古くから食べられている「栃の実」のアク抜き技術を継承し、お土産に最適な洋菓子を作りたい!長年愛される菓子店を継いだ3代目が、洋菓子の技術をもって新名物の開発に挑みます。

プロジェクト本文

▼はじめにご挨拶

はじめまして!新温泉町新商品プロジェクトの上馬です。
兵庫県北部にある新温泉町では、もちに練り込むなどして古くから栃の実が食べられています。そんな栃の実を使った新商品開発に、家族で営む老舗菓子店「新杵」が取り組んでいます。


「新杵」3代目 岡崎洋介さん


▼地元に古くから伝わる栃スイーツ

子どものころから、新温泉町の山間部で手土産といえば「栃もち」でした。親戚や友人を訪ねて行く時など、母親や祖母が「栃もちを持っていけ」と必ず持たせてくれたほどです。茶色くて地味で見栄えのしないもちで、子ども心にこんな貧相なものをなぜ…と思ったのを覚えています。しかし持って行った先では、必ず喜んでもらえました。
 中年と言われる年代になっても栃もちを口にするたび、小豆の甘みと栃の風味が溶け合うまろやかな味が、そんな昔を思い起こさせます。
新杵の栃もち。丁寧にアク抜きされた栃をふんだんに使っており、手土産として人気がある。


▼これまでの活動

「新杵」は浜坂駅から歩いて5分の場所にある、地域になくてはならない菓子店。
特に昔ながらの製法で作られる栃もちは、そのなめらかな舌触りに、町内外を問わず多くのお客様に愛されています。


▼栃の実の魅力

栃の実は、山陰など一部の地域で古くから食べられている栗に似た木の実です。
独特なほろ苦さと香りを持っており、古来より万病の薬に使われ不老長寿の木の実とも言われているとか。
深い山の奥でよくとれる栃の実。山陰地方や一部の地域で食用される。


▼栃の実の現状

栃の実はとてもアクが強いので、そのままでは食べられません。乾燥させて皮をむき、川水につけたものをさらに木灰のこねたものの中に寝かすなど、1ヶ月ほど加工にかかります。また豊かな自然からとれる良質な木灰も必要となります。
これらの理由から、このアク抜きができる技術者は年々減っていっています。
山で取れた栃の実。硬い皮に覆われており、食べるには手間が必要。

また、先日新温泉町で行われた牛まつりでとったアンケートによると、地元でも大半の方は栃もちを年に1回以下しか食べていないことがわかりました。
新温泉町には、カニとウシ以外にも美味しいものがたくさんあり、栃の実もその1つです。栃もちは美味しいですが、すぐに生地が硬くなってしまうという難点がありました。そのため長時間の持ち運びには向かず、消費期限の長い他土産物に押されてしまっていました。この新温泉町が誇る栃を使ったスイーツを、もっといろんな人に味わってもらいたい。そのためには日持ちがするお菓子の開発が必要でした。
そこで考えついたのが洋菓子の焼き菓子への加工です。


▼新商品について

新商品は【栃のバターパウンドケーキ】と【和風ブッセ】の2種類の開発を予定しています。手軽に食べることができ、また栃もちを食べない若い世代でも親しみやすい洋菓子をチョイスしました。
洋菓子の看板商品、焼きドーナッツ。洋菓子の開発にも力をいれている。


▼資金の使い道

栃の実は扱いが難しいため、器具・設備はもちろん、加工しやすくするためのレシピ作りが必要になってきます。
そして何より栃を使ったお菓子のおいしさを広く知ってもらいたいと、販路開拓のためクラウドファンディングで支援を呼びかけることにしました。

難しい加工に挑むのは「新杵」3代目である岡崎洋介さん。
学んだ洋菓子で栃をアピールする絶好の機会だと、今回の開発に熱意が高まります。
「新しい新温泉町の名物として、世代を問わず美味しく召し上がっていただけるお菓子を作ります」と岡崎さん。
「新杵」が受け継いだ栃の加工技術の継承、そして栃の味を広く伝えることは、次の世代の地域の誇りにも繋がるのではないでしょうか。


▼最後に

「栃を食べたことがない人も食べやすい、大人から子供まで美味しく召し上がっていただけるようなお菓子を作りたいです」と岡崎さん。
栃を使ったお菓子の美味しさを広めるためにも、どうぞ応援をよろしくお願い致します。

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