正式にオープンする事ができました。長々と説明するのが心苦しいですが、去年は色々あって一度ダメになりかけました。https://camp-fire.jp/projects/98666/activities/197357?token=c2d4ei9lにも関わらず応援して下さった方、改めて本当にありがとうございました。時代にそぐわないかもしれないけど、個人的には文化も芸能もものづくりも、保護された途端に腐ると思っているので、国の保護とか制度とか補償とかそんなものは要らない。というより、本当に難しい状況の人には何の助けもないし、そこからもこぼれ落ちた人はその枠にすら入れない。自ら生活の補償を国や誰かに要求するようなクリエイターの作る物なんてたかが知れているし、どんな状況でも絞り出してこそやろ。という古い考えを持っています。ただ、腕も心も持ってる職人が、自分の情熱が枯れる以外の理由で大好きな事を諦めないといけないという状況はなくしたい。彼らが明日あさってのメシの事くらいは心配しなくてもいいように、本業だけに力を注げるような、そういう環境を作りたいと思っています。(うちの場合はたまたま職人やものづくりというフィールドですが、スポーツでも料理人でも芸人でも絵描きでもミュージシャンでも同じ事だと思います)===とは言えやっとこさ開けるこのタイミングで世界はコロナで滅茶苦茶。近所に住む世界各国の老若男女から「今から開けるの?アホちゃうか?」という意味のSo impressed!!を頂いてます。わかってます。内臓賭けて賭博に励むどこぞのオッサンと一緒で、何も持ってない人間は持ってないなりに今持ってる物をBETして勝負するしかないんです。この世界がおもろいのは、そういう奴が勝つこともたまにあるからです。本田圭佑が「ビッグマウスは借金みたいなもの」みたいな事を言っていて、まさにそうかもなと痛感しました。でもそれと同時に、辞めなければ死ななければ、なんとかなる。遅くても確実に進めば、いつかは辿り着く。という事も実感しました。「色々あって大変だったので、すんません無理でした。」が許されて再挑戦できる世界があっても良いなとは思いますが、自分の場合はそれで終わる方が、それを伝える事の方がよっぽど胸が痛かったです。オープンの報告だけにするつもりが結局また長々と…しばらくはあれこれ能書き垂れず、ただただ淡々と黙々とこの1年半溜めに溜めてきた「あれさえあればこれさえあれば…」の悔しかった気持ちをアホほど爆発させて、やりたくても我慢せざるを得なかった事を全部回収していこうと思ってます。新しい工房は、入り口に小さなショップも併設していますので、コロナが落ちついた時、シェムリアップに来られることがあれば、ぜひ立ち寄って頂けると嬉しいです。改めて、これまで応援して下さった方々、本当にどうもありがとうございました。これからも、どうぞよろしくお願いいたします。