■ファンドレイジングをする背景
私たちが進める自然再生事業─ここ福井県越前市坂口地区もそのサイトの1つです。越前市では、一度絶滅したコウノトリを再び日本の空に取り戻す試みが行なわれています。絶滅要因の1つは、水田環境の変化によりエサとなる生きものやその生息地が減ったことです。コウノトリ1羽が1日に必要とするエサは、ドジョウなら100匹、カエルなら25~50匹と大量です。即ち、コウノトリが生息できることは、そこの環境がいかに豊かな生態系であるかを象徴してもいるのです。このプロジェクトは、耕作放棄地をさまざまな生きものがすめる水田に似た環境へと再生することで、ここにコウノトリが野生復帰できるくらい豊かな水田生態系を回復させるためのコアエリアを設け自然保護区とするチャレンジです。現在、隣接地では水田ビオトープづくりが進められ、また、市内各地では減農薬や有機農業が推進されています。ですが、まだまだ多くの場所と面積が必要です。そこで、こうした私たちの存在や事業について知って頂くとともに、応援下さる方々を募らせて頂くため、クラウドファンディングを活用することと致しました。是非、みなさまと共に、自然保護区の設置を進めたいと考えております。
■私たちについて
私たちのミッションや事業内容につきましては下記をご覧下さい。
camp-fire.jp/projects/view/10952
私たちが他に実施している進行中のプロジェクトにつきましては下記をご覧下さい。
(当基金概要)
(福井県越前市)
里のいきもの自然保護区 @ コウノトリの里 コアビオトープに着手
里のいきもの自然保護区 @ コウノトリの里 ビオトープのかけはし
(奈良県奈良市)
谷まるごと里のいきもの自然保護区 @ 大柳生 1of26 谷の水がめづくり
谷まるごと里のいきもの自然保護区 @ 大柳生 2of26 ネザサ抑制実験区
■何をするのか
このプロジェクトの場所(対象サイト2)は、第1弾で再生するコアエリア(対象サイト1)と地域で取り組んでおられる水田ビオトープ(南側に隣接する連続4枚の耕作放棄田)の間に位置しています。ここを自然再生することで、コアエリアと水田ビオトープとの間を水系ネットワークで連結するかけはしをつくることができるようになります。また、コアエリアから水田ビオトープまでの連続する6枚の水田で、少し規模の大きな生息地・自然保護区を設けることができるようにもなります。
第1弾のコアエリアと同様、崩れた畦畔を修復し、水が貯められる状態にし、次いで、水温や水流が安定するところと変化しやすいところ、光がよく届くところとあまりとどかないところ、水深の深いところや浅いところ、等を創っていき、生きものたちが要求するさまざまな環境要因をできるだけそろえる工夫していきます。
また、これら環境要因が計画通りに維持できているか・活用されているかを客観的に評価する必要があります。そのため、フィールド整備後も、モニタリング調査・事業評価を実施し、改めるべきことを計画に反映し、フィールド整備を行うというサイクルを今後毎年継続していくというのも第1弾のコアエリアと同様です。
■資金の使い道と必要な額
みなさまからのご支援は、生物の生息域の実効的な保全・再生のため、実務経験を有す専門職員が、文献調査や現地調査に加え、学会発表や専門家による助言等を通じ客観的な評価・検証の担保に努めながら、科学的な根拠に基づき計画立案・事業遂行・事業評価を図っていくことに使わせて頂きます。
下記は、このプロジェクトで予定する主なスキームとそれに要する概算費用です。
プロジェクトには終わりがあるわけではありませんが、例えば自然再生からの3年間を想定した場合、その間に必要な資金は\1,936,625~2,742,125です。
詳細内訳はnaturefund.naturescape.co.jp/support.htmlに掲載しています。
尚、このプロジェクトで調達した資金は当基金の運営や他の事業・プロジェクトにも使わせて頂きます。
【1年目(今年)】
再生計画立案:\976,000~1,212,250+交通費(1回)×1(サイト)
基盤整備 :\365,625~428,625+交通費(1回)×1(サイト)
【2年目以降】
事業評価 :\297,500~550,625+交通費(年間)×1(サイト)
■リターンについて
みなさまからのご支援を弊社ミッションに100%活用させて頂くため、そして、弊社スタッフもそれに専念させて頂くために、リターンはオリジナル絵葉書Thanksメールとさせて頂きたく、ご容赦・ご理解賜りますようお願い申し上げます。
尚、プロジェクトの進捗報告は、過去の事業記録とともに、下記に掲載しています。
naturefund.naturescape.co.jp/projects.html
また、現地見学・体験につきましては、参加型フィールドワーク・エコツアー・フィールドガイド・探索(expedition)事業を実施しており、具体的開催日程は別途ご案内致しておりますのでご興味・ご都合に合わせてご参加頂ければ幸いです。
最新の活動報告
もっと見る基盤整備を実施しました
2016/12/12 18:42再生計画(環境要因配置)に基づき、フィールドワーク-基盤整備を実施しました。 詳細はこちらをご参照下さい。 もっと見る
再生計画を策定しました
2016/12/12 18:41決定した環境要因の各目標値を実現するため、深水域・浅水域・陸域・低茎草本群落・高茎草本群落を設けることとし、その配置計画を策定しました。 詳細はこちらをご参照下さい。 もっと見る
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