ご挨拶

はじめまして、明治28年創業・飛騨高山の小さな造り酒屋「平田酒造場」で店長を務めます、山本富司夫と申します。
数あるプロジェクトから、本件に興味を持っていただきありがとうございます!

平田酒造場店長の"やまちゃん"こと山本富司夫です高山市"古い街並み"の一角にある造り酒屋です

平田酒造場のルーツは江戸時代、その前身は飛騨高山の中心部で鬢付け油とろうそく屋を営む商家でした。
明治に入り5代目が酒造場を創業。
以来研鑽を重ね「酒は醸し育てるもの」をモットーに、時に厳しく時に優しく愛情を持って酒造りをしています。


プロジェクトの概要と背景

地元高山でとれた、化学肥料や農薬をいっさい使用せずに栽培したコシヒカリを使用して純米酒を作ります。そして日本酒を作る過程で出る酒粕を、米の取れた畑に堆肥として戻してまた翌年の米を栽培する、循環型農業にチャレンジするプロジェクトです。



日本酒を絞った際に出る酒粕をもっと有効利用できないものかという平田酒造場の悩みと、燃料や飼料の高騰に起因するコスト高に課題を抱える農家、橋本農園さんの悩みを同時に解決する良い方法はないものかと考えたことが、このプロジェクトを立ち上げるきっかけになっています。

これまで長い歴史の中で私たちはさまざまな挑戦をしてきましたが、今回新たなるチャレンジとして、人にも、地球にも、そして飛騨高山という地域にも優しく、それでいて極上に美味しい日本酒を造ることにトライしたいと思います。

田植えを終えたばかりの水田、化学肥料や農薬を使わずに育てるコシヒカリ



商品へのこだわり

かねてより、杜氏の津田は「削らない・添加しないワインを基準とした日本酒造り」に挑戦してきたのですが、削らないで美味い酒が作れるのであれば、食用の米を使ってもできるのではないかということで今回更なるチャレンジをすることになりました。精米歩合90%というほぼ玄米を剥いただけの米を使って、昔ながらの造り方で日本酒を醸します。

麹をふる、杜氏の津田

蒸し上がった米から上がる蒸気が充満する酒造場

米を磨かず、しかも食用米を使って酒を作るということは、シンプルに聞こえますが実はとても難しいことなのです。お米の中心である心白はでんぷんが多く、また柔らかいので麹の菌糸が奥まで入り込みやすいのに比べて、胚乳部分を多く残す「磨き90%」だと麹の菌糸が奥まで入り込みにくくなかなか米麹になってくれません。さらに酒米に比べて心白部分が少ない食用米での酒造りは、もう1段階ハードルが上がります。なかなかお米が溶けて(分解して)くれず、とても手間がかかる仕事になることが予想されます。

しかし、だからこそ、あえて磨かないことで生まれる豊潤で力強いお米本来のうまみと味わい。無添加という安心とテロワールという豊かさ。古式の手法で醸された、古くて新しいこれからのお酒を目指します。



リターン品のご紹介

美味しい日本酒を味わっていただくことも当然ですが、アルコールが苦手な方やお子様にも楽しんでいただけるように、お酒の原料となるコシヒカリや、搾った後の酒粕と米粉を使ったお菓子などもリターン品としてご用意しました。お菓子は高山市が一望できる丘の上の喫茶店、櫟(いちい)さんが作ってくれます。

そして、お米を作ってくれている橋本農園での野菜収穫体験や、酒を醸す平田酒造場での蔵めぐり体験など、実際に高山を訪れていただき、そこで働く人々との出会いも楽しんでいただく参加型のリターン品も考えました。

参加型といえば、出来上がったお酒と平田酒造場の他の日本酒を、杜氏の津田とともに飲み比べる試飲会も東京・神宮前で開催する予定です。高山まで行くのはちょっと距離のハードルが高いと感じる方はぜひこちらにご参加ください。



・純米酒「まわりめぐる」磨き90%
 名称:純米酒
 精米歩合:90%
 原材料名:米、米麹
 原料原産地:全て国産(高山)
 内容量 720ml
 保存方法:冷暗所にて保管

・酒粕と米粉で作ったフィナンシェとクッキーの詰め合わせ
 数量:フィナンシェ(2種)20個、クッキー20枚入り
 パッケージサイズ:縦30.0×横40.5×高さ9.5cm
 賞味期限:製造日より40日
 アレルギー:卵、牛乳、アーモンド
 保存方法:冷暗所にて保管

・橋本農園のコシヒカリ 3kg
 原産地:岐阜県高山市
 年産:令和5年産
 精米時期:都度製品に記載
 賞味期限:発送日から2ヵ月
 保存方法:冷暗所にて保管
※高温・多湿はお米にとって大敵です。到着後はお早めにお召し上がりください。

・オリジナルTシャツ

・オリジナルうちわ

・オリジナル手ぬぐい

・オリジナルトートバッグ

・お礼の手紙

・参加型リターン 橋本農園 野菜収穫体験(高山市)
夏野菜が収穫できる9月と10月の週末でご参加いただけるプランをご用意しました。こちらのリターンにお申し込みいただいた方のお名前は、記念として日本酒のラベルに記載させていただきます。
※農園の規模的に、1日に参加いただけるのは最大で30名さま程度を想定しています。また台風など天候によって、日程のご変更をお願いする場合がございます。

参加型リターン 平田酒造場 蔵めぐり体験(高山市)
平田酒造場の中を店長の私山本が自らご案内し、日本酒造りの様子を見学いただき、蔵で作ったお酒を試飲いただきます。ご参加日程はお客様の希望の日程をお知らせください。タイミングが合えば、搾りたてのお酒を飲むことができるかもしれません。こちらのリターンにお申し込みいただいた方のお名前も、記念として日本酒のラベルに記載させていただきます。

・参加型リターン 試飲会「平田酒造場 六銘柄飲み比べ」(渋谷区神宮前)
平田酒造場で造るお酒を30mlづつ、六銘柄ご提供いたします。杜氏の津田が東京に遠征して、一銘柄づつ造りのこだわりポイントをご説明しながら飲み比べをしていただきます。コンクールで入賞した多賀山や、季節限定酒などもご用意する予定です。お楽しみに!


※原材料及び添加物等の食品表示はお届け商品のラベルに表記されます。商品開封前には必ずお届けのリターンに貼付されたラベルや注意書きをご確認ください。
※実際にお届けするリターンとパッケージ等のデザインが異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
※酒類販売管理者標識の掲示については以下のURLをご参照ください。(https://hirasake.thebase.in/law)

リターン品のひとつ、酒粕と米粉を使ったフィナンシェとクッキー


プロジェクトで実現したいこと

体験型イベントに参加していただくことで、飛騨高山という土地を体感していただく。高山市は全国の市町村で一番大きな面積を誇りますが、その殆どは山と森林に囲まれています。その豊かな自然から生み出される綺麗な水で育てた橋本農園の美味しい野菜をはじめ、地元の自然や山の幸など、観光地としてだけではない高山の魅力を外の方々に知ってもらい、ぜひ毎年多くの人が参加したくなるプロジェクトに育ってくれればと思っています。

化学肥料を一切使わずに育てる、橋本農園の朝は早い

豊かな自然が育む飛騨高山の綺麗な水




資金の使い道

1、プロジェクトの運営費用(人件費、デザイン費、輸送費など)

2、平田酒造場の設備投資

今回ご支援いただきました資金は、参加型リターン開催時の人件費などのプロジェクトの運営費用のほか、酒蔵の搾り機を新調する資金の一部に充てさせて頂こうと考えています。現在の搾り機は70年も使っていて、もういつ壊れて潰れてもおかしくない状態でメンテナンスに来てくれる技術者の方にもいい加減知りませんよと言われている代物です。

年季の入った佐瀬式の搾り機

搾りの工程をチェックする杜氏

愛着ある搾り機ではありますが、潰れてしまってはせっかく醸した美味しいお酒を搾ることができなくなってしまうため、早いうちに新しい搾り機を導入したいと考えています。


スケジュール

2023年 9月 クラウドファンディング終了
2023年 9月 夏野菜収穫体験開始(10月上旬まで)
2023年 11月 平田酒造場 蔵めぐり体験開始(翌年1月末まで)
2024年 4月 リターン品順次発送
2024年 4月 試飲会「平田酒造場 六銘柄飲み比べ」



最後に

飛騨高山は、正直、とても行きづらい場所にあります。 
悩みでもありましたが、でもだからこそ、 いまたくさんの人を魅了する長所になっています。 

サステナブルという言葉が生まれるずっと前から、自然と上手に暮らしています。 
古い町並みや暮らしが残るから、海外の人もたくさん訪れます。 
若い人たちが集まってきて、この時代に、あたらしい大学もできるのです。 

人知れず、古いものがたくさん残ってるからこそ、本当に必要なものが残った、のかもしれません。 

そんな場所から、あたらしい日本酒の取り組みをはじめます。

日本酒を買うことが、この国の豊かな自然や生き方を守ることにつながっていく。 
さらに、日本酒の味だけでなく「自分も自然のなかで暮らしている」という実感も味える。

「これからの毎日に、なにかひとつだけでも、自然との関係を持ちたい。」 
そんな思いを持つ人たちの、その毎日を叶えられる日本酒を。 

ここ高山から。

江戸末期から明治中期に建てられた屋敷などが建ち並ぶ「古い町並み」

江戸時代に代官・郡代所であった、高山陣屋



<募集方式について>

本プロジェクトはAll-or-Nothing方式で実施します。

目標金額に満たない場合、計画の実行及びリターンのお届けはございません。


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