東日本大震災から五年が過ぎた今。
復興地・東北の文化は岐路に立たされています。
人口減少・高齢化により町の伝統文化が失われることも。
それを食い止められるのは、東京に住む「ソト」の学生です。
どうすれば沢山の学生の関心を集められるか。楽しんでもらえるか。
そこで私たちが考えたのは「スタディバスツアー」でした。
「東京発バスツアー」という形で、東北を満喫し、震災を学ぶ。
そして宮城県石巻市小渕浜伝統の祭り神輿を、東京の学生が担ぐ。
それが私たちの考える「復興支援」のカタチでした。
今回、東北学院大学ボランティアステーション様と共同開催で行います。
笑顔を繋ぐバスツアーを成功させるため、どうかご支援宜しくお願いいたします。
こんにちは!
法政大学社会学部3年の田辺 康(たなべ こう)と申します!
現在法政大学の学生によって結成された「チーム出張寄席」(東北地域の活性化を目的とする学生団体)
の副代表 兼 学生落語家を務めております。
被災された方の「笑顔」と「交流」を通じた復興支援を行っています。
チーム出張寄席って??
「東北に笑顔を届けよう!」を合言葉に、2014年秋に法政大学社会学部生の大前健太と田辺康が立ち上げた学生団体。
学生自ら持ち寄りの芸を仮設住宅集会所で披露し、被災された方の「笑顔」と「交流」を通じた復興支援を行っております。
主に宮城県石巻市小渕浜の桜畑仮設集会所での慰問活動や、地元五十鈴祭りでイベント開催による地域活性化等を行って参りました。
「ボランティア」という堅いイメージを取っ払い、「一緒になって楽しむ」「現地の人と笑い合う」コトが私たちのスローガン。
桜畑集会所での「桜畑寄席」で生まれた縁は、地元小渕実業団や他の小渕浜復興団体にも繋がりました。
2015年2月9日 第2回桜畑寄席の様子。35名のご来場!
左から 田辺康(落語)・大前健太(漫才)紙芝居師なっちゃん 島田竜輔・大場誠(弾き語り)
東北学院大学 災害ボランティアステーションとは?
東北学院大学災害ボランティアステーションは、地域情報を集約・共有し、支援を必要とする人に同大学学生・教職員が直接支援するとともに、市町村災害ボランティアセンターや全国の大学と連携し、被災地支援のための広範な活動を中継・展開しております。
また、ステーションの活動は地域貢献とともに、学生にボランティアという新しい学び・成長の場を提供しております。
詳しくはコチラ↓をチェック!
http://www.tohoku-gakuin.ac.jp/volunteer/
小渕浜ってどこだ?
小渕浜|Kobuchihama
2つの港にはさまれたにぎやかな港町。
古く静かな小渕浦と1984年建造の表浜港、漁協表浜支所に海の男の生活が広がる。
アナゴ漁で知られ、陸からは隠れているが鮎川に次いでにぎやかな港。
震災前| | 人口:576世帯数:159 |
---|---|
震災後| | 人口:495世帯数:153残存住戸:29(2012.4.30時点) |
被災率| | 81.8% |
震災前主要産業| | 養殖漁業(カキ、ワカメ)、漁業(アナゴ、ナマコ)、定置網漁業 |
小渕浜の現状・企画の想い
震災以降、上のデータでも見て取れるように、⼩渕浜や給分浜でも⼈⼝の流出が加速、五年という歳月で関心も失わなれようとしています。
特に私たちが現地に立って痛感したのは、五年経ってもなお残る被災者同士の溝です。
被害は受けながらも家は残った在宅被災者と、家を流され仮設に住む被災者がいます。
元はご近所同士でも、家の有無により震災以降つながりが希薄になってしまったと話します。
私たちの寄席活動は仮設集会所で開催されますが、そこに在宅被災者が来ることはほとんどありません。
在宅被災者の方に話を聴くと、「行きづらい」とおっしゃっていました。
同じ復興を目指す被災者の間で、「在宅」と「仮設」という隔たりがあるのです。
だからこそ、小渕浜には神輿という共通の「復興のシンボル」が必要です。
去年、私たちが神輿を短い距離ながら担いだとき、住民の皆様は同じ「笑顔」を浮かべていました。
その景色がとても素敵でした。
その笑顔こそ「復興」に必要なモノだと感じました。
そこで、私たちが今回企画するのは、7月17日〜19日にかけて開催する
「神輿復活 小渕浜スタディ&バスツアー」です。
東北に縁もゆかりもない学生が、観光地石巻を楽しみ、そして震災を学ぶ。
小渕浜到着後は、特別講師によるワークショップを開催し、学んだことを整理する。
そして夜は普段交わることのない漁師さんたちと共に、祭りを作り上げる。神輿を担ぐ。
小渕浜の住民と東京の学生の「笑顔」が、新たな「想い出」となっていくのです。
今回FAAVO様での目標金額は
企画運営資金である「35万円」
と致しました。
宮城県石巻市小渕浜。
五年前、沢山の想い出が津波によって失われました。
現在、瓦礫も撤去され、街は見違えるほど綺麗に。
ただ、失った「思い出」だけは元には戻りません。
その地で、僕らは新しい「思い出」を作ろうとしています。
東京の大学生による地域復興の新しいカタチを。
2016年1月2日 正月伝統獅子舞で太鼓をたたく代表・大前健太
この企画を発案・決定するにあたって,沢山の方々にご指導・ご鞭撻を頂きました。
東北学院大学 災害ボランティアステーション様
小渕実業団 団長 後藤幸市氏
副団長 大沢幸広氏
小渕浜通信事務局 河野透氏
旅館 あたご荘
宮城学院女子大学 ボランティアサークル
上記の方々以外にも.沢山のご支援・ご協力を賜りました。
その中でも、東北学院大学様との繋がりは、私たちにとって特別なものでした。
今年2月に行われた東北学院大学災害ボランティアステーション主催のスタディツアーに参加できたことが、今企画立案の大きなキッカケとなりました。
2016年2月7日 東北学院大学主催スタディツアーの様子 舌鼓を打つメンバー
経費内訳
①スタッフ交通費・諸経費負担の軽減 1万×10人 10万円
②演者交通費補助:7000円×8人 5万6000円
③レンタカー代:3万円(16~19 ⽇の4 ⽇分、ガソリン代)
④小渕浜実業団への謝礼金 3万円
⑤リターン用意金 3万円
余剰が出た場合、次回桜畑寄席開催の活動費とさせていただきます。
皆様の暖かいご支援・ご協力をお待ちしております。
法政大学チーム出張寄席 代表 大前健太
副代表 田辺康
島田竜輔 中谷圭佑
文責・田辺康
笑顔を繋げ!小渕浜祭り神輿プロジェクト