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輪島塗の復興を目指して | 震災からの復活にお力を貸してください

私たちは石川県輪島市で輪島塗の製造販売を営んでいます。今回の能登半島地震により、工房と店舗、商品に大きな被害を受けました。一緒にものづくりに取り組んできた職人たちも、多くを失い苦境に立っています。輪島塗の未来が危ぶまれる中、工房を再興し輪島塗を未来につなぐための支援を求めています。

現在の支援総額

22,836,000

228%

目標金額は10,000,000円

支援者数

588

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2024/02/16に募集を開始し、 588人の支援により 22,836,000円の資金を集め、 2024/04/30に募集を終了しました

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支援者数588

このプロジェクトは、2024/02/16に募集を開始し、 588人の支援により 22,836,000円の資金を集め、 2024/04/30に募集を終了しました

私たちは石川県輪島市で輪島塗の製造販売を営んでいます。今回の能登半島地震により、工房と店舗、商品に大きな被害を受けました。一緒にものづくりに取り組んできた職人たちも、多くを失い苦境に立っています。輪島塗の未来が危ぶまれる中、工房を再興し輪島塗を未来につなぐための支援を求めています。

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[2024.4.22 追記]

募集終了の4月30日まで、残りわずかとなりました

この度は弊社のプロジェクトに多大なるご支援をいただき、本当にありがとうございます。皆様のおかげで、現在までに2,000万円を越えるたいへん大きな金額を頂戴しております。日々復興へ向けて歩んでいる私たちにとって、皆さまからの暖かいお気遣い、励ましが何よりの力となっています。不安と逡巡の中から始めたプロジェクトでしたが、このような身に余るほどのご支援をいただき、本当に感謝の言葉もありません。

元日の地震から3ヶ月半を過ぎ、工房では少量ながら製作を再開することができました。市内では倒壊した家屋の解体撤去も少しずつ始まっていますが、街中の風景は元日からあまり変わっていません。この先にはまだ長い道のりが待っていますが、皆様からいただいたご恩に報いることができる日を1日も早く迎えたいと考えております。

2月半ばに始めたこのプロジェクトも期限は4月30日まで、あと残りわずかとなりました。どうか最後まで暖かいご支援を賜れますよう、心よりお願い申し上げます。

- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

私たちについて

このページをご覧いただき、誠にありがとうございます。

私たちは石川県輪島市で輪島塗の製造販売を生業としております、(株)輪島屋善仁(わじまやぜんに)と申します。輪島屋善仁は江戸・文化年間の1813年に創業されました。以来210年、漆芸の伝統の技をつなぎ、お客様へのご報恩を第一に漆文化の発展に努めてまいりました。

能登半島地震での被災

1月1日に発生した令和6年能登半島地震は、能登全域に甚大な被害をもたらしました。2月26日現在、241名の方が亡くなり、9名の方が行方不明となっています。

まず初めに、亡くなられた方へ謹んで哀悼の意を表し、心よりご冥福をお祈りいたします。そして、未だ安否不明の方々が無事に戻られますよう、避難生活を送っている方々が1日も早く穏やかな日常へ戻ることができますよう、お祈り申し上げます。

今回の地震により、弊社も社屋・工房、設備、商品に相当な被害を受けました。下地塗や中塗に使用している建物の一部は使用不能となり、上塗室の設備も大きく損傷しました。また、社員の無事は確認されたものの、多くが自宅を被災し、工房では職人の半数以上が出社できない状況です。

ショールームに展示していた漆器も多くが破損し、そのままでは商品とならなくなりました。貴重な日本産漆を保管していた倉庫が全壊し、また製作に長い時間がかかる輪島塗ですが、その製作途中の品を保管していた建物も全壊し、諦めざるを得ない状態です。

展示場では多くの商品が落下・散乱して傷がつきました

倒壊した倉庫

また、長年に渡り多くの皆様から高く評価していただいた、弊社が1990年に復元した明治の町家「塗師の家(ぬしのいえ)」(2023年に輪島市へ寄贈)も、地震当日に河井町を襲った大火により焼失しました。明治の麗しい塗師文化の面影を宿したこの建築が跡形もなく消えてしまったことは、私たちに大きな衝撃と悲しみをもたらしました。

ここに「塗師の家」の北前口がありました

在りし日の塗師の家 月見うさぎ蒔絵の引き戸

塗師の家  こちらは通り庭の風景輪島塗産地全体の大きな危機

輪島市では多くの漆器業者が店舗や工房を失い、各工程に携わる職人の多くが、自宅や作業場、道具や材料を失って仕事ができない状況に陥っています。木地師、下地師、研物師、上塗師、蒔絵師、呂色師など、多くの職人たちの分業のリレーによって長い時間をかけて作られる輪島塗は、どの工程が欠けても完成することができません

私たちの工房でも少しずつ復旧作業を進めてはおりますが、2月現在まだ生産再開の目処は立っていません。ご注文いただいて製作中だった品にも多く破損が生じており、多くのお客様からはいつまでも待ちます、との暖かいお言葉もいただいておりますが、ものづくりを生業としている私たちにとっては、現状は非常に心苦しいものとなっています。

また、この4月から新卒者2名が新たに工房の仲間として加わる予定だったのですが、輪島市内での安全の確保、居住の確保が難しいこと、工房で責任を持って育成体制を構築するのが難しいことから、残念ながら見送らざるを得なくなりました。私たちとしても若い力にかける期待も大きく、4月に2人を迎えるのをとても楽しみにしていただけに、本当に2人に対しても申し訳なく、痛恨の思いです。

職人はどんなときでも、お客様からのご期待が込められたご注文や、新しいチャレンジがあればものづくりへの活力が湧き、何を置いても仕事に向かうことができます。しかし、現在のような状況が続くと、再建を諦めて離職する者が多く出る可能性もあり、これまで数百年の間続いてきた伝統技術の継承ができず、輪島塗を未来へつないでいくことが困難になってきます。

この先も輪島塗を作って商いをしていくことができるのか、再びこの地で生活を再建して暮らしていくことができるのか…といった不安が、この輪島の町全体を覆っているようにも見えます。

たくさんのお気遣いと、激励のお声を頂戴しました

しかしそんな中で、地震発生直後から、本当に多くの皆様から暖かいご心配、お気遣いのメッセージを頂戴いたしております。

加えて、輪島塗の伝統を決して絶やさないで」「必ずや復興を成し遂げてください」「輪島塗が大好きです、何年でも待ちますから商品を届けてください」…という激励のお声も多数いただき、また既に具体的なご支援も頂戴いたしております。

辛い状況に置かれてはいますが、今回のこの災害をきっかけに多くの方達の優しさに触れられたことは、私たちにとってかけがえのない大切な経験となりました。そして、皆様からの物心両面のご支援が、逡巡しながらも少しずつ動き出している私たちの何よりの力となっています。やはりこんな地震に負けるわけにはいきません。

地震前の当社ショールーム

工房の再建と、輪島塗の復興を目指します

皆様からいただいたお声に背中を押されるように、何よりもまず応援してくださる皆様へのご恩に報いたい、そして1日でも早く輪島塗を復興させ、これまで一緒にものづくりに取り組んできた市内の多くの職人たちの仕事を守りたい、との思いから、まずは自助に努めつつも、できるだけ多くの皆様からのご支援を賜るべく、今回のプロジェクトを立ち上げました。
心を込めて美しい塗りものをつくり、お客様のもとへ届け、喜んでもらいたい。そんな日々を再び迎えられるように…という願いは、輪島塗に関わっている人間は皆同じです。

再び美しい塗りものをお届けできる日をめざします

そして今、弊社の社員は皆工房での製作と商いの再開を目指して、前を向いて日々の復旧作業にあたっています。被災して市外へ避難している社員も多いため、少ない人数で少しずつ作業を進めている状況ですが、一日も早くお待ちいただいているお客様のもとへ商品をお届けできるよう、力を合わせて頑張っています。

上塗室の復旧作業(破損した乾燥室の修理、漆が流れ出た床の掃除)
リターン品とスケジュールについて

2月現在、当社工房での生産体制はまだ整っておりませんが、再開に向けた作業を日々進めております。復旧次第製作を開始し、お申し込みいただいたお品をお届けいたします。そのため、納品まで長いお時間を頂戴することになります。たいへん申し訳ありませんが、お届けを楽しみにお待ちいただけましたら幸いです。

また、リターン品の品目について、生産体制の都合により価格が同等のお品に変更をお願いする可能性もございます。産地全体が大きな被害を受けている状況でもあり、どうかご了承いただきますようお願い申し上げます。

再開時期はまだはっきりとした目処は立っておりませんが、2024年の春頃を目指しています。輪島塗の製作には通常8ヶ月から1年ほどかかりますので、2025年の春~夏以降のお届けを目指して、社員一同力を合わせて精進していきます。


最後に、再び「最良のものづくり」をめざして

私たち輪島屋善仁は1813年、江戸・文化年間の創業です。江戸時代、輪島の塗師屋は全国を行商する際、輪島から来たという意味で屋号の前に「輪島屋」をつけて名乗りました。以来210年あまり、その歴史的な名称を現在唯一受け継ぎ、微力ながら輪島塗の伝統の美を今日までつないでまいりました。

弊社の工房では、創業以来の家訓である「職人は人格崇高たるべし」 「漆・技・意匠は最上たるべし」...を実践するために、熟練の分業による工房での一貫生産を守りながら、材料・技・意匠において「史上最良のものづくり」をテーマにしています。

下地塗の作業

また、1997年から岩手県の浄法寺にて漆の木の植栽事業を始め、日本産漆の保全、安定確保にも社をあげて取り組んできました。今後も浄法寺の皆様と協力して、日本の漆の森を将来に残していくための活動を続けていきたいと考えております。

岩手県浄法寺  当社の漆の木の植栽地

そして創業以来、何よりも「お客様への御報恩」を第一として商いをしてまいりました。この先も漆文化の発展と継承に努め、お客様に喜んでいただける品を作り続けていきたいと強く願っております。

昨年秋、浄法寺から届いた日本産漆を前に笑顔の上塗師たち

⚫︎

ここまで読んで下さりありがとうございます。漆芸は長い歴史と伝統を持つ日本の文化です。震災による輪島塗の未来への危機感から始めた企画ですが、一人でも多くのお客様にお力を貸していただけましたら幸いです。復興により、能登地域全体の再生にも微力ながら貢献したいと考えています。ぜひご支援のほど、どうかよろしくお願い申し上げます。

支援金の使い道

集まった支援金は以下に使用する予定です。

  • ・地震により損壊した工房、設備の再建 ・失われた材料、道具の調達 ・リターン品の製作費用

※目標金額を超えた場合はプロジェクトの運営費に充てさせていただきます。

最新の活動報告

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  • 21日から22日にかけて能登地方を襲った集中豪雨により犠牲になられた方へ、心よりご冥福をお祈りいたします。また、行方不明の方が一刻も早く無事に戻られますようお祈り申し上げます。当社社屋は浸水もなく、幸い大きな被害は受けておりません。ご心配いただいた皆様へ厚く御礼申し上げます。能登地区では、場所によっては地震の被害を上回る甚大な被害が出ております。以下の写真は、当社社員が撮影した市内の様子です。こちらは一夜明けた郊外の状況です。そんな状況の中、夜を徹して連日土砂崩れの復旧作業が進められています。本当に感謝です。今回、お取引先様や当社社員の中に深刻な被害を受けた者もおります。元日の地震に続いて再び大きな災害に見舞われ、自然の威力の前に人間の非力さをつくづく感じてしまいますが、本日お客様からいただいた励ましのお言葉、「禍福は糾える縄の如し」を心に留め、前を向いて復興を目指していきたいと考えております。引き続き変わらぬご愛顧のほど、どうかよろしくお願い申し上げます。 もっと見る

  • 今日で地震からちょうど8ヶ月です。輪島市内では各所で解体工事が進められ、壊れた家々は撤去されても、その分更地が増えて歯抜けになった街中の風景に今度は何だか寂しさも感じてしまいます。工房では先日、解体中の倉庫の瓦礫の下から救い出した途中工程の品々を、晴天の下で皆できれいに洗浄して、一つ一つ検品を行いました。中には傷みがひどく廃棄せざるを得ないものもありましたが、残った品はこのあと一旦研ぎ直し、製品として新たな命を吹き込むため塗り工程を進めていきます。一つでも多く救い出せればと思っています。 もっと見る

  • 倉庫の公費解体が進行中です。今週から重機が入り、1階を押し潰していた2階部分が撤去されたので、これまで入れなかった場所の捜索が可能になりました。地震から8ヶ月の間、じっと瓦礫の下で救出を待っていた塗りものをいくつか助け出すことができました!2階部分が撤去され、下敷きになっていた1階の部分に行けるようになりました。壊れたものも多かったですが、箱に守られて無事だった品物をできるだけ拾い出しました。連日大変な暑さの中で解体していただいている作業員の方も一旦手を止めて、一緒に捜索していただきました。この倉庫に収納していた品はほとんど途中工程のものです。きれいに洗浄して傷みをチェックし、無事なものは1段階工程を戻して塗り直します。 もっと見る

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