はじめに

FAAVOをご覧のみなさま、はじめまして。川北輝と申します。今回のプロジェクトでは事務面として「NPO法人 津市NPOサポートセンター」、運営面として「コミュニティスペース kaidan」、企画面として「one point six」の3つの団体が関わっています。私はその3つの取りまとめをさせていただいています。 「津市NPOサポートセンター」は、三重県津市内に拠点を置くNPO・ボランティア団体を支援する組織です。様々な事業を行う中で、アナログゲームを使って就労支援の現場や短期大学などでワークショップをさせていただいています。 「kaidan」は、毎週木曜日に大人たちがボードゲーム囲んで交流を図る「ボードゲームBar!」を主催しています。 「one point six」は、謎解きゲームの謎の提供や若者向けのイベントのサポートなどを行っています。

初めての人とでも仲間とでも会話が楽しくなる2つのゲームをつくりたい

今回のプロジェクトでは、仲間たちとともに「コミュニケーションをとることが楽しくなるオリジナルの会話型アナログゲーム」の開発・制作を行います。 会社内、サークル内、学校の授業、パーティー、婚活などでご利用いただくことで、より会話がはずみ、人柄がわかり、日常生活や就職などで役立つ“コミュニケーション力”の向上を手助けします。 そのオリジナルゲーム制作資金の一部を今回FAAVOで募りたいと思っています。 今回のプロジェクトでは2つのオリジナルゲームの開発・制作を行いたいと思います。 1つは、“天使”と“悪魔”のカードを使って質問に対する真実の答えと嘘の答えを楽しむ「運命の扉」。もう1つは、3つのチームのいずれかに属しながら、様々なキャラクターになりきって自分のチームを勝利に導くための話し合いを行う「マルガツバツニチ」です。

「運命の扉」

▲運命の扉 イメージ図 「運命の扉」は、3人~9人で遊べるカードゲームです。 「天使カード」、「悪魔カード」、「質問カード」の3つのカードを使います。 まずは人数に合わせて天使カード、悪魔カードを各プレイヤーに配ります(例えば5人で遊ぶときなら、天使2枚、悪魔3枚といったように)。各プレイヤーは自分にどのカードが配られたのかを秘密裏に確認します。 次に質問カードを1枚オープンし、各プレイヤーは順にその質問に答えていきます。 天使カードが配られたプレイヤーは本当の内容を、悪魔カードが配られたプレイヤーは嘘の内容を答えます。 全てのプレイヤーが回答したら、天使だと思うプレイヤーを一斉に指差します。 この時、天使同士が指をさしあっていればそのペアは勝ち抜けとなります。 天使と悪魔が指をさしあっている場合は、2人のカードはシャッフルされます。 悪魔同士がペアの場合は、全てのプレイヤーのカードがシャッフルされます。 これを繰り返して、天使が全て勝ち抜けたらゲームは終了となります。 天使カードが配られたプレイヤーは天使を探して勝ち抜けを狙い、悪魔カードが配られたプレイヤーは自分のもとに天使カードが来るようにシャッフルを狙います。 嘘なのか、本当なのか、他人の発言にグンッと興味が出てくるゲームです。

「マルガツバツニチ」

「マルガツバツニチ」は、6人~21人で遊べる人狼テイストのワイワイ系パーティーゲームです。 プレイヤーは「誰が世界を制するのかを決める3日間の会議」の出席者となります。 会議の場を設けた3人の王たちにはそれぞれのチームカラーがあります。 またゲームの中では昼の時間と夜の時間が存在し、4日目の朝に多数決が行われ、一番投票の多かった王が世界を支配する権利を得られます。 王たちは昼の議論の時間、夜の就寝時間を全て駆使し邪魔者をどんどん排除していき、4日目の多数決に勝つことだけを考えています。そのために様々な“刺客”を雇って会議の参加者として潜り込ませていますが、王たちは誰を雇ったのかを覚えていません。 王は会議の中で仲間を探し、雇われた方は秘密裏に王を守りながら他の仲間を探すという最悪の会議がいま開催されるのです。各プレイヤーには様々な能力が書かれたキャラクターカードと3種類のいずれかが記されたチームカラーカードが配られます。各プレイヤーは秘密裏に確認します。 ゲームは「ゲームマスター」と呼ばれる進行役によって進められていきます。 昼の時間では会議のように見せかけて仲間を探すための話し合いが行われ、議論終了後に多数決で誰か1人をゲームから追放します。 夜の時間は全員が目を閉じ、ゲームマスターの指示のもと、特殊な能力をもったキャラクターたちがこっそりと動きます。 4日目の朝に残ったメンバーのチームカラーカードをオープンして点数計算を行います。 特殊な能力をもったキャラクターを操りながら三つ巴のジレンマを楽しむゲームです。

様々な場で活用できる会話活性ツール

▲社内研修の様子 少人数からも遊べる「運命の扉」。大人数でワイワイ楽しめる「マルガツバツニチ」。この2つを使い分けることで、イベントや学校の授業、社内やサークルの懇親会などでコミュニケーションを円滑にするツールとして活用していただくことができます。 仲間内でやれば楽しいのはもちろんのこと、初めての人同士でも気軽にお互いの人柄を知るツールとしてご活用いただけます。 ▲会話型ゲームによる交流 今回、プロジェクトが成功しゲームが商品化した暁には、県内各地でこの2つのゲームを使ったイベント等を行います。 会社の社内研修、学校などのオリエンテーション、婚活の場での盛り上げ役、コミュニティスペースや交流スペースでのイベントの一環などさまざまな場で活用し、個々人の間にある溝を緩和するお手伝いができます。 コミュニケーション力や会話力(雑談力)は日常生活や仕事・就職活動においてとても重要視されています。 ゲームというわかりやすい入り口を設けることで、特に若い層に、会話やコミュニケーションの楽しさを感じてもらい、新たな出会いにつなげていっていただければいいなと思います。 またアナログゲームがもつ独特の空気感に触れていただき、新たな発見などにもつながれば幸いです。

人と人が円滑につながり、対話できる環境へ

▲様々な組織人が集まる研修会にて 社内でのコミュニケーションに課題がある。婚活イベントに参加したが上手く話ができなかった。就職活動する上でコミュニケーション力に自信がない。子どもたちがテレビゲームしかしない。初めて会う人と上手く話ができない。 人と人がつながりにくい地域というのは、新たなアイデアや新たな発見が生まれにくいと言い換えることができるかもしれません。 人と人が顔を合わせなくても物事が進んでいく環境というのも、大きな発展にはつながらないかもしれません。逆に人と人が円滑に対話ができ、繋がれる機会が用意されている環境というのは、元気な人を地域で生み出す近道になるかもしれません。 私たちは人と人が、自然に対話し繋がりあえる環境をつくるための1つの手段として、本ゲームを活用したいと考えております。

スケジュール

2014/08 テストプレイを重ねゲームのルールの細部をつめる 2014/09 カードなどのデザイン作成 2014/11 ゲームの見本が完成。業者に発注。 2015/01 ゲーム完成 2015/02 各地でイベントなどを開催

支援金の用途とその内訳

ゲーム制作費:150,000円 販促費用(オリジナルゲーム サンクス版):66,000円 FAAVO手数料:54,000円 合計:270,000円

最後に

人と人が向き合い対話をしながら進めていくアナログゲームは、それだけで豊かなコミュニケーションが生まれるツールです。 私たちは毎週木曜日にアナログゲームを介して1つのコミュニティをつくっています。また、就労支援の現場などでアナログゲームを活用した講座を実施することもあります。「アナログゲーム」「会話・対話」「コミュニケーション」。花火のように派手でなくとも、人と人がじんわりつながっていき、それが地域にとってプラスに作用するために、いま注目しているキーワードです。

起案者情報

【団体名】特定非営利活動法人 津市NPOサポートセンター 【代表者】川北 輝 【HP】http://tsunpo.jimdo.com/ 【facebook】https://www.facebook.com/tsunpocenter 【Twitter】https://twitter.com/tsu_npo 【Blog】http://t-npo.blogspot.jp/ 【その他】コミュニティスペースkaidanのHP: http://kaidan-tsu.jimdo.com/ facebook: https://www.facebook.com/kakuregakaidan
  • 2014/09/05 12:14

    よいしょ! ということで、2回目のレポートとなりますが、「マルガツバツニチ」も「運命の扉」もあまり関係ないレポートになってます。 あと…写真撮り忘れたので文字ばっかりになります。 けれど、みなさまが呼んでいただけるように…全力で書きますので、よろしくお願いいたします!! ...

  • 2014/08/14 21:01

    初めての体験会&レポ みなさま、こんにちは。 そしてご支援いただいているみなさま、本当にありがとうございます!! 本プロジェクトリーダーの川北です。 去る8月12日(火)に第1回となる「マルガツバツニチ」の体験会を開催しました! このゲームは今回のプロジェクトで作成しようとし...