生理中だから学校に行けない。

 お金が無いからナプキンが買えず、代用に使った不衛生な古布のせいで健康に害を受ける。

 生理用品を買うお金がないことにつけ込まれて売春させられる。

 こんな苦しみを抱える少女たち、女性たちが、世界には大勢いることをご存知ですか。


 私たちNPO法人HANDSの活動するケニアの農村地帯、ケリチョー郡にもこの問題が存在します。

 この度、私たちHANDSと、地元の女性グループ、そして布ナプキンに関するプロジェクトを発足させた1人の日本人大学生、この3者の長所を活かしあえば、地域の少女/女性の性の健康を向上させることができるのではと気付き、始めたのがこのプロジェクトです。

  • ① Niko Niko プロジェクト
  •  

 Niko Nikoプロジェクトは、ケリチョーで、原知里の始めたプロジェクトです。

 原はトビタテ!留学JAPANの奨学金制度を利用して、HANDSケニア事務所で2018年9月から2019年3月までインターンとして活動しました。

 原はNiko Nikoプロジェクトを通じ、後述の女性グループの布ナプキン製造・販売を支援するため、グループメンバーたちと共に働き、ニーズ調査や製品デザインの改善などを行いました。
 帰国後は、この活動をより一層進める手法について検討を重ね、勉強をし、持ち帰ったアフリカの布で雑貨を作ってマーケットで販売するなど、経験と知識を積みました。
 そして、ケリチョーで布ナプキンの普及を一歩前に進めるチャンスである今、再びケニアで現地の人々と共に活動する準備をしています。

 前回のケリチョー滞在中に築いたナプキン製造者との信頼関係、原材料の業者や住民のニーズを把握しているという強みに加え、このプロジェクトにかける熱い思いが人一倍あります。
 あとは、渡航費や滞在費さえ用意することができれば、このNiko Nikoプロジェクトを再始動させ、地元の女性グループが自立して製造と普及を行い、さらには女性や少女たちの性の健康のための普及活動ができるようになるための後押しができるのです。 

 

② 地元の女性グループ、ボニスたち

 現在、ケリチョーで布ナプキンの作成・販売を行っているのは、ボニス、キャロライン、エミリーという3人の女性たちです。

 中心人物はボニス。ポリオ(急性灰白髄炎)のため足が不自由で歩行時に杖が必要ですが、とても行動的で積極的な、3人のリーダー的存在です。学校で基礎的な縫製技術を学んだ経験があります。
 シングルマザーでもある彼女は、収入向上のため、布ナプキンの製作販売を持続的に自分たちのビジネスとして運営していきたいという強い意思を持っています。

 3人は、ケリチョー郡の保健ボランティアでもあります。このボランティアはケニアにおいて、健康に関する正しい知識を普及させたり、住民の健康状態をモニタリングしたりと、地域の保健、健康普及を最前線で担う人々です。
 このような立場の人々だからこそ、将来的には月経教育を行えるようなスキルも身に付けて住民への普及が可能です。将来、布ナプキンを販売しながら、正しい月経の知識や性の健康に関する情報を、少女たちに伝えていける適任者たちなのです。


 3人はこれまでも地道に布ナプキン普及を進めていましたが、今年、HANDSがSNSで布ナプキンについて発信したことをきっかけに多くの注文が寄せられた際、顧客対応や品質管理をHANDSケニア事務所のサポート無しで、ボニスたち3人だけでこなせなかったことが、次なる成長の必要性に気付くきっかけとなりました。
 ボニスたちは、HANDSのサポートから独立して、自分たちの事業としてやっていきたいと自ら目標を掲げました。

 Niko Nikoプロジェクトは、“やってあげ続ける/買ってあげ続ける”支援ではなく、この、ボニスたち地元の女性の主体的な気持ちを、自らの力で事業というかたちにし、持続的に活動を継続していけるような、スタートを切るための応援をするプロジェクトです。

 ボニスたちの自主的な意欲を応援し、活かすことで、布ナプキンの普及と彼女たちの収入向上を同時に進めることができると考えるからです。

 ボニスたちの強い意志は、周りの他の女性たちや、以前一緒に布ナプキンづくりを行っていた仲間たち、また他のグループたちにも影響を与えることでしょう。そのときにはボニスたちがリーダーとなり、現在のボニスたちのような高い意識のある人々にこの事業で獲得する知識や技術を普及していくことになります。


 学校に通う少女たちの間の布ナプキン普及を重点的に目指すため、製作した布ナプキンは、ボニスたちメンバーが小中学校を訪れ、実地販売を行います。
 また、地域の女性グループ間でも布ナプキンの普及は進んでいます。
 まだまだスマートフォンを所持する人も少ないためSNSの活用にもハードルがあり、大規模な宣伝を行うことも難しいのですが、人と人との繋がりを利用した地道な販路拡大により、地域での着実な布ナプキン普及を目指しています。

 原が彼女たちに合流することで、商品開発や販売経路の確保が効率的に発展すると考えています。また、ビジネスに関する基礎知識や縫製技術を学び、ミシンや原材料等の初期投資を今行えば、今後、自分たちだけの力で事業を継続してくための後押しをすることができます。


③ HANDSと布ナプキン普及

 HANDSはこの地域の布ナプキン普及に初期から関わりを持っており、今回のプロジェクトでも、無くてはならない重要な仕事を担います。

 この地域の布ナプキン普及支援は、2014年、HANDSが当時のインターン生とともに、地域の保健ボランティアや小中学校の保健担当教員に働きかける形で始まりました。
 その後、原材料やハサミの寄付、日本からのボランティアの訪問などの支援が続けられました。
 これらの後押しのおかげで、布ナプキンの製作は小規模ながら地道に続いてきましたが、地元女性たちによる持続可能な活動として発展させることができたのは、原が約半年間現場に張り付いてボニスたちを指導したNiko Nikoプロジェクトのおかげでした。

 HANDSは2005年からケリチョー郡で地域の人々の健康状態の改善のための活動を続けており、保健ボランティアたちへも性に関する研修を提供してきた経験があります。
 また、HANDSケニア事務所は、現地語を話すボニスたちの通訳や、地域文化についての知識の共有など、プロジェクト全体をコーディネートする大事な役割を果たします。

(右端がHANDS職員)


月経をめぐるケリチョー郡の現状


 月経を恥ずかしいもの、隠すべきものだと思い込まされた少女たちは、「生理用品をこっそり買ってきてあげる」という口実で大人の男性に性的な関係を強要されることがあると言われています。
 その結果、望まぬ妊娠・出産をし、学校を中退したり、さらに経済的に困難な状況に追い込まれる・・・そんな苦しみを味わう少女たちを、布ナプキン普及が減らせるかもしれません。
 頻繁な買い足しの不要な布ナプキンを持っていれば、購入資金や、販売店へのアクセスなどを口実に、性的加害者たちにつけ込まれるリスクを減らせるからです。

 さらに、今、COVID-19対策でケニアでも学校の閉鎖が続き、少女たちが正しい性知識に触れる機会が一層少なくなくなっています。また、自身で買い物に出かけることが難しくなり、生理用品を買ってきてあげる、という加害者の申し出に応じてしまうリスクも高まることが考えられます。

 感染を防止しながらプロジェクトを実施するためには充分な配慮が必要ですが、こんな今だからこそ、一刻も早くこのプロジェクトを開始する意味は大きいと感じています。

 また、月経は教育にも影響します。経済的な事情等で使い捨てナプキンを買えない少女/女性たちは、古い布や毛布の切れ端などで代用していると言われています。

 しかし、そのような代用品では快適に動けず、漏れが気になって、学校など人の集まる場所に行けなくなることもあるのです。さらに、月経は汚れた、隠すべきものだという誤った考えを抱かされた結果、月経中に男子生徒等と会うことを恐れて学校を休む女子生徒もいるそうです。
 実際、原がケリチョー郡で女子生徒たちを対象にアンケートをとったところ、「月経中に学校に行きますか?」という答えに「行く」と答えたのは45人中38人。3人が「行かない」と答えました。(4人は無回答。)
 毎月連続3~4日も休んでしまえば、授業についていくのも難しくなり、勉強の理解度、ひいては進路、人生全体に影響を及ぼしかねません。


何故布ナプキン?

 生理用品を使用できない理由の多くは経済的な事情です。

 ケニアでは8枚入り1パックの使い捨てナプキンが約80円。1年で1,500円近い金額になります。ケリチョー農村部の住民にとっては、少女や女性たちが手軽に出せる金額ではありません。
 またプロジェクト対象地の家庭の多くでは男性が家計を支えています。父親は娘たちの生理用品の必要性に疎く、毎月発生する使い捨てナプキン代を出し渋り、少女たちの悲劇につながっているケースが多く見られます。

 Niko Nikoの布ナプキンであれば、約1年間くりかえし使える3枚入り1パックが250円程度で購入可能ですので、年間の支出は使い捨てナプキンの1/4で済みます。少女が3人いる世帯なら、1年間で合計3,570円の節約になるという試算。これは世帯の財産となるヤギが一頭買える金額です。

 

 また、不衛生な古布をナプキン替わりに使うことで雑菌が体内に入り、健康を害するケースも世界的に見られ、そのリスクが医学的に指摘されています。

 使い捨てナプキンを買うことができなくても、不衛生な代用品で済ますのではなく、何らかの適切な生理用品は必要なのです。


 Niko Nikoプロジェクトのサポートする布ナプキンは、防水布を使用して漏れを防ぎ、手軽に交換できるライナーを挿入することで清潔を保ち、安心して使ってもらえる設計です。
 機能性だけではなく、外側のパッドには地域で手に入る、色とりどりのおしゃれなアフリカ布を使用。
 綺麗に洗って、大事に、繰り返し使いたくなるデザインです。


いただいた支援で何ができるか


原の日本国内布ナプキン製造者の訪問
(製品設計・品質管理等の参考にするため)

4.6万円

備品、素材
(トレーニング必要品も含む。ミシン、布、その他素材)

6.8万円

ビジネス基礎研修(注文管理や会計管理とフォローアップ)

13.9万円

事業の参考とするためのケニア国内同業企業の訪問、見学

7.4万円

販売初期の材料費

3万円

ミーティングにかかる交通費等

0.8万円

原の渡航費

34万円

原の滞在費(2ヶ月間)

13万円

通訳や調整等を行うコーディネーター雇用にかかる人件費(5ヶ月間)

11.1万円

プロジェクト調整諸費用、リターン製作・購入費

18.9万円

クラウドファンディングにかかる手数料

15.9万円


129.4万円

(費用は現時点での概算です。もし、これよりも出費が抑えられた場合、差額は女性グループのさらなる活動のための費用に充て、活動報告の中で報告いたします。 )
(このプロジェクトはAll-in方式です。目標額に達しない場合もプロジェクトを実施するため、渡航・滞在費にまわすだけの予算が確保できなかった場合は原の渡航を取りやめ、オンラインで可能な範囲の業務を行います。同様に、他のアクティビティについても内容が変更になる場合があります。それらの場合は活動報告の中で報告いたします。)


Niko Nikoプロジェクト実施スケジュール

2021年2月 クラウドファンディング終了

3月 原の日本国内布ナプキン製造者訪問、商品サンプル入手

    原のケニア渡航

    ケニア国内の同業企業の作成現場を見学

    商品設計の改良、原材料調達先の開拓

    ミシン、布、糸等の原材料購入

    原による3人への商品製作指導の開始(~4月)

    地元講師によるビジネス講習の受講

4月 品質管理と営業戦略の作成

    材料追加購入

5月 OJT、販売手段の拡大と持続性の確保

    原、帰国

    活動レポート、デジタル感謝状の送付

(他のリターン品の送付時期については各リターンの説明をご参照ください。)


 上記のようなスケジュールでのプロジェクト進行を予定しておりますが、現地の事情により、やむなく時期がずれこむ可能性があります。
 その際は事情と共に、このページの「活動報告」内でご報告いたします。
 どうぞご理解・ご了承の程、よろしくお願いいたします。


支援者の方へのご報告・リターンについて


 本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、プロジェクトを実行し、リターンをお届けします。

 ただし、集まった金額によっては実施方法を見直し、原の渡航の中止や購入備品の見直しなど、実施内容を変更・縮小せざるをえないこともあります。(布ナプキンの製作販売というプロジェクト自体は実施いたします。)

 皆様のご支援によって実施されるNiko Nikoプロジェクトが、ケリチョーの少女/女性たち、そして製作側の女性たちの笑顔を増やす未来を、是非見届けてください。

 また、このプロジェクトを、興味を持っていただけそうなお知り合いに共有していただけましたら、ブロジェクトのために非常に大きな支援になります。

 どうぞ、あなたのお力添えをよろしくお願いします。


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