ご挨拶

はじめまして。株式会社みたての庄司と申します。僕が昨年、富久錦・稲岡さんと元源・藤本さんと始めた「朔」というチャレンジを多くの人に知っていただき、支援していただけるよう、クラウドファンディングを実施することにいたしました。長文になりますが、ご一読いただければ幸いです。


1)「朔」を立ち上げるまでのストーリー

■プロローグ(2016年)
このプロジェクトを立ち上げるストーリーは、2016年にさかのぼります。当時、京都で訪日外国人(インバウンド)向けに利き酒体験プログラムを提供していた僕は、日本酒への興味が高じて、ある酒蔵さんの「酒米オーナー制度」に参加しました。季節ごとに息子と田んぼを訪れて、田植え、草ひき、稲刈りをしました。そうして生育を見届けたお米を醸造してできた日本酒は、思い入れがあり、お店で棚に並んだ日本酒を買うよりも何倍も味わい深かったことを今でも鮮明に覚えています。


■富久錦・稲岡さんとの出会い(2017年)
その翌年、とある仕事で、日本各地の酒蔵を巡っていた僕は、富久錦の稲岡社長にインタビューする機会をいただきました。その時とても印象に残ったことが、稲岡さんの言葉です。「私たちは、加西市の酒米にこだわっています。酒米の等級だけでいうと、他のエリアの酒米が良いと言われることもある。しかし、酒蔵というのは、地域の経済を回す中心的な存在でもあった。日本中から良いコメを集める酒づくりも良いが、私たちは地元の農家さんたちと協力して、加西市でしかできない日本酒をつくることにこだわりたい」。その時の驚きをブログに残しています。https://mitate.kyoto/yamadanishiki/ そしていつか、酒蔵をテーマとした地域活性プロジェクトを手掛けたいと思っていました。


■農家・藤本さんとの出会い(2020年・初頭)
2020年には、「農」イノベーションひょうご推進協議会さんが主催する交流会にて、熱意あふれる若き酒米農家さん(藤本圭一朗さん)に出会いました。藤本さんは、加西市上万願寺町の恵まれた土地を活かし、酒米の王様と言われる品種「山田錦」の栽培に真摯に取り組んでおられました。交流会の後もお話させていただき、熱く盃を交わしながら、お米づくりにもさまざまなストーリーがあることを教えてもらいました。


■コロナ禍で、ピンチをチャンスに(2020年・春)
そんな中、新型コロナウイルスが日本を襲いました。僕の手がけてきたインバウンド向けの旅行手配ビジネスはすべてストップし、開店休業状態に。不安も募りましたが、「この機会に、やりたかったビジネスをやろう!」と思ったときに頭に浮かんだのは、酒米オーナー制度の感動、富久錦・稲岡さんの哲学、農家・藤本さんの熱意、そして出会ってきた播磨の人たちでした。兵庫県でも屈指の農家が育てた酒米を、これまた屈指の醸造家に醸してもらい、最高の日本酒を飲む。その過程をInstagramでチェックしながら、たまに田んぼを見に行ったりする。長雨のニュースにハラハラする。そんな「日本酒ができていく過程」を「新しい楽しみ方」として共有したい。また日本酒をきっかけに地域の特産品を味わうようなイベントをやれば、地域活性化にもつながるのではないかと思い、このプロジェクトを立ち上げました。


2)「朔」とは

朔は、「旅と酒」をテーマにあたらしい体験を提供するブランドです。わたしたちは、風土を五感で感じる旅と、地域の文化が溶け込んだ日本酒を通じて、日常の美しさに気づくきっかけをご提供したいと考えています。「朔の日本酒づくり」を中心に、ここでしか予約できない体験(コト)や、ここでしか買えない日本酒・地域の特産品(モノ)をご提供いたします。


3)「朔の酒づくり」実施スケジュール

わたしたちがご提供する体験(コト)の中で、もっとも丁寧で、もっとも時間のかかるものが「朔の酒づくり」です。藤本圭一朗さんのこだわりの山田錦の栽培や、稲岡敬之さんの丁寧な醸造の様子を、InstagramやPodcast等で配信します。メンバー限定のオンラインイベントや酒蔵見学会も開催。自分だけの特別な日本酒ができていくプロセスをお楽しみいただけます。

※以下、Webサイト https://newmoon.jp より転載


4)日本酒の概要

・商品名:朔(R03BY) 
・種別:純米大吟醸(生酛づくり)
・内容量:720ml
・アルコール分:16度
・精米歩合:50%
・原材料名:米、米麹(藤本圭一朗さんが生育した加西市上万願寺町産の山田錦を全量使用)
・製造者:富久錦株式会社
・企画者:株式会社みたて
・保存方法:常温(冷蔵が望ましい)

5)プロジェクトの概要

今回のクラウドファンディング向けに、朔専用の田圃で実際に田植え・稲刈りができるプランや、日本酒に合う特産品とのセットプランなど 「朔の酒づくり」の特別メニューをご用意しました。詳細については各リターンの説明画面をご覧ください。

※田植え・稲刈りはお米の生育状況を最優先するため、前もって日時を決めることができず、実施の前週にお知らせいたします(前年の実績は田植え:2021/6/13日曜日、稲刈り:2021/10/16土曜日)。また、なるべく週末に実施できるように調整しますが、天候などによっては平日の実施となることをご了承ください。


6)リターンのご紹介

■「朔の酒づくり┃基本セット」CAMPFIRE限定100セット
 日本酒2本、「朔の酒づくり」を特別価格でご提供+田植えor稲刈り体験つき!
・特別な酒蔵見学会へのご招待 
・オンラインイベントへのご招待
・特別醸造の日本酒2本(R03BY/R04BY)
・田植え体験または稲刈り体験への参加権(キャンプファイヤー限定)
・限定100セット

■「朔の酒づくり┃ お試しセット①」日本酒1本を、来年お届け!
・特別な酒蔵見学会へのご招待
・オンラインイベントへのご招待
・特別醸造の日本酒1本(R04BY)

■「朔の酒づくり┃お試しセット②」日本酒1本と播磨の特産品を、今年お届け!
・特別な酒蔵見学会へのご招待
・オンラインイベントへのご招待
・特別醸造の日本酒1本(R03BY)
・播磨の特産品(第一弾は山椒の醤油煮「みざん」)
・限定10セット

■「朔の酒づくり┃お試しセット③」日本酒1本とペアのお食事を、今年お届け!
・特別な酒蔵見学会へのご招待
・オンラインイベントへのご招待
・日本料理「淡流」でのお食事(2名)にて、お食事とともに朔(R03BY)を1本ご提供
 ※余ったらお持ち帰りいただけます
・限定10セット

■「朔の酒づくり┃工芸セット①」日本酒2本と特別な酒器を、体験が始まる前にお届け!
・特別な酒蔵見学会へのご招待
・オンラインイベントへのご招待
・特別醸造の日本酒2本(R03BY/R04BY)
・江藤雄造さん制作「朔・オリジナルお猪口(ガラス)」1つ
・限定10セット

■「朔の酒づくり┃工芸セット②」日本酒2本と特別な酒器を、体験が始まる前にお届け!
・特別な酒蔵見学会へのご招待
・オンラインイベントへのご招待
・特別醸造の日本酒2本(R03BY/R04BY)
・藤村拓太さん制作「朔・オリジナルお猪口(陶器)」1つ
・限定10セット

■「朔の酒づくり┃とことん応援セット」
・特別醸造の日本酒5本(R04BY)
・姫路の日本料理「淡流」夏のお食事(2名)朔(R03BY)つき
・姫路の日本料理「淡流」冬のお食事(2名)朔(R03BY)つき
・江藤雄造さん制作「朔・オリジナルお猪口(ガラス)」2つ
・藤村拓太さん制作「朔・オリジナルお猪口(陶器)」2つ
・プライベートの酒蔵見学

※リターンに酒類が含まれるため、20歳未満の方はこれのリターンを選択できません。
※酒販免許についてはこちらをご覧ください


7)プロジェクトで実現したいこと

僕たちの取り組みを一人でも多くの人に知っていただき、たくさんの人と「朔の酒づくり」をご一緒することにより、田んぼから、酒蔵から、地域を元気にしていきたいと考えています。


8)プロジェクトメンバーのご紹介

■農家・藤本圭一朗さん
農学博士で経済学者である神門善久氏も絶賛する、酒米の作り手。酒米のコンクールで入賞多数。気候の変化を感じ取りながら、稲と会話をしながら、最高の米をつくるマイスター。


■富久錦・稲岡敬之さん
旨さと華やかさの絶妙なバランス感覚。香りがよく華やかさをもちつつ、飲み飽きない日本酒を数多く生産する酒蔵で日本で最初に「純米酒宣言」をした富久錦。稲岡氏は社長と醸造責任者を兼任する。「酒造りは風土(テロワール)あってこそ」の信念から地元の農家さんたちと協力して、加西市でしかできない日本酒造りの型を追求し続けている。


■みたて・庄司英生
2014年にリクルートを卒業し、京都市東山区にて創業。訪日外国人(インバウンド)への日本文化体験事業を運営し、2018年からはオーダーメイドの旅行手配サービスを提供。


9)資金の使い道・スケジュール

皆さんからの支援金は、以下の用途で使わせていただきます。

・酒米の生育、お酒の醸造にかかる費用
・Webサイトの構築、保守にかかる費用
・InstagramやPodcastの収録、編集にかかる費用
・CAMPFIRE手数料

<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。
目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。


最後に

僕は、「朔」の企画からこれまで、何度となく田んぼと酒蔵に通いました。

若々しく生命力にあふれた苗。鮮やかな青空が映り込む水田。訪れる旅にぐんぐん成長する稲。実るほど本当に首を垂れる稲穂。黄金に光る田んぼ。稲刈り後の丸刈り頭のような田んぼ。

切れるように冷たい水。モンスターのような巨大な米蒸し器。甘酸っぱい発酵の香りが漂う酒蔵。冷たいタンクのなかでふつふつと泡立つもろみ。蔵人たちのきびきびとした動き。搾られたお酒が滴る感動。

そのような美しい光景を、ぜひ多くの人と共有したいと思っています。

日本酒は単なるアルコール飲料ではありません。一杯の盃の中に込められた農家さんや酒蔵さんの技術・気配り・想い、地域文化との密接な関わり。世界に誇れる文化が溶け込んだ液体ができていくプロセスを、一緒に見守りませんか。ご支援よろしくお願いいたします。

  • 2023/06/07 12:00

    みなさんにご支援いただき進めている「朔」ですが、初年度に醸造した「朔 R03BY」がフランスで開催される日本酒コンクール「Kura Master2023」において、部門トップ賞となる「審査員賞」を受賞しました。同賞は、2017年から開催されているフランス人のための日本酒コンクールであり、1,3...

  • 2023/03/17 20:00

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  • 2023/03/16 18:46

    ご支援いただいた皆さまへの発送日が3/23(木)にて決定しました!兵庫県・加西市の富久錦さんから直送していただきますので、1~2日でお手元に届くと思います。お届けする日本酒は、特別な「おりがらみ(=少しだけにごりを残した)」バージョンです。おりが沈殿しているときには円窓からくっきりと月が、おり...

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