エンタメ領域特化型クラファン
無料掲載をご検討の方はこちら
エンタメ応援プランが適用されています

このプロジェクトは、クリエイターの活動資金・時間を増やすために、システム料とは別に支援額の7%を支援者さまに「ご協力費」としてお支払いいただいております。



①はじめにご挨拶

はじめまして。映画作品をはじめ映像・演劇の制作を行なっておりますハイドロブラストの太田信吾と申します。現在、パリと東京を拠点に活動しております。

パリ・オペラ座にて

2013年に友人の自死と遺族や友人らのその後の生を描いたドキュメンタリー映画「わたしたちに許された特別な時間の終わり」で劇場デビューをしました。同作は国内外で評価をいただき12カ国で公開されています。その後も、大阪のあいりん地区で撮影をした劇映画「解放区」(東京国際映画祭招待作品)や志賀直哉原作の短編映画「城崎にて」(ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2022優秀芸術賞受賞)などで人間だけに留まらず人間以外の自然・生物、都市への眼差しを持ちながら、生と死をテーマに作品を作ってきました。


②映画を作ることになった経緯

小学生の頃から暮らしてきた埼玉県さいたま市で映画を撮ろうと決意を固めたのは、ちょうど1年前の2022年冬のことでした。沼影市民プールの近くで弁当店を営む男性より、「解体される沼影市民プールを記録映画として後世に残せないか?」という相談をいただいたのです。当初、私たちとしては企画に賛同したい気持ちもありつつ、プールというプライバシーに関わる場での撮影は許可が降りないだろうと難しさを感じていました。しかし、沼影市民プールの所長さんをはじめ、利用者の方・近隣の皆さまの賛同やご理解をいただくことができ、プールでの撮影を許可いただくことができました。また、さいたま市が募集をした「さいたま市レジャープールのあり方方針(案)」パブリックコメントにはさいたま市発足以来、過去2番目の多さとなる710名から905件のコメントが寄せられるなど、地域のプールへの関心の高さも再認識することができました。

さいたま市公式HPより

解体を反対する多くの声が上がる一方で、すでに行政は解体業者との仮契約を終え、解体工期も来年4月からとするなど、計画に歯止めがかかる様子はありません。

私自身もさいたま市で小学生の頃から育ってきてプールで遊んだ記憶もあり、残念な気持ちでいっぱいです。世界各地で都市開発が実施されていますが、大切な場所を失う地域の住民への心のケアは充分に考えられているでしょうか?人間の肉体的な死と建物の解体に差はあるのでしょうか?

止まらない再開発の計画に対し、地域の思い出・記憶の集積の場所でもあるこのプールを映像で残すこと、再開発のあり方を問い直すことなどは社会を映す鏡としてドキュメンタリーという表現で社会に向き合ってきた私どもの使命だと考えています。

2023年7月末 撮影の様子

③沼影市民プールの紹介

沼影公園の屋外プールは1971年、「海なき市にプールを」という市民からの期待に応えて造られました。50メートルプールや子供プール、全長約100メートルのスライダーなどが整備されています。”沼プー”の愛称で親しまれた市民の憩いや出会い、そして健康増進の場でした。開業から52年間で約600万人の来場者が訪れたプールです。

市教育委員会は、屋外プールなどを解体して、沼影公園の跡地に小中一貫の「武蔵浦和学園義務教育学校(仮称)」の建設を計画しています。屋外の50メートルプールは冬季にアイススケート場となり、今冬が最後の営業となります。屋内プールは2025年夏ごろの解体が予定されています。

昭和53年の沼影市民プール(さいたま市総務局総務部アーカイブズセンター)


③映画の概要

アメリカの精神科医・キューブラー=ロスは著書「死ぬ瞬間」の中で概ね人は<否認><怒り><取引><抑うつ><受容>という五段階の心理プロセスをたどって、他者のあるいは自己の死の受容に向かうのだと書きました。2010年に親友を失った私自身の経験を振り返ると、彼の死に直面した私の心の変化は概ねそのようなものだったと考えることができます。

あれから月日が流れ、近年、人口増加に伴う新たな義務教育学校建設のため閉鎖・解体が決定した近所の馴染みある市民プールの前で立ち止まった時、その5段階のプロセスのことをふと思い出しました。本作は同著をもとに、5章のチャプターで構成されるでしょう。その5章は<否認><怒り><取引><抑うつ><受容>とそれぞれ名付けられます。

そのプロセスは時に複雑に入り乱れながら、またそのカテゴライズに抗う登場人物の様相も見せながら進みます。本作は都市開発と心のケア、教育改革、さらにこの市民プール特有のLGBTQ・ジェンダー・SDGsといったテーマにも触れながら、グローバルに訴求する映画として完成すると手応えを感じています。

『死ぬ瞬間 〜死とその過程について〜』E・キューブラー=ロス[著]


⑤現在のプロジェクト進行状況

本プロジェクトはさいたま市が実行委員の一員として主催する「さいたま国際芸術祭2023」の公募プロジェクトにも採択され、行政のサポートも得ながら、プロのスタッフも結集し、2023年夏に撮影に入ることができました。記録的な猛暑の中、連日のプールでの撮影は無事に終了し、多面的にプールの記憶や多くの方のプールへの思いを映すことができたと手応えを感じております。一方で、映画の完成に向けては来年の4月に予定されている解体に向けた追加撮影や長期に及ぶ編集のための費用、またおよび全国への公開に向けた配給宣伝費が不足している状況です。

ハイドロブラストでは、映画製作だけでなく、沼影市民プールの「記憶」を残すべき、さまざまなアートプロジェクトに取り組んできました。さいたま市に直接声を届けることができない子供たちの声を汲み取ろうと、沼影市民プール最後の夏季営業期間中にプールロビーで行った「沼影市民プールにお手紙を書こう」プロジェクトでは、1ヶ月間でなんと700通を超えるお手紙を集めることに成功し、プールの壁一面に掲載していただきました。


また、市内の学童保育NPO「太陽の家」の子供たちとプールで出た廃棄廃棄ペットボトルのキャップを使ったキャップアートの制作を進めております。デザインは、さいたま市在住のアーティスト寿の色さんにお願いいたしました。今月初めの毎日新聞でも取り組みを取り上げていただき、今後の活動にも期待が寄せられています。

2023年12月2日毎日新聞朝刊


さらに、先月沖縄で開催された国際映画祭、「Cinema at Sea 沖縄環太平洋国際フェスティバル」では、インダストリー部門で海外の映画関係者の皆様の前で企画プレゼンをさせていただき、最優秀企画賞を獲得致しました。来年2月には、カンヌ・ベネティアと並び、世界三大映画祭と言われているベルリン国際映画祭にて、「Berlinale Co-Production Market」に参加し、国際共同製作パートナー獲得を目指します。

第1回Cinema at Sea 沖縄環太平洋映画祭で、最優秀企画賞受賞


⑥協賛・後援

すでに、たくさんの企業様からご支援をいただいております。

【機材協賛】
ウエスタンデジタル合同会社 キヤノンマーケティングジャパン株式会社 Coleman サンコー株式会社 BURTLE HIKMICRO 株式会社ケンコー・トキナー 株式会社ゲオホールディングス

【協賛】
一般社団法人DAGASHIで世界を笑顔にする会 株式会社大町 岩本製菓株式会社 オリオン株式会社 橘本神社 杉本屋製菓株式会社 株式会社チーリン製菓 東豊製菓株式会社 パイン株式会社 ジャック製菓株式会社 サンヨー製菓株式会社 ネットリンクス株式会社 中野物産株式会社 共親製菓株式会社 コリス株式会社 澁谷食品株式会社 株式会社タジマヤ 株式会社やおきん 日本のだがし売り場

【後援】
全国飴菓子工業協同組合 公益社団法人 日本水難救済会 一般社団法人 埼玉県防犯設備士協会 さいたま商工会議所 一般社団法人 日本LGBT協会 日本LGBTサポート協会


⑦リターンについて

※ご支援をしていただく際に、どのリターンも『上乗せ支援』をすることができます。ご都合がよろしければリターンの額に上乗せして、ご支援頂けますと大変嬉しいです。

【個人さま向け】

¥3,000
メンバーからのお礼メッセージ+映画公式サイトにお名前記載

¥4,000

オリジナルキーホルダー+メンバーからのお礼のCAMPFIREメッセージ+映画公式サイトにお名前記載

¥5,000
オリジナルTシャツ+メンバーからのお礼メッセージ+映画公式サイトにお名前記載

¥5,000
オリジナルポスター(太田監督サイン付き)+メンバーからのお礼メッセージ+映画公式サイトにお名前記載

¥5,000
沼影市民プールオリジナルポストカード10枚組+メンバーからのお礼メッセージ+映画公式サイトにお名前記載

¥5,000
太田信吾過去作品『わたしたちに許された特別な時間の終わり』オンライン鑑賞権(119分/1週間) +メンバーからのお礼メッセージ+映画公式サイトにお名前記載

¥10,000
太田信吾過去作品『現代版 城崎にて』DVD+『現代版 城崎にて』オリジナルトートバック+メンバーからのお礼メッセージ+映画公式サイトにお名前記載

¥10,000
沼影市民プール思い出セット オリジナルポストカード10枚セット+オリジナルTシャツ+メンバーからのお礼メッセージ+映画公式サイトにお名前記載

¥10,000
映画『沼影市民プール』さいたま上映会バージョン オンライン鑑賞権(120分/1週間)+メンバーからのお礼メッセージ+映画公式サイトにお名前記載

¥10,000
沼影市民Tシャツペアセット(色・組み合わせ自由)+メンバーからのお礼メッセージ+映画公式サイトにお名前記載

¥20,000
太田信吾監督とプライベートオンライントーク(限定5名様)+映画『沼影市民プール』さいたま上映会バージョン オンライン鑑賞権(120分/1週間)+メンバーからのお礼メッセージ+映画公式サイトにお名前記載

¥30,000
太田信吾監督と行く映画「沼影市民プール」ロケ地巡りコース(4月上旬/3時間ほどを予定/現地集合現地解散)+映画『沼影市民プール』さいたま上映会バージョン オンライン鑑賞権(120分/1週間)+オリジナルTシャツ+オリジナルポスター+メンバーからのお礼メッセージ+映画公式サイトにお名前記載

¥50,000
関係者試写会ペアチケット(限定10枚)+オリジナルTシャツ+オリジナルポスター+メンバーからのお礼メッセージ+映画公式サイトにお名前記載


【企業向け】

¥100,000
公式HP エンドロール 企業ロゴ記載(小)+映画『沼影市民プール』さいたま上映会バージョン オンライン鑑賞権(120分/1週間)

¥200,000
ポスターチラシ 公式HP エンドロール 企業ロゴ記載(小)+映画『沼影市民プール』さいたま上映会バージョン オンライン鑑賞権(120分/1週間)

¥300,000
ポスターチラシ 公式HP エンドロール 企業ロゴ記載(大)+映画『沼影市民プール』さいたま上映会バージョン オンライン鑑賞権(120分/1週間)

¥500,000
オープニングクレジット ポスターチラシ 公式HP エンドロール 企業ロゴ記載(大)+映画『沼影市民プール』さいたま上映会バージョン オンライン鑑賞権(120分/1週間)

¥900,000
企業広告動画製作(太田信吾監督、3~5分) オープニングクレジット ポスターチラシ 公式HP 企業ロゴ記載(大)+映画『沼影市民プール』さいたま上映会バージョン オンライン鑑賞権(120分/1週間)

※支援時、必ず備考欄に掲載を希望されるお名前をご記入ください。


⑧スケジュール

2023年
12月    さいたま国際芸術祭2023 公募プログラム @浦和コミュニティセンター

2024年
1月     ブラッシュアップ
2月     英語・フランス語字幕制作
4月     映倫審査
5月〜9月  国内・海外映画祭 出品

2025年    全国公開



⑨資金の使い道

【沼影市民プールをキャップアートで残そうプロジェクト】¥470,000
【ポストプロダクション費】¥1,150,000
【配給宣伝費】¥1,980,000
【リターン制作・配送費】¥400,000
【CAMPFIRE 手数料】¥400,000

最終合計金額 ¥4,400,000


⑩スタッフクレジット

監督・構成・撮影・編集・録音・プロデューサー:太田信吾

助監督:芳賀直之

録音:飯塚了

録音助手:Maxime Lauret

MA:落合諒磨

音楽:SuiseiNoboAz 『3020』『それから』

チラシデザイン:NORA DESIGN

企画協力:サトシ・フクモト

撮影応援:与那覇政之 飯塚了 上ノ園芳樹


プロデューサー・アートディレクター:竹中香子

エグゼクティブプロデューサー:カトリヒデトシ

プロデューサーアシスタント:Maxime Lauret


最後に

止まらない再開発の計画に対し、地域の思い出・記憶の集積の場所でもあるこのプールを映像で残すこと、再開発のあり方を問い直すことなどは社会を映す鏡としてドキュメンタリーという表現で社会に向き合ってきた私どもの使命だと考えています。52年間市民に愛され続けてきた、沼影市民プールという場所が持つ「記憶」を残すために、ぜひ皆様のお力添えをお願いします。

竹中香子(プロデューサー)と太田信吾(監督)

【公式SNS】

twitter:@numakage_film

Facebook:映画「沼影市民プール」 

Instagram:@numakagepool_film

ハイドロブラストHP:http://hydroblast.asia


<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

このプロジェクトの問題報告はこちらよりお問い合わせください