今年3月、農業法人「十色(といろ)」を立ち上げたわたしたち

こんにちは、今年3月、さいたま市で独立して農業法人を立ち上げた「合同会社十色(といろ)」の代表、サカール祥子(さちこ)と申します。
わたしたちは女性3人で「農作物の生産」および「農体験イベントを主催」する会社を運営しています。


なぜ、もともと農家でもない女子3人が就農したのか?

【農業との出会い】

わたしたちは学生時代〜社会人にかけて、それぞれ、さいたま市の「見沼田んぼ」と呼ばれる農業地域で、週末に農業をする団体に所属してきました。
自分で作ったものを食べる楽しさ、自分でやったことがダイレクトにつながる面白さ、それとは裏腹に自然に翻弄される無情さを経験し、農業が大好きになりました。

【耕作放棄地問題にぶつかる】
その後、福祉系のNPO法人で、農体験イベントを企画・実行する事業を立ち上げました。
障害のある子ども向けに農体験イベントを実施していくなかで、周辺の農家さんやNPO法人のスタッフが高齢化し、後継者が見つからずに耕作放棄地が増えている実態を知りました。

【コロナを機に独立を決意】
「もっと自分たちの手で農業に取り組んでみたい!」と思っていたタイミングで、コロナにより世の中が大きく変わったのを感じました。そんな中、3人で何度も話し合い、「見沼田んぼのこの環境を守れるのは自分たちしかいない!」と一念発起!十色設立に至りました。

サカール祥子 十色代表
東京農業大学大学院造園学専攻修士課程修了。その後、川口市の障害福祉施設で就労継続A型作業所の勤務を経て、 NPO法人の立ち上げ・事務局を経験。長期で旅行に行くのが好きで、ブータンやタイなど数多くの国を訪問。夫はハンガリー人。長年、見沼田んぼ農地の活用を進める活動をしてきた経験から、十色では周辺の農家や団体との連携、市や県との交渉を担当。

釘宮 葵
IT系ベンチャー企業に新卒入社。4年間がむしゃらに働く。その後、1度きりの人生だから!とネパールとタンザニアにボランティアへ。帰国後はWeb系制作会社に入社。働き方は色々あっていいのでは?と8年間にわたり、福祉系のNPO法人とWワークを実施。100人以上を集めた大人の大運動会の主催経験あり。十色では広報まわりとイベントの組み立てを担当。

松葉 早智
大学卒業後、陸上自衛隊に入隊、約4年間勤務。退職後、ワーホリで渡仏。現地でバックパッカー、ファームステイ等を満喫。帰国後は仏系イベント会社に4年半勤務。現在は市場調査・シンクタンク・コンサルティング等を行う企業で勤務をする傍ら、十色では主にイベントの司会進行を行う。明確な指揮系統は自衛隊経験によるもの。                                        

 


※わたしたちが耕す見沼田んぼについて
さいたま市〜川口市まで広がる大規模緑地空間。その大きさ、東京ドーム270個分!
首都圏から20~30km圏内に位置しているとは思えないほど、田舎的な農風景が広がる魅力あふれる場所。





そんなわたしたちが“とうがらし農家🌶 ”を目指す理由

1.おもしろそう!🌶

「十色(といろ)」を立ち上げる前の、昨年夏のことです。

「とうがらしといっても色々あるみたいだから、試しにいくつか育ててみよう」と、海外の品種を育ててみたところ、その色と形のかわいさに魅了されたのです!

調べてみると、とうがらしの種類は実に3000種類以上。

私たち3人の共通点は「世界中を旅した経験」です。思い返してみたら、過去に旅したさまざまな国で、とうがらしは作られ愛されている作物だったことに気づきました。

とうがらしは環境に影響を受けやすく、むずかしい作物ではあるけど、作り甲斐はある!と思いました。


2.見沼田んぼの歴史にとうがらしあり!🌶

過去の文献を辿ってみると、ここ見沼田んぼで昔とうがらしが作られていた、ということが分かりました。
時は江戸時代。その当時、江戸では蕎麦が大流行していました。その薬味として、とうがらしの人気が高まり、いまで言うところの新宿周辺では、とうがらしの生産が盛んだったと言われています。

その流れからか、見沼田んぼの地でも、とうがらしの生産がされていました!
農業とは、過去の人からずっと土地を受け継いで耕していくものです。その歴史の中でとうがらしが生産されていたのなら、数百年の時を経て、見沼田んぼでまたとうがらしの生産を復活させたい!

3.世の中には辛いものへのニーズが猛烈にある!🌶

リサーチしてみると…
世の中には、わたしたちの想像を超える辛さをおいしいと食べ、もっと辛いものを!と求めている“激辛マニア”さんが数多くいることが分かりました。

ぐるなびのアンケート調査によると、「激辛料理が好き」と答えた方は、40代男性の55.0%、20代女性の48.3%にも及びます。(株式会社ぐるなび「激辛料理に関するアンケート」 より)


さらに、飲食店や卸業者さんにも意見を聞いてみたところ、とうがらしを作ってほしいというリクエストが多く集まりました。
それにも関わらず、国内のとうがらし自給率はわずか10%未満!(Wikipedia調べ)

特にハラペーニョなど、生で食べる品種は手に入りにくい、という話を聞いて、それならば私たちが作ろう!と決意しました。


4.育て方がマッチ!🌶

わたしたちは修業時代から一貫して、農薬・化学肥料を使用しない農業を実践しています。 

農薬を使用せず、堆肥などを使う田畑には、多種多様な生き物・植物が共生しています。

農体験イベントをやる中で、生き物・植物の多様性が見沼田んぼの魅力につながっていると、とても感じているからです。
とうがらしはその辛さから害虫がつきづらいため、わたしたちの農法に合っているのです!


こうして、わたしたちは“とうがらし農家”になる決意をしたのです🔥 !


今年、わたしたちが育てているとうがらし🌶

昨年作った経験やまわりからのヒアリングの結果、現在生食で食べられるものやさまざまな国のとうがらしを10種類以上、栽培中です。
今はまだ激辛のとうがらしは少ないですが、来年度以降、激辛好きの皆さんのアドバイスのもと、激辛品種を増やしていく予定です!


ハラペーニョ
メキシコを代表する青とうがらし。ピクルスやサルサなどに使われる。




ハバネロレッド
メキシコ原産の激辛とうがらし。強烈な辛さとさわやかな風味がある。





スパングルス

生食で肉厚なとうがらし。熟するにしたがって色がうす紫→キナリ→橙→赤に変化。



ビキーニョ
ブラジルの小さなとうがらし。辛みはほとんどない。まるごとピクルスなどにする。




プサジュエラ
生のまま箸休め的にかじって食べる。カレーの味付けにインドで一番多く使われている。



プリックチンダー
タイの小さな激辛とうがらし。トムヤムクンなどに使われる。




牛角とうがらし
肉厚で辛さ控えめ、ピーマンのようなとうがらし。中華料理に向いている。




島とうがらし
沖縄のとうがらし。コーレーグース―に使われる。





ランチボックス
ビビッドな黄色、ミニサイズのスナックペッパー。びっくりするほど甘い。





マッドハッター
帽子のようなかわいい形。フローラルとシトラスを思わせる風味とかすかな甘み。




八房
実が房のようにたくさん付く日本のとうがらし。葉とうがらしとしても利用される。




ひもとうがらし

とうがらしとししとうの雑種といわれている。大きく育てると辛みが増す。




※現在、作っているところなので、まだ実がついていないものもあるため、写真でご紹介できずごめんなさい!

今後作っていく品種をリサーチ中!
食べたい品種があればリクエストください!!🔥


このプロジェクトでわたしたちが実現したいこと

 【1年後...🌶 】
 ・50種類の唐辛子を育てる農家になる(激辛品種強化!)
 ・さいたまで激辛フェスを開催(地元飲食店さんなどとコラボします!)

 【3年後....🌶 】
 ・100種類の唐辛子を育てる農家になる(各国の珍しい品種に挑戦!)
 ・ALLさいたま産の七味を作る(ただいま他の材料も試作中!)

 【5年後....🌶 】
 ・150種類の唐辛子を育てる農家になる(唐辛子の栽培品種世界一をめざす!)
 ・とうがらしと言えば、「十色ファーム」と認識してもらう

  そして...
  さいたまを唐辛子の名産地とし、激辛唐辛子の聖地化をめざす!🔥 🔥 🔥

  

資金の使い道

ここで得た支援金はすべて、とうがらし農家としての準備・土台作りに使用します。

  ・激辛プロジェクト(※)の運営費用
   – 試作とうがらしの発送
   – 畑視察イベントの企画実行
   – 収穫イベントの企画実行

  ・土壌改良、安定供給のための準備
   – にがりや竹酢液など肥料の購入
   – 肥料散布用資材の購入

  ・生産場、作業場の整備、拡大
   – とうがらし発送作業場の整備
   – 刈り払い機燃料の購入

  ・販路の選定、確立
   – 試作レシピの開発・提案
   – 試作品の発送

  ・販売準備
   – ロゴ・パッケージの制作
   – 袋準備やシールの印刷

  ・商品開発、加工品開発
   – コラボ商品開発の依頼
   – 試作品の製作

  ・来年度以降の栽培品種の選定、決定


実施スケジュール

------ (これまで) -------

激辛プロジェクトの立ち上げ・募集
※激辛プロジェクトとは…
とうがらしを作ると決めたはいいが、実はわたしたちは激辛が苦手…
そこで、我こそは!という激辛好きの皆様に集まっていただき、とうがらしの味や旨み、辛さの品評や加工品やレシピのアイディアを募る「激辛プロジェクト」を立ち上げました。
現在、卸業系〜スパイス関連企業〜フードプランナーなど、さまざまな国やジャンルの激辛好きが、わたしたちに協力してくださっています。

  

 メンバー数は50人越え!
 現在、SNSでグループを作り、日々活動中!



7月 :畑見学会の開催(1回目)
    プロジェクトメンバーへ試作とうがらしの発送(1回目)
   とうがらし品評アンケート実施

------ (これから) ------

 8月: 畑見学会の開催(2回目)
    プロジェクトメンバーへ試作とうがらしの発送(2回目)
   とうがらし品評アンケート実施
    品評会を実施(オンラインでの実施を想定)
    飲食店にてサンプル配布&食べ方の提案

 9月: 収穫イベント実施(数回想定)
    リターン(とうがらしセット)の発送(生育状況により変動)

10月〜:品評&リクエストより、来年度以降の栽培品種を計画
     リターン(加工品)の発送
             育苗屋さんにて、来年度の苗を注文

2月〜:畑の土づくりを開始
3月〜:芽出し
5月 :畑への植え付け開始
6月〜:栽培管理
7月下旬〜:早いものは収穫スタート


リターンのご紹介

支援いただいた皆さまへのリターンとして、以下を想定しています。
とうがらしセット、コラボ商品、オンライン料理教室、イベントなど様々なパターンを用意しました。

【とうがらしオーナー権(10株分)】※3名限定
 来年、あなたのためにとうがらしを育てます!お好きな品種10株分の収穫分をすべてお届け。
 とうがらしのオーナーになりませんか?

【優先モニター権】※10名限定
 来年、試作で作るとうがらしを全て送ります!
 モニターとして感想をお聞かせください。

【とうがらしセット】※早割対象
 わたしたちが今年作ったとうがらしをセットにしてお届け!
 – 地獄セット(辛さレベル:🌶🌶🌶 )
 – アジアンセット(辛さレベル:🌶🌶 )
 – 南米セット(辛さレベル:🌶 )
 – 和製セット(辛さレベル:🌶🌶 )
 – 生食セット(辛さレベル:🌶🌶 )
 – 天使セット(辛さレベル:👼 )

【ダンボール1箱つめ放題】※早割対象
 畑でとうがらしをダンボール1箱詰め放題!

【コラボ品】
 – とうがらし入り発酵ジンジャーエール3本&とうがらしセット(時期要確認)
  同じように見沼田んぼで活動をしているしょうがのむしさんとのコラボ!
  十色のとうがらしを使った発酵ジンジャーエールととうがらしのセット。
  どんな味なのかは届いてからのお楽しみ!

【収穫イベント】
 わたしたちの畑に来ていただき、とうがらしを自ら収穫!もちろんお持ち帰りOKです!
 (9月を想定)

【オンラインとうがらし料理教室】
 どんな風に食べていいか分からないあなた向け!10/16(土)配信(アーカイブあり)
 十色のとうがらしを使った料理、一緒に作りましょう!

 など・・・


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応援メッセージ

公益財団法人さいたま市産業創造財団
経営支援・金融課 課長補佐 福田 裕子様

私は地元で起業する方々のお手伝いをしています。

「福田さん、今年から女子3人で独立して農業の法人を立ち上げることにしました。いろんな唐辛子を作ろうと思います」

今年の春にサカールさんから聞いたときは
「すごい決断力だなあ! 支援機関として応援しますよ!」と返事しました。

「福田さん、2か月後から3トンのとうがらしができるんですけど、売り先がありません。どうしましょう?」

初夏にサカールさんから聞かれたときは
「マジか! ちょ、ちょっと考えよう!」と慌てました。

彼女たちの良いところは、あり余る決断力と勢いと農業への熱い思い。足りないところは計画性とマーケティングと営業力。経験上、こういう「突っ込みどころの多い起業家」は、みんなに助けられて伸びると信じています。皆さん、彼女たちの「足りないところ」を助けてあげてください!


株式会社しょうがのむし
代表取締役 周東 孝一様

見沼田んぼが激辛の聖地になるかは分かりませんが(爆)、とても面白い取組みなので応援させて頂きます!
7月の頭に畑にもお邪魔しましたが、こんな唐辛子あるんだ!?の連続でした。辛さや味も品種によって全然違っていて、辛味が少なく香りがとっても爽やかなものや、これは絶対タコスに入っててほしい!とか、インド料理にはこっちだな、とか畑の中をウロウロ試食するだけでも最高に楽しい。
無農薬なので安心できるし、味も辛味も冴えているので、弊社の発酵ジンジャーエールにも常用するつもりです。(自然栽培に近い状態なので、味は良くても雑草刈りはほとんど苦行ですよね、お察しします…)

このクラウドファンディングのために、十色とコラボして「世界最辛」の発酵ジンジャーエールを限定醸造します。
香りは爽やか、飲んでみると味わい深くもスッキリ…ん?…何これ辛い!!痛い!!ヤバい何これ!?!?という。
罰ゲームに使われてしまいそうですが、ビールやウォッカと割れば暑い日にぴったりのカクテルに化けそうです^^


特定非営利活動法人ほっとプラス
代表理事 平田 真基様

我々NPO法人ほっとプラスはさいたま市見沼区を中心に生活困窮状態にある方や身寄りのない方、障害を抱えながら生活をされている方のサポートを行っている団体です。
十色を立ち上げたメンバーの皆さんとは以前より連携をしており、当法人でサポートをしている方々へ就労の場を提供していただいたり、収穫した農作物を寄付していただいたりなど様々な場面でお世話になっております。

このクラウドファンディングのページを通じてすでに皆さんにも伝わっているかと思いますが、十色の皆さんはとてもアグレッシブ!お会いするたびに、とても熱い思いを持って取り組んでいらっしゃることが伝わってきます。さらに戦略的かつ計画的にプロジェクトを進められており、関係機関と上手に連携をしながら双方にとってプラスになるような企画作りを常に考えて実践を行っています。
今回のプロジェクトも、関わる方々にとって実りのあるプロジェクトになるに違いありません。心から応援しています!
ぜひ我々が共に活動するこの見沼に新たな産業を作り出せるよう、みなさまからの応援をよろしくお願い致します!

※リターン内容【恩送り:貧困・就労支援NPOへの寄贈】では、上記特定非営利活動法人ほっとプラスさん及び、就労センター夢燈館にお届けする予定です。

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最後に・・・

もともと農家でもなければ、農業スキルもまだまだ低いわたしたちは、とうがらしにフォーカスをしぼって生産をしていくことに決めました。

 国産でおいしいとうがらしを作りたい🌶!
 激辛マニアの人たちが好きなとうがらしをもっと気軽に手に入れられるようにしたい🌶!
 見沼をとうがらしの赤で染めたい🌶!

これを実現することで、生産力をつけ、農家として稼げるようになりたいと思っています。


稼げる、というのは、“継続して続けていける”、ということです。
継続できれば、農地を広げられ、それにより耕作放棄地を減らすことができます。
農薬・化学肥料不使用で育てれば、多能性のある土地を次の世代に残すことができます。
人手が必要な際は近隣のNPO法人等に作業を依頼することで、彼らの活躍の場を作り出すことができます。


みんなに愛されるとうがらしを作り、見沼田んぼを盛り上げたい。
見沼田んぼでの活動が認知され、もっと多くの人が立ち寄る場所にしていきたい。
そして、見沼田んぼのこの環境を次の世代、その次の世代に残していきたい。

それがわたしたちの想いです。
どうかご協力をお願いします!

合同会社 十色
サカール祥子・釘宮 葵・松葉早智



■ 特定商取引法に関する記載
・販売事業者名:合同会社十色
・事業者の住所/所在地/電話番号
 請求があり次第提供致しますので、必要な方はメッセージ機能にてご連絡ください。
・送料:送料込み
・対価以外に必要な費用:プロジェクトページ、リターンに記載のとおりです。

  • 2022/04/08 15:51

    お久しぶりです、十色です。桜も散りはじめ、やっと春らしい気温になりましたがみなさま、元気ですか?十色では、今年のとうがらし作り、スタートしています。去年の10月ごろからどの品種の種を植えつけるのか決めて、入手できるかいろんなところに相談し、集めた数、46種類!目標の50種類には届かずですが、手...

  • 2021/12/06 17:34

    ほっとプラスさんに恩送りの品を渡しにいってきました!ほっとプラスさんは、埼玉県さいたま市を拠点に、生活に困っている方・ホームレス状態にある方・社会的に弱い立場にある方への支援活動をしている団体です。十色では、以前よりほっとプラスさんに作業を依頼して田んぼの整備や除草などを手伝ってもらっています...

  • 2021/11/02 22:25

    リターンの中で最も早くなくなった【しょうがのむしとのコラボ】「世界最辛」の発酵ジンジャーエール!発酵が無事終了し、ラベルのデザインし、自ら貼り付けを行い…ついについに完成しました〜!ラベルのデザインもステキに仕上がってます。商品名は、しょうがのむしの周東さんのアイディアで「vergin dea...

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