はじめに・ご挨拶

みなさま、はじめまして、河野竜二と申します。私は「地球のことを考えて、行動する」をコンセプトにした環境イベント「アースデイ東京」の事務局長として活動してます。一方で、神奈川県藤沢市に在住していることもあり、地域経済の発展に貢献したいという想いから湘南で働きたい人と働き手を求めている企業・団体を繋げるサービス「湘南WorK.」を3年前に立ち上げました。

アースデイで地球規模の課題に関わることにより、自分の住んでいるローカルエリアに目を向け、自分の生活を充実させることの重要性に気が付きました。愛する湘南・鎌倉のため、そしてそれが「地球のため」に繋がるように日々活動をしています。




ニュー農マルプロジェクトのコンセプト

神奈川県鎌倉市は「古都」や「海」のイメージがありますが、元々は農業が盛んな地区でもあり、現在も農地が残っています。しかし、「跡取りがいない」「高齢化」「人手不足」などの課題もあります。

そこで、新しい力でこの課題を楽しく解決しよう、という考えから「ニュー農マルプロジェクト」を立ち上げました。このプロジェクトは「野菜を育ててみよう」や「窮地に立たされている農業を救おう」というだけではありません。「地域の人が農業に主体的に関わっていく仕組み」を作りあげ、新鮮で安心な食で溢れる町をみんなで作るプロジェクトです。

また、新型コロナウイルス(COVID-19)の影響で長距離の移動を伴わない「新しい生活様式」も注目されており、自分の住んでいるコミュニティを改めて大事にする時代に突入したのではないでしょうか。

畑仕事、とっても面白いですよ!

そして自分で育てた野菜は普段食べている野菜よりも何倍も美味しいです!


一緒に土いじりをして、一緒に成長をしていきましょう!




<取り組み>ニュー農マルプロジェクトは皆様と一緒にこんなことをやります!

ニュー農マルプロジェクトに賛同していただける方を募り、「援農」「畑作り(総称:ニュー農園)」「販売(マルシェに出店)」に積極的に参加していただきます。それぞれの体験を独立してできるところは他の場所にもありますが、この3つを一貫して体験できるのはニュー農マルプロジェクトだけです。


ニュー農マルプロジェクトメンバーになると体験できること


①援農(鎌倉農家さんの農作業サポート)

種植え・収穫・出荷作業など農家さんの日々の仕事をサポートします(場合によっては畑を耕したり、ビニールハウスの片付けをすることも)。近隣の農家さんに連絡を取り、今、手が必要とされている畑に参加者を割りあて、人手を送り出すことで鎌倉の農家さんに向けた定期的なサポート体制を作り出し、鎌倉農家全体の生産性向上に貢献します。農家さんの仕事を手伝うことで自然と畑仕事のノウハウが身につきます。また、地域の農家さんと積極的に関わることで、コミュニティの醸成にも寄与します。

※援農とは

農家の農作業を地域住民等が手伝うこと


②ニュー農園(マイ畑で野菜栽培を実践)

ニュー農マルプロジェクトのチームとして約25メートル×25メートルの畑を仮りてメンバーが一丸となって農園を作ります。第1期生は自分の畑を耕すところからスタートします。農家のサポートももちろんありますが、「①援農」で身につけたノウハウを自分の畑で実践し、自分の力で野菜を育てられるスキルを身につけることができます。



③販売(自分で採れた野菜をマルシェで販売)

・ニュー農マルプロジェクトの拠点、鎌倉関谷にある直売所「かん太村」は飲食営業許可を得た厨房があり普段はカレーや天丼、コロッケや野菜たっぷりのお弁当(どれも絶品!)などを販売しています。このスペースを活用して定期的にマルシェが開かれます。そこに自分たちで育て、収穫した野菜をそのまま売るだけでなく、かん太村の厨房を活用した加工品など、アイディアをカタチにして販売することが出来ます。「畑を耕す→種を植える→育てる→収穫する→販売する」までが一貫できます。また、畑作業の手伝いだけでなく、直売所のサポートなども将来的には考えています。



以上、①②③を通じて、「地域の人が農業に主体的に関わっていく仕組み」を作りあげ、新鮮で安心な食で溢れる町をみんなで作る活動を継続的に実践します。また、参加者同士での交流も多く持つことができ、新しいコミュニティ「ニュー農マルプロジェクト」でのたくさんの「出会い」の機会があります。



<活動のハブ>「鎌倉野菜市場 かん太村(以下、かんた村)」とは


かんた村は「農地所有適格法人 株式会社鎌倉リーフ(代表取締役社長 田村慎平)」が運営する鎌倉・関谷地区にある野菜の直売所で、採れたての鎌倉野菜を販売しています。また調理場があり、かん太カレーやお弁当も販売し、イートインスペースもあります。広場がありマルシェなどのイベントを開催することもできます。ニュー農マルプロジェクトではかんた村をハブ施設として、鎌倉農家さんと関わり合い、新しい農家との繋がりを創出していきます。

https://www.kamakuraleaf.com/philosophy/kanta-village/


※田村慎平さんとは

株式会社鎌倉リーフの社長であり農家。報道カメラマン、ドキュメンタリー番組制作、新宿ゴールデン街マスターという、異色のキャリアの持ち主。一度会ったら忘れないとにかく気さくで面白い方です。今までも福祉事業所との連携や職業紹介会社とのイベント開催など、既存のルールにとらわれず鎌倉農業の在り方を広げています。



田村さんの壮絶な人生を振り返るインタビュー記事はこちらから

[vol.1]
http://shonanwork.jp/cn8/shonanworkerhistory09.html

[vol.2]
http://shonanwork.jp/cn6/2020-03-02822.html


「都市型農業」鎌倉農家の危機
〜私たちが「ニュー農マルプロジェクト」を発案した背景〜


ー鎌倉の農業の現状ー

鎌倉の農業は「鎌倉やさい」を背景に生産地と消費地が近接した典型的な都市農業として発展してきました。しかし、農家数は 180戸(2000年世界農林業センサス)から 137 戸(2015年農林業センサス)と15年間で43戸減少しており、10年-20年後には更なる減少が確実視され、地域に根付いてきた伝統文化が途絶えてしまう恐れがあります。

ー都市農業ってそもそも何ですか?ー

ちょっとおカタイ言葉でいうと以下の通りです。

・都市農業に求められる6つの機能

①農産物を供給する機能

②防災の機能

③良好な景観の形成の機能

④国土・環境の保全の機能

⑤農作業体験・学習・交流の場を提供する機能

⑥農業に対する理解の醸成の機能

都市農業には農産物を供給する機能だけでなく、防災や環境の保全、学習・交流の場といったコミュニティの交流や地域文化形成としての役割が代々受け継がれてきたのです。


―地域で重要な機能を持つ農業を「持続可能」に―

高齢化・跡取り問題・人手不足(=人的リソースが足りない)。全国的な都市農業でも課題となっていうことが鎌倉でも課題になっている。鎌倉の農業を持続可能な形にしていくためには、専業農家さんに任せきりにするのではなく、地域の人々が主体的に農業に関わりみんなでサポートしていく仕組みが必要だと考えました。そこで生まれたのが「ニュー農マルプロジェクト」です。

このプロジェクトの目的は、鎌倉の農業と消費者の中間に位置して「鎌倉の農業」と「メンバー」を繋げ、コミュニティ化することです。

プロジェクトの軸である農家のサポート「援農」を中心に動きながらも既成概念に捉われず自由な発想で農業や野菜の販売、食のおもしろさを体験していただきたいです。そして、それらを通じて「地域コミュニティの醸成」に貢献します。



私たちが今までしてきたこと

新型コロナウイルス(covid-19)の流行により、以前より自分が住んでいる場所にいる時間が長くなり、自分が住んでいる場所という意味での「地元」を見直す機会になりました。今後も新型コロナウイルスのようなことが起こると、さらに地元への関心や依存度は高くなると考えています。

そのような状況の中で私たちが注目したのは食や農業についてでした。鎌倉という土地の食や農業の現在の状況はどのようになっているのだろう?何かサポートできることはないだろうか?と考え、以前から縁があった鎌倉リーフの田村さんに連絡をとりました。そこで、農業のサポート「援農」を教えてもらい、はじまったのが今回のプロジェクトです。

私たちは既に「援農」をスタートしています。かんた村に集合し、鎌倉農家が困っていることを教えてもらってその日の援農内容を決め、鎌倉農家の作業を手伝っています。具体的には、じゃがいも、ピーマン、茄子などの「収穫」や、野菜の生育を助けるための「剪定」「支柱立て」などの作業、しばらく使われていなかったビニールハウスの「整備」などです。さらにはニュー農マルプロジェクトで使用する畑の一部「開墾」なども行っております。

また、作業には子どもにも参加してもらい、子どもたちにも畑仕事についても体験してもらっています。畑仕事だけでなく、普段の生活ではなかなかできない土いじりや虫取りなども楽しんでもらっています。



ニュー農マルプロジェクトの展望

このプロジェクトはメンバーと共に鎌倉農家、さらに広げると日本の農家との新しい関係性を作っていく実験的なプロジェクトです。今後、「援農」「畑作り」「販売」意外にも以下のようなことを実施していきたいと考えています。


■ニュー農マル・ファーマーズマーケット

オーストラリアでは週末に各地域にマーケットが立ち、生活者は一週間分の野菜をそこで買っていきます。ニュー農マルプロジェクトでは定期的にマーケットイベントを行い、安全に楽しく鎌倉野菜を消費者の生活に取り入れてもらえるようにします。今後はニュー農マルが主催したファーマーズマーケットの開催も考えています。また、キッチンカーの利用も予定しており、マーケットでの料理の提供はもちろん、他の場所へ遠征して鎌倉野菜を使用した料理を届けることも考えています。



■常に「持続可能な社会のため」を考える

エシカルを常に意識し、エコフレンドリーな選択を常にしていきます。マルシェで野菜を買うときもビニール袋に入れられるよりも、何度も使えるカゴの方が環境によく、購入する人も気持ちよく買い物が出来るはずです。もしそのカゴがないのであれば、ニュー農マルで持っているだけで楽しくなるようなとびきりお洒落でエコフレンドリーなカゴを作ります。そうして鎌倉のニュー農マルプロジェクトが持続可能な社会の一例となり、他の土地への波及させていきます。

※エシカルとは
法的な縛りはないけれども、多くの人たちが正しいと思うことで、人間が本来持つ良心から発生した社会的な規範


■環境教育・食育の場として

「鶏肉ってなんの肉?(切り身で売られている鶏肉しか見たことがないため、鶏肉の元の姿がわからないこと)」に代表されるように、現代社会の中で食の「生産−消費」が断絶されてしまっています。野菜に触れ、それを食べることに食卓に上がるものはどこから来ているか、などを学んでもらい、食への関心や、その先にある環境に関する感度を上げてもらう場としていきたいです。また、旬野菜の収穫体験も積極的に行っていく予定です。


■ニュー農マルプロジェクトを日本各地に展開

ニュー農マルプロジェクトを鎌倉・関谷だけに留めるつもりはありません。今、日本では後継者の不足やその他の問題などで耕作放棄地が増えるなど様々な問題が出てきております。ゆくゆくはニュー農マルプロジェクトは日本の農業が抱える問題を解決する一つの仕組みを生み出すプロジェクトになっていく予定です。一緒に、日本の農業と関わり方を変えていきませんか?



ーニュー農マルプロジェクト×○○ー

ニュー農マルプロジェクトは、都市近郊型農業の可能性を最大限に発揮すべく、様々な企業、団体、個人との連携していきます。


■主婦との連携(カマクラコワーキングハウス(通称カマコワ))

ニュー農マルプロジェクトはカマコワと連携をしています。

カマコワは『暮らしと働くをもっと近くに』をコンセプトにして、ライフステージによって生活環境や価値観が変化する女性たちの個性や経験を町の中で活かす活動をしています。コワーキングスペース(=空間)としてだけでなく、イベント運営、自主出版、ラジオ番組制作(鎌倉FM「Shonan LIFE×WorK.」)など多岐にわたってコミュニティの特長を活かして活動をしています。『町の中に衣食住を取り戻す』という活動目標があり、ニュー農マルとの共通点や目指す部分が多いため、連携をしております。カマコワの女性たちの経験や知識が、ニュー農マルに新しい価値を与えてくれており、地域のために連携して新プロジェクトを今後も立ち上げていきたいと考えています。

・カマクラコワーキングハウス
https://kamakuracoworkinghouse.com/


■障害者との連携(カラフル農園)

カラフル農園とは自閉症、水頭症、結節性硬化症、知的しょう害などの特性を持つ青年7人が、かんた村の畑をお借りして、指導を受けて農作業をしている団体です。5月には3種類のじゃが芋を収穫、販売をさせてもらいました。今はナス、人参にとりかかっています。目標は『仕事にする』です。長い道のりだと思いますが、継続を力に変えて少しずつでも前に進むことが出来ればと思っています。


■人気野外イベントへの協力・出店(MARKESTA)

年2回、藤沢駅南口商店街「らんぶる街」を1日ジャックしている野外マーケット「MARKESTA」のイベントオーガナイザー高橋創平君、デザイナーのシンハ君がニュー農マルプロジェクトに関わっていることから、今後はMARKESTAと連携を行い、ニュー農マルプロジェクトとして出店し販売販売などをしていき、より多くの人に鎌倉野菜、さらにニュー農マルプロジェクトを知ってもらいます。



・MARKESTA
https://www.instagram.com/markesta_market/?hl=ja


■七色畑を彩るプロジェクトメンバー

ニュー農マルプロジェクトは、プロサーファー、デザイナー、イベントオーガナイザー、主婦、障害者、農家、サラリーマンなど多彩なメンバーで構成されています。地元鎌倉、そして湘南エリアを食・農を通じて盛り上げていきたいという共通の想いで集った素敵な仲間たちです。定期的に開催するイベントやニュー農マル正規会員の中で、皆さまとの出会いを心待ちにしています。

(後日、一人一人紹介していきます!)


<具体的に必要なもの、こと>


クラウドファンディングで集めた資金は、ニュー農マルプロジェクト立ち上げのための
以下準備で活用させていただく予定です。



①農作業で必要となる備品代

 クワ、カマ、軍手から軽トラまで、農作業で必要となる備品を購入する為の費用

 →100万円

②会員を受け入れる為の設備代

 ロッカーなど、会員を受け入れる為のクラブハウスを作る為の費用

 →20万円

④スタッフ人件費

 お客様問い合わせ対応や、農家さんとの連絡調整、当日のアテンドなどを担当するスタッフ費用

 →60万円(初動として1年間の予算)

⑤広報・PR費

  ロゴ、チラシ制作やイベント開催など、ニュー農マルを広めていく上で必要な広報費用

 →20万円



今後のスケジュール

クラウドファンディングが終了しましたら、集まった資金で準備を行い、会員を募集し
9月からプロジェクトをスタートさせます。
第1期生は3ヶ月を予定しており、援農そして、冬野菜の栽培にチャレンジします。
※詳細は以下スケジュールをご覧ください。

(スケジュールは変更になる可能性がございます。)


最後に

このプロジェクトが最終的に目指すこと
農家を安定的にサポートする「CSA」の確立〜

今回のプロジェクトは、鎌倉にある農地保有適格法人「株式会社鎌倉リーフ」さんに、農地の管理、活用、農業の指導等全面的にご協力いただきます。鎌倉リーフは、野菜の栽培に加え関谷で直売所「かん太村」と鎌倉・小町通りのカレー屋「鎌倉野菜カレー かん太くん」を経営していますが、新型コロナウイルスの影響で卸先の契約打ち切り、カレー屋は再開の目処が立たないという非常に厳しい状況に置かれています。そんなかん太村、そして鎌倉に広がる農家を、地域の人たちみんなで継続的にサポートする体制(CSA)を作り、この危機を乗り越える。それが、ニュー農マルプロジェクトを立ち上げた一番の目的です。


CASはアメリカやヨーロッパでは定着している取り組みですが、日本ではまだまだ成功事例が少ないのが現状です。しかし、都心からの近さや、鎌倉野菜のブランド力を活かすことで、独自のCSAを確立できるのではないかと考えています。そして、鎌倉でCSAを実現させ、日本全国に広がり日本の伝統文化である農業の発展に寄与していくことを夢見ています。ご支援、ご協力のほど、よろしくお願いします!!


※CSAとは

「Community Supported Agriculture」の略称で、日本では「地域支援型農業」と呼ばれています。消費者が生産者に代金を前払いして、定期的に作物を受け取る契約を結ぶ農業のことを言います。

<All-in方式>

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。


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