古民家ギャラリーから
若手アーティストを世界に発信したい!
ごあいさつ~「茶吉庵」のコンセプト
こんにちは。グラフィックデザイナー・切り絵アーティストの濱谷宗慎と申します。私は今、「茶吉庵(ちゃきちあん)」という古民家スペースで、アート作品の展示販売を行うギャラリーのディレクションを行うギャラリストをしております(具体的な実施内容は最後をご覧ください)。
「茶吉庵」とは、大阪府八尾市は恩智にある、築250年の元河内木綿問屋をリノベーションした複合施設です。2018年5月にオープンし、おかげさまで、イベントやギャラリー実施、カフェ、作家工房などのテナントも入り、たくさんの方にご利用いただいております。
茶吉庵には二つの大きなコンセプトがあります。一つは「地域の憩いの場」。大阪フィルハーモニー交響楽団の弦楽四重奏コンサートや落語寄席、将棋大会、八尾市初のまちライブラリーなど、地域の人々が気軽に本物を楽しんでいただける場所を目指しています。そして、もう一つが「若手アーティストの応援」です。古民家の良さを活かし、月1〜2回のペースで、アート作品の展示・販売を行う「茶吉庵ギャラリー」を開催しています。
▲現在の茶吉庵の様子
日本のアーティストを取り巻く現状と課題とは?
なぜ茶吉庵ギャラリーが「若手アーティストの応援」を掲げているかと申しますと、そこには現在の日本のアーティストを取り巻く厳しい環境が背景にあります。若手アーティストに限らず、多くのアーティストは、展示会を開くための運営費や告知費、作品輸送費など、特に資金面において課題を抱えており、作品発表のネックになっています。
様々な職種がAIに置き換わる今、私は、人の感性を用いて制作するアート、アーティストは今後の日本においての大切な資産、貴重な人財であると考えています。しかし日本では、ともすればアートは「道楽の延長」と捉えられているところもあり、優秀なアーティストは海外に流出しているのが現状です。海外ではアートは生活の一部であり、「アーティスト」は「一つのプロフェッショナルな職業」として認められています。日本においてアート界が発展・成熟し、海外とも渡り合える力を持つには、アーティストの育成と、作品の制作・発表ができる質の良い場所を増やすことが急務です。それには、より多くの方がアートに触れて、アートに興味を持っていただくことが不可欠です。
▲アーティストというジャンルが一職業として確立している海外。そういう環境に少しでも近づきたい。
▲10年後、65%の職種がAIに取って替わられるという報告も。
茶吉庵ギャラリーでのアーティスト支援方法
そこで、茶吉庵ギャラリーではアーティストの活動支援の仕組みとして、以下の四つの方法を実行していこうと考えています。
1 住空間を活かしたギャラリー展示
2 グッズ開発および展示サポート
3 国内外への情報発信
4 クラウドファンディングの活用
①住空間を活かしたギャラリー展示
ギャラリーといえば多くの方が、一面の真っ白い壁がある、いわゆる「ホワイトキューブ」型のギャラリーを想像されると思います。しかし近年、カフェや古民家など、住空間を活かしたアート作品の展示も増えています。それにともない、アートを日常の生活に取り入れる人も増えてきています。
茶吉庵ギャラリーは古民家の和室そのまま展示に使用しております。茶箪笥やアンティーク椅子など、家具を展示什器として使用し、素晴らしい作品を空間にさらにマッチするよう演出することで、ご来場のみなさま、出展者のみなさま共に、日常にアートがある楽しさと魅力をお届けいたします。また、和の空間展示は特に外国の方にとってはとても珍しいです。
▲住空間を活かした展示例
②グッズ開発および展示サポート
茶吉庵ギャラリーでは、手軽にアートに触れられるよう、アーティストのオリジナルグッズの製作や、展覧会を開いたことのないアーティストの展示サポートも行っていきます。独自にネットショップを開いているアーティストもいますが、グッズは展覧会やイベント、提携しているギャラリーに行かないと買えないケースが多いです。更に手作りとなれば一点モノでとても貴重です。
▲アーティストが製作したオリジナルグッズ例
③国内外への情報発信
せっかく展覧会を開いてもそれを告知することにも費用がかかります。茶吉庵ギャラリーでは、ホームページやSNS、チラシを作成し告知をサポートいたします。特に、世界への発信もサポートするため、YOUTUBE動画による英語字幕付の情報発信も行っていきます。
▲茶吉庵では英語のできるスタッフが、翻訳のお手伝いもいたします。
④クラウドファンディングの活用
そして最後に、アーティストの活動支援における資金の獲得と、新たな作品の発表の場として、クラウドファンディングの活用です。クラウドファンディングを実施することは、アーティストにとって活動資金の調達だけでなく、新しい作品発表の場になります。また応援する側にとっては、アーティストの作品やグッズを、サイトを通して見ること、理解することができ、手に入れるチャンスにもなります。
茶吉庵ギャラリーで個展開催を希望するアーティストの魅力を、どうやったら皆さんにお伝えできるかを、私をはじめとする茶吉庵のスタッフと一緒に考えていきます。
ギャラリスト本人がクラウドファンディングに挑みます!
アーティストは皆、個性の塊であり、自らの作品、作風、生き方に誇りや信念をもっています。アーティストの応援を提案しても、それが応援する側の独りよがり、応援するアーティストの誇りと信念の妨げになってはいけません。そうならないためにも、まずはどのようにアーティストの応援できるか、その仕組みがどういったものかを知らなければなりません。
茶吉庵ギャラリーを運営するギャラリストとして、アーティストとして、私、濱谷宗慎がまずはその礎となります。2019年4月に茶吉庵ギャラリーでの自らの個展開催に向けて、このクラウドファンディングを立ち上げました。個展につきましては、以下のように企画しています。
個展情報 切り絵作家 濱谷宗慎 初個展『天地陰陽』
切り絵作家 濱谷宗慎 初個展『天地陰陽』
私たちの日常にこそ、芸術は潜んでいます。自然、郷土、生活、社会、思想、時代…、すべてがテーマ。私、濱谷宗慎の作品は日常に潜む芸術の原石を掘り起こし、切り絵作品という“彩り”へと導いていきます。今回の初個展では「天と地」「陰と陽」「光と影」、森羅万象を構成する二つの要素をテーマに“気の流れ”“自然の営みと移り変わり”を表現いたします。
◆開催日程
2019年4月19日(金)〜24日(水)
◆開催場所
茶吉庵ギャラリー
〒581-0883
大阪府恩智中町3丁目1番地
▲切り絵作家・濱谷宗慎の作品
茶吉庵ギャラリーだからこそできることが何であるかを伝えたい!
古民家という日本の住空間だからこそできる展示で、将来有望なアーティストを発掘、世界に発信していきます。そして、アートの素晴らしさを発見し、楽しんでいただける人を一人でも多く増やしていきます。クラウドファンディングを通した作品発表や紹介、古民家という住空間での展示は、そういう方々への一助、ひいては日本のアート界の発展に少しでもお役に立てればと考えています。
優秀なアーティストの育成には、アーティスト本人の研鑽はもちろん、ギャラリストの発信の努力、そして何よりも、多くの人のアートへの興味と関心が必要です。
皆様のご支援、ご協力をなにとぞよろしくお願い申し上げます。
集まった支援金の使い道と内訳
■国内への情報発信費(チラシ・DM・ポスター・SNS等広告作成) 10万円
■海外への情報発信費(英語字幕つきアーティストのアピール動画作成) 5万円
■グッズ(返礼品)の開発作成費 10万円
■ギャラリー運営・展示備品サポート費 5万円
■手数料、雑費などの諸経費
これまでの茶吉庵ギャラリーの歩み
▲2018年5月に茶吉庵ギャラリー第一回展覧会として開催された『おひろめ展 NEW!「柔」』
10名のアーティストの作品が並び、中庭ではオープニングパーティも開催されました。
▲100号以上の大作が並ぶ作城妙子画伯の個展『神々の宴』
▲若手アーティスト谷口公太さんの初個展『女神と花 Goddess and flowers』 会期中開催されたワークショップ。
▲茶吉庵ギャラリースペースの間取り
お問合せ先・起案者情報
【団体名】茶吉庵
【代表者】濱谷宗慎
【茶吉庵プロジェクトメンバー】
萩原浩司・石川靖之・櫻井砂千子・新井千春・谷拓也・柏元真理子・加納義彦
【電話番号】090-7095-6386
【facebook】
茶吉庵
https://www.facebook.com/chakichian/
濱谷宗慎
https://www.facebook.com/munechika.hamatani
【ホームページ】https://chakichian.co.jp/
【リターン品協力】
ゆくるカフェ
facebook:https://www.facebook.com/yukurucafe/
instagram:https://www.instagram.com/yukurucafe/
応援メッセージ
茶吉庵 オーナー 萩原浩司 さん
濱谷さんとのご縁は不思議なもの感じます。
彼は千早赤阪村という大阪府で唯一の村の出身なのですが、その地はかの南朝方の英雄 楠正成を産んだ地で、大阪は河内地方の名門地域なのです。そして、茶吉庵のある恩智は、その楠正成の八臣の一人 恩地左近が活躍した地域なのです。
また、千早赤阪村にある建水分神社は、上水分神社といわれ、恩智神社は下水分神社とも伝わっていることからも、古くから両地域は深く結びついていたように感じます。
そんな濱谷さんとは、茶吉庵ギャラリーのディレクションをお願いする以前から、私の本業である本屋で使うブックカバーをデザインしていただいたり、柏原市で定期的に開催している「みんなで本をたのしむ会」や、柏原市のNPO団体「おいなーれ柏原」でご一緒させていただいたりと、各所で行動を共にしてまいりました。まじめで友人のことを大切にされ、優しさの中にも一本筋の通ったお人柄に触れるにつけ、私は濱谷さんにメロメロになっていったのです。アーティストとしての彼の作品も素晴らしく、いつもその発想の豊かさにはおどろかされています。
これからも濱谷さんのご活躍を楽しみにし、応援し続けていきたいと思っています。
合同会社茶屋吉兵衛 代表 萩原浩司
木工作家kitoutsuwa Sato さん
「月光に吠える」
それは切り絵で作られた狼。
背景には満月が光り、深い青を落とす寒さを感じる空。
その下で遠吠えをする狼。
狼の毛の流れを切り絵の繊細な線で表現されていて、寒空の中ですっくと立つ凛々しい姿。
背景には奥行きがあり、切り絵の影が背景に写り、立体的に仕上がっています。
1つの切り絵から空気感まで伝わるそんな作品です。
この作品の作者、濱谷さんは築250年の茶吉庵に呼ばれてそこに立っているような、どこかノスタルジックな雰囲気で蝶ネクタイとベストがとても似合う人。
このいでたちを普段着の様に着こなせるのは濱谷さんのお持ちの才能の1つでもあると思います。
服と同じどこか優しさの中にピリっと背筋が伸びるような「真っ直ぐさ」を感じさせる、そんな作品を数多く作られています。
どうぞ濱谷ワールドをお楽しみください。
木工作家kitoutsuwaインスタグラム https://instagram.com/p/BfQDWjHCTz/
公園前スペースいろはオーナー 若林久未来 さん
築250年の大阪府八尾恩智の古民家「茶吉庵」で行っている取り組みがあります。
「茶吉庵で若手のアーティストのみなさんに、発表の場として使っていただきたい。若手アーティストが活躍できる場所をつくりたい。」私の大阪芸術大学の友人である濱谷さんが中心になって行っている「若手アーティスト応援」です。
文化芸術は、人々がやすらぎや生きる喜びを見出すうえで欠かせないものであり、ゆとりとうるおいを実感できる心豊かな生活の実現に向けて、身近に文化芸術に親しむ機会を拡充することが求められていますが、なかなか実現が出来ないのが現状です。
実力はあるが、名前がない為になかなか作品が観てもらえない。そんなアーティストを数多く見てきました。
今回、まずは濱谷さんがクラウドファンディングに挑戦し、個展を開催する運びになったとお聞きしました。
私も志同じく、大阪市阿倍野区で大正時代の長屋を改装したギャラリーを経営しています。それぞれの地域より文化芸術を活かした地域活性化を図りましょう!
公園前スペース いろは 代表 http://abeno-nagaya.info/iroha/
古典写真作家 若林久未来 Classical photograph® http://art-kumi.com/
大阪市出身 2007年大阪芸術大学写真学科入学、古典技法写真を学ぶ。卒業時卒業制作学科賞受賞 芦屋写真協会公募展「-Road to Paris-パリ」第1回グランプリ・パリサロン・ドートンヌ他入賞多数。 ・韓国ウンソン郡芸術祭・ロシアエカテリンブルグ他、国内外にて多数招待展示。
2017年小さな遊びと小さなギャラリー「公園前スペースいろは」設立