初代亀蔵(しょだいかめくら・株式会社京の舞妓さん本舗)は、京都府京都市に本社を持ち、京都府亀岡市に工場を持つ、漬物の製造・販売会社です。キャリア30年を越える漬物職人を製造責任者として、保存料・着色料・化学調味料を使用せず、しば漬け・すぐき漬け・千枚漬けなどの伝統的な京漬物を、江戸時代より伝わる製法で製造・販売しています。
京都先端科学大学が2019年から2021年まで行った調査で、乳酸発酵した「千枚漬け」には1gあたり1億個もの乳酸菌が生息していることが分かりました。しかし同時に、昔ながらの製法で乳酸発酵させて「千枚漬け」を製造しているのは全国に2社しかないということも分かりました。当社はその2社のうちの1社で、製造責任者が修行した240年の歴史がある老舗漬物店の漬け込み技術を今に受け継いでいます。

「京漬物・初代亀蔵」漬物職人 〜最後の漬物師〜 西村貴之

また、トマトや玉ねぎなどを使った創作漬物も数多く開発しており、様々なテレビや雑誌などのメディアから取材していただいております。廃棄される規格外トマトを有効利用した、食品ロスの軽減にもなる漬物「とまと味噌九条ネギ田楽」は、漬物グランプリ2020年・金賞を、トマトを和風出汁に漬け、温かいご飯の上に乗せると「出汁茶漬け」になる「お茶漬けトマト ぶぶあられ添え」は漬物グランプリ2021年・金賞を、廃棄される伸び過ぎた竹の子を有効利用した「京都物集女産竹の子激辛トマト味噌漬」は漬物グランプリ2023年・金賞を獲得しました!

しば漬け・刻みすぐき

柚子の香大根・刻み壬生菜

トマトをジェル状の甘酢に漬けた大人気の創作漬物「柚子トマト」

過去にCAMPFIREで、「野菜だけでなく肉や魚も漬けられる「魔法のぬか」を開発! 発酵食品で免疫力もUP!」と「【漬物職人が挑む環境保護プロジェクト】最高級メンマが京都の竹林を守る!」というプロジェクトにチャレンジさせていただき、非常に多くのご支援をいただきました。


そんな初代亀蔵が今回チャレンジしたいと考えているのが、「江戸時代から伝わる京漬物の漬け込み技術を活かして、パンと合う京漬物を開発する!」というプロジェクトです。


1000年以上の歴史がある京漬物。本プロジェクトでは、長年伝承されてきたこの漬け込み技術を活かして、パンと合う京漬物を開発したいと考えています。
これまで漬物は「ご飯のお供」であり、パンと一緒に食べてもらえる漬物の開発は、漬物業界の悲願でもあります。
完成した商品を国内だけではなく、海外に向けても販売し、「パンと合わせる京漬物」という新たな市場の創出を目指したいと考えています。


・漬物市場は今、大ピンチ!

漬物の生産額は1999年の約5,500億円から2016年の約3,300億円と約40%減少し、その後も微減を続けて、2019年の統計では約3,200億円の市場規模となっています。市場規模が減少している最も大きな理由は、「漬物はご飯と一緒に食べるのが基本ですが、パン食やパスタ類の需要が拡大したことで、米を食べる人口そのものが減少したこと」です。
下記の表の通り、各家庭が米に使う年間支出額は、この30年間で半分以下になっています。平成26年には、米とパンの順位が逆転し、近年は米よりもパンに使う年間支出額の方が多くなっているのが現状です。最近では、家で米を炊かない家庭や炊飯器自体がない家庭も増えていて、これまで通りの「ご飯のお供」という売り方だけでは、今後新たな漬物の需要は生まれにくいと思われます。そこで、漬物をこれまでの「ご飯のお供」という存在から脱却させ、パンと相性のいい漬物を開発することで新たな市場を創出しようと思い、本プロジェクトを実施することにしました。

1世帯当たりの穀類に使う年間支出額(総務省家計調査/2018年)


・今回のプロジェクトで開発する商品

「京漬物を使用したスプレッド」を開発したいと考えています。
スプレッドとは「パンに塗る塗り物」のことで、ジャムなどが有名です。近年は定番のフルーツ味のもの以外に、たらこ味やカレー味など、様々な味のスプレッドが発売されています。

定番のいちごジャム

スプレッドは日本人の食生活にもすっかり溶け込んでおり、パンに塗るのはもちろん、ヨーグルトやシリアルにトッピングするなど、様々な調理用にも使用されています。
開発する商品の原材料としては、京漬物の代表格である「すぐき漬け」を使用したいと考えています。
当社では2年前に、京都の伝統的な漬物である「すぐき漬け」を使用した「パンに塗る漬物 すぐきスプレッド」を試作しました。この試作品をテスト販売した結果を踏まえて、さらにブラッシュアップした商品を開発したいと考えています。

2021年に試作して、テスト販売した
「すぐきスプレッド」

・すぐき漬けとは?

「すぐき漬け」は酸味が特徴の漬物で、「しば漬け」「千枚漬け」と並んで京都三大漬物と呼ばれています。現代の日本では数少ない本格的な乳酸発酵漬物で、乳酸菌と食物繊維を豊富に含むことから、整腸作用があるとされています。
この「すぐき漬け」を使用したスプレッドを食べることで、乳酸菌と食物繊維を同時に摂ることができます。つまり、ヨーグルトとサラダを食べているのと同様の栄養成分が補給されるということになりますので、朝食でパンと合わせて食べるにはもってこいのスプレッドだと考えています。

すぐき漬けの原材料「すぐき菜」・漬物にしか使用しない珍しい野菜です。天秤を利用して漬け込みます。

パンに塗る漬物のイメージ


・世界五大健康食品とは?

世界五大健康食品というのがあるのをご存知でしょうか? 2006年3月に米国の健康専門誌「ヘルス」が、健康に優れた効果があるとして、韓国のキムチ、日本の大豆、スペインのオリーブ油、ギリシャのヨーグルト、インドのレンズ豆を世界五大健康食品に定めると掲載しました。キムチは言うまでもなく、乳酸菌で発酵している漬物です。もちろん、京都三大漬物の「すぐき漬け」「しば漬け」「千枚漬け」も発酵食品ですが、同じ漬物であるキムチに比べると世界的な知名度では大きく差を付けられています。

・漬物は世界で受け入れられるのか?

ワインビネガーに様々な野菜を漬けたピクルスはハンバーガーのお供に欠かせない漬物として、アメリカを中心に広い地域で食べられていますし、キャベツの漬物「ザワークラウト」は、ドイツの名産品であるソーセージの付け合わせに欠かせない存在です。他にも、インドの「アチャール(野菜をスパイスと酢に付けたもの)」やミャンマーの「ラペソー(発酵させたお茶の葉と野菜などを混ぜたもの)」など、漬物は世界中で食べられており、「漬物」という食品自体に抵抗感はなく、様々な国で受け入れられる商品であると思われます。また、京漬物の味付けについても、当社が2019年に公益財団法人 京都日本語教育センター 京都日本語学校の協力を得て、在校生30名に当社の漬物(千枚漬け・すぐき漬け・しば漬け)を 食べてもらい、アンケートを実施しましたが、26人が「美味しかった」と答えており、 京漬物の「味」は、海外でも受け入れられるという感触を得ました。
このようなことから、本プロジェクトで「パンに塗る漬物」を開発し、京都の食文化を国内、そして、世界に向けてアピールしたいと考えています。


3,500円 パンと合う漬物 3袋

5,000円 パンと合う漬物 3袋と京漬物 3袋

8,000円   パンと合う漬物 6袋と京漬物 6袋

10,000円   パンと合う漬物 8袋と京漬物 8袋

※弊社の漬物は全て、保存料・着色料・化学調味料は不使用です
※全て送料込みとなっております
※京漬物は弊社の製造しているお漬物の中から厳選したものをお送りいたします



2023年7月 クラウドファンディング開始
2023年8月 パンに合う漬物のレシピ開発と試作を開始
2023年8月31日 クラウドファンディング終了
2023年9月 パンに合う漬物が完成
2023年10月 パンに合う漬物を製造
2023年11月中旬  リターン発送開始

集まった資金は、パンに合う漬物のレシピ開発と試作費用に使用させていただきます。
京漬物屋ならではのパンに合う漬物を開発したいと思っておりますので、ご支援の方、よろしくお願いいたします。
また、CAMPFIRE様への手数料としても使わせていただきます。


弊社は京都府亀岡市の工場で京漬物を製造して、主にデパート・スーパーと工場併設の無人直売所で販売しております。今回、パンに合う漬物というテーマに、これまでに培った漬物製造の技術で精一杯挑みます。パンに合う漬物の開発は、漬物業界全体の課題でもあります。本プロジェクトではこの課題に取り組み、パンに合う漬物を開発し、漬物の歴史を変えたいと思っておりますので、是非ともご支援の方、よろしくお願いいたします。

工場併設無人直売所:京都府亀岡市稗田野町佐伯浦亦28ー3
営業時間:9:00~21:00アクセス:湯の花温泉入口にございます。
京都縦貫自動車道 亀岡ICより西進し、約5分京阪京都交通バス、40系統 「 国道佐伯バス停」より西へ徒歩10分


<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

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