はじめまして。今回のプロジェクトを主催する八島朱里(ヤシマジュリ)です。

私は2020年に東京から軽井沢町に引っ越し、現在はリモートで仕事をしている移住者です。軽井沢に暮らし始めて間もない新参者ですが、地域の人たちとのたくさんの素敵な出会いに恵まれ、おかげさまでとても楽しい毎日を過ごすことができています。とても感謝しております。

今回のプロジェクトは、こんな私が「軽井沢の町に小さなカフェスタンドをオープンさせる」というもの。その理由は、幻となってしまった「軽井沢発の紅茶専門店を復活させたい!」と思ったからです。

このプロジェクトを通して、軽井沢発の紅茶専門店や、新しく作るカフェスタンドのことを知っていただけたら嬉しいです。

ここから先、皆さんのお時間を少しおかりします。どうぞよろしくお願いいたします。


そもそもこの幻のお店は、軽井沢で25年以上続くお店「コクーンティーガーデン」です。ここでは、オリジナルでブレンドされた紅茶「コクーンティーブレンド」が提供されていました。

インドや中国から仕入れた厳選された茶葉を使用している紅茶はとても美味しく、この紅茶をご自宅でも飲みたいと、茶葉を買い求める方も多くいらっしゃいます。

お店のオーナーもとてもあたたかく素敵な方。常連さんも多く、地域の人が集まる憩いの場にもなっていました。もちろん私も、私の家族も大ファン!幾度も足を運び、しまいには「いつものお願いします!」で通じるほどになりました。

そんなコクーンティーガーデンが昨年9月、突然閉店してしまったんです。

大人気だった紅茶も、今はもう、どこに行っても飲むことができない「幻の紅茶」になってしまいました

「こんなにも長く続いたお店がなくなり、
愛されていた紅茶がなくなってしまうなんて、本当に残念.....」

そう思った私は、いても立ってもいられなくなり、

「この紅茶を残したい。25年続く軽井沢発の紅茶専門店をどうにか引き継ぎたい」と考えました。

そこで、この紅茶が飲める場所をつくろうと一念発起! 

しかし素人の私1人ではできることにも限界があり、開店資金の用意もなかったため、皆さまの力もお借りして一緒にお店を作ることができたらと思い、このプロジェクトを立ち上げることにしたのです。

私が軽井沢を訪れるようになったのは2016年頃。軽井沢で挙式をしたことがきっかけです。下見や打ち合わせで軽井沢に来る度に、豊かな自然とおいしいお店の数々、そして様々な場所で出会う地域の方々のあたたかさに癒やされました

気づけば、挙式後も毎月のように軽井沢を訪れ、しまいには日帰りでも遊びに来るようになります。

「ただこの地にいるだけで心地いい」

そんな気持ちを確認した私は、家族で軽井沢へ移住することを決めたのです。

軽井沢近郊のお散歩中の写真

コクーンティーガーデンとの出会いは、軽井沢の近郊をお散歩していたときです。

創業以来、旧軽井沢エリアで営業していたコクーンティーガーデンは、2019年から御代田町に移転します。私が初めて訪れたのはこの御代田店でした。

初めて訪れたコクーンティーガーデン御代田店(2021年春)

コクーンティーガーデンのオーナー 緑川恵美さん(御代田店にて)
※とても明るく、こちらまで元気になるパワフルさを持っているステキな方。閉店最終日(2021年9月)にお邪魔して、撮影させていただきました。

かつてのコクーンティーガーデンは雲場池通り沿いにあり、地元の食材をふんだんに使用したお食事と、産地直輸入のお茶とコーヒーが飲めるお店でした。そして一時は旧軽井沢銀座内にも「旧道店」をオープンするほど、大人気のお店だったそうです。

当時の資料をお借りしました。

雲場池通りにあったコクーンティーガーデンの本店
※冬のクリスマスシーズンはお店の前の木にイルミネーションを飾り、常連のお客様と一緒に素敵な時間を過ごしたようです。

旧道店をオープンさせる際のデザイン画
※旧軽井沢銀座の中にあった旧道店は、パリの道中を模した内装。路地の一角に迷い込んだような錯覚になるほど、素敵な店内だったようです。

コクーンティーガーデンの自慢は紅茶やコーヒーだけではありません。自家農園で野菜や穀物を栽培・収穫し、天然酵母を使ったパンも提供していました。

当時のチラシには、コクーンティーガーデンが大切にする思いが書かれています。

チラシより引用 ↓
『便利さや手軽さが強調される近頃の食生活。そんな中、私たちは「手間がかかっても安全でおいしい食を」と、自家農園で野菜や穀物を栽培・収穫し、天然酵母を使ったパンを焼いています。』

いまでこそ自然農法が広がっていますが、当時はまだ珍しかったのではないかと思います。人が口にするものに対して、本当に健やかになるものだけを選びたいと思ってくださるオーナーのお考えが伝わり、心に響きました。

今回のプロジェクトでは、今はなきコクーンティーガーデンの幻の紅茶を復活させて、この紅茶が飲める場所をつくりたいと思っています。

新しいお店の場所は、昨年、上田から軽井沢に本社を移したhalutaさんが運営する複合施設『Still(シュティル)』の中。国道18号線沿いにあった「ドライブイン軽井沢」の跡地です。

5坪程度の小さな空間ですが、美味しい紅茶とコーヒー、そして地域の食材を中心に使ったシンプルだけど美味しいフードを用意する予定です。

お店の名前は、『GOOD HABIT(グッドハビット)』と名付けました。“良い習慣” という意味です。

けしてスペシャルなものが提供される特別な場所ではないかもしれないのですが、「いつもの一杯」が飲める場所であり、いろいろな人やモノ、コトにも出会える場所に育てていきたい。そしてこのお店の紅茶やコーヒーを味わうことが「いつもの日常=習慣」になってくれたら嬉しいという思いを持っています。

このコンセプトに合わせて、内装は温かみのある雰囲気を意識。マイタンブラーの推奨やリユースカップの導入、抽出した茶葉やコーヒー豆のかすはコンポストを利用して土に還す取り組みに挑戦するなど、環境にもできる限りの配慮をし、いつでも安心して訪れたくなるカフェを目指しています。

良い習慣はいい人生を創ると思います。

ここでの体験がいいものとなることで、日々訪れたい場所になり、その積み重ねが「習慣」がとなることで、1人でも多くの方の “いい人生” につながるキッカケになれたら嬉しく思います。



「いつもの一杯」が飲めるカフェスタンド『GOOD HABIT(グッドハビット)』

2022年5月オープン予定
長野県北佐久郡軽井沢町追分1372-6
複合施設『Still』内(ドライブイン軽井沢 跡地)

halutaさんの複合施設『Still』の1階に入ります。(まだ工事中です)

(左)コクーンティーガーデンのオーナー緑川恵美さん(右)プロジェクト主催者の八島朱里。※内装の打ち合わせ時に撮影(1月のこと)。

このプロジェクトは、私と緑川さんの他にも、地域のクリエイターを中心に、趣旨に共感してくださった多くの方々のご協力のもと進めています


◇ 香内 斉さん(VOICE・フローリスト)
「こえを聴き、こえを届ける」をコンセプトとし『花からはじまる暮らしのかたち』を一人一人に合うように提案している。
https://www.instagram.com/voice_flower.jp/


◇ 川下 康太さん(ヤマとカワ珈琲店)
長野県長野市にあるコーヒー豆専門店。厳選したコーヒー豆と、それらに合う焼き菓子を使って「いつもの日がちょっと良くなるコーヒータイム」を販売しています。
https://yamatokawa.com/


◇ 一戸 翔太さん(KOICHIRO COFFEE)
長野県御代田町で丁寧に焙煎している珈琲店。
https://koichirou.thebase.in/


◇ 井口 和哉さん(シェフ)
大阪の調理師学校を卒業後、タテルヨシノ銀座、ミシェル・ブラス トーヤ ジャポンなどの名店で修業後、麻布十番にあるフランス料理店エレネスクでシェフを経て、コスメティックブランド「THREE」の運営するレストラン、restaurant RK / revive kitchen three aoyama のシェフに就任(2019〜2021年)。野菜の魅力を色々な形で伝える活動を行う。2022年秋頃に新店開業準備中。


◇ 野村 涼平さん(デザイナー)
持続可能性をテーマに活動するデザイナー 京都を拠点に領域を横断してデザインプロジェクトを展開している。2019年Pentagram Design Londonにてインターンを経験。2020年よりWorld Economic Forum Global Shapersとしても活動。


◇ エレナ・パンターさん
京都大学・ハイデルベルク大学国際連携文化越境専攻(Transcultural Studies)。ドイツにてデザイン、日本学等を学んだのち2021年に来日。現代アート、映画学、イラストレーションを中心にビジュアルメディアに強い関心を寄せている。


 澤崎 竜平さん(デザイナー&フォトグラファー)
長野県軽井沢町でスタートアップの立ち上げやコミュニティバーの運営、デザインワークをしている。ニューヨークIF/ STUDIOにてインターン経験。Graphis Competitions Design Annual 2022 シルバー受賞 他。


皆さまからいただいたご支援は、開店準備のために使わせていただきます。具体的には以下の費用の一部とさせていただく予定です。

● 内装施工費
● 厨房設備費
● 備品準備費
● CAMPFIRE手数料
● 返礼品の発送経費  他

ありがたいことに想定を上回るご支援をいただいた場合には、今後の活動にあてさせていただきたいと思います。

お礼のお品は、幻の紅茶「コクーンティーブレンドの茶葉」や、新しくオープンするカフェで利用できる「ドリンクチケットの他、コクーンティーガーデンでも大人気だったオリジナル加工商品を限定でご用意しております。こちらもとびきり美味しいお品です!


2月:店舗企画/内装検討
3月:設備・備品・内装決定
4月:内装施工
5月:オープン予定

私がコクーンティーガーデンに通うようになったのは2021年の春でした。

地元のお店に入ることに緊張していた私を、オーナーの緑川さんはあたたかく受け入れてくださり、丁寧にお店の紹介をしてくださいました。その後、訪れる度にちょっとずつ増える会話。これがとても嬉しかったのを今でも覚えています。

名前を覚えていただき、いつでも安心して行ける場所ができたことは、移住者の私にとってとても嬉しいことだと気づきました

今回のプロジェクトでは、地域の人に愛されるものを引き継ぎ、だれもがいつでも立ち寄れるお店をつくり、世代を超えた人が交わる場所を育む。そして叶うならば、移住者にとっても、気取らず安心できる「いつもの場所」になってくれたら嬉しいと思うのです。

紅茶のスペシャリティを持っているわけでもなければ、コーヒーの専門家でもない私が、自分のためにカフェをやっても意味がないと思っています。

これまでのコクーンティーガーデンを愛していらっしゃった方々にとってはもちろん、地域の皆さまにも、そして移住者の方にとっても、「いつもの一杯」が飲める「いつものお店」をつくりたいと思っています。

最後までお読みくださり本当にありがとうございました。是非応援いただけますと嬉しいです。
どうぞよろしくお願いいたします。

2022年2月  八島 朱里

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*募集方式について
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

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