▼はじめにご挨拶

はじめまして、私はMEILI COFFEE の代表 小山立と申します。27歳です。大学で中国文化を専攻して以来、中国や台湾との縁が年々深まっています。昨年、シングルオリジン台湾珈琲と運命の出会いがあり、商社勤務を辞めて、食品開発の研究をしてきた彼女と二人で、台湾珈琲豆の美味しさを日本の皆様に認知していただきたく活動を始めました。

 

★★★台湾珈琲販売を始めたきっかけ★★★
私が初めて台湾を訪れたのは2014年夏の事です。あれからもう直ぐ4年が経とうとしています。訪台と言えば皆様は通常観光をイメージされると思われますが、私の場合は旅行ではなく、農業体験ボランティアをするためでした。このボランティアに至るまでの経緯は後述させていただきますが、実はその時私は他国から冷凍野菜を輸入する商社に勤務していました。東日本大震災から年が経っていましたが、放射能による実被害や風評被害により、社会全体がまだまだ農作物の安全性に敏感でした。そんな状況下での冷凍野菜は非常に利便性が高く必需品であると感じました。しかしその一方で、私が皆様の食卓へ届けたい物は、もっと血の通った物ではないかと思うようになっていたのです。生きとし生けるものにとって“食べることは生きること”。生産者と消費者の間に沢山の高い塀がある物より、生産者の顔が分かる物を提供したいのだと心から思うようになっていたのです。私には台湾人の友人が沢山いましたが、みんな口を揃えて「台湾はオーガニック野菜が特別な物ではなく普通に売られているんだよ」と言うので調べてみると、台湾の第一産業は非常に発達しているという事が分かりました。大学時代、下高井戸の八百屋でアルバイトをして、消費者の皆様に直接安全安心な新鮮野菜を届けていた私は、「これは実際にこの目で見て体験しなければ!」と思い、一ヶ月後には会社を辞めて台湾へ飛んでいました。


農家生活は初めての体験でした。早朝5時に起床、昼の最も暑くなる時間まで外で農作業をし、一時間の休憩後に再び畑へ出て4時頃に仕事を終えるような生活でした。三ヶ月間、うだるような湿気のある真夏の暑さの中、毎日汗と泥にまみれて農業をするのは、非常に大変でしたが、信州の山育ちの私には性に合っていました。農作業後に夕焼けを見ながらのビールは最高でした。そこでは自然農法や有機農法で野菜や果物を育て、それを販売するシステムを学べました。オーガニックの徹底ぶりは感心するほどでした。また台湾人の仕事も非常に真面目で素晴らしく、勤勉な国民性を感じました。育てたオーガニック野菜と家畜を自分達で調理し、みんなでテーブルを囲む生活が出来たことは、“食べることは生きること”をまさに実体験した感がありました。

三ヶ月間の農業体験後、輸出入の方法が分からなかったり、資金がなかったため、もう一度商社で働きノウハウを身につけようと決め帰国しました。
新たに商社勤務をしながら、連休になれば台湾に行きました。そんな生活を繰り返しながら気づいたのは農家で出されたコーヒーの美味さでした。台湾の珈琲豆の品質の高さには驚きでした。また、台湾珈琲豆の輸出量を貿易統計で調べると非常に少ないということも知りました。


台湾でも何件もカフェを巡りましたが、生豆が希少ゆえに高価格の為、地元の珈琲業者からも敬遠されている状況でした。当然市場にもあまり出ていないので、台湾で珈琲豆栽培をしている事を知らない台湾人も沢山います。とても残念な事です。
台湾珈琲は本当に美味しい。今まで飲んできた珈琲はなんだったのだろうと思うほど美味しいのです。本当に美味しい珈琲は砂糖もミルクも必要としない、それ自体の味を楽しむことが出来るものなのです。
私はこのまま台湾の豆が日本市場に出回ることなく衰退してしまうのは勿体ないと思い、日本と台湾に台湾珈琲豆を広めようと決めました。まずは私達MEILICOFFEE  の拠点が東京であるため、日本での活動を先行して行きたいと思いました。
台湾の豆はやはり生産量も少なく、また価格が高い為、東京の多くの焙煎所も値段を聞くだけで購入を避けてしまう状況です。珈琲豆は地域により味わいが異なるほどそれぞれに個性があります。台湾珈琲にもその地域、農園独自の素晴らしい個性があります。それを知っていただきたく、他地域の豆を混ぜる事を一切致しません。シングルオリジンでご提供させていただきます。


今後多くの皆様に台湾珈琲の美味しさを知ってもらうため、台湾珈琲の認知度を高め、何とか価格を抑えて販売できる様に努力をして参りたく思います。
よろしくお願いいたします

▼これまでの活動

台湾の嘉義にある梅山と台南の東山にある農園で日台交流を目的に台湾コーヒーを紹介したいという旨を農園に伝えたところ快諾頂き協力関係にあります。但し日本にコーヒー豆を輸入すると非常に高価になってしまいます。元々は珈琲豆を焙煎屋に卸し、多くの日本人に台湾産珈琲を飲んでもらいたいと考えておりました。台湾珈琲を輸入後、何軒も焙煎屋を訪問しましたが、仕入れ価格が高価で、ビジネスとして成り立たないだろうという返答が来ました。焙煎所にも断られ、販売ができない状況が続きましたが諦め切れず、独学で焙煎を覚え、現在販売しております。少しでも安くお手元に届けられればとの思いで、焙煎料金につきましては無料サービスしております。
また、台湾・台北のカフェにて、期間限定でシングルオリジン台湾珈琲を提供しております。焙煎からコーヒーの抽出、販売まで運営します。
手網焙煎器を用いて、小さなカフェや家庭でも手軽に美味しいコーヒーが飲めるように焙煎法をレクチャーして参りました。

▼資金の使い道

1.台湾珈琲の生豆仕入れ
台南・東山と嘉義・梅山のオーガニック契約農園よりシングルオリジンで仕入れを行う

2.什器、備品購入

3.運転資金

4.宣伝、広告費

また将来的にはその焙煎所にて、台湾珈琲を中心に、台湾茶やそれらを使用したオリジナル飲料を開発し、デザートなどと共に提供するカフェを開店し、台湾の文化を紹介し日台交流の場所を作りたいと計画しています。そして珈琲やお茶に限らず、台湾の優れた商品を発掘し紹介するアンテナショップの展開を目指します。

▼リターンについて

リターンに関してはお好みの台湾珈琲をお送りしたいと考えております。

80g.......¥3,000(台南東山産)

80g.......¥3,100(嘉義梅山産)

台湾でも80gで¥3,000です。日本の市場ですとそれ以上の価格となると思います。
仕入れ価格を政府の貿易統計で確認したところ、台湾産コーヒー豆を税関で輸入申告し違法性なく販売しているところは現状非常に少ないと思われます。11月に申請している方がいるようですがそれも少量でした。それも価格が非常に高価なのが問題なのだと思います。

※ MEILI COFFEE  では安心安全を第一に、植物検疫検査を通過し、輸入申告をした違法性の無い物をお届けしております。また食品衛生責任者手帳は所持しておりますので、コーヒー豆の販売は可能です。


▼最後に

前述にもありますように、最初の訪台で多くの有機農家を訪ねてボランティアをし台湾の方の勤勉さ、仕事に対するこだわりや真剣さを目の当たりにしました。またその農家や出会った人々との親交を大切にして参りました。その時の縁がオーガニック珈琲農園に繋がりました。

実は、私が台湾にボランティアに向かったのは東日本大震災の際、台湾の方々から多大な支援を頂いた事に起因しています。

7年前の東日本大震災のあの日、私は日本にいませんでした。交換留学で中国に居たからです。“あの日”の話が仲間内や家族で出ても、大災害に遭った国の人間でありながら、“あの日”に対する感情の共有は出来ても、あの日あの時あの場に居なかったという意味で日本にいた人々との経験的共有は無理なのだと毎年思い知らされできました。“あの日”留学生寮で遅れて入ってくる情報の中、おたおたとしながら祈る事しか出来ないもどかしさと、自国の有事に何も出来ずに外から見ている罪悪感に苛まれていました。そんな中で日本にいる私の台湾人の友人達や台湾の方々がとった行動や、莫大な人力と募金の支援を知り、心から感謝をしました。本当に情の深い国民性に感動しました。将来台湾に恩返しをしたいとの思いが農業ボランティアへ向かった理由の一つでもあり、今回の台湾珈琲の紹介に繋がっています。

大震災から7年間。一言で7年といえ、皆様もそうであるように私にも紆余曲折色々な事がありました。良い時もそうでない時も私は台湾の地と人々に癒され励まされて今日があります。そして台湾珈琲豆に出会い、その豆を日本中の皆様に味わっていただきたく、今日私は珈琲豆を焙煎しています。丁寧に愛情を込めて一生懸命にやっています。農園の生産者さん達の手による、オーガニック製法で手間がかかった素晴らしく美味しい台湾珈琲豆を通して、日本中の人々の心に何かしら温かい物を手渡していけたらいいなと思いながらやっています。そんな私の活動が勤勉で良心的な台湾珈琲農家を支援し、台湾の一次産業を支え、また珈琲を通して日台の交流を深化させる事ができれば幸いだと思っています。皆様のお力をお借りできれば千人力です。台湾珈琲豆を日本市場に流通させる手助けをしてください。
どうかよろしくお願い致します。

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