HISケニア支店でガイドをしているPeter Ojuku(ピーター オジュク)です。
1992年から日本語のツアーガイドをはじめ、今年で30年になります。小さい頃一緒に住んでいた叔父が日本人と結婚したことをきっかけに、家の中で彼女とコミュニケーションをとる為に日本語を覚えました。
これまで30年間ガイドをして来ましたが、この2年間は今までになく海外から訪れるお客様が減ってしまい、厳しい状況が続いています。
しかし、実際に現地でお客様をご案内することができなくても、オンラインを通じて私がケニアと日本の懸け橋になれるのではないかと思い、このプロジェクトを立ち上げることと致しました。
キリマンジャロのふもとにあるマサイ族の村「ENGKONG NAROK VILLAGE」は、ケニアの首都ナイロビから約230キロ離れています。マサイ族とは、昔ながらの生活を今も継承している世界でも珍しい少数民族の一つです。
私がガイドをしているケニア支店では、長年日本からのお客様をこの村にお連れすることにより、村の生計を支えてきました。いつもこの村を訪れると故郷に帰ってきたような気持ちになります。
ナイロビからマサイ村へ行く際には、大量の食糧も一緒に車に積んで運んでいます。いつも温かく迎えてくれるマサイ村の人々は、我々にとって家族のような存在だからです。
他にも村への支援として、2017年には1万ℓの水を溜めることができるタンクの設置をサポートさせて頂きました。アンボセリ国立公園のすぐそばにあるこの村付近では、野生の動物もウロウロしている為、 タンクができる前は1.5キロの道のりを毎日歩いて水汲みに行く生活がとても危険でした。
しかし、タンクができたことによって動物に怪我をさせられるリスクも減り、子供たちが勉強できる時間も増えました。ちなみに、タンクは夜中にゾウが現れて牙で穴をあけないように、トタン屋根とトタン壁で囲われています。日本からは想像できないようなことがこの村では日常的に起こり得るのです…!
この村の産業は80%が観光業である為、今も大変苦しい状況が続いていますが、コロナ渦ではオンラインにてバーチャルツアーを実施する等、マサイ村に対しても金銭的サポートを続けてきました。ケニアのオンラインツアーは大変人気で、これまで約3万名のお客様にご参加頂き、「ケニアにいる気分で楽しめた!」と毎回嬉しいお声を頂いております。
ケニアオンラインツアーの一部をご覧下さい!
また、海外に行くことができない今だからこそ、普段は日本からの旅行先候補地になりづらいアフリカの国を、日本の皆様に知って頂けるチャンスとなりました!
オンラインツアーや今回のクラウドファンディングの実施は、村の子供たちや村の存続を支えることになると信じています。是非、子供たちの未来をつくるプロジェクトを一緒に実現させましょう。
【Information】
■子供たちが安心して(!?)勉強できる場所をつくる理由
【理由①】勉強中に身の危険?
青空教室で勉強していると、動物から狙われる恐れがあります。気性が荒いゾウや水牛、カバやハイエナが突進してくることもあり、以前は村の子供が水牛に襲われて、命は助かったものの怪我をしたことがありました。建物の中で勉強ができる環境を整えることが、子供たちの安全と集中力アップに繋がります。
【理由②】勉強中に雨が降ると建物の中にいても泥だらけ?
この村には古い掘っ立て小屋のような小さな勉強スペースが一つだけあります。ただ、屋根はあるものの、雨が降ると壁と地面の間から水が入ってきてしまい、土の地面は雨によって泥だらけになります。天候に左右されず勉強できる建物が必要です。
【理由③】5歳からは家の為の仕事もしなくてはいけない?
近年、ケニアは子供たちの未来のために、教育に力を入れています。しかし、まだその支援は追いついていない中、特にコロナのような大きなダメージがあると、教育など未来への支援は後回しになってしまいます。子供たちが勉強する時間は今この瞬間しかありません。日本よりも若い年齢から働くことになるマサイの世界では、小さいうちから勉強することが重要です。
【理由④】世界との教育”環境格差” をなくしたい!
子供たちは地面に小枝で数字やアルファベットを書き、その上に石を並べることで文字の形を覚える勉強をしています。日本をはじめ世界では電子機器を使った学習方法が子供たちの義務教育にも取り入れられ始めている中、まずは机の上で紙と鉛筆を使った勉強ができる環境を整えてあげたいと思っています。
【建設予定地】
■地図
![]()
【設計図】
■1クラス(24人分)の席
![]()
■2クラス(48人分)の席
【外観イメージ】
![]()
![]()
観光業に携わる私たちがこのプロジェクトを実現することにより、オンラインを通じて教室ができるまでの様子をお伝えし、日本の皆様にケニアの現状を気にかけて頂くきっかけをつくることができます。そして、コロナが明けた暁には、世界中から観光客をこの村へお連れし、楽しそうに勉強する子供たちの様子を見て頂くことが、持続可能な村への支援に繋がると考えています。
《募集方式について》
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。※400万円で1クラス、600万円で2クラスの教室を設立することが可能です。
オンラインにてマサイ村の様子を実際に見て頂けるツアーや、アフリカ布ファッションブランド『MILELE For AFRICA』のオリジナルリターンをご用意しました!
最後までお読み頂きありがとうございました。
世界が混乱に陥る中、平和を願う気持ちは皆同じです。自国の利益だけを優先せず、他国の生活や社会課題などに目を向けることこそ、相互理解に繋がるのではないでしょうか。
今日の出会いを大切に。
皆様の長い人生の中で、ケニアとの接点をもつ機会にして頂けたら幸いです。
We look forward to your support from Kenya!
コメント
もっと見る