■はじめに・ご挨拶

能登半島の真ん中に浮かぶ能登島で、本格フレンチのオーベルジュ(宿泊型レストラン)の能登島Suns-souci(サンスーシィ)店主をしている長竹俊雄・幸子です。

このページをご覧いただきありがとうございます。
HP、ご予約LINE公式、SNS等を通じて、多くの皆様からの心配のお声を頂き、ありがとうございます。
夫婦ともども、近所の島猫たちも無事です。


■このプロジェクトで実現したいこと

・2025年1月まで予約完売だった1日1組限定【能登島Suns-souci(のとじまサンスーシィ)】は、天然の能登島の海の幸と山の幸を提供しているフランス料理とシェフ前寿司で人気の宿泊型レストラン(オーベルジュ)です。それと、今夏オープン予定だった島暮らし体験のできる囲炉裏と調理場が完備された築100年古民家の一棟貸し施設【御祖母さまのお宿】と、それぞれの被災した場所の修復と耐震免震補強をして参ります。

漁業権を持つシェフが潜って捕ってきたアワビとその肝パテと地魚のポワレ・自家栽培野菜と

能登島産100%の地魚と自分で育てたハザ干し自然栽培米の「シェフ前寿司」はオープンの10年前から握っている。

能登島の中で一番遠い場所にある私たちの町は水道復旧が山越えのために何か月も先の見通しになっており、2024年の予約を頂いているお客様には待って頂いている状況です。その再開までの間にできる限りの片づけと修復とお手伝いボランティアを集い、復旧を進めたいです。
そして、早く再開し多くの皆さまに自然豊かな能登の恵みを味わって頂くことで、今まで私たちが10年間続けて来たハザ干しの伝統的な稲作と、被災しながらも運営する島の漁師さんと農家さんへの感謝と応援を込めて、今まで以上に私たち夫婦の技術で「美味しい幸せ」と「島の魅力」を発信して参ります。

どうか、力強いご協力を何卒よろしくお願いいたします。


■プロジェクト立ち上げの背景

私たちは、東京赤坂で長年フレンチの店を夫婦で営んでいました。日々最高の食材と向き合えば向き合うほど、それらの食材が採れる土地への憧れが増していき、採れたての食材をその土地、環境で味わう事こそが、私たちの目指す最高のフレンチであると気づきました。日本各地の土地を探していたとき、日本海の美味しい海の幸と、能登半島の山の幸を両方味わえる能登島の祖母ヶ浦と出会いました。

能登島の魅力に惹かれた私達は、移住を決意し、本格フレンチを修業したシェフである夫は漁師を兼業、ワインソムリエの妻は農婦も兼業し、2014年能登島Suns-souciをオーベルジュ(宿泊型レストラン)としてオープンしました。

移住して10年。
やっと、自給自足的な暮らしを構築し始めて、本当に日々の幸せを噛み締めていたところでした。そして、2024年夏には、もう一つの宿、1棟貸し宿泊施設(御祖母さまのお宿)をオープンする予定でした。


2024年1月1日午後4時10分頃
私たちの大好きな自然豊かなこの暮らしと、この景観が、お正月の大震災で無残にも崩れ去りました。
お客様に提供するためにコツコツと集めてきた能登の骨董品、こだわり抜いてしつらえてきた店内が一瞬で一変。

一棟貸し宿泊施設(御祖母さまのお宿)は、島暮らしの体験を楽しむ大人の隠れ家にしようと、改装している最中でしたが、新しく改装した床も割れて、柱を支えていたコンクリートも割れてしまいました。


ここは、比較的に地盤がしっかりとしていて、まだ被害は少ないのですが、当日の恐怖を感じるほどの大きな揺れと3000回近い度重なる余震で、日々、壁や床の割れが増幅していて予断を許せません。毎日毎日、ヒビ割れが発見され、新しくした床も、再度、張り直しが必要です。


それでも、屋根は、瓦がこれ以上ズレ落ちないように、吹雪が来る前に夫婦で何とか、寒空の中で応急処置をしました。

珠洲や輪島に比べると私たちの被害は少ないものの…大好きだった能登の景観が大きく無残にも失われ、あんなに豊かな気持ちを持った能登の人々が避難生活で、家族もコミュニティも散り散りに分断されて行くのを見て、本当に大号泣してしまいました。

能登特有の黒瓦(くろがわら)と杉板の壁との修復はとても高額なため、ローンを組めずにトタン屋根の平屋で諦める高齢者も多いのが能登半島の少子高齢化の実情です。再び、あの美しかった能登の景観が再興される可能性は、薄くなって来ています。本当に本当に悲しい現実です。

私たち夫婦は金太郎飴のような同じ顔をした「都心部の街並み」から抜け出して、この美しい能登にたどり着き、能登の人々の暮らしに魅了されていただけに、この震災と復興へのショックは計り知れません。 

能登らしくない家々が並ぶ。そんな能登を、私はこのまま愛し続けられるのだろうか?
島の人ですら辞めてしまった伝統的な稲作を、82歳の母と二人で頑なに守り続けてきた意義が全て失われそうで、不安と葛藤が脳裏をぐるぐると過りました。 

この島の営みを、この自然と景勝地を、失いたくない。 能登の暮らしを守りたい。未来に遺したい。

美しい頃の日本の歴史と文化がタイムカプセルのように遺っていた能登半島を蘇らせてほしいのに・・・

震災の恐怖が過ぎ去ると、味気ない【復興の恐怖】に、心が叫び続け、この島を捨てる決断にも迫られました。 

だけど、幸いにも能登島のこの祖母ケ浦町は、粘土質の岩盤に守られて被害が比較的少ない事に気が付き、それを理由に、この祖母ケ浦町だけでも「昔ながらの能登の風土を残す伝統的な地域として現存していけるのでは?」とも思い始めました。

一部でもいい。能登の美しい営みを残す町を、未来永劫、観光地としても遺して行きたい。 きっと、どこかに同じ想いの人々が点在して能登の文化が生き遺ればいい! その想いが私を突き動かします。

いちばん端っこの私の町への悪路の復旧は一番最後になる可能性もあるけれど、もし、これ以上の大きな余震で崖が崩れて、道が分断され閉鎖されたとしても、「ヘリポートやフェリーで来訪する特殊な場所にすればいい!」「この自然豊かな暮らしを体験できる唯一無二の秘境になれば、それでも良い!」
「諦めたらダメだ!」と、思い直し、今やっと、ここ能登島に留まる【腹】がシッカリと座り直しました。 

どうか、一緒に、この美しい営みを守るために皆んなで立ち上がって下さい。
能登の深い伝統と営みのストーリーを未来へと、一緒に繋げる協力をお願いいたします。
わたし達は、まだ、諦められません。

能登島の営みを存続するために今まで以上に、私たちの料理と真心サービス、そして島暮らし体験で能登の魅力を発信していきます。
これらに必要な修復整備費用の一部をご支援いただきたく、プロジェクトを立ち上げました。

※2017年の「海と日本プロジェクト」での海を愛する二人のインタビューです。


■現在の準備状況

【オーベルジュ 能登島サンスーシィ】
・飛び散ったガラスの片付け、地元大工さんに仮見積や耐震免震補強の相談中。依頼注文が殺到して開始が未定。
仮見積もり次第で、大工さんにお願いすること、自分たちの手で出来るのか、ボランティアとして活動して頂ける方々に何をどのように手伝っていただくのかを検討して行きたいと思っています。
・ヒビ割れで全室の壁紙の張替えが必要です。余震で、被害が増幅。
・愛していた能登の骨董品や二度と手に入らない食器が割れ、新たに食器の購入が必要です。
・5月まで水道が復旧しない事と工事が本格的になるまでは、プロの炊き出しボランティアさんや井戸掘りボランティアさんなど、珠洲への一時休憩所や無償宿泊の場として支援したく、断水で不自由な中でも使用して頂きました。

【一棟貸し宿泊施設(御祖母様のお宿)】
・昨年リフォームしたばかりの一棟貸し宿泊施設の床が割れています。柱を支えていたコンクリートも割れてしまっているので、大規模な修復が必要になると思われます。
・耐震免震補強を相談しています。

能登島への横浜野毛公友会の炊き出しボランティア団体の無償宿泊を水道普及してませんが受け入れしました。

※震災地への西田式水脈探し(井戸掘り)ボランティアさんの実施と無償宿泊を水道なしで受け入れしました。
■リターンについて

能登島サンスーシィより、ご支援金額に応じて下記のものをリターンとしてお送りいたします。

・テキストお礼メール【クラファン終了後】

・活動報告
※プロジェクトページ「活動報告」欄にてご報告させて頂きます。

・ボランティアとして活動していただける方の募集案内メール【春ごろ予定】

・夫婦のお礼動画メール(シェフと夫婦二人でお礼メッセージを撮影して送ります)【6月予定】

・サンスーシィ夫婦の島暮らしと復興の動画配信【1~2か月に1回半年間の動画配信】

・公式HPに一年間お名前または企業名(店名)掲載
 ※掲載は強制ではありません。匿名ご希望も可能です。

・サンスーシィに宿泊の際にママからの特別カクテル提供のチケット【2年間有効】

・サンスーシィのママとオンラインで震災時のお話が1対1で出来る権利【予約制30分ほど】

・サンスーシィ宿泊時にママとシェフと5万円相当の秘蔵ワインで乾杯できるチケット【3年間有効】

■スケジュール

令和6年2月初旬  クラウドファンディング開始
令和6年2月中旬  仮見積書
令和6年4月中旬  クラウドファンディング終了
令和6年5月    本見積・契約
令和6年4月中旬  お礼メール送信
令和6年6月末頃   限定公開動画配信
準備が整った個所から随時  修復整備工事開始

いつ頃、営業を再開できるのか、まだ、先が見えていません。
このプロジェクトページの「活動報告」で随時報告させて頂きます。


■資金の使い道

このプロジェクトで集めた支援金は、宿泊型レストランオーベルジュ(能登島サンスーシィ)および、体験型一棟貸し宿泊施設(御祖母さまのお宿)の修復整備工事費用の一部として活用させて頂きます。
・客室及びレストランの雨漏り天井張り替え
・客室壁紙張替え
・一棟貸し宿泊施設の土台補強、床の張替え、壁・天井・廊下のヒビ割れ修理

■最後に

プロジェクトページを最後までご覧頂きありがとうございます。

もし、私たちの大好きな自然豊かな暮らしと景観が崩れ去り、能登の特色のない、同じ顔をした町並みになったら・・・
と想像すると本当に哀しくなります。

今まで私たちが培ってきた自然栽培の稲作と伝統的なハザ干しの知識や、杉板壁のお手入れ方法や、島の婆ちゃんから習った作付けパターン、漁師の爺ちゃんから教わった郷土料理、漁師さん達の魚の目利きなど・・・
数えきれない程の美しい自然と共存した暮らしを伝えて護(まも)りたい。
その実践者として島暮らしを繋ぎたい。
それを体験して頂いて、味わって頂き、能登島の醍醐味を丸ごと提供して行きたい。
今、心から、そう思います。

被災したのは、私達だけではありません。どうか、皆様の暖かい手を沢山の方々に差し伸べてください。

このプロジェクトページは、毎日、水の調達や片付けに追われる私たち夫妻に代わり、共に学んできたクリエイターを本職にする心優しい友人たちが作成して下さいました。

タイトルも「奇跡のオーベルジュ」なんて恥ずかしいと伝えましたが、皆んなで私たち夫婦のしていることは「まさに奇跡だよ」と言って頂きました。実際に宿泊代を支払って泊まった仲間がそう言って下さったことに感謝して、そのままのタイトルで発信いたします。本当にありがとう。皆んなを愛してます。

CAMP FIRE 令和6年能登半島地震特別枠を設けご配慮いただけましたことに感謝いたします。


能登島San-souci 
店主 長竹俊雄 幸子

<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。


このプロジェクトの問題報告はこちらよりお問い合わせください