当初の目標金額であります「50万円」を皆様のおかげで無事達成することができました!
たくさんの温かい応援メッセージを頂戴し、本当にありがとうございます。

さて、今後のさらなる展開として「シンポジウム」「イベント」を開催していろんな方々との交流を深め、どんどん啓蒙活動を行っていきたいと考えています。

そのためには、まだまだ資金が足りません・・・。
次なる展開を見越して、さらにNEXT GOAL「100万円」に挑戦させていただきます!

このクラウドファンディングは、私たち「のとFood Studies」にとって最初の挑戦です。不安もあります。それでも、皆様の食卓を少しでもより良いものにしていくため、残り期間を全力で頑張っていきます。引き続き、ご支援とご協力の程、何卒よろしくお願い致します!



みなさん、はじめまして!

石川県珠洲市で小さなお弁当屋さんを営んでいる岩坂敦子と揚げ浜の塩を作りながら「しおカフェ」を開いている中巳出理(Ante代表)と石川の地元で地域創生のお手伝いをしている稲垣渉(金沢工大教授)と申します。

私たちはのとFood Studiesという組織を設立し、石川県珠洲市を拠点に日本の「食」が抱えているさまざまな問題を見直し、地域に根付いた食(郷土料理・家庭料理)の素晴らしさを広めていく活動を行っています。


この合言葉を掲げ、安心・安全とは言えない今の食のあり方を一度立ち止まって見つめ直し、どのような食のあり方が大切なのかを考えてきました。そこで、私たちが注目しているのが「郷土料理」です。

そして、今回私たちが挑戦するのは、奥能登の食文化を掘り起こす料理本の制作です。古き良き日本の食文化が今も残る奥能登珠洲の「郷土料理」を集めた本を出版して、この本をきっかけに食のあり方を変えていきたいと思っています!


少々、熱い想いが募りすぎて、長く感じるかもしれませんが最後までお付き合いいただけると非常に嬉しいです!


皆様のご支援とご協力の程、何卒よろしくお願い致します。




突然ですが、あなたが普段食べているものは「安心・安全」なものですか?

私たちを取り巻く食の世界は、「安くて、便利で、美味しい」ものを追い求めた結果、「遺伝子組み換え・化学肥料・食品添加物・単一農業」で作られる食材が当たり前。安心・安全な食の営みがどんどん薄れて行っています。

また、食の不安というものは、生産・加工・流通までに関わる人が見えないことが要因だと考えています。誰がどのように作っているかが見える食材の方が安心して食べられますよね。

ここ奥能登には、豊かな自然が育む様々な食材が存在し、地産地消での食の循環が盛んな地域です。また、田舎ならではの自分で食べる物は自分で調達するという自給自足な生活が今でも残っています。スーパーに行って誰が作ったかわからない食材を買わなくても、自分の畑で野菜を収穫したり、海で海産物を採るのがごく当たり前だったりします。

自然に逆らうことなく、自然とうまく調和しながら、連綿と地域の暮らしを守ってきた「能登の食卓」にこそ、安心・安全な食の未来を考えるヒントがあるのではないか、と考えています。

そのためにも、能登の風土とともに地域の食文化を大切にし、安心して食べられる郷土料理のレシピをどうにか残したい。そして、能登の魅力を綴り、広く発信し後世につなげたい。そんな思いから能登の郷土料理本を作る新たなチャレンジを行います。

能登の食を巡る環境や文化をご覧いただくことで、一人一人が自分の食を見直す良いきっかけになってくれたらとても嬉しいです。



料理本の名前は「よばれん華」。奥能登のふるさと料理人「岩坂敦子」が自ら集めた地域の食材で作った郷土料理がたくさん収録されています。

※デモ画像

私たちが伝えたいことはこの一冊に網羅されています。奥能登の豊かな自然と風土、伝統文化の存在から説き起こし、恵まれた海・山・里の地元の食材の数々、連綿と受け継がれてきた故郷の味が集められ、それらを美しい写真と料理レシピで綴っています。

※一部公開(デモ)

能登ならではの見たことのない珍しいレシピも多々あると思いますが、非常に読みやすくわかりやすい構成になっています。


「食のあるべき姿を啓蒙します!」

私たちは、この「よばれん華」を教本として、食のあるべき姿とは何か?」を啓蒙、推進を図りたいと考えています。

そのために、まず能登と同じように日本各地で地域の食文化を大切にする活動をしている人たちと交流を図り、仲間を増やしていきたいと思っています。そのうえで、食に関わる様々な課題、問題に取り組む人たちと専門家らも交えて、能登で論議の場を設けていきます。健康問題や食育から自然環境、農林水産物の生産、流通の課題、食糧問題に至るまで幅広い分野からの考察を通じて、私たちの取り組みの大切さを唱えていきたいのです。



リターンは全部で「9種類」ご準備させていただきました。

「よばれん華」の冊子以外にも、のとFood Studiesロゴが入った「トートバッグ」、奥能登珠洲で伝統技法によって作られる希少な「塩」、代表理事との「ZOOM対談」の権利、「メンバーと食談義の権利といったさまざまなリターンが盛り沢山です。

少しでも応援いただけると非常に嬉しいです。



■資金の使い道

よばれん華は自費出版のため、なかなかの金額が必要です・・・。
なるべくいいものを作るためにデザインや撮影にはかなりこだわっています。さらになるべく多くの方に読んでもらうために広報にも力をいれていきたいと考えています。今回ご支援いただいた金額は、それら全てに掛かる費用に充てさせていただきます。

 〇出版に掛かる費用(デザイン・撮影・本の印刷) 「450万円」 
 〇HP制作費 「80万円」
 〇広報費 「70万円」
 〇グッズの制作(トートバッグ、T-shirts) etc・・・


■スケジュール

「2021年」

7月中  HP開設
8月中旬 本の印刷
8月中旬 トートバッグ制作
8月下旬 クラウドファンディング終了
9月上旬 リターン発送



奥能登は奥能登の価値観が生きてきました。その奥能登イムズが歯切れ良く鳴り響くとき、日本の地方の再生や持続可能な未来への扉を見つけるかもしれないと期待しています。



この本は岩坂さんからあなたに手渡された豊かさの「みちしるべ」であり、未来へつなぐ「バトン」だ。そして本書が、能登の里山里海の豊かさを伝えるガイドブックとして、多くの人の手に渡ることを期待している。



私は、能登半島の突端・珠洲で約30年間「さきちゃん弁当」を営んできました。そんなことから地元では、みんなから通称“さきちゃん“と呼ばれています。祖母から母へ、母から私へと代々受け継がれてきた郷土の味を大切にお弁当を届けてきました。

時代の変化に伴い、コンビニやスーパーが増え、安くて気軽にお弁当が手に入るような世の中になりました。それでも変わらず私のお弁当をみんな買ってくれています。それはなぜか?と考えた時に「郷土の味」を大切にしてきた結果、思い出や記憶と一緒に味わえるお弁当のほうが毎日食べても飽きないのではないかな。とそう思ったのです。

コンビニなどで買えるお弁当は安くて美味しいけど、食品添加物で侵されていて「安心・安全な食」とはかけ離れています。そんなご時世だからこそ手仕事が見える郷土料理を大切にしていきたいと私は思っています。ここ能登から「食のあり方とは何か?」を郷土料理をキーワードに発信し、1人でも多くの方が自らの食を見直してもらえることを願っています。

 


奥能登の「食と暮らし」は、人々の愛情と知恵がいっぱい詰まっている玉手箱です。

夏から秋にかけて豊漁や豊作を祈願した高さ数メートルの「キリコ」と呼ばれる御神燈が村々を練り歩き、冬には田の神様を迎え労い感謝し逗留してもらい、春には五穀豊穣を願い田におくり出す「あえのこと」と呼ばれる農耕神事が今でも受け継がれています。そこでふるまわれる料理は決して特別なものではなく日常にある里山里海の恵みが凝縮した家庭料理なのです。

能登は半島という地勢ゆえに、季節を追う生活文化の循環や、地域に受けがれる伝統的な家庭料理、郷土料理がそのまま受け継がれ、貴重な食文化がのこされています。先進国初の世界農業遺産に「能登の里山里海」が認定された理由の一つとして、豊かな生物多様性や美しい景観と共に伝統の文化的資源が現代にも残されている点だと思います。

自然と共に歩んできた、能登の人々の生活と暮らしを支えてきた郷土料理には、「食」の未来を担っていく可能性があると思っています。

そして、これからは能登のみならず日本各地の風土から生まれ、日常の生活に根差した食材と料理を大切にしていきたい。そんな思いを込めて、まずはじめに「世界農業遺産の地・奥能登珠洲の料理本 」を発刊し、能登から食の未来を拓いていけることを願っています。

 


能登は遠い。日ごろ金沢を活動の場としている私にとっても、同じ県内でありながら、能登は遠隔の地です。だからこそ、守られてきた魅力があるのです。

「能登はやさしや土までも」という言葉があります。

諸説ありますが、能登の人々は純粋でやさしく、土までもが柔らかいという意味で使われます。実際、能登に入れば、そのことが人情味として伝わります。

でも、その柔らかさの芯に、強さが感じ取れるのです。厳しい自然環境を受け入れながら生き抜いてきた、辺境の地という境遇に耐えながら、豊かな日常を築いてきた、その強さを感じるのです。

そして、さいはての地だからこそ毒されなかった暮らしがあります。

今や、日本の多くの地域で失った人間らしい生活様式を保持する貴重な地域なのです。とりわけ、食の世界において、海山の幸をいただく自然の摂理に対する感謝と畏れ、手仕事として受け継がれる家庭料理、地域の食材を基にした郷土料理と、都会では当たり前のファストフードなどとの対局にある食が、この地にはあります。この食の形態を、私たちは「民食」と呼びます。

「よばれん華」では、数多くの能登の民食を紹介できました。日本人が、本来大切にすべき食のあり方が盛り込まれています。一人でも多くの方が手に取って、「よばれん華」を教本に、食の未来を語り合いたいものです。


最後までご覧いただき、本当にありがとうございました。

今からちょうど10年前、2011年に「能登の里山里海」が国連食糧農業機関(FAO)から日本初となる世界農業遺産(GIAHS)に認定されました。

10周年の記念すべき年に本書を刊行できることを、嬉しく思っています。とても大きなきな意義があります。能登の里山里海の保全は、世界農業遺産としての評価を得て、この10年間、さまざまな考察と活動が進められてきました。そして今、その知恵と成果を集約する格好で、能登の食文化と郷土料理を一冊の本にまとめることができたのです。

そこには、世界農業遺産の地だからこそ、全国に発信できる「食の未来」が詰め込まれています。

のとFood Studiesは、この本を通じて、能登には食のあるべき姿を考える素材と実践例があふれていることを、全国の人に知って欲しいと願っています。世界農業遺産の地が、日本の「食」を変える運動の新たな起点になればと考えているのです。どうぞ、この地に来ていただきたい。日本の伝統的食文化を体感していただきたい。本の出版はゴールではないのです。これから始まる食の変革の取組みを共に考えていきましょうとの想いを込めて、まずは出版へのお力添えをお願いしたいと思います。




<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

  • 2021/09/01 09:41

    本日をもちまして、プロジェクトが終了致しました。本当にたくさんの方々からご支援いただき、大変うれしく思っております。ありがとうございました。当初の目標である50万円を超え、100名以上もの方々に応援していただけたことが、私たちにとって何よりの財産でございます。「日本の食を変える」そのために私た...

  • 2021/08/31 12:00

    おはようございます!とうとう今日でプロジェクトが終了します!なんと支援者数が「100人」を超えました!これだけの多くの方々に応援していただき涙がでるほど嬉しく思います。NEXT GOALの目標金額「100万円」まではあと少し・・・残り時間も僅かですが、最後までよろしくお願い致します!

  • 2021/08/30 16:14

    いつも皆様からの温かいご声援をいただき、誠にありがとうございます!「日本の食を変える」その合言葉を掲げ、始まった今回のプロジェクトも終了まで残り「1日」となりました。早いですね・・・当初の目標金額である「50万円」は無事クリアし、ネクストゴール「100万円」まではあと少し・・・。支援者様の数も...

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