自己紹介

はじめまして、本間勇輝と申します。2年かけて世界中をまわったり、農家さん漁師さんから直接食べものを買えるサービスをつくったり、自分で料理をするお店をつくったり、これまで旅と食をテーマに生きてきました。

僕は、何かと何かをつなぐことを仕事にしてきました。

食べもの付き情報誌「食べる通信」とオンラインマルシェ「ポケットマルシェ」は、食べる人とつくる人(漁師や農家)をつなぐものでした。自分が食べるものは、誰が、どんな思いで、どうやってつくり/育ててきたものなのか?それを知って食べる豊かさが、都会の食卓に届いた大きな手応えがありました。サービスは世に広まり、うたっていた「知って食べるともっと美味しい」は間違いないと確信できました。

今ぼくがつなぎたいのは、日本にいる人と、遠い海の向こうにある魅力あふれるバスクという場所です。

(はっとするほど美しいラ・コンチャ湾を囲むサン・セバスチャン市街地)

世界中をまわった後に通い始めたのが、スペインとフランスにまたがるバスクという場所でした。美しい海と山、実直で信頼できる人々、そしてとびきり美味しい食。過去10年ほど通い、パンデミック前は一時現地にお試し移住もして、現地の文化であるコミュニティキッチン「美食倶楽部」の日本展開にもチャレンジしています。


バスクとチャコリについて

●世界の美食キャピタル

バスクは、スペインとフランスにまたがる小さなローカル地域です。メインの街のひとつがサンセバスチャン。ベストセラーとなった書籍『人口18万の街がなぜ美食世界一になれたのか』で注目を集めたとおり、人口比で世界一ミシュラン星つきレストランが多い世界有数の美食地域です。

サンセバスチャン旧市街。バル街は地元民と観光客でいつも溢れかえっている

以前現地の友人たちに、「あなたにとってこれぞバスクなことってなに?」と聞いていた時期があります。色んな答えがあって面白いのですが、間違いなく中心にあるのが「食」であり「一緒に食べる」ことでした。

「美食倶楽部」は一緒につくって一緒に食べる場所だし、朝食と昼食の間にとるアマイケタコと呼ばれる間食の習慣も、街中のバルそしてそこをはしご酒する文化も、とにかく人々は隙あらば集って食べる、飲む。この土台の上で、簡単に食べられるピンチョスが発明され、世界に誇る最強のコンテンツに昇華されていきました。


●バスクでしかつくられていないチャコリ

そしてバスクのバルの定番ドリンクが、チャコリです。

チャコリは、特別な品種の葡萄を使った、バスク地方でのみつくられている白ワインです。その多くが微発泡、低アルコール。爽やかで飲みやすいので現地の人にはよく「飲み過ぎ注意」と笑われます。

チャコリには、バスク人らしさが詰まっています。世界中で栽培されている有名なワイン品種ではなく、バスクにしかない「オンダラビスリ」という品種を使っていて、つくっているワイナリー数は80ほどしかありません。小さくても誇りとともに強いアイデンティティを持っている様が、民族意識の高いバスク人らしい。

ご縁をいただいた、親子で切り盛りする小さなワイナリーにて

実はチャコリは30年ほど前までは「農村の安酒」でしかありませんでした。それが近年の作り手たちの努力や技術改良の結果、いまや世界に輸出され、また名だたる星つきレストランのワインリストに並ぶクオリティワインとなりました。チャコリの躍進は、レストランの世界での活躍とならんで、勤勉で実行力のあるバスク人の誇りを感じさせてくれるのです。

 

とにかくチャコリは「楽しい」。高くから注ごう、エスカンシア!!

このチャコリ。日本では一部のワイン好きをのぞいてほとんど知られてないんです!値段が安くてビジネスになりづらいとか、スペイン料理屋が少ないとか理由は聞こえてきますが、美味しくて、手頃な価格で、カジュアルに楽しむのにこんないいお酒はない!と確信しています。

チャコリの魅力はたくさんありますが、一言で言うと「楽しいお酒」、これだと思っています。

●エスカンシア!

チャコリには、独自の御作法があります。ボトルをかかげて高くから泡をたてながら注ぐ「エスカンシア」と呼ばれるそのスタイルです。うまく注げたとかこぼしたとかでひと盛り上がりし、注ぎたてのフレッシュな香りをかぎながらゴクリ、「美味しい!」と笑顔になってしまう。体験として楽しいんです。

20cmくらいの高さからと言うのが通説ですが、気にせず豪快に楽しみましょう

ワイングラスもよいですが、ボデガと呼ばれるコップタイプのグラスも定番です

※厳密には、すべてのチャコリをエスカンシアする訳ではありません。つくり手によっては普通に注いでという人も。エスカンシアに合うチャコリ、そうでないチャコリ、ご案内していきますね。


●なんにでも合う、カジュアルなお酒

そしてチャコリは、ホントどんな食事にも合うんです。今回のプロジェクトパートナーであるソムリエの髙橋綾乃さんはこう言います。

「初めてチャコリを飲んだ時、びっくりしました。一番合う食べものが、思いつかなかったんです。というか、何にでも合うとしか言いようがない。ソムリエとして、「一番ぴったりを探す」という考え方から、私自身を解放してくれたのがチャコリだったんです」

チャコリはよく海のものと合うと言われますが、餃子にも、焼き鳥にも、唐揚げにも、どれもピッタリなので是非試してもらいたいです。

チャコリには外が似合う!ピクニックやキャンプに、簡単な缶詰と一緒に持ち出しましょう

●人が集まった時にピッタリのお酒

今回のパンデミックにより、料理をする人が増えたり、大人数よりも大切な人と少人数で楽しむ場が増えたり、ライフスタイルに変化が起きています。これから世の中がどうなるかは分かりませんが、人が「人と集まり食卓を囲みたい」というニーズや、人と人が集まる時の潤滑油となるような「食の価値」は変わらないと僕は信じています。

人が集まったときにピッタリのお酒。その場が楽しくなり、ハッピーになるお酒。それがチャコリです。

余談ですが、実は僕は、ワインに少し複雑な感情を持っています。

香りや味の描写がやたら複雑で、ビンテージがどうとか食べ物との合わせがどうとか、やたら変数が多い。さらにワイン好きの方からマウント的なコミュニケーションをされることも……。

ワインは好きですが、そんな「小難しさ」には抵抗を感じてきました。その点チャコリはワインである前に地域の「地酒」である点、そして「エスカンシア」など楽しい特徴がいっぱいで、さらに食べ物を選ばない。

ワインではなく「バスク生まれの楽しいお酒」として、チャコリを日本の皆さんに提案していきたいと考えました。


輸入するチャコリとリターンのご紹介

今回、新たに日本初上陸の新ブランド「Olatu(オラトゥ)」の輸入を開始します。

サンセバスチャンのバルで飲まれるようなTHEチャコリといった定番の微発泡タイプ。比較的酸味が強いチャコリの中で、その酸味が控えめで爽やかな味わいは日本人に受け入れられやすいと思っていました。

友人の紹介で作り手と縁を持ち、輸入の会話を始めたのは4年前のこと。

国ごとにアンバサダーを立てているオラトゥ。すでに美食倶楽部の展開を日本でしていた実績を評価してもらい、日本のアンバサダー就任の依頼をいただくことになりました。

カンタブリア海を見下ろす丘の上に広がるOlatuの葡萄の圃場

olatuのワイナリーを運営するelkanogroup 代表のイバンと彼からのメッセージ

以前は世界中からの訪問者で賑わっていたワイナリーも、パンデミックで寂しい状態だと現地からよく話を聞いています。今回のプロジェクトを通じて日本でチャコリを楽しんでいる様子を伝え、現地にも元気を届けられたらと思っています。


●リターンはチャコリとスペシャルなおまけ!

今回、リターンとしてこのOlatuを軸に、すでに日本に輸入されている中で選別した5本セット、ハイエンドクラスの3本セット、年間の定期便を用意しました。白に加えてロゼや、エスカンシアしない熟成タイプなどチャコリの幅の広さを味わっていただけると思います。

さらに、チャコリに加えてバスクのおつまみ「ヒルダ」をつくれるセットを一緒に届けたいと思います。バスクのバルでこれを置いていない店はない定番ピンチョス(一口サイズのおつまみ)で、アンチョビ・オリーブ・酢漬けの唐辛子を串で刺したもの。甘味、塩味、旨味、苦味、香りがひとつになった串を口に放り込んだら、、、これ以上最高な一口おつまみを僕は知りません。

ヒルダはあるバルから始まった、一番古いピンチョスとも言われています



ご用意したリターンは、こちらです!



※リターンに酒類が含まれるため、20歳未満の方は上記リターンを選択できません。
※チャコリは正規輸入者(オラトゥ:有限会社ラ・マンガ・コーポレーション、タライベリ:デリカフローラ株式会社、その他:株式会社いろはわいん)より仕入れたものとなります。

また、チャコリ伝道師(下述)と一緒の飲み会プラン。さらに現地とオンラインでつなぐワイナリー中継&飲み会のセットも用意しました。なお下記の2プランは、上の4プランいずれかとセットでお申し込みいただきますようお願いいたします。


プロジェクトパートナー

このプロジェクトを始める大きなきっかけには、Olatuとならんでもう1つの出会いがありました。「チャコリ伝道師」を名乗り、チャコリの魅力を伝え続けているソムリエの髙橋綾乃さんです。

働いていたワイナリーの畑にて

ソムリエとしてレストランや酒販店でのキャリアを積んだ後、単身現地にわたり「アストビサ」に飛び込んだ彼女(1年の研修でしたが、チャコリワイナリーで働いたことのある日本人は彼女だけ)。帰国後は自身でサイトを運営するとともに、セミナーやイベントなどでチャコリの伝道活動をしています。

日本ではマイナーなチャコリに特化して仕事をすることはとてもリスクが高いと、最初誰からも止められたそうです。それでもチャコリにブッ込み続ける熱量に是非このプロジェクトを一緒にやりたいと打診をしました。

彼女の働いていたアストビザのエントリーライン「ピルピル」は、Olatuとはまた違った、ぶどうの旨味がぎゅっと凝縮したチャコリ。同じ品種を使っても、味わいに幅があることを感じさせてくれます。リターンの5本セットにも登場します。

また、お届けするチャコリを彼女と一緒にオンラインで飲む、飲み会つきリターンも設定しました。チャコリワイナリーの仕事やバスクでの生活、もちろんソムリエでもあるのでワインのお話も、引き出しはすごいです。是非一緒に楽しく飲みましょう!

 

プロジェクトの内容とスケジュール

今後、プロジェクトは具体的には大きく3つの展開を行います。

①日本未発売ブランド「Olatu」の輸入

本クラウドファンディングにおいて、限定600本のファーストロットの先行発売を行います。

②チャコリ専門サイト「チャコリチャコリ」の立ち上げ

Olatuだけでなく、日本ですでに輸入がされているチャコリを扱う専門サイトをオープン。販売に加え、現地バスクの情報などをお届けしていきます。

③イベントやPop-Upショップ、(もしかしたら旅)の企画

チャコリを美味しいおつまみと味わうイベントや、様々なベニューでのPop-UPショップでの販売、また将来的にはバスクへの訪問コーディネート

などを企画していきます。本クラウドファンディングに参加いただいた皆さんには、適宜ご案内をさせていただきます。

●スケジュール

5月後半:クラウドファンディングスタート
6月中旬:「チャコリチャコリ」オープン
6月末:Olatuの日本到着
7月:順次リターンの発送
7月末:クラウドファンディング終了

是非ぜひ、このプロジェクトに参加してチャコリの魅力を味わってください。そしてあなたの人生の少しのスペースを、バスクカルチャーに分けてください!

〈資金用途〉

リターン原価:40万円 CAMPFIRE掲載/決済手数料:6万円 広報費:4万円

<募集方式について>

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

<法関係の注記>

※酒類製造販売業免許を保有する髙橋綾乃(管轄:鶴見税務署・鶴法第80号)から発送させていただきます。

※本文に記載のある書籍『人口18万の街がなぜ美食世界一になれたのか』や商標登録されている名称「チャミスル」は、本プロジェクトと直接関係はありません。

  • 2022/11/29 16:00

    クラウドファンディングが終了してから早いもので3ヶ月が経過しました。その間、8月と11月にバスクに行く機会に恵まれ、チャコリの生産者さんたちにお会いすることもできました。そしてついに、ECサイトをオープンいたしました!世の中あまたあるワインショップの中で「ワインビジネス」として成功したい、でき...

  • 2022/06/28 18:08

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  • 2022/06/14 10:49

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