はじめまして。NAMI NO OTO BREWING(ナミノオトブルーイング)の代表兼ヘッドブルワー・河野充晃と申します。この度は本プロジェクトをご覧いただき誠にありがとうございます。

まずは⾃⼰紹介をさせていただきます。⼤学時代は、⼤学院を含む計 6 年にわたり、農業の勉強をしておりました。その後、⾷品加⼯会社に就職。5年ほど勤務したのち、ずっと興味があったお酒造りをするため、⼤阪の⾼槻市にある壽酒造(國乃長ビール)に転職しました。

そこで、5 年間、⽇本酒づくりとクラフトビールの醸造に携わってきました。

ビールをつくるうえで求められたのは「⾷事に合う」ということ。

けれど、奥が深いビール醸造の世界を知れば知るほど、ますますいろんなクラフトビールをつくりたいという感情が芽⽣えてきました。


ビールづくりを始めて思ったことは、もっと農作物を活かせるのではないかということです。

もともと農業を勉強してきた私は、農家や⽣産者とのつながりを⼤事にしたいとも思っていました。

そうした中で思い描いたのが、「⾷事に合う」ビールではなく、「⾷材を活かす」ビールでした。

そのためには、⾷材選びがとても重要になります。

そこで以前から気になっていた淡路島を候補地として選びました。かつて御⾷国とよばれ、現在もさまざまな農作物が栽培されるほか、漁業や畜産業も盛んで、まさに⾷の宝庫

ビールづくりには⽋かせない⼤⻨や⼩⻨をはじめ、鳴⾨オレンジ、イチゴ、桃といったフルーツなど、ビールをおいしくするための⾷材から、⽟ネギ、淡路島⽜乳からつくったチーズ、鯛、しらす、養殖ヒラメ(!)など。

ビールづくりに活かせるか今は分からないけども、可能性が広がるブランド⾷材まで、淡路島に訪れれば次々と魅⼒溢れる⾷材や、それを⽣産する素敵な⽣産者に出合える、無限⼤の可能性を秘めた場所だったのです!

淡路島であれば、⾃分が考えていたビールづくりの形に近づける!

そんな思いが沸き上がってきました。

なるとオレンジほか、淡路島には魅力的な食材が盛りだくさん。



それから、何度も淡路島に⾜を運び、北側から海近くの物件を探しました。そして 5 ヶ⽉かけてようやく⾒つけた倉庫。

その場所は、約 5 万本の⿊松が広がる⽩砂⻘松の景勝地、慶野松原を有する、南あわじ市の松帆です。

ここは、⽇本三⼤⽡産地に数えられる、⽡の名産地で、いぶし銀と呼ばれる美しい光沢のある銀⾊の⽡が愛され、京都や奈良を中⼼にその名を轟かせていました。

しかし、和⾵建築の減少などのあおりを受け、⽡の需要が減っているのが現状です。

私が出合った倉庫も、⽡を置くための倉庫でしたので、オーナーは⽡を造る製⽡所の⽅でした。

オーナーの谷池さん。製瓦所を営む傍ら、農業や海の家の運営などにも携わる。麦芽カスを肥料にした栽培など農業でもコラボを検討中。

⾕池さんは、⽡以外にも、農業をはじめ、いろいろなことにチャレンジしている⽅で、⽡産業減少のあおりを⼀切感じさせない、バイタリティあふれる⽅でした。

さらに、地域おこし活動をされており、地元のためにさまざまな取り組みをされています。

地域イベントの様子

慶野松原海水浴場でのイベント風景

他にも、南あわじでは、いろいろな方との出会いがありました。

松帆の倉庫を利用する家具店「PATRASCHE」臼井さんには、土地探しの際にアドバイスをいただき、

慶野松原の雄大な景色を眺めながら SUP 体験ができる「けいの SUP」の原田さんには、「いつでも手伝いますからね」と温かいお声をかけていただきました。

松帆での生活や仕事についてのアドバイスをしてくれる「PATRASCHE」の臼井さん松帆での生活や仕事についてのアドバイスをしてくれる「PATRASCHE」の臼井さん。

倉庫のオーナー谷池さんを紹介してくれたのが、原田さん。SUP 体験やキャンプ場を設営する、松帆のホープ。

撮影中にやってきた、ビーチサンダル専門店「A-STYLE」の池上さん。突然の撮影にも快く応じてくれた。

みなさんから受けたのは、⽴ち上げを後押ししてくれる温かい応援と、エネルギーあふれる想いでした。

つくりたいビールを提案することに声を上げられず、決められた伝統の中でビールづくりをしていた今までのビールづくりの時間。

そんな⾃分と決別し、⾃分の思い描くビールづくりの形へチャレンジしたいという想いが、かつて⼀⼤産地として栄えた場所で、さまざまなことにチャレンジし続けるこの⼟地の気質と、重なったように感じ、この⼟地で第⼆のビールづくりを始めたいと思うようになりました。



⼟地探しと並⾏して訪れたのが、⽣産者の⽅々のところです。

そこでも数々の素敵な出会いがありました。まずは、淡路島の地酒を製造販売する都美⼈酒造さん

この地で約 70 年の歴史を誇る⽼舗酒蔵で、現在は能登杜⽒の⼭内邦弘さんが指揮をとり、地酒ファンからの厚い⽀持を獲得。淡路島のみならず全国的にもその名が知れわたっています。

前職が酒蔵だった私は、麹を使ったビールづくりを得意としております。

地元の優良酒蔵の麹を使うということは、とても光栄なことです。そして、おいしいビールになるに決まっています!

「酒造りの神様」の異名をもつ、能登杜氏の農口尚彦さんの下でお酒づくりの修業をした山内さん。

そしてもう⼀つが、なるとオレンジを育てる森果樹園さん

なるとオレンジは淡路島で約300年前に⾒つかった原種の柑橘で、さわやかな酸味、すっきりとした⽢さを併せもち、ほんのり苦味を感じさせる、まさにビールにピッタリの果実です。

私が淡路島でのビールづくりに⽋かせないと感じていた果実のひとつです。

原種のなるとオレンジを守り続ける森果樹園さん。7 月は桃、12 月は温州みかんも栽培する。

なんとも嬉しいことに、森果樹園さんから、淡路島の生産者やお店が集まる「AWAJISHIMA Sodatete Market」にお声がけいただき、ここでもさまざまな方に、可能性を感じられるお話や、勇気づけられるお言葉をいただきました。

その際に、イベントへの参加を快く聞き受けてくださった主催者のやまぐちさん、率先していろんな方をご紹介してくださったシマトワークスの富田さん、気さくにお声がけくださった多くの方々には、感謝しかありません。

毎月第 4 日曜に開催される「AWAJISHIMA Sodatete Market」の様子。

そのほか、まだまだ進行中のこともありますが、大麦を栽培しようとしている方との出会いだったり、倉庫オーナーの谷池さんがされている農業で、麦芽カスを肥料として還元する計画だったりも考えております。

淡路島の恵みを活用し、淡路島の土地へ還元する…。そして、地域の方々とともにつくり上げていくビール。 

これが私が思い描く、地域循環型ビールのカタチです。


私がつくるビールの主軸は、以下の 4 種類を考えています。      

《なるとオレンジ ベルジャンホワイト》 

ベルギー由来のホワイトビール。本来はオレンジピールを使うところ、森果樹園さんのなるとオレンジを使用することで、爽やかな香りとほんのり苦みやスパイシーさが広がる味わいを楽しめます。
海辺ですっきりと飲むことができ、淡路島の恵みを感じることができる、そんなビールとなっています。                    

《BRUT HAZY IPA》

都美人酒造さんの麹を使用してつくる、新しいスタイルの提唱、ブリュットヘイジーIPA。
“ブリュット”の糖分が少なくドライで爽やかな口当たりと、“ヘイジー”の濁りがあるトロピ カルな味わいを融合させ、さらに、麹の旨みをプラスすることで、味の深みや飲みごたえをアップさせました。
淡路島で代々続く伝統を受け継ぎ、新しいカタチへと昇華する、ナミノオトならではのビールです。                         

《THE WEST COAST》 

イギリス生まれ、アメリカの西海岸で流行したビールのスタイル「IPA」。
淡路島の西海岸にある慶野松原は、「日本の夕日百選」に選ばれ、オレンジ色に染まる白砂青松の海岸は、息をのむほどの美しさです。THE WEST COAST は、そんな美しいオレンジカラーをイメージした色合いに仕上げます。
味わいは、ホップのもつ香りや苦みを十分に感じられるようにし、淡路島の大麦小麦(予定)やアメリカンホップを使い、柑橘系のフルーティな香りが際立つビールを意識しました。                    

《SESSION!!》

アルコール度数低めのライトなボディが特長のセッションIPA。
白砂青松の海岸である慶野松原の、淡い海のブルー、青々と茂る松の若葉をイメージして、 軽い飲み口のフレッシュなビールを目指しました。
トロピカルな香りのホップを使うことで、キレがよく、ドリンカビリティあふれるビールに。 隠し味には、洲本市五色浜で作られた海塩を。ゴクゴク飲めちゃうのに、飽きることのない、海辺にピッタリなビールです。                                    


 

 淡路島で活躍する方々より     

あわじしまマルシェ実行委員会 代表
やまぐち くにこ

 2017年5月から、月一で島の仲間が集まるAWAJISHIMA Sodatete Marketを有志数人と開催しています。 島のあちこちにあるお店、生産者さん、作家さん、最近では海の向こう側からも仲間たちが集まり、お客さまも集う場所になりました。

 島のいろんな人が集まる場所をつくりたい!みんなに会いたい!とはじめたマーケット。お客様とのつながりはもちろん、お店同士がつながっていく様子を見られるのも、わたしたちの大きな喜びです。

 あの人のお野菜、あの人のコーヒー、あの人の器、あの人の洋服。そんな固有名詞のついた営みが、身近に感じられる島です。

 そんな淡路島で、初となるブルワリーへの期待だけでなく、ここにあるさまざまなつながりから、どんなNAMI NO OTO BREWINGさんの風景をつくられていくのか。

もっともっと大きな可能性が芽吹いていくのかなと想像すると、とても楽しみです!


株式会社シマトワークス 代表取締役
富田 祐介

「淡路島でブルワリーをつくりたい」。彼らのこの言葉を聞いて僕のわくわくは抑えられずにはいられませんでした。

島にはたくさんの食材を育む環境があるのはもちろん、ゆるくつながっていける「人のつながり」を育む文化もあります。

そして彼らの人となりを知ると、島の人たちに受け入れられている姿は容易に目に浮かびます。

そんな彼らがこの島で「地域循環型」をかかげて前に進んでいくそのビジョンもまた、うまくいくに決まっています。

なにより、わくわくを伝播させられる力があるのだから。僕らも彼らのわくわくをシェアした一人として、同じ島で暮らす一人として、全力応援したいと思います。


クラフトビール業界の先輩より  

株式会社箕面ビール 代表取締役
大下 香緒里

(株)箕面ビール 代表の大下です。 

関西で、熱い思いが詰まったビールを醸造するブルワリーが新しくスタートします。

前職で培ってきた経験と技術を基に、河野くんの夢と希望がさらに加わったオリジナリティ溢れるビールが飲めるのを楽しみにしています。

また、自然豊かな淡路島で地元の産物を原料に、また地元の方々との協働によって新たなムーブメントを創り出してくれると期待しています。

大阪から、熱烈なエールを!

河野くんの新たなステージを応援しています。



ブリューパブスタンダード株式会社 代表取締役
松尾 弘寿

私も同じく國乃長ビールのブリュワリーで修業した卒業生として応援しています!

これまでの修業の成果を活かして新天地で更なる活躍に期待していますので、クラフトビールを一緒に盛り上げて行きましょう!頑張ってください! 


株式会社 上方ビール 代表取締役
志方 昂司  

独立してビール会社(ブルワリー)を立ち上げると聞いて、業界に魅力的で手強いライバルが増えるなと思いました。

ビール造りの技術に関しては世界的なビールコンテストで受賞した経験を持っているので、最初の醸造から美味しいビールを造ることはわかっています。

淡路島というこれから確実に面白くなるエリアを選んだセンスは経営者としても優れているのだと感じます。

兵庫県のクラフトビールシーンは今後さらに拡大していく流れで、そのシーンでどれだけの活躍が見られるか、
今からNAMI NO OTO BREWING に注目です。


ご支援いただいた資金は、主に醸造設備費に充てさせていただきます。 
醸造設備のほとんどが、海外からの輸入ということで、昨今の物価高や歴史的な円安の影響を直に受けました。
金融機関からの融資実行は無事に終わっているのですが、円安の状況が悪くなる一方で、当初の試算より大きく跳ね上がりました。そんな背景もあり、今回のクラウドファンディングを挑戦するにあたり、ぜひ設備費の一部をご支援いただきたく、ご協力お願いいたします!                  
・一次目標150 万円達成→円安のあおりを受けて増加した設備工事費
・二次目標300 万円達成→パネル高騰により増加したプレハブ冷蔵庫費  
・三次目標500 万円達成→缶充填機と缶製品を品質管理するための分析機器費

・ご支援いただいた合計金額のうち17%+税がCAMPFIRE手数料


ロードマップ 


・2023 年 2 月頃:醸造開始予定
・2023 年 3 月頃:《THE WEST COAST》《SESSION!!》販売スタート
・2023 年 4 月頃:《なるとオレンジ ベルジャンホワイト》、《BRUT HAZY IPA》販売スタート 以降時期未定
・地元農家と協力し、麦の栽培。
・慶野松原のイベントに参加。
・夕日を眺めながらビールを楽しめるテラスオープン。
・淡路島でビールイベントを開催。                              


リターンのご紹介

淡路島の恵みを活かした、ここでしか作れないビールをリターン品にて提供する予定です。

さらにブルワリー設立を記念したNAMI NO OTO BREWINGオリジナルグッズをクラウドファンディングで初お披露目しますので、ぜひご覧になってみてください。

最後まで文章を読んでいただき、本当にありがとうございます。

雄大な自然、海、そして豊かな農業を抱える淡路島で、

「人と農」、「人と人」「人と文化」を繋げる、そんなお酒づくりを目指していきます。

もしよろしければ、NAMI NO OTO BREWINGの活動にご支援賜りますよう、よろしくお願いします。

NAMI NO OTO BREWING代表 河野充晃より


【参考リンク】

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NAMI NO OTO BREWING

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Naminooto Brewing


【醸造所概要】

NAMI NO OTO BREWING(ナミノオトブルーイング) 2023年2月オープン予定

*製造する製品に関して・・・麦芽使用率はビール同様ですが、酒税法上の品目は発泡酒になります。

〒656-0304 Google Mapはこちら

兵庫県南あわじ市松帆古津路

〈お車をご利用の場合〉

・「西淡三原IC」から慶野松原方面へ約4km10分

〈公共交通機関をご利用の場合〉

・南あわじ市コミュニティバス 北循環線バス停「社教センター」から徒歩1分 運行路線図 運行時刻表

・淡路交通 島内路線バス 鳥飼線バス停「古津路」から徒歩3分 運行時刻表 


【Special Thanks】


ロゴ・ラベルデザイン、デザインディレクション:kskmaltitype


本プロジェクトはブリューパブスタンダード株式会社様との共同起案により、酒類のリターン製造・販売を行います。

酒類等製造免許 (酒類等製造免許の新規取得者名等一覧) 東税務署 酒第56号 平成30年2月1日 ブリューパブスタンダード株式会社

<募集方式について>

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

このプロジェクトの問題報告はこちらよりお問い合わせください