目標達成!!

最終目標であった「支援者様300名」を遥かに超える324名の方にご支援いただきました!
これまでご支援くださった皆さま、拡散のご協力をいただいた皆さま、本当にありがとうございました!!

みなさまのご声援を力にかえ、
必ずや開業を成功させます。
そして、出島から文化の芳りをお届けしていきます!

今後ともでじま芳扇堂をよろしくお願いします。

でじま芳扇堂 
日向勇人・咲保


はじめに

はじめまして、「でじま芳扇堂」の日向勇人・咲保と申します。

わたしたちは日本酒を中心とした食文化の愉しみ方を提案し、伝統的な美意識に基づいた新しいサケライフスタイルを共有できる空間をつくりたい!という想いから、2023年の春に地元長崎・出島で「醸造所ギャラリー」の開業を目指し活動をしています。

でじま芳扇堂」ってなに?、「醸造所ギャラリー」ってどんなところ?を語り始める前に、まず簡単にわたしたちの自己紹介をさせてください。

<自己紹介>

日向 勇人 HYUGA HAYATO / 「でじま芳扇堂」店主

1993年、福岡県・宗像市生まれ。
佐賀・富久千代酒造『鍋島』にて蔵人4期、東京浅草・木花之醸造所にて醸造長2期(現在に至る)に渡り酒造りに従事。
伝統芸能の能を愛し日本文化を愛するちょんまげ頭の酒職人。
日本ソムリエ協会認定:SAKE DIPLOMA


日向 咲保 HYUGA SAKIHO / 「でじま芳扇堂」女将

1993年、長崎市・出島町生まれ。
星野リゾートにて4年間サービスに従事。佐賀・富久千代酒造にて酒蔵オーベルジュ「御宿 富久千代」立ち上げを経て、現在、酒造りと発酵料理の修行中。
晩酌の時間が人生の愉しみ、地元・長崎を愛するきのこヘアの女将さん。


日本酒の造り手と伝え手だったわたしたちが、改めて今なにに挑戦しようとしているのか、その想いを綴ってみます。
なかなかこのように想いを文字に起こすのは苦手なのですが、最後までお付き合いいただけたら嬉しいです!


<目次>

(1)でじま芳扇堂とは:過去から現在、そして未来の出島に想いを馳せて

2)醸造所ギャラリーの役割:”三美一体”のまちなか醸造所

  2-1)醸造:つくる喜び

  2-2)飲食:つどう愉しみ

  2-3)工藝:つむぐ心

(3)Family History:開業に至るまでの道のり

  3-1)それぞれの歩み:わたしの道からわたしたちの道へ

  3-2)家族の物語:銭上倉庫から銭上創壺へ

(4)これまでの活動

(5)返礼品のご案内

(6)資金の使い道・今後のスケジュールについて

(7)応援メッセージをいただきました!

(8)さいごに:芳扇、その「扇」に込められた想い


(1)でじま芳扇堂とは:過去から現在、そして未来の出島に想いを馳せて

突然ですが、『長崎の出島』というと歴史の教科書に登場する鎖国時代のあの扇形の島・・・?というイメージではないでしょうか?

実は、現在は周辺を埋め立てられ、教科書で見たようなかたちではありません...。
ですが、美術館や商業施設が立ち並び都市開発が進みながらも、日本三大中華街の一つである長崎新地中華街やグラバー園、オランダ坂などに囲まれた異国情緒漂う独特な雰囲気のまちです。
また江戸時代の出島を復元した出島史料館は、長崎を象徴する代表的な観光地の一つともなっています。
今回わたしたちが開業する場所は、その出島史料館最寄りの出島駅から徒歩1分、西九州新幹線が開通する長崎駅からも徒歩15分のまちのなか。

この文化的情緒あふれる出島のまちなかに、日本が世界に誇る米の酒を醸す醸造所があったなら、なんだかとてもステキな場所になりそうだとワクワクしてきませんか!?

かつて長崎出島は、江戸時代には唯一西洋社会に開かれた国際交流の拠点として、日本と世界の橋渡しをする役割を担っていました。それは、日本がさまざまな海外文化や技術を取り入れた玄関口であるのと同時に、日本の優れた文化や芸術、美術品が世界へ羽ばたいて行ったところでもありました。

わたしたちは、この地に日本の伝統的な酒造り技法に基づく醸造・発酵の技を柱として、日本人が大切にしてきた食文化を次世代へ引き継いでいくための新たな拠点「でじま芳扇堂」を2023年春に開業します!
そこでは、先人たちから受け継がれる発酵の神秘、四季折々の旬の味覚、色褪せることない工藝の美など、日本文化の芳しい風が一堂に吹き集い、わたっていきます。

でじま芳扇堂は、「扇のまちから芳しい日本文化の風を次世代へ」という理念のもと、

「醸造=つくる喜び」

「飲食=つどう愉しみ」

「工藝=つむぐ心」

という食の各分野をフュージョンさせた新しいスタイルの「醸造所ギャラリー」です。


(2)醸造所ギャラリーの役割:”三美一体”のまちなか醸造所

日本の文化は、さまざまな分野が独自の発展を遂げた結果、個々の領域で独立した文化圏を構築するにまで至りました。
なかでも稲作文化は、稲作技術が伝来した縄文晩期以降、醸造や発酵食品にみられる食文化の発展のみならず、日本社会の根幹をなす信仰や風習、藝能や藝術、そして社会様式や経済システムを築いていきました。

わたしたちは、この稲作文化の代表的産物である米の酒を主軸としながらも、その周辺の文化や工藝を一気通貫して表現し提供する場を「醸造所ギャラリー」とし、ここから生み出されるモノやコトを通じて、以下の3つの柱で日本文化の魅力を企画・制作・発信していきます。


2-1) 醸造:つくる喜び

稲作の伝来とともに生み出された日本伝統の米の酒「どぶろく」は、古来より神事・郷土芸能としてのみならず、コミュニティごとに個性を持った家庭料理や発酵食品の一員として永く親しまれてきました。
しかしながら、明治以降の法改正による免許制度の確立により、一般家庭でお酒を醸すのが禁止されたことで、どぶろくは表舞台から徐々に姿を消していきました。

歴史的に断絶した過去を持つこの日本伝統のお酒は、果たして時代遅れの産物だったのでしょうか…? 
その答えは上京して、どぶろくを醸してみたことで初めてわかりました。


〜古典的でアバンギャルドな酒”どぶろく”〜

東京浅草のどぶろく醸造所「木花之醸造所」醸造長として早2年目。米が麹となり、それらがお酒へと生まれ変わっていく、発酵の世界の美しいダイナミズムのなかで、どぶろくは確固たる個性と品格をもって現代の多様化したテーブルシーンで活躍できるお酒だと確信しました。

わたしたちにそう感じさせたのは、

・清酒蔵で学んだ清酒技法の活用による洗練された”クオリティ”

・素材を余すことなく生かしきる”サステイナビリティ”

・果物や野菜などさまざまな原料を同時に発酵させることができる”多様性”

これら三つの要素が渾然一体となることで、伝統的でありながらも革新的な価値をもった日本固有の米の酒として、従来のどぶろく像とは一線を画したクオリティを追求することができると確信しました。


【クオリティ】

”どぶろく”と聞くとどうしても、甘くてどろどろした田舎のお酒というイメージが強く、現代の食事にはそぐわないと思われがちです。(実際、わたしたちもそう思っていました。)

しかしながら、お米の個性に寄り添った原料処理や手仕事による丁寧な麹作り、きれいに発酵させる醪管理など、『鍋島』での修行時代に培った清酒技術を取り入れることで、より洗練され、多様化した現代のテーブルシーンに相応しいクオリティのどぶろくができることがわかりました。
実際にこれまで江戸前鮨やチーズなど様々なジャンルとのペアリングイベントを実施し「どぶろくの概念が変わった!」とのお言葉を多くいただきました。 

そしてなによりも、どぶろくは清酒にはない”食感”があることが最大の特徴であり、原料であるお米の品種や栽培方法、磨き方や醸造技法などによってさまざまなテクスチャを表現することができます。単に味だけではないテクスチャという特徴が加わることで五感を総動員したエンターテインメント性が生まれ、食事との組み合わせや愉しみ方の幅がぐんと広がるのです。

わたしたちが目指すどぶろくは、古典的などぶろくらしさを踏襲しつつも、現代的なエッセンスを加えたアバンギャルドな日本伝統のお米の酒です。


【サステイナビリティ】

どぶろくは簡単にいうと、原料であるお米や麹を余すことなくそのままお粥状に残したお酒です。
そのため、原料がすべてお酒となり無駄なく使い切ることができます。
ピュアな液体分のみを抽出するために、酒粕として個体分をすべて取り除いてしまう清酒とはここが大きな違いで、特に近年では、食生活の多様化から酒粕の需要が大きく落ち込み、産業廃棄物として酒粕を廃棄する酒蔵も多いのが現状です。

せっかく農家さんが丹精込めて育てたお米が産業廃棄物になるなんてもったいない!そう感じるのはわたしたちだけではないはずです。

これまで、わたしたちは積極的に規格外のお米や古米を原料としてお酒にしてきました。
なぜなら、ちゃんとその素材の個性と向き合い、丁寧に醸せば、間違いなく美味しいお酒に育つからです。
確かに勉強が得意な子を一流のアスリートに育てるようなオールマイティっぷりは発揮できません。
勉強が得意な子には学問を、運動が得意な子にはスポーツを伸ばしていくような、個性を伸ばすアプローチに徹することで、はじめて一人前になれます。

それで良いと思いませんか?

画一化された価値観を偏重する食の生産システムや消費者マインドが、まさに今日直面している異常なまでの食品ロスや環境問題ではないでしょうか?
等外米や古米がなぜ表舞台に出てこないのか、今一度わたしたちの食を取り巻く環境を見つめ直す時期に差し掛かっているのかもしれません。

わたしたちは難しいことはよくわかりません。ですが、一日本人としてもったいない精神をもって、原料を育て上げてくれたすべての自然、風土、歴史、伝統、造り手の情熱に感謝して、お酒というかたちに変えて社会へ還していきます。


【多用性】

わたしたちが今回のどぶろく醸造のために取得する酒造免許は、清酒の場合と比較して自由度が高くお米以外のものも原料にすることができます。(酒類製造免許「その他の醸造酒」取得予定)

また、小規模な醸造所であるからこそ少量からお酒を造ることができるため、”この素材をお酒にして欲しい”という夢を叶えることができます。

傷があり市場に出せない桃をどぶろくに!例えば、傷があるために市場に流通できないような野菜や果物の処理に困っている農家さんがいらっしゃったら、お米と一緒に発酵させることでお酒となり、活かすことができるのです。
また、特別な記念に少量でいいからお酒を造りたい、といった要望にも応えることができるため、小さいながらも”想いをかたちにできる”ところはわたしたちの強みだと考えています。

長崎・島原半島で種取り農家をされている竹田かたつむり農園さんの畑

現代に生まれ変わる日本伝統のお米の酒、どぶろくについて、興味が湧いてきませんか?
まず飲んでみて、美味しいと感じたら、その次は一緒につくってみませんか?

この古典的でアバンギャルドな米の酒をつくる喜びを、かつて江戸時代までの日本人が味わっていたこの感動を共有できる「オートクチュールなまちの醸造所」として、皆さまのつくりたい想いをかたちにしていく、そんなまちの小さな醸造所がわたしたちの理想とする在り方です。


2-2)飲食:つどう愉しみ

でじま芳扇堂では、高級食材も手の凝った料理もでてきません。
その時その場所でしか味わえないものを余すことなくいただくことが本当の“ごちそう”だと信じているからです。
旬の食材のポテンシャルを活かすべく、最低限の調理とナチュラルな発酵調味料による味つけ。

トクトクと注がれる美酒の予感、それらを美しく纏ううつわの数々。無意識に沁みる四季折々の花鳥風月の営み、思いがけず弾む隣人との談笑。
この全てが酒肴であり、わたしたちの愛する酒場の情緒です。

愉しい空間には、良き食、佳き酒、善き人の三拍子が必ず揃っていると思います。
ここでは、まるでジャズのセッションのようにその時・その場でしか生まれない特別な空間を一堂で共演する、そんなカウンター6席のみの大人のバー空間を女将が切り盛りします。

美酒佳肴に誘われて、毎日が一期一会の巡り合わせを生み出す舞台として、みなさんをお迎えするのがでじま芳扇堂のバーです。


2-3)工藝:つむぐ幸せ

でじま芳扇堂では、心づくしのお酒とお料理、そして美しいうつわがあってこそ“美味しさ”があるという志のもと、古今東西に散りばめられた手仕事の産物「工藝」を取り揃え、暮らしの中に“美”を取り入れるお手伝いをします。
中でも、伝統に倣い、未来へ挑む現代作家物を中心として、酒器や食器など、単に機能性のみならず、情緒的・文化的価値を追求した実用的な美術工藝品を提案していきます。

ところで、わたしたちが主力とするお酒や発酵食品は歴史上どのような時代であっても親しまれてきましたが、残念なことにその当時の産物を現代に生きるわたしたちは享受できません。
一方で、うつわなどの工藝品は、100年、1000年という単位で受け継がれ、それらを今日のわたしたちも使用することができます。

コレって、とてもロマンのあることではないでしょうか?
例えば、桃山時代の戦国大名が大振りの盃でどぶろくをグビグビ!と飲んでいた、その風情をわたしたちはリアルなかたちで体験することが可能なのです!

そして、これは先人が残してくれた宝物を各時代において受け継いできた人たちの想いの総決算でもあり、現代に生きるわたしたちはこれを未来に託していく使命があると思います。

でじま芳扇堂のギャラリーは、人と自然、酒と食、東洋と西洋、過去と未来をつむぐものとして、この美とともに暮らす喜びをお届けしていきます。


まとめ「醸造所ギャラリー」とは・・・

”美酒=つくる喜び”
”美食=つどう愉しみ”
”美術工藝=つむぐ心”

これらの美しい日本の宝物が"三美一体"となったでじま芳扇堂という醸造所ギャラリーは、”まちの食文化サロン”のような存在として地域に新しい風を巻き起こし、長崎の魅力、日本の魅力を世界へ、そして次世代へと繋げていくことができると信じています!


(3)Family History:開業に至るまでの道のり

ここでは、でじま芳扇堂の開業に至るまでのプロローグとして、

・わたしたち夫婦がどのような価値観を大切にしているのか

・わたしたち家族にとって長崎・出島とはどのようなところなのか

お話しすることで、なぜでじま芳扇堂の開業に至ったのか、その歩みについてわたしたち家族の物語を紹介させてください。


3-1)それぞれの歩み:わたしの道からわたしたちの道へ

〜店主・日向勇人×伝統文化とのご縁〜

目標や夢を語ることとは程遠い、ニュートラルな人生を堅実に歩むものとばかり思っていましたが、大学進学を機にその方向性を大きく転換することになってしまったようです。

「能」と出逢い、そして魅了された。理由は未だにわかりません。きっと、言語化できないほど強烈に濃縮された日本の美と触れあったことや、人生の師匠と出逢えたこと、いろいろ理由はあるのでしょうけれども、今、手元に残っているものは、日本人が培ってきた伝統や文化、精神性は美しいものだという確信でした。

芸能も酒造も、源流を辿れば稲作文化が育んだ神事として、想いをすがたにうつすもの。だから、これからも日本の米のお酒を醸していこうと思います。伝統芸能と酒造りの道を併せて10年余り歩んでなお、理想をかたちにすることの難しさを感じずにはいられない日々ではありますが、この道を歩み続け、実践していくすがたは、師匠や先人たちがその背中で示していただいたもの。酒造りに関わっていく中でその想いがいっそう深まっていきました。


〜女将・日向咲保×お酒とのご縁〜 

日々の晩酌の風景に安心感を覚えるようになったのは、物心ついた頃からでした。わたしのじいちゃんは昔だてらの九州男児、厳格で曲がったことが大嫌いな一本気の通った人。なにかイタズラをすると雷が落ちるので、おっかないと思う反面、趣味の骨董を扱っているときや得意のかまぼこ作りをすり鉢でスリスリしているときの穏やかで優しい横顔が印象的なじいちゃん。
そして家族団欒の風景といえば、決まって毎日の晩酌タイム。

じいちゃんたち大人が、お気に入りの酒器で旬のお料理を食べながら、愉しそうにお酒を酌み交わす、そんな他愛のない日常がなんとなくほっこり大好きな時間でした。わたしにとって、お酒のある景色はそんなご機嫌な暮らしの1コマ。

じいちゃんの酒飲みのDNAを引き継いで晩酌を嗜むようになったわたしは、就職を機に地元長崎を離れるもののいつか必ず長崎を盛り上げに帰崎するという野望を胸に抱きながら、気がつけば酒蔵に勤めることに・・・。


そんなお酒とのご縁があったわたしたちが酒蔵で出逢い、ともに一つの店をつくっていこう!と大きな決断をしました。
きっかけはもちろん晩酌しながら。将来のこと、叶えたい目標や夢、理想の暮らしについてああでもない、こうでもないと話し合っているうちに、二人でなら実現できるのでは!?造り手として、伝え手として長崎・出島からその魅力を発信していこう!と決意。

SNSでの日々の晩酌投稿を通して酒と食とうつわの提案を行ってきました。

2021年夏、上京を機に「でじま芳扇堂」としての活動をスタートし、浅草での酒造りの傍らどぶろくのペアリングや日本文化に関するイベントの企画・運営をはじめました。


3-2)家族の物語:銭上倉庫から銭上創壺へ

この度開業予定地の出島は、女将・日向咲保の祖父である銭上秀雄が戦後、天草から長崎へ移り創業した銭上家のルーツとなるところ。

昭和60年、長崎出島に咲保の祖父・銭上秀雄は倉庫業「銭上倉庫」を営む傍ら、趣味だった骨董屋さんをはじめました。

祖父が他界してからは、骨董の店をたたみ、代わりに酒屋さんが20年以上にわたりその場所で店を切り盛りしていました。しかしながら、その酒屋さんも店主さんのご高齢や新型コロナによる影響により、2022年中に店仕舞いをすることに・・・。

行動を起こすには今しかないのでは!?そう直感したわたしたちは、この所縁のある場所で、これまで歩み続けてきた祖父や酒屋さんの想いを受け継ぎ、未来へ繋がる新たな価値を提案していきたいという想いから、2022年7月に「合同会社銭上創壺」を新設しました。


倉庫から“創壺”へ
「壺」は尽きることのない生命・お酒の源泉のモチーフでもあり、お酒がもたらす幸福感や壺のなかの空間に全ての真理が存在する理想郷とみる考えから「壺中之天」と表現することもあります。また、明治時代の俳人・高浜虚子は「真に革新的なものとは伝統的な形式を踏襲したうえで、現代に通ずる新しい内容を取り入れること」という考えを「古壺新酒」と表現しました。

銭上創壺は、日本の伝統文化を尊重しつつ、現代に生きるわたしたちにとって、有意義で価値のあるものとして、その魅力を企画・制作・発信していきます。
その記念すべき旗艦店として、伝統的な美意識に基づく新しいサケライフスタイルを提案していく場所、醸造所ギャラリー「でじま芳扇堂」を立ち上げます!

開業予定地にて。両親や姉にもサポートいただきます!

今日までの取り組みは、わたしたち夫婦二人だけでなく、家族や友人の協力、ご縁で繋がったみなさまからの応援や後押しのおかげでここまで来られたと思っています。

実現までもう一踏ん張り!みなさまと一緒に日本人の誇れる米の酒をともに喜び、分ち合う場所をつくっていけたら嬉しいです!


(4)これまでの活動

2021年夏、「でじま芳扇堂」としての活動を始めてから早1年が経ちました。
右も左もわからない東京生活は不安しかありませんでしたが、いろいろなご縁のおかげで、様々な活動の機会を頂戴することができました。
この場を借りて、関係者ならびにご参加くださった皆様に御礼申し上げると同時に、これまでの活動報告としてその一部をご紹介いたします。

どぶろく「芳扇」の立ち上げと長崎での試飲販売会

2021年秋にオリジナルどぶろく「芳扇(ホウセン)」を長崎先行で数量限定販売いたしました。
”現代のテーブルシーンに相応しい洗練されたどぶろく”を模索した初めての作品。
ラベルは、出島にゆかりあるオランダカラーの赤・白・青の3色トリコロールに、洗練された和のニュアンスを調和させることをイメージ。そのデザインを女将・咲保の幼馴染でもあり、尊敬する長崎出身のデザイナー・湯淺澪さんに手掛けていただきました。


2021年冬には、でじま芳扇堂立ち上げ当初から応援していただいている地元長崎の酒屋・諏訪の杜さんにて試飲販売会を実施し、長崎の街に珍しく雪が降り積もった悪天候の中、大勢の方に足をお運びいただきあっという間に完売。感無量でした!!


伝統芸能×どぶろく

奈良町の古民家をお借りし「能とどぶろくの会」を実施。店主・日向勇人の後輩であり能楽師を目指す若き逸材をお迎えし能の解説とともにどぶろくを堪能する会を開きました。今後、長崎でも定期的に日本文化や伝統芸能と日本酒を愉しめるイベントを開催していきます。


江戸前鮨×どぶろく

笹塚にある立ち食い鮨・鮨川さんと「江戸前鮨とどぶろくの会」を開きました。赤酢の効いたシャリと江戸前ならではのネタに様々な種類のどぶろくを酒器や温度を変えてお愉しみいただきました。食中酒として洗練されたどぶろくを目指していくその弾みとなるイベントとなりました。


民藝×どぶろく

南青山にある古美術の名店・利菴アーツコレクションさんの企画「観じる民藝ー尾久彰三クレクションー」において、隣接する料理屋・東京十月さんのおばんざいとともにどぶろくを提供いたしました。お酒とうつわは切っても切れない深い間柄。しかも歴史上、清酒よりも古い時代から日本人に愛され続けてきたどぶろくは、古美術や民藝の世界観とピッタリ!


(5)返礼品のご案内

返礼品には、これから出島で醸すどぶろく「芳扇」はもちろんのこと、食やうつわとの組み合わせを愉しんでいただけるもの、造り手の思いがこもったオリジナルのグッズや醸造体験など、お酒が飲めないという方でも愉しんで応援いただけるような内容になっております。

【返礼品リスト】

それぞれの返礼タイミングは目安です。状況によってずれ込む場合もございますので予めご了承ください。


【どぶろく】

これまで、でじま芳扇堂として試験的に少量限定でリリースしてきたどぶろく「芳扇」。
「芳扇」のなかでもテクスチャの異なる”つぶつぶ”と”とろとろ”のどぶろくを造り、同じ米粒が残ったお酒でもこんなに違った食感・味わいを愉しめるんだ、と気付かされました。
長崎での開業後もこの”つぶつぶ”、”とろとろ”のコンビは定番酒「芳扇」として醸していきます!

■つぶつぶ

これまで「芳扇」としてリリースしておりましたでじま芳扇堂定番のつぶつぶどぶろく。
現代のテーブルシーンで活躍する洗練された味わいを追求し甘み・旨味・キレが調和することで、しめ鯖や昆布締め、赤酢の効いた江戸前鮨やスパイシーなエスニック料理などにぴったりの旨口軽快タイプです。

■とろとろ

これまで「芳扇〜雲〜」としてリリースしておりましたとろとろどぶろく。
米粒をすり潰しソースのように仕上げ、オリーブオイルやチーズ、バターやカスタードクリームなどを使用した欧風料理やスイーツにぴったりの濃厚甘口タイプです。


どぶろくの返礼品には、つぶつぶ×とろとろの「飲み比べセット」や、旬ならではのどぶろくが届く「季節の定期便」もございます!

※お酒は20歳未満の方にはご支援いただけません。
※酒類販売について

【オリジナルグッズ】

■でじま芳扇堂オリジナル手ぬぐい

酒造り中もそうでない時も、常に手ぬぐいを持ち歩くわたしたち。今回は応援いただくみなさまにも手ぬぐいを持って醸造所に遊びに来て欲しい、との想いで手ぬぐいを作成します。デザインは芳扇ラベルも手掛けてくださっている湯淺さんによるでじま芳扇堂オリジナルデザインです。(生地:綿100%)


■野村織物×でじま芳扇堂 オリジナルもんぺ&酒バッグ

絣で有名なまち、福岡・筑後地方で明治31年創業の久留米絣の名織元、野村織物さん。野村さんの代表的な製品であるもんぺは、その緻密なデザインと染め・織りの技術、履き心地の良さにわたしたちも惚れ込み、日々の酒造り仕事でもプライベートでも愛用している日本が誇る伝統のワークパンツです。

創業時から使用されている織り機

今回はそんな野村さんに特注でオリジナルのもんぺと酒バッグを製作いただきます! でじま芳扇堂カラーである赤・白・青のトリコロールを用いた生地となりますが、絣は染めの工程で出る色味や織る際の糸の交わり方などによって色柄が変わってきます。そのため完成しないとわからないところもあり、そこが絣の面白い魅力の一つです!

写真はイメージですが、このような赤・白・青の3色を使用します!

どんな生地になるかはできてからのお楽しみ。  わたしたちもわくわくです!


■旅ぐい呑みセット

毎日の晩酌の愉しみの一つはぐい呑みを選ぶこと。外で食事する際はマイ箸ならぬ”マイぐい呑み”を酒器袋に入れて持ち歩くのがわたしたちの流儀!
旅は道連れーみなさまにもぜひ旅のおともに、お気に入りのぐい呑みをかわいらしい酒器袋に入れて様々な場所に連れて行っていただきたく、ぐい呑みと酒器袋、どぶろくのセットを数量限定でご用意します。

この度、うつわの返礼品としてご用意したのは「唐津焼」。
肥前地域一帯、現在の佐賀県と長崎県で桃山時代に興ったやきものです。
「唐津焼」と一口に言っても、実は多彩なバリエーションがあり、非常に表情豊かなやきものですが、共通して茶の湯やわび・さびなど、日本独自の美意識に基づいた佇まいがあるのが特徴です。

今回は、わたしたちが大好きで尊敬している3名の作家さんの素晴らしい作品をご紹介いたします。
どれも一生もののうつわとして、大切に扱っていただければ嬉しいです!

〜作家さんご紹介〜

安永頼山さん(鎮西窯):茶陶らしい枯淡の風格のなかに涼やかで凛とした気迫がグッと押し寄せてくる、静と動の一体感が魅力です。

吉野敬子さん(櫨ノ谷窯):雄大な櫨ノ谷の風土をそのままかたちにしたような、素朴ながらも存在感のある素材感や地味深さが魅力です。

丸田雄さん(黒牟田錆谷窯):ダイナミックで繊細な筆捌きによる絵付けとエネルギッシュな焼成による景色の豊かさが魅力です。

また、酒器袋を手がけるのは女将・咲保の姉であり古布・染織ものを扱う「染織工芸 つむぎ」の銭上愛子。
作家さんごとに雰囲気に相応しい布を選定し制作いたします。

そのほか、うつわの返礼品には支援者様の好みを伺ってうつわをセレクトするぐい呑みコンシェルジュ」「晩酌コンシェルジュ」もございます!


芳扇×長崎の美食

”つぶつぶ”と”とろとろ”、それぞれのどぶろくにぴったりな長崎の美食を提案します。
今回は長崎銘菓カステラの老舗である松翁軒さんのカステラと長崎の高級珍味からすみの老舗、松庫商店さんの生からすみとどぶろくとの組み合わせです。


体験&オーダーメイド酒

お米がお酒へと生まれ変わっていく過程には、ドラマチックな美しい発酵の世界が広がっています。
でじま芳扇堂では、それらの営みに触れられるよう、また、造りたい想いをかたちにできるような「醸造体験」と「オーダーメイド」サービスを行います。
実地での体験がメインですが、一部オンラインで体験できるものもご用意しておりますので、遠方の方でもお気軽にどうぞ!


(6)資金の使い道・今後のスケジュール

今回ご支援いただいた資金は、主に以下2点に使わせていただきます。

①仕込タンク
お酒を仕込むために必要不可欠な醸造設備。
今後みなさんと一緒につくるオーダーメイドのお酒の仕込みに欠かせないアイテムです。

②ラベルなどデザイン費 
お酒の顔である重要なラベルデザイン。デザイナーの湯淺さんにはこのたびの開業に向け、でじま芳扇堂のロゴも作成いただきました。

そして「芳扇」ラベルも出島での開業に向けさらにパワーアップしたデザインにリニューアルいたします。お愉しみに!


実施スケジュール

※上記スケジュールは現時点での目安で、変更となる場合もございます。


(7)応援メッセージをいただきました!

諸石重信 さま(諸石酒店 店主/日本ソムリエ協会認定:シニアソムリエ)

日向さんとの出会いは3年前。日本ソムリエ協会の役員として訪れた清酒「鍋島」を造る佐賀県の蔵元でした。
当時、彼はそこの従業員として我々の取材に対応してくれ、その時に彼の酒造りに対する想いや情熱、またその人柄にも触れました。私の拙い経験からですが、お酒の味わいにはその造り手の性格が醸し出されているように思えます。
実直で研究熱心、また少し遊び心のある彼がこれまで培ってきた技術を基にこれからどんな酒を生み出してくれるのかが楽しみです。


多田正樹 さま(酒番/日本酒とうつわの案内人)

数年前、ご自宅に招かれた晩の事がとても印象に残っています。 旨酒の渋い顔ぶれに季節のお料理。酒器談義も大いに盛り上がりました。心から打ちとけた大切なご縁の始まりです。
この施設は、長崎出島という風土にとてもマッチしている存在だと感じています。 〔醸造+飲食+工芸〕の要素が小さなひと所で交わるからこそ、より世界感が深くまたバランス良く伝わるのではないでしょうか。
そして、あの晩のような楽しさとお二人の人柄を多くの方に感じてもらえればと思います。 『でじま芳扇堂』さんの活動を心から応援しています。


橋口剛・佳代 さま(HAG環境デザイン/でじま芳扇堂設計士

私たちは長崎の出島で建築を行なっています。
出島は江戸時代には海外交易の拠点として世界に向けて文化を発信してきた場所。
でじま芳扇堂さんは、そんな歴史ある街に拠を構え、新たな酒文化を発信しようとしています。
日向さんご夫妻の爽やかで、心地よい人柄そのままに、造られる濁酒は清涼で確かな可能性を感じます。
二人のこれからの活動が時とともに発酵、熟成されて、出島の新たな酒文化を築いていかれることを楽しみにしています。


竹山慎平さま(酒屋 諏訪の杜 店主)


長崎市で酒屋を営んでおります。そんな私が嬉しいのは、長崎市にいよいよ、どぶろくの醸造所が出来るということです。しかも街なか、出島!でじま芳扇堂によって、「どぶろく」という日本の酒を、より身近な距離で体験出来る事。古きを温めつつ、これからの長崎の新しい日常になっていく!ことを私も楽しみにしています。
応援よろしくお願いします!!


(8)最後に:芳扇、その「扇」に込められた想い

最後までご覧くださり、誠にありがとうございます!
さいごに、でじま芳扇堂の「扇」の字には3つの想いをこめています。

1つ目は、創業の地、出島へのオマージュを込めて。

2つ目は、美しい日本文化の産物(モノ)だけでなく、それらを取り巻く目に見えない文化的・情緒的価値(コト)とともに次世代へ発信すること。

3つ目は、扇の交換は再会を約束すること(「扇=おうぎ=あふぎ=逢う儀」 能『班女』)。

これらの想いのもと、わたしたちが長崎・出島から提案するモノやコトがさまざまなご縁を結び、仕合わせな繋がりを築き続けていくことを願っています!

酒蔵で出逢い、結ばれた私たち夫婦だからこそお酒が結びつけるご縁について、太鼓判を押します!

ご支援、どうぞよろしくお願い致します!


<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

  • 2022/11/02 11:39

    10月31日をもって、約40日間の掲載期間が終了しました。当初目標だった「支援金額200万円」を10日で達成し、その後掲げた「支援者様300名」も達成、最終的には目標を遥かに超える324名の方にご支援いただきました!改めまして、ご支援くださった皆さま、拡散のご協力をいただいた皆さま、本当にあり...

  • 2022/10/31 16:57

    カウントダウンライブやります!インスタグラムの履歴を振り返ると、「でじま芳扇堂」として初投稿したのが2021年8月29日それからちびちびと晩酌風景を撮り出して、初主催したイベント「能と濁酒の会」が2021年10月23日。ここが私たちでじま芳扇堂の原点に近いのかもしれません。約1年前を振り返って...

  • 2022/10/31 16:51

    今日もご機嫌な一献、あすもまた人生を旅に例える表現を幾度となく見聞きしたことがあります。そして、旅そのものが現代の娯楽に近いものではなく、修行だった時代が日本にはありました。例えば、西行法師や明恵上人は仏門に入り、諸国を旅して周りながら、後世に残る和歌を読み上げその生涯を終えました。人生が旅で...

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