はじめに・ご挨拶

モホドリ蒸溜研究所は青森県五所川原市にあるアップルブランデーの蒸留所です。

りんご産業の担い手不足により、りんごの生産量が減少しつつある青森県で、りんご産業を守るための武器の一つとして、アップルブランデーを味わう機会・触れる文化を増やしていきたい、という想いから当研究所を作りました。 

より多くの人に知っていただくため、工場であるにもかかわらず市街地に居を構えています。

『ブランデー』を知っていますか?

ブランデーと聞いて皆さんは何をイメージされますか?
セレブが嗜むもの?おじさんの飲み物?

ブランデーは果物を原料とした蒸留酒のことです。対してウイスキーは大麦やライ麦などの穀物を原料としています。一般的にブランデーはブドウを原料としたものを指し、ブドウ以外の果物から作られたものは「フルーツブランデー」と、区別して呼ばれています。

アップルブランデーとカルヴァドス

お酒に詳しい方ならアップルブランデーと聞いて思い浮かぶのは「カルヴァドス」ではないでしょうか。

カルヴァドスを造る際は、まずシードルを造り、蒸留します。蒸留されたシードルは「オー・ド・ヴィー・ド・シードル」と呼ばれる、無色透明の状態となります。この蒸留酒をさらに樽に詰め、最低2年以上の熟成を経ることでカルヴァドスが完成します。

カルヴァドスには産地や原料などに細かなルールが設定されており、フランスの北西部ノルマンディー地方で造られたものしか「カルヴァドス」の名を名乗ることができません。AOC(原産地呼称規制)により条件が定められていて、原料となるリンゴの収穫に始まり、蒸留・熟成そしてブレンドまでもが、ノルマンディー地方の定められた場所で行われる必要があります。

世界に通用するアップルブランデーを目指して

青森県産りんごは輸出においても100年を超える長い歴史があり、海外でもその品質は高い評価を得ています。
そんな青森県産りんごを原料にして製造するアップルブランデーは必ず世界に通用する!我々はそう信じて努力を重ねています。

我々が最初の一歩として取り組んだのが、フランスでは「オー・ド・ヴィー・ド・シードル」とも呼ばれるホワイトブランデーの製造でした。
もともと日本でのブランデーの消費量はごくごく僅か、それならばいっそのこと新しいアプローチをしてみよう!そう思い、樽貯蔵しないホワイトブランデーをリリースすることにしました。

樽の香りや風味がついていない分、りんごそのものが香る新鮮な味わいのお酒ができました。

そして、もちろん樽熟成の物も仕込み中です。

メタノールの壁

2022年2月、我々に衝撃が走りました。メタノール値の基準値オーバーが発覚、出荷済みのロットを含むため自主回収という選択をしました。ご迷惑をおかけした関係者の方々、回収にご協力くださったお客様、温かいお言葉をかけてくださった皆様にこの場を借りて改めて御礼申し上げます。

メタノールはアルコール発酵の過程で生成される物質で人体に有害なため、含有量の上限が定められています。メタノールの素になるのは果物の皮に含まれるペクチンという物質です。

我々はブランデーを作る工程でシードルを作りません。一旦ジュースにするのではなく、りんごをまるごとすりつぶしたものを発酵させています。皮ごと使うことで蒸溜後もしっかりとりんごの香りが残ります。

メタノールの素と香りの素、どちらも皮に含まれています。

発酵の際に皮の部分を減らすことでメタノールは減らせるものの、風味を犠牲にしなくてはならない、しかしそれはしたくない。基準値をクリアした中で最大限香りを残すという我々の次なる挑戦が始まりました。

我々はこの課題を克服し、MEDE IN 青森のアップルブランデーを世界中の人たちに届けたいと思っています。

『りんご王国』のりんご産業は今

りんごの一大産地である青森県において、後継者不足・人手不足等の影響により年々りんごの生産量が減少し、りんごの木を伐採する畑が多くなっています。これは非常にもったいないことです。我々はその畑を加工専用園として手の掛からないりんごを生産し、付加価値の高いブランデーに生まれ変わらせることで、りんご産業を支えていきたいと考えています。

資金の使い道

本プロジェクトで募った資金は、アップルブランデーの商品開発費の一部、本プロジェクトのリターン品の制作費用、CAMPFIRE手数料に充てます。ご支援宜しくお願い致します。


リターンのご紹介

ご支援いただける皆様に7種類のリターンをご用意しました。

2,200円リターン

①【送料無料!モホドリ蒸溜研所オリジナルブランデーグラス2個セット】
モホドリ蒸溜研究所のロゴ入りオリジナルグラス2個セットをお得な送料無料でお届けします。
2,200円リターン品 オリジナルグラス2個セット

4,000円、6,000円リターン

スタンダードモデル25度のホワイトブランデーとりんごのセット
現行販売商品の25度ホワイトブランデーと、人気の『ふじ』、希少種『こうこう』をセットでお届けします。

②【LOVEVADOS APPLEBRANDY 25度 180ml×1本 とふじとこうこうりんごの詰め合わせセット】 

③【LOVEVADOS APPLEBRANDY 25度 500ml×1本 とふじとこうこうりんごの詰め合わせセット】 

【希少種「こうこう」を知っていますか?】

「こうこう」は、蜜の多く入る黄色いりんごです。果肉は硬めで果汁が多く、さくさくジューシーな食感です。穏やかな酸味と爽やかな甘さのとっても美味しいりんごでリピータの多い品種です。

LOVEVADOSアップルブランデー、ジュースの原料にも使用しています。

生産者が少なく店頭で見かけることのほとんどない希少なりんごをぜひご家庭で味わってください。


8000円リターン

④【LOVEVADOS APPLEBRANDY 35度 樽熟成6カ月 500ml×1本】
一般的には3年以上熟成させることの多いブランデーを、珍しい6か月の短期熟成でお届け。なかなか味わうことのできない逸品です。

10,000円、23,000円リターン

樽熟成の過程を味わえる。大人の自由研究セット

1.木樽で熟成していないブランデー
2.フレンチオークの木樽で3か月熟成したブランデー
3.フレンチオークの木樽で6か月熟成したブランデー

同じ原酒を使用したブランデーの3本セットをお届けします。

⑤【LOVEVADOS APPLEBRANDY 35度 180ml×3本セット 】

10,000円 リターン品 180mLセット

⑥【LOVEVADOS APPLEBRANDY 35度 500ml×3本セット 】 

23,000円 リターン品 500mLセット

【蒸溜家の経験をご家庭で】

当蒸溜所では2022年5月に最初の樽熟成を開始しました。

日に日に色や香味が変化していくのを観察していく中で、果実感が強く若い蒸溜酒が、樽由来のアロマを徐々に帯びていく様子がとても面白く、これを比較しながら楽しめるのが蒸溜家の醍醐味だと感じていました。

今回提供させていただくリターンは、この蒸溜家の経験をそのままご家庭でお楽しみいただけるような物を用意しました。

使用している樽は本場フランス ADOUR社製のフレンチオークを軸とした新樽。

チャーリング(樽の内側を焼き付ける作業)の方法や焼き加減、オークのグレードなどが違う7種類の樽で熟成したものをブレンドし、加水・後熟を経たアルコール度数35%のブランデーを丁寧に瓶詰し3点セットにてお渡しいたします。

【ノンチルフィルタード製法】

一般的に蒸留酒は油分やミネラル分による液体の白濁を防ぐ目的で、瓶詰の前に冷却濾過(チルフィルター)を行います。しかしこの工程をはさむことで原料由来、樽由来の香味成分が若干ではありますが析出してしまいます。敢えて冷却濾過をしない製法をノンチルフィルタード製法と呼び、近年こだわりの強い小規模なディスティラリー等で積極的に採用されています。

今回提供するリターンでは、樽から出てきたそのままのブランデーを楽しんでいただきたいという想いから、敢えて冷却濾過を省略させていただきます。

※液体の白濁、おり等が沈殿することがありますが品質には問題ありません。

50,000円リターン

⑦【LOVEVADOS工場体験+自分が携わったホワイトブランデー2本と未発売の樽熟成ブランデー1本の3本セット】

お客様の都合に合わせて工場体験を実施。ご希望の時期により作業内容は変わりますがりんごの破砕作業や蒸溜体験が体験できます。
お客様が携わったブランデーは、進行状況をメール等で定期的にご報告!
半年後に自分が携わったブランデーを手元にお届けいたします。
※工場までの交通費や滞在費は自己負担となります。

ホワイトブランデーの楽しみ方

ストレートやロックでそのままの風味をお楽しみいただくのはもちろんのこと、様々な楽しみ方があります。
・お食事に合わせたり、すっきりと飲みたいときにはソーダ割がお勧めです。ライムを絞るとさらに風味がアップします。
・コーヒーや紅茶に少し入れて香りづけに。パウンドケーキにかけてブランデーケーキ風に。
・お好みのジュースで割って。りんごジュースのほかにパイナップルジュースやヨーグルトドリンクもお勧めです。

出会いから30年 -これまでの歩み 

代表の木村がアップルブランデーに出会ったのは今から30年以上前、ドイツへ農業研修に行った時でした。いつか自分の手でアップルブランデーを作りたい!その思いを胸に平成15年に会社を設立しましたが、当時は製造免許の取得が難しく、ブランデー作りは叶いませんでした。

しかし、木村は諦めてはいませんでした。
事あるごとにアップルブランデー作りの夢を口にし、機が熟すのを待っていました。

平成28年-ついに我々のアップルブランデープロジェクトが動き始めます。
蒸留設備や樽の選定・契約の為、ドイツやフランスへ直接足を運びました。

そして平成が終わり、年号が令和に変わった2020年、念願のアップルブランデー工場が完成しました。


新しい酒の文化を作ろう! 

アップルブランデーの製造に当たっては関係機関はもとより、消費者の方々からも色々なご意見を頂き、皆様と一緒になって新しい文化を作っていきたいと思っています。

クラウドファンディングを通じて多くの方々にアップルブランデーの良さを知って頂くと共に、皆様のご意見を伺うことのできる良い機会だと考えています。

日本人は日本酒から始まり、ビール、ウイスキー、焼酎など色々と嗜好が変わってきました。

そして新たにブランデーの文化も一緒に創造して行こうではありませんか。 

(代表取締役:木村愼一)

<募集方式について>

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

  • 2023/03/09 09:43

    ご報告です。3年前にアップルブランデー作りを始めて、昨年初めて樽熟成を試験的に行い、その過程をご支援いただきました支援者の皆様へ返礼品としてご用意しておりました。その初めての樽入りアップルブランデーを実際に味わっていただいた皆様方のご声援やご意見をいただき大変ご好評だったので、3/8(水)に本...

  • 2023/01/19 18:18

    試作段階からスタッフに好評だったりんごジュースとアップルブランデーの樽熟成商品。その商品販売に向けて、皆様からご支援いただきました資金を活用させていただきました。日本では珍しいアップルブランデーとりんごジュースのカクテルのようなブランデー。これはリキュールなのでは?とリキュール製造免許申請をし...

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