長年素麺を扱っているからこそ分かる、素麺業界への一般の方々の認識。
実は素麺は様々な愉しみ方が出来るものだということを皆様にお伝えするべく活動しております。
日々素麺に向き合っているからこそ、新しい素麺文化を創りあげたいという想いです。

「すがやの熟成ごち素麺シリーズ」の特徴

・素麺に合う独自のつゆを開発
・揖保乃糸を扱う老舗メーカーの新しい挑戦
・数ある商品の中から洗練された熟成素麺を選定

2020年9月16日にリリースされましたが、リリース前には兵庫県の合同記者会見で取り上げられたり、中川政七商店のオンライン展示「大日本市」に出展したりと、少しずつ皆様の目に触れる機会が多くなってきております。


私たちが変えたい素麺文化の一つに「調理の工程」があります。ご家庭で召し上がる場合の多くは、簡易的なつゆで召し上がることが多いと思います。私たちのお届けする「すがやの熟成ごち素麺シリーズ」では麺を湯がくだけでなく、つゆを準備し、トッピングを考える。召し上がる前の調理の時間から熟成素麺を「愉しむ」ことを大事にしています。召し上がるまでの時間を丁寧に、ゆっくりとお楽しみください。



sugayaおすすめの素麺レシピ


【そうめんしゃぶしゃぶ 魚醤つゆアレンジ】

具材
白菜、まいたけ、水菜、アナゴ、えび、魚醤つゆ


【ピリ辛ジンジャーぶっかけ豚しゃぶのせ】

具材
縒つむぎ2束 、茹でた豚肉 100g程 、カイワレ少々、お好みで辣油少々

素麺を美味しく、多様な楽しみ方ができるよう日々探求しております!


冬に素麺が宮廷料理として出されていたという話があります。
室町時代後期に宮中へ出仕し、後柏原天皇に仕えた大納言・中御門宣胤卿は、宮廷での料理、式典などを「宣胤卿記(のぶたねきょうき)」という日記に残しました。その中で「宮中で開かれた歌会の後、天皇より入麺(にゅうめん)、酒を賜る」という記載があります。当時、温かい入麺が最高のもてなしであったようです。このように素麺は古くから高級品として扱われ、冬場に暖かい素麺として宮廷で楽しまれておりました。

たつの市の鯛素麺

江戸時代後期から戦前までは、鯛は高級魚で、一般家庭では婚礼などの祝い事の時以外、鯛料理をあまり口にしなかったようです。婚礼も現在のようにホテル、結婚式場では行わず、自宅で挙式するのが一般的でした。
 結婚の披露宴には、尾頭つきの焼き鯛がついて、宴が終わりごろ、どの家庭にでもある素麺をゆがいて客に出しました。その時、焼き鯛の身をほぐして素麺の上にのせ、醤油のつゆを掛けて出していたようで、これが鯛そうめんと呼ばれ、昭和30年代まで龍野地方の婚礼に出された高級の祝い膳でした。それが鯛を煮つけ、素麺にのせて出すようになりました。


長年素麺を扱うプロが、素麺に合う独自のつゆを考案しました。また、つゆを通して「このつゆに合うトッピングはこれだな」といった食べ方の多様性を広げていきたいと思っています。

丁寧に作られた当社の熟成素麺を最高のご馳走として召し上がっていただくために、素麺屋の当社と、淡口醤油発祥の地、たつの市の、創業220年の老舗である日本丸天醤油と共に開発した、オリジナルの魚醤つゆ、豆乳つゆ、ピリ辛ジンジャーつゆです。

つけでも、かけでも、温でも冷でも。幅広いレシピでお召し上がりください。


素麺にグレードがあるのはご存知でしょうか?
製造から2年目の梅雨を超えたもの「古物(ひねもの)」、製造から3年目の梅雨を超えたものを「大古物(おおひねもの)」と呼びます。

本商品の熟成素麺は、古物、大古物の中からさらにこだわりをもって選定された、味わい深い素麺です。

①特級豊麦は、中元ギフトの定番としてよくお使いいただく高級素麺です。細い麺線とソフトなコシの強さが特徴です。

②縒つむぎは、国内産小麦だけを使用したそうめんです。絹のように輝く細さと、ゆがいた後の麺のつやも良く、もちもちとした食感、そして小麦本来の風味が味わえる逸品です。

③熟成麺は、「揖保乃糸」の職人技の伝承を目的に誕生した、厚生労働省認定の国家資格である「製麺技能士」有資格者謹製の手延べそうめんです。

麺線は上級品と同じで、揖保乃糸の中で最もポピュラーな素麺と言えます。


素麺といえば、夏の風物詩として、冷たい麺を冷たいつゆに浸けてサッと食べるのが伝統的な食べ方として認識されています。

しかし、素麺というのは、他の麺類と同じでレシピや食べ方で多様な愉しみ方ができます。夏だけでなく年間を通じて、素麺を楽しんでいただきたいというのがこのプロジェクトのコンセプトです。

「すがやの熟成ごち素麺」シリーズの提案、販売および、ECサイトでの情報発信を連動させ、「今日は素麺でいいや」ではなく、「今日は素麺がいいね」と思えるような発信を続けていきたいという想いで日々活動しています。今年で設立80周年を迎えるにあたり、100年続く企業を目指すべく、昨年9月1日に80周年記念プロジェクトを立ちあげ、新たな麺文化の創造を目標に掲げました。今のご時世(コロナ禍)も考慮し、「おうちで素麺」というスローガンをかかげ、丁寧に作られた素麺を①美味しく、②ヘルシーに、③手軽に食べるという新たな素麺の食文化を創造していきたいという考えにいたりました。



兵庫県たつの市で1940年に創業し、『揖保乃糸』の製麺、加工、販売業をしている菅哉物産株式会社の企画課長:菅野 拓也(すがの たくや)と申します。 当社は手延素麺『揖保乃糸』ならびに関連商品のギフトおよびご自宅向け商品などを中心に販売しております。

自社ECサイトでは美味しく召し上がるためのレシピなども公開していますので、是非ご覧ください。
https://jyukuseisoumen.net/


プロジェクト立上以降、社内の各部門長とデザイン等を依頼しているサシデザイン様、計12名程で、月1回の打合せの他、何度も協議を重ね、コンセプトや商品内容を決め、試食を重ね、試行錯誤の末、「すがやの熟成ごち素麺」シリーズ第1段 つゆ三撰が完成しました。


  • 2021/01/15 10:15

    こんにちは。今日は熟成素麺についてお話しします。手延素麺「揖保乃糸」は例年10月から4月につくられます。そのうち、その年に出荷されるものを「新(しん)」。管理の行届いた専用倉庫でさらに1年間熟成させたものを「古(ひね)」と呼びます。さらに1年間熟成させると「大古(おおひね)」と呼ばれ、ここが最...

  • 2021/01/12 13:24

    こんにちは。遅くなりましたが、なんとか、当初設定していた目標を達成することができました!応援していただき誠にありがとうございます。ご支援いただいた資金により、引き続き、ごち素麺シリーズを通して、揖保乃糸、熟成素麺の魅力発信に努められればと思います。引き続き、何卒よろしくお願いいたします。

  • 2021/01/03 11:03

    新年明けましておめでとうございます!本年も揖保乃糸、熟成素麺の魅力を発信していきます。どうぞよろしくお願いします。さて、一般的に夏の風物詩のイメージが強い手延素麺ですが、実は冬に作られていることをご存知ですか?実は、揖保乃糸は、毎年10月頭頃〜4月まで作られます。早朝からこねはじめ、合わせ、伸...

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