お菓子を食べながら、白衣をきて「issue」について考えている、猫がモチーフのissueのロゴ。
ほっぺについてるお菓子がキュート。
このロゴは「シュレディンガーの猫」をモデルにしています。
「シュレディンガーの猫」とは、量子力学の思考実験で、物理畑の間ではとても有名。
量子とは、光子や電子、ニュートリノのことです。物質の最小単位です。この小さな粒(もしくは波)が運動する様子を計算して、宇宙の広がりや、まだ未解決分野の実験をしたりします。
すごくざっくりですが、それを学問体系化したのが、量子力学。
大学生だった頃、量子力学を使って宇宙を計算したり考察したりする研究室にいました。
(実験に行き詰まるたびに、生クリームの流体力学実験やお菓子の燃焼実験をしていました。)
量子力学の世界では、シュレディンガーは、すごい人です。
▼シュレディンガーさん
彼は、方程式の名前にもなっています。
▼シュレディンガー方程式
学生時代何度もノートに書きました。この方程式には私の青春が詰まっています。
本題の「シュレディンガーの猫」はどういう思考実験かというと。
量子力学には、
・全ての事象は観測された瞬間に確立する
・確立する直前までは、異なる複数の事象が同時に等しくに存在する
が前提となっています。
これは、「コペンハーゲン解釈」という量子力学の基本的な考え方のようなものです。
でも、シュレディンガーさんは「この前提って、そもそもおかしくない?」と思いました。
そして、なんと、猫を用いて「コペンハーゲン解釈」への批判を論じたのです!!!
▼シュレディンガーさんの言い分
もし仮に、この「コペンハーゲン解釈」が正しいのなら、
「これから観測する前の1匹の猫が、『生きている』『死んでいる』という複数の状態だって、同時に存在している」
「ランダムの確率で毒ガスの出る装置とともに猫を箱の中に閉じ込めたとき、次に箱を開けた時まで、猫が死んだ可能性と生きている可能性は重なり合っている」
毒ガスなんておっかないこと言ってますが、どいういうことかというと、
全ての事象は、私たちが知らないだけで、その前から「ある」わけです。
そうなると、複数の事柄が同時に等しく存在するということに矛盾が発生します。
ものすごくざっくりとですが、こんなことを言ってます。
こんがらがりそうですが、「物理学者って、ものすごくひねくれものだよね」 ということは伝わるはずです。
そして、私はこの話がけっこう好きです。
私の大学では、レポート提出は、だいたい「レポート提出ボックス」という教授の部屋の前に置いてある郵便受けに入れて提出するのが普通でした。
大学時代は量子力学のレポートの提出が間に合わないなと思い、代わりに猫の小さいキーホールダーをレポート提出ボックス)に、入れて、叱られたことがあります。
そもそも、量子力学を学ぶ授業において、「提出した」「提出されてない」状態が、同時に発生してしまう「箱に入れて提出」するこの方式には矛盾があるので、レポート提出という課題自体を見直しませんか(そして課題提出締切を伸ばしてください)というメッセージをこめました。
単位は落としました。
そんな「シュレディンガーの猫」をモデルにして作ったissueのロゴ。
猫の名前は「シュレくん」です。お菓子を食べるのが大好きです。猫なので、箱に入るのも好きです。
ロゴのシュレくんの隣に置いてある、ピンクと黄色の箱には、「社会問題」「お菓子」が入っているのか入っていないのか、、、
(もしくはシュレディンガーくんが入ってしまうのか)
開けるまでわかりません。
白衣をきてissueについて考える意識高い系インテリ猫のシュレくんを、これからよろしくお願いします。