皆さま、初めまして。私は塩づくり事業の継承をすることになった丹後絹塩株式会社の代表の小林弘幸です。なぜこの塩づくり事業継承に踏み切ったのか。私の心を動かした衝撃的な出会いをお話します。知り合いから美味しい塩があるよと紹介され、京都府北部でたった一人で塩づくりを続ける池田さんの塩をいただいたのが始まりでした。

「塩なんてそんなに変わらないだろう」と思っていた私。この塩を舐めてみるとーーーーー柔らかな舌触り、まろやかな甘み、塩本来の美味しさが口の中に広がると同時に脳が、カラダが衝撃を受けました。本能的にこれは違うと”体”が感じたのが最初の池田さんの塩体験でした。

炊きあがる前の塩、そろそろ出来上がりです

焼き魚、ステーキ、蒸し野菜、パスタ――。池田さんの作る塩を使って調理をしてみると、シンプルな普段の料理さえ、素材の旨味が引き立って今までよりも美味しく感じる衝撃。あきらかに今までの塩とは違う『塩』。

この違いは何なのか、、、、塩をくれた知り合いから、池田さんが塩づくりをいつまで続けようか悩んでいると聞き、『これは後世に残すべき、日本が誇れる食文化の要だ!何とかしなければ!』と直感し、すぐに池田さんに会いに行きました。

塩作り30年の池田さん、創意工夫を続けて磨いた塩は多くの人に愛されています

塩作り職人の池田龍彦さんは京丹後市網野町で30年にわたり平釜を使って塩を手作りし、多くのファンに支持をされてきました。池田さんの塩は、豊かな日本海の恵みを活かし、一粒一粒に情熱を注いで丁寧に手作りされています。

塩に対する膨大な知識量、人々を良質な塩で健康にしたいという熱い想い、その地域や日本の豊かな自然の恵みに対する感謝の気持ち、そのお話を聞けば聞くほどいかにこだわって愛情を込めて塩づくりをされているのかが伝わってきました。

お話を聞く中で池田さんは現在76歳になり、いつまでこの塩づくりを続けることができるかという不安を持っていることを知りました。そこで今回、事業を継続していくと決め、丹後絹塩株式会社として法人化し、池田さんの技術を継承させていただくことになりました。

日本の夕日百選に選ばれている夕日ヶ浦の海水を汲んで作っています。日本の夕陽百選に選ばれている夕日ヶ浦の海水を汲んで作っています

ここ京丹後市は知る人ぞ知る長寿のまちです。なんと京丹後市に住む100歳以上の人たちの比率は全国平均の3倍を誇っています。それは京丹後市に住む人の生活や食文化が大きく影響しているのだと思います。

世界が注目!元気なご長寿のまち「京丹後市」のヒミツ

池田さんの工房で話を聞いていると、大量の塩を求めて訪問される人の多さに驚かされました。

ある時、一気に5キロの塩を購入する若い女性がいました。その方に話を聞いてみると、車で30分くらいの隣町から買いに来たとのこと。「5歳の子供がこの塩じゃないと食べてくれなくて。塩が少なくなると"そろそろ無くなるよ”と言ってくるんです。この塩で握った塩むすびが大好きなんですよ」と笑顔で話してくださいました。

また別の日には、近所の70歳くらいの女性も2キロを注文されてました。旦那さんとの二人暮らしの食事に塩を取り入れて楽しんでいるそうで、「煮炊きものには高くて使えないけれど、唐揚げとか焼き魚とか直接塩を振れるものにはこれを使うと味がぜんぜん違う」と話されました。

エピソードを挙げればきりがないくらいですが、こんなにも多くの人を魅了する塩がなくなってしまうのはあまりにもったいない。この塩のファンの一人としても、何とか未来に残していきたいという思いが私の中に芽生えたのでした。

そして塩というのはヒトの体に欠かせない成分でもあります。体のために必要な塩だからこそ、その質や美味しさにこだわりたいという人は少なくないはず。そこで池田さんの塩をもっと広く知ってもらえるようにプロジェクトを構想するにいたりました。

私たちは、新たな平釜の設置と塩事業の更なる拡大を目指しています。いまは平釜が1つしかありませんが、池田さんの塩を全国に広めていくためにもう一つ増設していきます。これによりこの美味しい塩をもっとたくさんの人に食べてもらうことができます。そして後継者教育に力を入れ、地域経済への貢献はもちろんのこと、日本が世界に誇る食文化として未来へと継承していきます。

汲んできた海水を平釜で1週間、薪で炊き上げます

塩作りは夕日ヶ浦海岸で汲み上げた3,000リットルの海水を1週間かけて炊き上げます。丁寧に不純物を取り除く工程は大変手間のかかるものです。煮詰めていく中で灰汁となって出てくる海水の化学物質、マイクロプラスチック、硫酸カルシウム等人体に不要なものを丁寧に取り除きます。

そして一番のこだわりは石灰を丹念に取り除く工程です。石灰自体は無味無臭な成分ではあるものの、丹念に取り除くことでサラサラと乾燥した塩に仕上がるのが特徴です。他の塩と比べてみると同じ重さでも体積がずいぶん違うと思います。

長年に渡って創意工夫を重ねた結果、現在採用しているのはチタン製の平釜です。それまではステンレス製の平釜を使ってきましたが、丈夫で熱伝導率がよく、メンテナンスもしやすいチタン製が良いということに行き着きました。

平釜は現在1基しかなく、今の注文がある分だけしか供給ができません。この塩を全国に届けられる事業として成長させるためには平釜をもう1基増設する必要があります。その資金に充当するためクラウドファンディングを行います。

この貴重な技術と味を守り抜くために、私たちは新しい挑戦を始めました。池田さんが培ってきた職人の技を次の時代へと繋げ、地域の新たな活力として塩作りを根付かせたいという強い思いから、このプロジェクトを立ち上げました。

今回、自社釜の増設を行いますが、将来は池田さんの塩作りを伝承し、塩職人を増やしていくことが私たちの夢です。この美しい丹後に移住してきたい人が、塩を作って生活が出来ることを目指しています。

移住してきた方には池田さんの塩製造技術を学んでもらい、自宅の横などに工房を建て塩を作ってもらいます。その塩は丹後絹塩株式会社が買い取ることで、販売活動やマーケティングをすることなく職人として収入を得ることが出来ます。経済的な安定基盤がある中で安心して移住できるのです。

少子高齢化と人口減少が進んでいる日本ですが、その中でもここ京丹後市は京都府内で過疎地域に指定されています。この事業の成長が地域の若返りと活性化につながると信じています。

現代の社会は働き方が多様化し、人としての豊かさが見直されつつあります。自然豊かな地方ならではの手仕事を根付かせることで、京丹後市を日本が誇れる場所にしたいと考えています。

新しいブランドとして生まれ変わるために新たなネーミングとブランドマークを作成しました。ブランドの名前は「丹後絹塩」と命名しました。丹後地方は「丹後ちりめん」として知られる絹織物の産地です。しかし、最盛期からは98%減少しているとも言われ、以前はいたるところで聞かれた機織りの音がひっそりとしているのが現状です。そこで新たに絹のように白い塩が育まれる産地を丹後に作るというのを表した名前です。

丹後ちりめんとして知られる絹織物の産地

夕日ヶ浦の夕日と絹織物をイメージしたロゴマーク現在、新しい平釜の設計と建設に向けた基礎調査を完了し、増設工事に取り掛かっています。また地元の商工会議所や京丹後市、金融機関との協議を重ねて地域としてこの事業の成功を応援していただいています。

今回のクラウドファンディングで集める資金は、新しい平釜の製造費用に充てさせていただきます。現在の平釜は1基しかありませんがファンが多く、すでに完売の状態で製造量が不足しています。今後、事業として発展させていくために新しい釜の導入し、塩の生産量を増やしていきます。

・平釜増設工事費:約300万円
・キャンプファイヤー手数料
・クラウドファンディング実施の諸経費

上記の金額の一部に資金を充当させていただきます。

支援してくださった方々には、私たちの手作り塩をリターンとしてお送りします。特製の手作り塩は、職人が丹精込めて作り上げた逸品であり、その味わいは一度食べたら忘れられないはずです。

今回、支援していただける方には特別に、通常は発売していない満月の日に組み上げた海水だけで作った塩をお届けします。満月の日は引力によって潮の満ち引きが大きくなり、満月に収穫される果実の糖度は高いと言われています。満月は潮の動きが大きくなり海中のプランクトンや魚など海の生き物たちにも影響を与え、海水の結晶である塩の味わいにも変化をもたらすと言われています。

また、17年以上熟成した味噌のご用意もあります。北海道産の大豆、丹後産のお米、そして池田さんの塩で作ったこだわりの逸品です。真っ黒に熟成した味噌は深く濃醇な味わいに仕上がっています。色々な料理にもアレンジできるとても貴重な味噌です。こちらもまだ発売していませんが先行して返礼品としてお届けします。

さらにその味噌から取れるたまり醤油も加えた3つの製品をリターンとして提供します。ぜひ、私たちのプロジェクトへの支援をお願いします。

【商品開発について】

商品開発及び製造は、対馬則昭氏にアドバイザリーをお願いしています。フレンチをベースにジャンルに関わらず素材を活かしたオーガニック料理が得意な料理人です。2000年には天皇皇后両陛下が宮津に来られた際にはディナーを担当するなど実績が豊富です。丹後の食の発展に長年関わっていて、料理だけでなく商品開発のプロフェッショナルです。

対馬則昭氏について https://www.pref.kyoto.jp/t-no-kikaku/20190313-3.html

【丹後絹塩(満月の海の水のみ)】通常は販売していない満月の日に汲み上げた海水のみで作った特別な丹後絹塩です。色々な料理にお使いいただけますが、まずは塩むすびでお試しいただくのがオススメです。今まで食べてきた塩の違いを体験するのに、食べ慣れたご飯で感じてみてください。

原材料 海水(京都府京丹後市・夕日ヶ浦)

内容量 150g

保存方法 常温

賞味期限 賞味期限はありません

製造者 丹後絹塩株式会社

開封後は高温多湿を避けて保存してください。

【丹後絹塩・にんにく塩(40gびん入)】自家製栽培したにんにくに丹後絹塩を、にんにく6:塩4の比率でブレンドしました。にんにくは池田さんがEMにがり農法で栽培したものだけを使っています。振りかけるだけで肉料理や蒸した野菜などを引き立てます。簡単に美味しいおつまみが出来上がります。

原材料 にんにく、塩

内容量 40g

保存方法 常温

賞味期限 2025年1月(2024年2月製造)

販売者 丹後絹塩株式会社

製造者 対馬則昭

開封後は高温多湿を避けて保存してください。

乾燥剤として炭が入ってます。

【丹後絹塩・濃縮にがり】塩作りの最終段階で残った母水を更に煮詰めて濃縮したにがりです。にがりの主成分は塩化マグネシウムで体に必要な成分と言われています。味噌汁やスープに数滴たらしたり、お米を炊く際に入れるとご飯が美味しくなります。マグネシウムは皮膚から吸収されやすいという特徴があり、お風呂にお好きな分量(20〜30ml程度)を入れると体がポカポカと温まります。

原材料 海水(京都府京丹後市・夕日ヶ浦)

内容量 150ml

保存方法 常温

賞味期限 賞味期限はありません。

製造者 丹後絹塩株式会社

開封後は高温多湿を避けて保存してください。

商品には澱がありますが海水由来のミネラル成分なので品質に影響はございません。

【丹後絹塩・液体塩】丹後絹塩の製造で汲み上げた塩からの雫を集めた貴重な液体塩です。お母さんのお腹の羊水と海水はミネラルバランスはほぼ同じです。海の中で脊椎動物が生まれたときの海の塩分濃度と同じだからと言われています。この液体塩は、海水を10倍濃縮した濃度で、海水と同じミネラルバランスをそのままギュッと凝縮しています。液体塩は水に溶かすことなく色々なものに混ぜることが出来るのが特徴です。液体なので素材にまんべんなく染み込みますので、スプレーを使って食材の下味に使うことが出来ます。ペットボトルの水に適量を入れて飲むと自然とミネラル補給が出来ます。市販の飲料だと糖分が入っているのですが、塩分も好みで調整できる甘くない経口補水飲料になります。運動の際や、外での作業の際に飲むのにピッタリです。

原材料 海水(京都府京丹後市・夕日ヶ浦)

内容量 150ml

保存方法 常温

賞味期限 賞味期限はありません。

製造者 丹後絹塩株式会社

開封後は高温多湿を避けて保存してください。

商品には澱がありますが海水由来のミネラル成分なので品質に影響はございません。

【2005年仕込長期熟成味噌・黒】

2005年に北海道産大豆と丹後産米を丹後絹塩だけで仕込んで熟成させた味噌です。20年近い年月で真っ黒になっています。味わいは味噌とは思えないほど芳醇で気品高い香りになりました。まだ世の中にだしていない貴重な味噌ですが今回のリターンで初めて商品化します。味噌の概念が変わる味と香りはぜひ一度体験していただきたい逸品です。

原材料 大豆(北海道産)、米(京都府産)、食塩

内容量 120g

保存方法 常温

賞味期限 2026年1月(2024年2月製造)

販売者 丹後絹塩株式会社

製造者 対馬則昭

開封後は冷蔵(10℃以下)にて保存しお早めにお召し上がりください。

【2005年仕込長期熟成たまり醤油・黒】味噌をつくる過程で、にじみ出た液体だけを取り出したのがたまり醤油です。この商品は「2005年仕込長期熟成味噌・黒」のたまり醤油です。長期熟成味噌からにじみ出た濃厚なたまり醤油は量に限りがあり大変貴重です。とろり・濃厚・芳醇なたまり醤油はお刺し身の味わいを数倍に引き上げます。その他、色々な料理に使えるのでアレンジも自在です。

原材料 大豆(北海道産)、米(京都府産)、食塩

内容量 180ml

保存方法 常温

賞味期限 2026年1月(2024年2月製造)

販売者 丹後絹塩株式会社

製造者 対馬則昭

開封後は冷蔵(10℃以下)にて保存しお早めにお召し上がりください。

【焼肉のタレ(黒仕込み)】丹後産の野菜と2005年仕込長期熟成味噌とたまり醤油で作った秘伝の焼肉のタレ。丹後の恵みがすべて詰まった焼肉のタレです。

原材料 玉ねぎ、味噌、たまり醤油、生姜、梅、甜菜糖、オレンジ、りんご酢、黒にんにく、にんにく、塩、鷹の爪

内容量 150g

保存方法 常温

賞味期限 2025年1月(2024年2月製造)

販売者 丹後絹塩株式会社

製造者 対馬則昭

開封後は冷蔵(10℃以下)にて保存しお早めにお召し上がりください。

新しい釜の製造には、専門の職人の手による丁寧な作業が必要です。現在、製造プロセスの打ち合わせを進めており、製造開始までには約3ヶ月の時間がかかる見込みです。その後、品質チェックや商品の梱包作業を経て、出荷準備を行います。出荷準備にはさらに約1ヶ月の時間がかかる予定です。支援者の皆様へのリターンの発送は、製造完了後、順次行われます。

<スケジュール>

・2023年11月 法人設立と事業移管

・2023年12月 平釜増設の工事完了

・2024年1月  クラウドファンディング終了・新平釜稼働開始

・2024年2月 リターン発送開始

池田さんが創意工夫してきた手法で作り上げるこの塩の美味しさをもっと多くの方々に知っていただきたいと思っています。新しい平釜の導入により、生産量を増やし、全国に届けることができるようになります。皆様のご支援をいただければ、丹後に塩の産地をつくる私たちの夢を実現する一歩となります。ぜひ、このプロジェクトへのご支援をお願いいたします。

<募集方式について>

本プロジェクトはAll-in方式を採用しております。目標金額に満たなくても、集まった支援金をもとに計画を実行し、約束したリターンをお届けします。皆様からのご支援は、大小問わず、私たちにとって非常に大きな励みとなります。共に伝統的な塩作りを守り抜いていくための大切な一歩に、どうぞ力を貸してください。

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