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谷まるごと里のいきもの自然保護区 @ 大柳生 1of26 谷の水がめづくり

谷1つまるごと・放棄棚田26枚を使って水田生物のサンクチュアリを再生する一大プロジェクト ~ 第1弾 谷の水がめづくり

現在の支援総額

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目標金額は4,527,000円

支援者数

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募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2016/09/29に募集を開始し、 2016/12/17に募集を終了しました

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目標金額4,527,000

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このプロジェクトは、2016/09/29に募集を開始し、 2016/12/17に募集を終了しました

谷1つまるごと・放棄棚田26枚を使って水田生物のサンクチュアリを再生する一大プロジェクト ~ 第1弾 谷の水がめづくり

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 ■ファンドレイジングをする背景

奈良県奈良市大柳生地区に規模の大きな自然再生サイトを確保できました。谷1つまるごと・連続する棚田26枚というのは、私たちの自然再生事業サイトの中でも他に類を見ないスケール・条件です。

大柳生地区では、縄文期には既に集落が形成され、資料からは江戸初期から戦後1957年頃まで水田面積があまり変わっていないことがわかっています。これは、メダカやカエルやゲンゴロウ等の棲み処である二次的自然が非常に長い間安定的に変わらずに存続していたことを示しています。ところが、その後耕作放棄が顕著となり2000年には半減します。二次的自然という棲み処も同様に半分が失われたことを意味します。

このサイトは、上流側集水域に人工物がなく、当該水系を使う利水も他になく、完全放棄のため営農復田も不要と、水田生物のサンクチュアリ・自然保護区とするには格好の立地・条件にも恵まれています。また、外来生物が確認されない、周囲で圃場整備が進む中手付かずで残る、地形・面積的にもまった空間立地、であることから、多様な在来生物のための生息地再生とその安定的保全が見込まれます。ですので、是非ここで二次的自然を再生したいと考えています。

また、折角のスケールを活かし、田面毎に環境要因を変えて再生する生物相の相違を比較する実証実験も並行して進め、他所でも活かせる知見の収集・蓄積にも努めたいと考えています。

好条件・好立地である反面、規模が大きい分、自然再生には時間と費用が必要です。公的セクタとの事業連携を図りますが、行政からの予算注入はなく、事業資金は全額自己調達を要します。そこで、こうした私たちの存在や事業について知って頂くとともに、応援下さる方々を募らせて頂くため、クラウドファンディングを活用することと致しました。是非、みなさまと共に、この26枚の棚田に自然保護区を完成させ保全していきたいと考えております。

 

 ■私たちについて

私たちのミッションや事業内容につきましては下記をご覧下さい。

camp-fire.jp/projects/view/10952

naturefund.naturescape.co.jp

 

私たちが他に実施している進行中のプロジェクトにつきましては下記をご覧下さい。

(当基金概要)

 自然再生と自然保護区のための基金

 

(福井県越前市)

 里のいきもの自然保護区 @ コウノトリの里 コアビオトープに着手

 里のいきもの自然保護区 @ コウノトリの里 ビオトープのかけはし

 

(奈良県奈良市)

 谷まるごと里のいきもの自然保護区 @ 大柳生 1of26 谷の水がめづくり

 谷まるごと里のいきもの自然保護区 @ 大柳生 2of26 ネザサ抑制実験区

 

■何をするのか

このプロジェクトでは、連続する26枚の棚田に水田生物のための生息地・サンクチュアリを再生し谷1つまるごとを自然保護区とする全体計画の第1弾として、谷全体の自然再生計画を立案すると共に、最上流側の耕作放棄田(区画No.1)を用いて、この谷全体へ供給する水を溜める水がめをつくります。

この地域では、飛鳥時代以前の古墳期には既に集落が形成され、戦後しばらくまでは水田面積が変わらずにいました。このことから、かつての棚田であるこのサイトも水田環境という二次的自然に再生するのが妥当と考えられます。

水田環境であることから水田生物と呼ばれる生物相が目標となります。具体的な生物は、現在生息する生物だけで推し量ることはできません。そのため私たちは、地域の伝統・郷土といったものに着目しそれらの中からかつてこの地域に生息していた生物の痕跡を探ります。

こうして目標とする水田生物には、水域のみに生息する種もありますが、水域と陸域(草地や林地)の両方を必要とする生物も少なくありません。26枚の棚田と周辺林地を贅沢に活用し、水域・湿生域・草地・林地といった環境を多様に揃え、また、それぞれのエリア間を容易に移動できるよう空間連続性の確保にも配慮します。また、例えば水域をとってみても、深水域・浅水域・流水域・止水域をそれぞれ設けることで、水温や水質・水深のバリエーションを確保します。こうして、生物たちが要求する環境要因をできるだけそろえる工夫していきます。

これらを実現するため、現在過剰繁茂する植生の刈払い、伐根、崩れた畦畔の修復、水系の修復いったフィールド整備を実施します。が、生物への影響や急激な環境変化を抑えるため、生物の活動が少なくなる晩秋~冬季に、そして、重機等ではなく手作業や小機材を用いて行います。このように生物が順応できるゆっくりとした変化に配慮するため、計画では、26枚の棚田のフィールド整備を完了させるまでに7ヵ年をかけることを予定しています。

併せて、これら環境要因が計画通りに維持できているか・活用されているかを客観的に評価するため、フィールド整備の終わった田面から、モニタリング調査・事業評価を実施し、改めるべきことを計画に反映し、フィールド整備を行うというサイクルを以降毎年継続していきます。

上記の自然再生や実証実験のプロセスは、事業連携協定締結先である隣接奈良市青少年活動センタにおいて、フィールド活動・調査・研究の実体験を通じた実効的・実践的環境教育プログラムとして提供します。

 

 

 

■資金の使い道と必要な額

みなさまからのご支援は、生物の生息域の実効的な保全・再生のため、専門知識と実務経験を有す職員が、文献調査や現地調査を通じ科学的・客観的な根拠に基づく計画立案・基盤整備・事業評価を実施していくことに使わせて頂きます。

通常なら計画立案は各田面毎に行うことから費用は26枚分で26倍となるところですが、このプロジェクトでは、連続域であることから、26枚分を1計画として立案、代わりに費用は通常の1枚分よりは割高ではあるものの26倍とはならないようにすることと致しました。また、基盤整備後3年を経過した以降は安定期に入ると見越しフィールド整備の作業量削減を想定しています。

今回のクラウドファンディングでは、谷全体の事業推進に重要である基礎調査・再生計画立案・区画No.1の初期基盤整備等の最初の3ヵ年分のスタートアップ資金を調達したいと考えています。この間に必要な資金は\3,888,625~5,166,625です。

詳細内訳はnaturefund.naturescape.co.jp/support.htmlに掲載しています。

尚、このプロジェクトで調達した資金は当基金の運営や他の事業・プロジェクトにも使わせて頂きます。

 

【1年目】

再生計画立案:\2,928,000~3,636,750+交通費(26サイト・1回)

基盤整備  :\365,625~428,625+交通費(1サイト・1回)×1(サイト)

 

【2年目以降】

事業評価  :\297,500~550,625+交通費(1サイト・年間)×1(サイト)

 

■リターンについて

みなさまからのご支援を弊社ミッションに100%活用させて頂くため、そして、弊社スタッフもそれに専念させて頂くために、リターンはオリジナル絵葉書Thanksメールとさせて頂きたく、ご容赦・ご理解賜りますようお願い申し上げます。

 

尚、プロジェクトの進捗報告は、過去の事業記録とともに、下記に掲載しています。

naturefund.naturescape.co.jp/projects.html

また、現地見学・体験につきましては、参加型フィールドワーク・エコツアー・フィールドガイド・探索(expedition)事業を実施しており、具体的開催日程は別途ご案内致しておりますのでご興味・ご都合に合わせてご参加頂ければ幸いです。

最新の活動報告

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  • 2017.03.19 奈良市青少年野外活動センタとのコラボ企画として、当基金が大柳生地区で進める自然再生事業を実際に体験頂ける機会を設けました奈良市環境教育フェスタ(2017.02.12)を受けてのアンコール企画です 小学校低学年×25名、学生を中心に大人×27名が参加。自然再生サイトに突如15mを超えるバケツリレーの列が出現しました泥を堀り、バケツをリレーし、堤を積み上げ、あぜを塗り、瞬く間に約6mのあぜが完成です 参加者は全員、これが生きものたちの棲処を創るための作業の一環であり科学的な理論に基づく手段である、というレクチャーを事前に受けていますその甲斐あってか、子供たちからは「これでカエルが卵産めるようになんねん」「ドジョウもでてきたらええのになぁ」といった発言が口々に聞かれ、生きものたちのためにという動機付け、目的と手段、或は、理論と実践の関係性についての意識付けが図られているようすが伺われます加えて、土に触れる・生きものたちのために何かをするというのは、大人たちにとってもなかなか経験できない体験だったそうです もっと見る

  • 自然再生サイト(奈良-奈良-大柳生(001~026))で実施中の自然再生プロジェクトについて、奈良市青少年野外活動センタにてパネル展(常設)中です 第1弾は、自然再生にあたり実施した文献調査・実地調査・再生計画立案の内容に関するもので、計12枚のペーパにまとめ、当基金の自然再生プロジェクトの概要(上記写真が目印)と合わせ計4枚のポスタパネルで展示しています26筆の棚田の自然再生についての展示ですが、地域特性を把握する上で自然科学のみならず地誌・民俗学・博物学といった領域を交え学際的なアプローチを行っていますので、わずかながらも大柳生の歴史や風土に触れることもできます場 所 奈良市青少年野外活動センタ 1~2階間のスロープ日 程 2017.01.06より常設 9:00~17:00観 覧 無料お申込 不要(お気軽にお立ち寄りください) もっと見る

  • 2017.02.12 奈良市野外活動センターにおいて開催されました奈良市環境教育フェスタにおいて、自然再生事業を実際に体験頂ける機会を設けました小学校低学年の9名が参加。池づくりのため、スコップで少しずつ土を運びました。雪が溶け残るドロドロのコンディションで、冷たい水が靴や手袋にしみていましたが、生きものたちの棲家を創る使命に燃え懸命に取り組んでいました小さな子供たちでも、プログラム次第で、立派な自然再生フィールドワーカーですプログラム後、小さなフィールドワーカーが作業した場所には、ルリビタキらしき鳥がさっそく評価をしにやってきていました 好評につき、リクエストにお応えして、2017.03.19 アンコール開催が決定! もっと見る

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