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足助の町並みで100年続く庭づくりを始めたい!

国の重要伝統的建造物群保存地区(重伝建)に選定されている足助の町並みの中で、手入れされずに荒れ果ててしまった場所を、いろいろな使い方で多くの皆さんに長く親しんでもらえるような「百年庭園」として再整備します。外からは見えにくい敷地内の「庭」を半公共的に運用し、町並みの魅力を高めます。

現在の支援総額

753,000

125%

目標金額は600,000円

支援者数

52

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2021/07/10に募集を開始し、 52人の支援により 753,000円の資金を集め、 2021/08/20に募集を終了しました

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このプロジェクトは、2021/07/10に募集を開始し、 52人の支援により 753,000円の資金を集め、 2021/08/20に募集を終了しました

国の重要伝統的建造物群保存地区(重伝建)に選定されている足助の町並みの中で、手入れされずに荒れ果ててしまった場所を、いろいろな使い方で多くの皆さんに長く親しんでもらえるような「百年庭園」として再整備します。外からは見えにくい敷地内の「庭」を半公共的に運用し、町並みの魅力を高めます。

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はじめに・ご挨拶

数あるプロジェクトの中からこのページをご覧いただき、大変ありがとうございます。地域人文化学研究所代表理事の天野博之と申します。人と人・モノ(資源)・地域の間に立って、楽しくなるようなコトを起こす触媒の役割をしたいと考え、豊田市職員の本業の一方で個人的に地域人文化学研究所を立ち上げ、各種オモシロいことを企む活動を行っています。この研究所のほか、とよた五平餅学会の学芸員としての顔も持ちます。

地域人文化学研究所 代表理事 天野博之
(ご挨拶用にかしこまった格好をしています。背景は寿ゞ家本館大広間舞台)

地域人文化学研究所 代表理事 天野博之
(普段はこんな姿で現場にいます。)
このプロジェクトの舞台となる足助の町並みでは、町並みの魅力を「住み継ぐ」ために、 当時の豊田市の整備方針とは異なる方向性で、平成19年からその保存と活用を地元の方々に提案し、 伝統的建造物群保存地区の制度の利用を推進してきました。そして平成23年度に足助の町並みが重要伝統的建造物群保存地区に選定された後も、保存の先の活用の形を表すため、廃墟然となっていた旧料亭「寿ゞ家」の建物を再生して町並みの中に新しい価値を創造していく活動「寿ゞ家再生プロジェクト」を続けています。

 地域人文化学研究所HPトップ
  → 寿ゞ家再生プロジェクトのページ

プロジェクトの舞台・足助の町並み

プロジェクトの舞台は、愛知県豊田市足助町の古い町並みです。東海地方随一の紅葉の名所「香嵐渓(こうらんけい)」が観光地として知られています。その香嵐渓の景観を作り守ってきた人たちが住んでいるのが、足助の町並みです。

足助の町並み 航空写真
足助川に合わせるように街道も緩やかに曲線を描いています。

足助の町並みの歴史は古く、中世には綿や漆の市があったとの記録があり、江戸から明治にかけては太平洋側と内陸部との物資の輸送路として重要な役割を担った旧伊那街道 (「塩の道」「中馬街道」とも呼ばれる現在の国道153号線)沿いの物資の集散地・商家町として栄えました。現在でも、江戸時代から続く魅力的な町並みが残され、平成23年に重要伝統的建造物群保存地区に愛知県内で、初めて選定されました。  

足助の町並み(新町)

足助の町並み(西町)
前方の山には真弓山城跡があり、櫓が木造で再現されています。
足助の町並み(本町:足助川沿い)
川沿いや山側の通り、それらをつなぐ小路など、街道筋だけでなく様々な表情を持っています。

足助の町並み(田町:旧街道側)

足助の町並みでは、1月に足助八幡宮で七草がゆのふるまい、2月から3月にかけては、ひな人形が町並みにの家々に並ぶ「中馬のおひなさん」、4月には桜の花に先駆けて飯盛山のカタクリの可憐な花が春を告げ、足助神社の春祭りがあり、5月の連休あたりは香嵐渓の新緑がまぶしく映え、6月にアユ釣りの解禁後には釣り人が川で腕を競い、8月は「たんころりん」が灯る街道筋で夕涼み、足助をどりを踊ったり、 足助夏まつりの花火を見上げたり、10月は足助八幡宮の大祭で町並みをめぐる各町の山車の華麗かつ勇壮な姿や谷間に響く 鉄砲隊の轟音に酔いしれ、翌日からはまた来年のお祭りに備える・・・そうした地域の生活に根差した歳時記があります。

 様々な催事や香嵐渓の様子などは足助観光協会のHPでもぜひご覧ください。 → 足助観光協会HP

4月の春祭り(足助神社祭礼)

中馬のおひなさんの時期の餅花

足助祭り山車の帰り引き(夜)

町並みの「香嵐渓もみじまつり」のポスター(2015年)

その町並みのほぼ中央部、街道筋から「地蔵小路(じぞうこうじ)」と呼ばれる路地を山側に入ったところに、私たちが再生整備をしている旧料亭「寿ゞ家(すずや)」があります。そして、この寿ゞ家と地蔵小路を挟んで隣にある土地が、今回のプロジェクトの現場です。

寿ゞ家本館外観(北面) 8年前にはこの寿ゞ家も廃墟同然の姿でした。
まだ整備途中でもありますが、これからも先を見ながら変化し続けます。
このプロジェクトで実現したいこと

現在「寿ゞ家再生プロジェクト」を一歩進めた形で、寿ゞ家が面する地蔵小路の一体的な整備「地蔵小路開発計画」を進めています。
そしてその中心的な活動が、寿ゞ家と地蔵小路を挟んで隣にある土地・通称「東の園」を今後100年以上皆さんに親しまれる庭「百年庭園」として整備する今回のプロジェクトです。  

 計画の詳細は、HPに掲載しています。→ 地蔵小路開発計画HP

軸となる「地蔵小路」(北側から)
足助の町並みを特徴づける代表的な小路の一つです。

地蔵小路開発計画の概略図です。
緑色の部分が外からも見える「庭」整備の場所で、その中でも今回の対象の現場は「東の園」です。

今後100年以上皆さんに親しまれるというのは、つくり上げた庭にお客さんとして来てもらうのではなく、庭そのものをつくり続けて、皆さんと一緒にその場所を育てていくことを意図しています。庭も造作したら終わりではありません。植えた草木も石も景色として整っていくように、そこに集う人たちが継続的に手を入れながら、その時々に町並みに必要な機能を入れていく、そうした庭にしていきたいと考えています。
そして、生い茂った樹木の伐採や倒壊しかけていた工作物の撤去、一部植栽の整備など、すでに作業に着手しています。

着手前の密林状態の「東の園」

藪を切り開き、樹木の伐採などの作業を続けてきました。

いろいろな方のお手伝いをいただきながら作業を進めています。
伐採したビワの枝葉の整理をしてもらいました。

埋まっていた排水溝の掘り出しもお手伝いいただきました。

藪が取り払われ地面があらわになり、明るくなった東の園の様子
これから本格的に百年庭園の整備にかかりたいのですが、、、

しかし、ここで問題が生じています。これまでの活動で発生した伐採樹木や、建築廃材に加え、今後の安全のために撤去する既設の塀や下屋などの廃材の運搬処分です。廃材で庭一面が埋まってしまう状況で、次の整備に支障が出てきます。一方で、もともと崩れかけていた塀や下屋の傷みもひどくなり、これ以上の放置はご近所の方や小路を通る方に被害を与える可能性も高くなり、早急な撤去の必要性が高まっています。

基礎も柱も腐っていて倒れかかっている東の園の塀

崩れがひどくなってきた下屋。
台風などで屋根が飛んでご近所に迷惑が掛からないように、早めに撤去したいです。

 撤去した建物の廃材や伐採した樹木や草も予想以上に多量で、少しずつ処分していますが積み残しになっています。 

放置された不要物なども藪を切り開くとともに多量に出てきました。これらの処分もしなければなりません。
倒れかかっている塀に、敷地に捨てられていた物干し台をつっかえ棒にしています。

様々な方にお手伝いをいただきながら作業は進めてはいるものの、コロナ禍でこれまで収入のあてにしてきた寿ゞ家の貸館利用や各種講演活動の機会も減り、この先の整備に必要な資金的には非常に厳しい状況です。しかし、コロナ後のことを考えれば、ここで歩みを止めるわけにはいかず、今回クラウドファンディングによる資金調達に挑戦することにしました。
資金調達だけでなく、 クラウドファンディングに挑戦する理由としてはもう一つ重要なことがあります。それは、ご支援をいただいた皆さんは一緒にこの場を作っていただく庭友になっていただきたい、との思いです。

参加者を募ったワークショップで焚火用の場も作ってみました。
何がこの場に必要か考えながら、試行錯誤もしながら整備を進めます。
「百年庭園」づくりを一緒に続けていただける庭友になっていただければ幸いです。

町並みの歴史の中では、わずかな時間・少しの変化かもしれませんが、ぜひこの百年の計画にご参加ください!


プロジェクトを立ち上げた背景とこれまでの活動

平成25年から本格的に開始した「寿ゞ家再生プロジェクト」では、地域の内外の方が集える面白い場にすること、この場所から新しい価値観を生み出し、これからの町並みに必要な機能として変化し続けること、などを目標に、廃墟然となった旧料亭「寿ゞ家」の建物を整備し、 活用し続けてきました。「足助ゴエンナーレ」などのアートイベントの開催や、地元の「足助をどり」の練習場所にもなっています。

アートイベント「足助ゴエンナーレ」の展示の一場面

寿ゞ家本館での「足助をどり」の練習の様子
(新型コロナ前の様子です。)

寿ゞ家本館で開催したコンサート
(新型コロナ前の催事の様子です。)

地元の方々にも温かく見守られながら 平成25年から本格的に始動した「寿ゞ家再生プロジェクト」を続けていくうちに、隣接する建物の管理などを地元の方から任されるようになりました。そして今回の現場となる寿ゞ家から地蔵小路を挟んで東隣の土地「東の園」も、地蔵小路の景観整備のために藪となった樹木の伐採等をするなどしているうちに、令和3年に所有者の方からのお申し出により入手するに至りました。
すでに管理を任されていた別の建物も合わせると、地蔵小路に面した多くの部分を当研究所が管理することとなり、寿ゞ家再生プロジェクトはおのずと面的な広がりを持つようになりました。当初から点から線、線から面への展開は構想していましたが、これまでの拠点整備から小さいながらも「街区」としての再生に乗り出すことになりました。(前述の地蔵小路開発計画)
今回のプロジェクトに先行して、地蔵小路沿いには「小路苑(こうじえん)」という休憩所を設けて無料開放しています。この小さな庭を利用する観光客などの話を聞くと、多くの方から町並みの「内側」を感じる場所がなかなかないので、このような場所があって良かったとの感想をいただいています。

小路苑(こうじえん)の入り口部分。「中馬のおひなさん」の時期に飾りつけをした際の様子です。
奥の段を上った先に寿ゞ家の南庭に通じる出入り口があります。 

小路苑の入り口を入った右奥の植栽の様子。この場所にはもともと壊れかけた小屋がありましたが、それを撤去して寿ゞ家にあった土や石などを利用して整備した庭です。

実は、 足助の町並の密集した建物群では、建物の内側と同様、建物で囲まれた「庭」もその空間を感じる機会が乏しいのが現状です。足助の町並みの特色の一つでもある「生活感」や、独特の魅力は、その内部空間を垣間見たり使ってみたりすることによって、より身近に感じられます。そこで、寿ゞ家の持つ機能と連携しながら、地蔵小路沿いの土地をより積極的に運用し、みんなが集い、より町並みに親しめる場所にすることもより強く意図し、かつ多くの人に関わってもらいながら時代に合わせて場を育てていく「百年庭園」を企画しました。


資金の使い道

集めた支援金は、東の園の危険個所を撤去した廃材の処分費に充てます。撤去は自分たちの作業でできますが、狭い路地から多量の廃棄物を運搬用の車両に人力で運ばなければならず、また廃棄物の運搬・処分は適正な形で行う必要もあり、その部分は費用が発生します。今後の作業の場を確保するために、今回はその運搬・処分費の資金に的を絞ってご支援をお願いします。また、いただいた資金の一部は、リターンの品物を制作してくれる足助屋敷の職人さんへの支払い等に充てます。

廃棄物運搬・処分費用:450,000円
返礼品準備・発送、振込手数料等:150,000円


実施スケジュール

万が一でも危険個所が崩れたり廃材が飛散したりしてご近所にご迷惑をおかけしないように、台風シーズン前には、倒れかかった塀や崩れかかった下屋は取り壊し、廃材等も処分したいと考えています。

8月末まで ①塀と下屋の取り壊しと廃材等の整理:ワークショップ作業で実施予定
ー 8月20日までに今回のクラウドファンディングが成功した場合 ー
9月末まで ②廃材等の運搬・処分(産廃業者へ委託:今回の支援金の使途)
10月以降、③片付いた現場の地盤整備等をワークショップ作業で再開。返礼品発送開始
その後、地蔵小路沿いの塀の再築(重伝建地区の景観保全のため必要)など

 

リターンのご紹介

リターンには、旧料亭の寿ゞ家で使われていた食器類や、今後の百年庭園でのワークショップ参加権のほか、香嵐渓の中にある足助屋敷さんとのコラボで、足助屋敷の職人さんたちに作ってもらう、寿ゞ家特製の品を用意しました。これらの品は、寿ゞ家の現地での購入またはクラウドファンディング用の限定品となります。

足助屋敷の傘職人が作る寿ゞ家オリジナルデザインの番傘 竹を削って骨を一本一本作るところからすべて手作業で制作しています。 

足助屋敷の鍛冶職人が作る寿ゞ家オリジナル包丁。
「日本民藝館展」に入選した実績もある包丁です。

足助屋敷の木地職人が作る寿ゞ家オリジナルの鈴型小物入れ 

寿ゞ家の厨房にあった食器類(現在は別の場所で保管しています。)

また、当研究所が酵母の検出を企画した「四季桜(秋にも咲く桜)」の花酵母で醸した希少な限定酒(初回11月頃蔵出し予定、総量300ml ×250本 予定)も、寿ゞ家見学のお土産として用意します。


最後に

足助の町並みの魅力は、ここに住む人たちの魅力でもあります。町並みに暮らすその生活があってこそ、風情ある景観も行事も保たれて行けると思います。町並みを住み継いでいくためには、町に時代時代に合った機能を加えていく工夫が必要です。
その一助として寿ゞ家の再生活用等の活動をしていますが、寿ゞ家の「点」だけでは機能を補完することはできません。寿ゞ家が面する地蔵小路の「線」や地蔵小路を軸とした一定の「面」に新たな機能を整え、充実させていきたいと考えています。
コロナ禍で思うように活動ができませんが、それでも少しずつ作業を進め、皆さんが安全に立ち寄ってもらえるような形に整えてきました。そして費用がかかってしまう廃材の運搬・処分ができれば、今後の作業を円滑に進めることができます。今後百年の計画を始めるためのご支援とともに、庭友として足助の町並みを楽しむ活動に積極的に、継続的にご参加くださいますよう、 どうぞよろしくお願いします!!

東の園から見た寿ゞ家本館。
東の園も一体的に整備することにより、地蔵小路を軸とした面白い空間を作ることができます。ぜひご一緒ください。

<募集方式について>

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

最新の活動報告

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  • 寿ゞ家の宴「重陽の宴」などのお知らせ

    2024/10/06 23:19

    こちらの活動報告は支援者限定の公開です。

  • あっという間に桜の季節が過ぎようとしていますが、皆様におかれましてはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。さて、皆様に御支援いただきました百年庭園の整備も、この春からさらに次の段階に進みます。これまでは皆さんが集えるような広場空間にすることも考えて整地をしてきましたが、町並みの環境や今後の社会動向を踏まえて再考し、これからはこの場所ならではの和風庭園の整備を目指します。現在のところ大まかな設計に沿って、現場作業をしながら詳細を検討し、その結果をまた設計に反映させていくことを繰り返しながら整備を進めています。先日は小路苑からツバキを移植し、元からあったナンテンの木も場所を移動させるなどした。長年放置されていたので、地盤や土の状態も不安定ですが、一つずつ改良しながら庭づくりを進めます。またせっかくなので、金属探知機で埋蔵金?を探す、遊びのようなワークショップのようなことも催していく予定です。近くにお越しの際には、ぜひ現場へ足をお運びください。地域人文化学研究所のHP(https://www.catalyst-r.com/)では月ごとに作業日をお知らせしていますので、御都合が合えば作業の様子も御覧ください。ちなみに、4月の作業予定は、13日と27日です。整備の進展をお楽しみにしていただければ幸いです。また今後ともよろしくお願いします。 もっと見る

  • 百年庭園で今年度の試みとして整備したひまわり畑が、見ごろを迎えています。2メートル以上に伸びたひまわり80本余りのうち、8割くらいの花が咲いています。今しか見られない景色になると思います。お近くにお越しの際には、ぜひご覧ください。 もっと見る

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