沖縄で小さなお店が寄り添って営業している複合店舗、marchです
はじめまして、沖縄のライフスタイルショップ・marchを運営する、松岡美知世と申します。
marchは服屋さん、ご飯屋さんそれぞれが個人事業主のテナントさん。そして私が店頭に立っている雑貨部とPOP UP専用スペースからなる、みんなが肩を寄せ合うような、「村」のようなお店です。
OLから雑貨屋への転身
私は数年前まで、実家の沖縄を離れ、大阪の広告代理店でOLをしていました。なんなら、関西で骨を埋めるくらいの気持ちでバリバリ働いていましたが、急に父が倒れ、一人っ子だった私は急遽沖縄へ戻ることに。
しかし実家と、同じ敷地にある祖父の家(祖父は他界・空家)は築60年を超えボロボロ。介護にも到底向かず、建て替えることに。同時に、また地元でOLをしても介護離職が見えていたので、何かあっても対応できる「家での仕事」をということで、学生時代のアルバイトからそれまでの職歴を全部生かした生業をすることに。それが「ライフスタイルショップ」です。
祖父が生前大事にしていた琉球松。お店の名前は松の方言がマーチであることからきています。
経験をすべて生かしたお店づくり
これまでの職歴は博物館学芸員、広告代理店、そして学生時代の飲食店や雑貨屋でのアルバイト。総じてイベントをたくさんしてきたので、「ひととひと、もの、ことをつなげる」ことが得意。それらを実現できるお店になるよう、一角はイベントスペースにし、ほぼ週替わりで県内外の作り手さんやお店さんがPOP UP SHOPを行っています。
私が店頭に立っている雑貨部では、県内ではあまり見かけないような文具、本、キッチン用品といった暮らしの道具を扱っていて、最近では食品もかなり増えました。那覇から行くと1日仕事の本島北部・本部町にあるHimbeere(ひむべーれ)菓子店さんのお菓子も常時取り扱っています。
POP UPスペースだけでなく、駐車場やお庭を使ってのマルシェなどを開催したり。
プロジェクトをやろうと思った理由
昨年子どもが生まれましたが、618gの超未熟児。慢性肺疾患があり、酸素をつけているので、私がお店にいても常にモニターから目が離せない状態にありました。(お店とお家は同じ敷地内にあり、6秒でかけつけられます)
が、今年6月には気管切開をすることになり、よりつきっきりのケアが必要に。お店に立つアルバイトさんを雇えばいいのですが、コロナ禍で売上も落ち、そう簡単にはいきません。お店を建設した時の借金もあります。たとえ助成金があっても正規雇用はもっとできるわけもなく、加えて個人事業主でシングルマザー。完全に四面楚歌状態です。
出産した時も、当時はアルバイトさんはひとりもおらず、当然お店を休まないといけないので無収入。
つわりのお休みと産休併せて約半年間の休業は未だ尾を引いていて、心も身体もボロボロ。
なにより、迷惑をかけてしまったテナントさん、お客様に申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
また、その時と同じようなことになるのか、という不安が胃をキリキリと締め付けました。
これは私がいなくても成立するビジネスを確立させるしかない。
気管切開をする前。常に酸素と吸入、吸引が必要。未熟児網膜症と難聴、脳室周囲白質軟化症、てんかんがあります。なんとしてもこの子を守りたいので、過不足なくケアをしてあげたいのです。
そして、同時に考えるのが、同じような医ケア児を抱える親御さんたちの実情。
「みんなどうしているんだろう。」
色々調べると、やはり離職せざるを得ず、社会復帰できるようになってもしょっちゅう休む可能性から、なかなか働き口が見つからないという声が多数でした。会社に体制があったとしても、悪くて休めないという声も。そして、それは不妊治療をしている方、介護をされている方から、普通に子育て中の方も同じような悩みを抱えているということも分かってきました。
一番心に刺さったのが、以前アルバイトに入っていた方が辞める時の理由。
当時7ヶ月のお子さんがいて、やはりすぐ熱を出したりして急遽休むことが多かったんです。
私とスタッフはお互いに子供もいるし、「全然いいよ〜お子さん優先!」と言っていたのですが
「理解があるのは嬉しいが、いい人たちだからこそ悪い。人数が少ないからこそ負担に感じて休みづらい」。
彼女のひとことで、本当に万全の体制でないと、安心して働けないということも見えてきたのです。普通の子育てでもそうなら、ちょっとやそっとのことでは同じことを繰り返してしまう。
どうせ雇用をしないとどうにもできない状況なら、この際しっかりした環境をつくろう!と思ったのがきっかけです。
このプロジェクトで実現したいこと
私が子供のケアに専念できるよう、お店を休まず生活ができるように、アルバイトさんを雇いたい。そして、アルバイトさんは私と同じような事情のある方を積極的に雇っていき、「休みやすい」または「いつでも働ける場がある」という環境づくりをしていきたいです。そのためにはある程度の人数が必要になります。そこを補填できるような、「売上アップ」「来客アップ」できるお店としての体力づくりもできればと考えています。(通販の強化や卸、イベントの拡充)
また、marchに入っているご飯屋さんも実はご家族に事情があり、度々お店を休まざるを得ない状況にあります。うちではその事情を鑑み、かなり家賃補助をしてきましたが、長梅雨やコロナ禍で落ちる売上に、とうとう家賃を上げざるを得なくなりました。可能な限り、その補助も続けたいと思っています。
資金の使い道
・私が医療ケアでお店に立てない代わりに入ってくれるアルバイトさんのお給料
・お店の維持費
・ご飯屋さんの家賃補助
・クラウドファンディングの手数料と、リターンのお買い物チケットの印刷費、グッズの製作費
・もしたくさんの方に応援いただけた際には、新商品の開発やPOP UPスペースの備品の充実などにも充てたいと思っています。
私自身は子供につきっきりとはいえ、PCワークは可能になります。
企画や商品開発などアイデアを練る時間ができます。よりお店を元気にし、ここでしか体験できない「わくわく」づくりを考えていきたいと思っています。
実施スケジュール
2022年6月末 クラウドファンディングスタート
2022年7月〜 アルバイトさんを雇っていきます
2022年8月31日 クラウドファンディング終了
2022年9月〜 順次リターン発送
最後に
お店をきちんと営業できることは、私たち親子の生活費にも関わります。私たち親子・来てくださるお客様・現在および未来のスタッフ、ひいては世間の三方も四方もよしとなれれば幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
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